【感想・ネタバレ】螺旋階段のアリスのレビュー

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Posted by ブクログ 2019年04月25日

 またやってしまった……。
 シリーズものは発表順に読むのが正しい。ミステリにおいて、その傾向は顕著。
 にも関わらず、自分は「魔法飛行」→「ななつのこ」の順に読んでしまった。
 今回の失態は「虹の家のアリス」から先に読んだこと。アリスを取り巻く謎を知った上で「螺旋階段〜」を読むのは問題外。嗚呼!
...続きを読む
 ひとつ嬉しかったのは柄刀一による解説。「本書の主人公の一人である仁木順平が目覚めるのは、四月のある日です。四月の何日なのでしょうか? それは恐らく一いや、間違いなく"二十五日"でしょうね。」
 今日その日ではないか。仁木とアリスが邂逅した日に読み了えるなんてセレンディピティ!

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Posted by ブクログ 2011年04月17日

いくつもの短いお話に分かれているので気軽に読めるし、各話ごとにしっかり謎解きがあって面白かったです。とってもおすすめ☆

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年01月30日

仁木順平は、長年勤務した大企業でのサラリーマン生活に終止符を打ち、子供の頃からの憧れの職業・私立探偵へ転身を果たした。
事務所を開いて3日目、仕事もなく事務所で暇を持て余していた仁木順平の前に、猫を抱いた不思議な美少女・安梨沙が現れ、彼女は探偵助手として仁木と二人三脚で仕事をすることになる。
どれも...続きを読む新鮮な感じで読めるストーリーだったし、それぞれのお話の長さもちょうどいい感じ。
くすりと笑えてしまう場面があったり、謎の真相に切なくなってしまうような場面があったり。

ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」を愛読書とする共通点を持った仁木順平と安梨沙。
30才の年齢差を越え、この二人を結び付けているキーワードみたい。
このストーリーの中で、たった一度だけ安梨沙が仁木の頬にキスをする場面があるのだけど、なんだかとっても微笑ましい感じ^‐^

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Posted by ブクログ 2011年01月12日

探偵という仕事に転職したが、その物語一つ一つにそれぞれの本当の気持ちが隠されている。相手を思いあっての行動。その真実を知った時納得とうれしさを感じずにはいられない。

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Posted by ブクログ 2011年07月18日

加納朋子の螺旋階段のアリスを読みました。不思議の国のアリスをモチーフにしたミステリー短編集でした。加納朋子の語り口は楽しめますが、不思議の国のアリスをモチーフにするのが無理があったのか、謎解きのほうはあまり面白くありませんでした。主人公の境遇が「転進退職者支援制度」を利用した50過ぎの新米探偵という...続きを読むのがちょっと身につまされてしまいますが。

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Posted by ブクログ 2020年10月20日

サラリーマンから探偵に転身した年配の男と20歳前位の美少女がいくつかの謎を解いていく話だけど、不思議の国のアリスと絡めて話がすすんでいくところとか、主人公と美少女の身辺の謎も溶けていく様子がゆったりとして面白かった。こういうミステリーもいいよね。

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Posted by ブクログ 2018年07月04日

加納朋子氏らしい、優しいミステリーです。私の中では主人公仁木は西島秀俊、亜梨沙は今田美桜が活躍してました。二人のキャラクターも愛されキャラで、読んでて心地がいいです。こういう誰も死なない、すぐそばに本当にありそうなさりげないミステリーって、いいな。

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Posted by ブクログ 2016年10月03日

連続ものの短編ミステリーの体裁になっていて、
登場人物は同じだけど、探偵事務所に来るお客さんは
それぞれに違う、っていうお話だった。
最後にミステリーが解けると、なんかストンと来ることも
多くて面白かったと思う。
あと、それぞれの話は、それぞれの夫婦の形が見えてくるようになってて
いろいろな夫婦の形...続きを読むがあるのも面白いところだった。

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Posted by ブクログ 2016年10月02日

サラリーマンから私立探偵へと転進した主人公。ハードボイルドな世界にあこがれた所で、そこは加納さんの掌の上、やって来る依頼はどこかのほほんとしていて、読者にとってはいつも通りです(笑)。でも「最上階~」は怖かったなあ。電波云々の話はちょっと?ですけど。
 
非常に良く出来た助手役として登場する安梨沙で...続きを読むすが、2人の推理能力に格段に差があるわけではなく、お互いに上手く補完しあっている感じです。名コンビぶりが段々板についてきて、以心伝心で事が運ばれていく展開には、どこか安心感さえ覚えます。
 
個人的には「中庭~」が一押し。いかにも加納さんらしい、優しさの積み重ねですね。

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Posted by ブクログ 2011年11月06日

温かい気分になれる(^O^)
探偵ものだけど、主人公の探偵と少女の掛け合いが面白い。
大きな事件が起こるわけじゃなく、小さな日常に起こる事件をちょっとしたきっかけで解いていく。
やっぱり、加納さんの作品好きだなぁ。

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Posted by ブクログ 2011年04月19日

絶対北村薫さんのフクちゃんを意識してる。あのシリーズは大好きなので加納朋子さんの書き方の違いを認識できて面白かった。

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Posted by ブクログ 2011年03月07日

早期退職して探偵を始めた主人公の探偵事務所に迷い込んだ安梨沙の、ふわんとした存在感ながらも鋭い感覚のギャップがおもしろいです。そしてルイス・キャロルの世界を取り込んだ推理も軽やか♪表紙と題名からちょっと怖めの話を想像していたのに、いい意味で裏切られます(*^_^*)それにしても仁木探偵、その程度の観...続きを読む察眼では看板おろさないとー(;^_^)

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Posted by ブクログ 2011年06月29日

早期退職して探偵になったおじさまと20歳そこそこの可憐なおしかけ助手が繰り広げる謎解き連作。上品。面白かったです。

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Posted by ブクログ 2009年12月31日

とても面白かったし読みやすかったです。穏やかに語られつつも、やるせなかったり悪意が見え隠れたりして少し辛口でした。アリスはいかにも作られたキャラクターのような気がしてしまっていまいち好きにはなれませんでした…。

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Posted by ブクログ 2010年02月25日

★あらすじ★憧れの探偵に転職するも事務所で暇を持て余していた仁木順平の前に、自分をパート探偵として雇って欲しいという美少女・安梨沙が現れた。二人が受ける依頼は、亡夫が自宅に隠した鍵を探すことや赤ちゃんを預かること、迷い犬を探すことなど思い描いていた探偵業とは程遠いものばかりだった…
★感想★中年男と...続きを読む美少女という下手をすれば悪趣味に見えてしまう設定も、加納さんの手にかかると愛らしい関係に見えてしまうから不思議。些細な謎に見えた事件の裏には、様々な感情が渦巻いている。それでも最後には救いがあるのがいいですね。収録作品の中では、悲しくて優しい「最上階のアリス」が特に印象に残りました。度々登場する本家「不思議の国のアリス」からの喩えも楽しい。

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Posted by ブクログ 2024年03月31日

加納さんのミステリーは、殺人事件が起こったり、ドロドロした人間関係だったり…が無く、凄く優しいお話が多いから好き。

最上階のアリス、なんてもう…

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Posted by ブクログ 2020年10月17日

淡々とした話ではあったが、日常の謎と、不思議の国のアリスを合わせた話で発想などが面白い話ではあった。けれど日常の謎でいうと氷菓のほうが面白く、何度も読みたいと思える話ではなかった。

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Posted by ブクログ 2014年12月01日

探偵ものと『不思議の国のアリス』がどう結びつくのかと思ったら・・・こうなるのか。
日常系の事件なのに、どこかファンタジーっぽい印象を受けるのは書き方が巧いからだろうなぁ。加納朋子さんの文章、好きです。

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Posted by ブクログ 2015年01月06日

アリスファンではないし、ルイス・キャロルもそんなに読んでないので、アリスのフレーズが出てきても反応できなかった。日常系ミステリーと聞いてたけれど、読後感はほのぼのしていない。「最上階のアリス」なんて、いい奥さんぶってるけど結局は・・・だったんでしょ?仁木と奥さんの関係は良かったけど、アリスの家族とか...続きを読む読み終えていろいろモヤモヤした。

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Posted by ブクログ 2014年03月10日

内容(「BOOK」データベースより)
大企業のサラリーマンから憧れの私立探偵へ転身を果たした筈だったが―事務所で暇を持て余していた仁木順平の前に現れた美少女・安梨沙。…亡夫が自宅に隠した貸金庫の鍵を捜す主婦、自分が浮気をしていないという調査を頼む妻。人々の心模様を「不思議の国のアリス」のキャラクター...続きを読むに託して描く七つの物語。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年12月19日

再読。7話の連作短編。
タイトルに「アリス」とあるように、作品の所々にルイス・キャロルのアリスシリーズとの繋がりが見え隠れします。
冒頭シーンからニヤリとしてしまいますよね。
お話で解いていく謎自体は特筆する派手さはありませんが、ただのほのぼの日常の謎物ではなく、ピリッとした皮肉が込められているのが...続きを読む良いです。
色んな夫婦の形が描かれていますが、10年以上経ての再読で自分の環境が変わった今、初読時とはまた違った受け止め方が出来ました。

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Posted by ブクログ 2013年07月26日

加納さんの日常の何気ない事柄ミステリが好きだけど
これは主人公が探偵なので、謎を解くのに意外性がない設定
まぁ、押しかけ助手が聡明で謎を解くというのはいいね

ほのぼの系と思いきや、実は人間の業も描かれている
特に最上階なんかは「マジ?」と思ったけど、動機が動機なだけにどこまで本気なのかわからん
...続きを読む婦ってわからないものですねぇ…

あと、最近自分に子供ができたもので、赤ちゃんのアレはおかしいよなぁ~ と思いながら読んでました

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年07月15日

2013/7/5
読後爽快。
だったはず。
いい人ばっかりで安心のお話。
だったはず。
長く放置してて忘れてしまった・・・
面白かったことは確か。

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Posted by ブクログ 2013年07月07日

主人公は大企業の管理職から、何故か私立探偵にトラバーユした
仁木順平と、オープンしたての探偵事務所に迷い込んだ
美少女:安梨沙。
ハードボイルドを夢見る仁木ではあるが、持ち込まれるのは
日常の謎的なもので、かなり軽くはあるけれど
その真相は人を思う気持ちに溢れてはいるものの
それってどうなんだろう?...続きを読むと考えてしまうものもあった。
結局、一番いいなぁ~と思ったのは仁木と奥様の関係だなぁ~

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年02月09日

ミステリと見せかけて、様々な夫婦の姿を描いた連作短編。
とはいっても生々しさはかけらもないので、安心して読める。
けど、やや物足りない。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年08月05日

【大企業のサラリーマンから憧れの私立探偵へ転身を果たした筈だったが―事務所で暇を持て余していた仁木順平の前に現れた美少女・安梨沙。…亡夫が自宅に隠した貸金庫の鍵を捜す主婦、自分が浮気をしていないという調査を頼む妻。人々の心模様を「不思議の国のアリス」のキャラクターに託して描く七つの物語。 】

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Posted by ブクログ 2010年06月03日

探偵と助手が男女の場合、だいたい恋愛が絡むことが多いけど
50歳の中年新米探偵と20歳の美少女の助手っていう年の差じゃ
さすがにその設定はなかった。
最初はちょっと残念に思ったけど、今回は長年連れ添った夫婦のもっと深い愛情がテーマで、それがしみじみと染みてきてとってもよかった。
加納さんらしい日常ミ...続きを読むステリもちゃんと健在でおもしろかった。

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Posted by ブクログ 2010年05月23日

探偵ものには硬い印象を抱きがちだけれど、不思議の国/鏡の国のアリスになぞられて構成されているため読みやすい。
どろどろとしていないので、やさしい気持ちになれるかも。

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Posted by ブクログ 2010年02月24日

大好きな加納さんの一冊。
相変わらずこの方が書かれるどこか柔らかくて女性的な文体が好き。
内容は、不思議の国のアリスをモチーフに扱った探偵物。といっても、大した推理とかは出てこない。
ところどころに出てくる、アリスのキーワード。お話を知っているともっと楽しめるかな?(私は、読んだことが有っても覚えて...続きを読むなかった・・・)
児童書てきな内容なのでさらりと読めるけど、この本だけでは消化不足。続き物なのでそちらも読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2010年10月03日

おじさんと少女(?)の初々しい探偵物語。登場人物が不思議の国のアリスと鏡の国のアリスの登場人物になぞらえられているため、ふたつが好きな人は楽しめると思う。知らない人は面白さ半減かも。

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