加納朋子のレビュー一覧
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ネタバレ「ななつのこ」続編。
1 秋、りん・りん・りん
茜さん、とあだ名をつけた謎の女性の話。授業の出席表にいろいろな名前を使っている。彼女は誰?
2 クロス・ロード
ひき逃げで死んでしまった小学生の男の子。その子の父が描いた少年の絵が、骸骨の絵になってしまう話。
3 魔法飛行
文化祭の受付を友人の野枝としていた駒子。野枝の幼馴染が離れた場所での意思の疎通(テレパシー)をやってのける、という。子供達の協力を得て、野枝にその意思の疎通を納得させる話。
4 ハロー・エンデバー
1で登場した茜さんが再登場。駒子に意味深な手紙を送ってきていた人は誰なのか。その人、坂口亮は駒子とどういう関係か?
再読になるのだが、「ななつのこ」より覚えていなかった。
クロス・ロードのトリックだけは何となく覚えていたけれど、他はいまいち覚えていない。すこしぼんやりとした印象しかなかったかなあ。 -
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現役で小学校のPTA会長している私。仕事?フルタイム正社員のうえ副業もしてる、今風のバリキャリです。
10年以上前の本だし…と思いつつ読んだら「わかるー!!」の連続(笑)
私も最初はできることならやりたくない!そんな婦人会みたいなの、暇な専業主婦がやりなよと思ってました。
でも半端に関わるくらいなら、ど真ん中にいた方が立ち回りやすいのでは?と会長に。
そこからはもう、陽子のようにやってます。IT、外注なんでも使って効率化効率化。金で解決できることは金で解決が最善!よく思ってない人も多いよなーと思いつつ、女の園に満場一致はあり得ないので、面と向かって言ってこない輩は無視無視。
というわけで、敵が多いところも含めて(笑)「この人私かな?」と共感しまくり。
私にも7人の敵と8人の仲間がいる。これからも続けられる限り頑張ろうと、すごく元気をもらいました! -
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『ななつのこ』から始まる駒子シリーズ、20年ぶりの最新作ということで、少し前にシリーズ3作を読んでいたのだが、今作は続きというよりも新たな目線で楽しめる物語だった。
ななつのこでは、駒子が作家との手紙のやりとりで始まっていたが、今回は時代の変化もありネットの小説サイトから話は始まり、大学生の玲奈が可愛がるゼロという愛犬も登場する。
ゼロの編では、ひたすら玲奈を守ろうとするゼロや家族の愛情を感じたが、ゼロの目線はそれだけではなく兄貴分である先輩(ワン)をしっかりと見て、彼と会話しているところに尊敬と信頼を感じた。
このワンは、ただものではないのだなと思わせた。
1(ONE)前編では、玲奈の兄を中心に引越し先の隣りで飼っていたシロとの繋がりから黒い犬を知り、やがてワンといっしょに生活することになるまで。
ほんとうに犬が欲しかったという気持ちが、とても伝わってきた。
1(ONE)中編は、ワンが正式に家族に加わる少し前にはやての妹である玲奈が生まれたことで、母親目線で玲奈とワンとの生活を描いているのだが、この母親がけっこう凄くて、ワンの両親である黒い犬とシロを捨てた別荘の持ち主を追い払うべく、よからぬことを画策するという…。
すべてはこれ以上に不幸な犬を増やさないためだろうけど突拍子もないことを思いついたものだと、驚いてしまった。
1(ONE)後編は、隣りの桜の木の下事件や玲奈が危機一髪でワンのおかげで助かった網戸事件など。
うちの犬は世界一って言うのもわかる。
そっか「一」とは、無限大の可能性を秘めた数字なのね。
エピローグで、ワンがまたしても弱くて小さな玲奈を守るために命を張って泥棒を撃退したことに涙してしまう。
ワンが一番!ワンはずっと一緒!が伝わってくる優しい物語だった。
加納朋子さんの作品は、何作か読んではいるけれどかなり以前だったりとかで、忘れているのもあるのでまた改めて再読し登録していこうと思う。
何にしろ、シリーズ化しているのはついつい忘れがちになったり、飛ばしてしまいがちなので要注意なのである。
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加納朋子さんの作品に期待を裏切られたことはありませんが、本書でも楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
帯や裏面のあらすじを読む限り、ミステリー的な要素は殆どなく、『七人の敵がいる』や『我らが荒野の七重奏』のような系統の作品なのだろうと勝手に思い込んでいました。
読み進めていくと、予想通りミステリーと感じられる個所は全くと言っていいほど見受けられずに物語が展開していきます。(私が愚かでした!)
後半になって物語の振幅が大きくなると共に展開もスピードアップしていき、面白さも最高潮に達して、このままハッピーエンドとなるのかなと思いましたが、そこは加納さん!そこから一捻り、二捻りされた真相が姿を現します。
とりわけ、3**ページの一文(第一弾)を読んだときは、驚きと感動のあまり、固まってしまいました。
ただ、これだけで終わりません。
その後も、第二弾、第三弾の心温まる真相が待ち構えていました。
人(親)って、ありがたいですね!
『空飛ぶ馬:北村薫』の読後感を思い出しました。 -
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この作品は加納朋子さん自身の闘病記ということで、それだけは知ってて手にしました。2010年の6月に急性骨髄性白血病との診断を受けられ、入院し化学療法と放射線治療を受けられ、骨髄移植を経て退院される約半年に渡る入院生活の日記、そしてドナーとなられた弟さんの手記も収められています。
読んでみて、加納朋子さんのことがますます好きになりました。この作品を読まなければ知りえなかった、加納朋子さんの“人となり”がよくわかります。辛い辛い闘病生活、抗がん剤の副作用で食欲が低下し嘔吐し、脱毛し、発熱やその他の諸症状…でもいつも明るいんですよね!苦しい中でも、髪の量のことで俳優の竹中直人さんや歌舞伎俳優の海老蔵さんと張り合ってみたり、美と健康を常に意識してストレッチや軽い運動をできるときにはされていたり、コミックを愛読していたり(それも大量に!)…なんか、いい感じ!!私だったら…きっと悲観的なっちゃうだろうなぁ…。
そして、家族もいいですよね!ご主人が同じく作家の貫井徳郎さんなんですね…おふたりの会話からあったかいものを感じました。貫井徳郎さんの作品も、いつか、きっと読んでみようとも思いました。そして、ドナーになった弟さんを含め兄弟とお父様、そして息子さん…お友達も、みんないい人なんですよね!いい人のところにはいい人が集まるのかも…。この時の経験が、この先に出された作品にも活かされてるんじゃなかな…。これからもステキな作品を執筆してほしいです。 -
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『ななつのこ』で第三回鮎川哲也賞を受賞し、作家デビューしていることをすっかり忘れていた。
そして、今になって読むこととなった。
物語は、短大に通う入江駒子が書店の新刊本コーナーで表紙に惹かれて手にした『ななつのこ』というタイトルの本を読んだことから始まる。
幻想的な懐かしさを覚える不思議な絵。
それは、7つの短編集で弱虫なはやてという少年が、サナトリウムにいる優しいあやめさんという女性に身近に起こる些細な謎を相談し、鮮やかに推理してもらうという話。
それを読んだ駒子が、作者である佐伯綾乃へファンレターを書くのだが、そのなかで自分の周りに起こった不思議な出来事も追記しているのだ。
驚くことに佐伯綾乃からの返信があり、駒子の不思議な出来事について解明しているのである。
最終話でこれまでの話が伏線であったと明かされるところが凄い。
それまで日常のちょっとしたなぜ⁇にミステリー要素が含まれ、これは童話なのではないな⁈と感じつつ、童話と関連した事件が身の回りで起こり、その謎を作者の佐伯綾乃が、手紙で解決するという…なんとも不思議な体験後に実際、佐伯綾乃の手紙を書いたのは…○○で。
二重にこの不思議感を堪能でき、今までとは違うミステリーを楽しめた。