加納朋子のレビュー一覧

  • 空をこえて七星のかなた

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    全体的にサクサク読める優しい文体でした。星に纏わる別々の話かと思いきや、「あれ?この人なんか知ってる」という気づきが、要所要所に散りばめられていて、その発見が楽しいです。

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    2026年01月30日
  • 空をこえて七星のかなた

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    七つの物語の短編集。一つ一つがジャンルの異なる物語。しかし、本の終盤になるとそれぞれの物語が星座のように繋がっていくのに感動した。俺も宇宙飛行士になりたいな。

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    2026年01月23日
  • 空をこえて七星のかなた

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    連作小説と思っていたら、作品同士のつながりが全くわかりませんでした。それぞれのお話は、小学生から中高生の主人公の目線で語られて、軽いタッチながら、人の闇の部分も端々に見えて、確かに世の中いろんなことがあるよね、と共感。
    最後の話まで読み進めると、えっ、という感じで作品の人物のつながりが見えてきて、ちょっと感動的でした。見事なトリックみたい。前の話を読み返しながら読みました。
    それぞれのお話がそれだけでホッとする良いお話ですが、七つのお話を全部読んでみて初めて味わえる感動がありました。主人公は中高生がメインなので、その頃に読んでみたかったかも。良い読後感でした。

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    2026年01月22日
  • 空をこえて七星のかなた

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    宇宙や星が出てくる7つの連作短編集

    南の十字に会いに行く
    星は、すばる
    箱庭に降る星は
    木星荘のヴィーナス
    孤舟よ星の海を征け
    星の子
    リフトオフ

    読後は優しく温かな気持ちに包まれました!最後の短編では全ての話が星座のようにきれいにつながって美しい物語だったなぁと感じました。

    一つ一つの短編も風合いが全く異なる物語で驚き!飽きずに読めました。一人称で各々の主人公の気持ちを丁寧に書いており、かなり感情移入してしまいました

    孤舟よ星の海を征けが1番お気に入り⭐︎最初は何の話か分からなかったけど、分かった時の感動と驚きが大きかったです

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    2026年01月07日
  • 空をこえて七星のかなた

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    表紙は星旅少年の坂月さかなさんで、興味を惹かれて手に取った一冊。
    純粋に楽しんでするすると読める短編集でした。
    宇宙っていうテーマはやっぱりわくわくする。
    それぞれの道を生きる人たちを描いたばらばらの物語が星座のように繋がっていくラストはとても気持ちよかった。

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    2026年01月06日
  • カーテンコール!(新潮文庫)

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    一万円選書のいわた書店おすすめということで、ずっと気になっていた本。
    岩田さんの解説を含め、素晴らしい本でした。

    本人が人生終わりと思うような失敗や困難も、どっしりと受け止めてくれる暖かみを感じまくりでした。
    娘が受験終わったら、結果によらず読んでほしい。

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    2026年01月03日
  • 空をこえて七星のかなた

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    ネタバレ

    宇宙がテーマの7話の短編で構成される小説。
    それぞれ独立しているのかと思いきや、最終話にて各話の繋がりが回収されていくのはとても気持ちよかった。

    以下簡単なあらすじ
    ・1話
    娘(七星)と父(北斗)の物語。
    母は宇宙飛行士を目指しアメリカへ。
    この家族を中心にこの小説の物語が始まる。

    ・2話
    美星という小学生の少女が主人公の話。
    こども天文教室でスバル(仮称)という、将来宇宙飛行士を目指す同い年の子と出会う。

    ・3話
    とある高校が舞台。
    文芸部の日野と完全無欠な生徒会副会長がトラブルを解決していくお話。

    ・4話
    オンボロな学生寮が舞台。
    お兄ちゃんと金江さんが中心のお話。

    ・5話
    近未来の宇宙船が舞台。
    宇宙船が事故に見舞われ、事故から救出されたカイトと主治医ドクターマイアのお話。全篇からガラッと雰囲気が変わる。

    ・6話
    1話で登場した七星が再登場。
    中高一貫の女子校が舞台で水煇という友人との物語。
    また本篇最終行で七星の母=「寺地舞亜」と名前が判明。

    ・7話
    七星視点。七星の母舞亜が宇宙へ行く事が決まり、その壮行式(親睦会)が舞台。これまでの篇で登場してきた登場人物が再集結。各篇の繋がりが回収されていく。

    2話
    →美星が登場。スバル=母舞亜だと明かされる。美星の旦那さんは、恐らく美星に怪我を負わせた少年コータ。

    3話
    →文学部の日野さん登場。副会長=舞亜と明かされる。

    4話
    →お兄ちゃん=父北斗、金江=母舞亜と明かされる。

    5話
    →ドクターマイア=母舞亜と明かされる。
    また、海斗が見ていたSF映画の原作者が3話に登場した文学部の日野さんとも明かされる。

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    2026年01月01日
  • 魔法飛行

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    「ななつのこ」に続いてシリーズ2作目!!
    面白かった〜〜日常系ミステリは色々あるけど、加納さんの作品が特に好き!
    大好きな「ライ麦」を思わせる描写もあって素敵!

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    2025年12月22日
  • 無菌病棟より愛をこめて

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    病気と真摯に向き合って受け入れてるところが共感を持った
    私もがんサバイバーなので、告知された時の動揺とか、抗がん剤の辛さとか、わかる部分もあった
    でも、がんといっても病気が違うとこうも壮絶なのか、びっくりだ
    私なんて軽い❗あんなに悩んで恥ずかしい❗って思ってしまった

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    2025年12月06日
  • 二百十番館にようこそ

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    加納朋子さんのハートウォーミングストーリーですね。
     久しぶりに加納朋子さんを読みたくなって、積ん読本を探って見つけました。

     ニートたちの再生をめざす成長物語。
     
     そもそも「俺」が、大学を卒業して就職戦線に溢れて、引きこもりのニートになった。毎日パソコンでゲーム三昧。そんなところに、父親の兄つまり叔父が亡くなって、叔父の所有の南の島のリゾートマンションを相続することになった。「俺」の親たちは、「俺」に管理をして欲しいと説得する。
     他にする事が無い「俺」は、見に行くだけでもと出掛けるが、なんと島に置き去りにされて、親たちに連絡しても繋がらない。一緒に来た弁護士からは、親たちから愛想を尽かされ捨てられたと告げられる。
     「俺」は、仕方無く島での生活が成り立つように、動き始める。島の住民は十八人、年寄りばかりだ。
     考えたのは、リゾートマンションを利用してニートたちを集めよう思った。
     こうして、集まったニート、T大卒業のマザコン虚弱体質の引きこもり、仕事に疲れたトラウマ元医者、現役の大学生で女性からふられまくって引きこもりになった筋トレ男。
     いずれもパソコンゲームで仲間になる四人と島の住民の温かな交流と事件で成長をしていくドラマ。
     自虐あり自信喪失ありネガティブになり勝ちだが、島の住民にほだされて、次第に心を開いていきポジティブに変わっていく人情ドラマにほっこりします。
     さすがに加納朋子さんの文章は説得力がありますね。久しぶりに加納節を堪能しました(=゚ω゚=)

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    2025年11月21日
  • カーテンコール!(新潮文庫)

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    他人には分からない深層心理。
    知って欲しい。でも、知られたくない。
    そんな気持ちを抱えた女の子たち。

    一瞬で過ぎていく学生時代だからこそ、より彼女達の迷いや葛藤が儚く切なく映る気がした。

    必死にもがいて生きることは悪いことじゃないと思わせてくれる作品でした。

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    2025年11月20日
  • はるひのの、はる

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    短編だなーって読んでたら、最後にどんどんと繋がりが出てきて、うぉーってなった。
    漫画家さんの話が特に好きだった。
    ささらシリーズの最終巻らしいけど、初めに読んでしまったから、ささらシリーズをこれから読みたいなぁ

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    2025年11月18日
  • 二百十番館にようこそ

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    加納朋子の二百十番館にようこそを読みました。

    主人公は28歳のニート。
    大学卒業後、就職活動に失敗して自宅でオンラインゲームを遊んでいるだけの人生です。

    主人公の両親は主人公を孤島の研修センター跡に送り込み、自分たちは姿をくらましてしまいます。

    孤島に送り込まれた主人公はなんとか生きていくために他のニートを受け入れて共同生活を行っていくことを考えます。
    就職活動に挫折した主人公、高学歴だがコミュ障、挫折した医者、恋愛敗者の筋肉バカといったメンバーが集まり共同生活が始まります。

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    2025年10月24日
  • いつかの岸辺に跳ねていく

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    ネタバレ

    前半の護のパートは、普通の青春小説という感じで、少し退屈でなかなか読み進めることが出来なかった。

    所が!

    後半の徹子のパートでは、恐るべき事実が明らかになり、俄然読書スピードに拍車がかかる。
    主人公徹子の苦悩もこれでもかという程に表現されていて、徹子と一緒に悩み心を痛める。

    徹子はもちろん素敵な女性だけど、護も素晴らしい男性。
    自分にとって素晴らしい伴侶って神様になり得るんだな、と思ってしまった。
    ラストはしみじみと感涙。

    初めて手に読ませていただいた作家さんでしたがもっと色々読んでみたいな、と素直に感じました。



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    2025年10月17日
  • ななつのこ

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    とても面白かったー。ちょっとしたミステリー。
    殺人とかそう言うのじゃないけどミステリーだった。
    最後にはぁーそう言うことだったんだって思った。
    良かったー!

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    2025年08月09日
  • 猫が見ていた

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    柚月裕子さんが入っているのと、表紙に惹かれて。

    柚月さん、北村さん、井上さん、加納さんの作品が良かったのと、最後の「オールタイム猫小説傑作選」もよく、猫好きの方におすすめ。

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    2025年05月15日
  • トオリヌケ キンシ

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    ネタバレ

    目次
    ・トオリヌケ キンシ
    ・平穏で平凡で、幸運な人生
    ・空蝉
    ・フー・アー・ユー?
    ・座敷童と兎と亀と
    ・この出口の無い、閉ざされた部屋で

    どうして本屋大賞は加納朋子を選ばないんだろう?
    私は結構彼女の本に背中を押されて前向きになれることがあるんだけど、いい年をして私が単純すぎるのかなあ。

    短編はどれも、それぞれ生きていくにはちょっとしんどい、けれど人には人には伝わりにくい困難を抱えた人が出てくる。
    「場面緘黙症」「共感覚」「ネグレクト」「相貌失認」「醜形恐怖症」「半側空間無視」など。

    本人が一人で悩んでいるうちは、それはとてもつらい。
    でも、傍で支えてくれる、見守ってくれる、一緒に歩いてくれる人がいたら、少しは楽になるかもしれない。

    出来すぎな話?
    そうかもしれない。
    本当の人生は、そんなものじゃない。
    でも、ふわふわと生きているわけじゃあないのだ。
    しっかりと生きようと思うから、辛いのだ。
    『この出口の無い、閉ざされた部屋で』について言えば、作者自身がこの部屋から出てきた人だから。

    好きなのは、『平穏で平凡で、幸運な人生』。
    確かに主人公が葉山先生と出会えたのは、最強に幸運だったと思う。
    逆に読んでいてつらかったのは『空蝉』。
    子どもが辛い目に合う話は、読んでいてやっぱり辛い。
    結果的に状況は改善したとしても、長いこと辛い思いをしてきた時間はやり直しがきかないのだし。

    それでも、一番短い話だけど、本のタイトルを『トオリヌケ キンシ』にしたのは正解だと思う。
    ”たとえ行き止まりの袋小路に見えたとしても、根気よく探せば、どこかへ抜け道があったりする。”

    どうして本屋大賞は加納朋子を選ばないんだろう?

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    2025年04月20日
  • ぐるぐる猿と歌う鳥

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    小学生が主人公の物語。
    子供達で解決できる問題と、子供のチカラでは解決できない問題があって、自分の子供時代を思い出した。

    張り巡らされている伏線が回収されるので、最後はスッキリ。

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    2025年04月06日
  • いつかの岸辺に跳ねていく

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    森野護と平石徹子は家が近所の幼なじみ。前半は、護視点の、淡々とし過ぎる?ほどの青春物語。
    後半に入って物語は一気に加速し…、以降はネタバレになるので自主規制。
    大きな驚きと温かな読後感が待っています。
    え?ジャンル?言えません!(笑)

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    2025年03月30日
  • はるひのの、はる

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    ネタバレ

    目次
    ・はるひのの、はる
    ・四つ辻の幽霊

    「ささら」シリーズの最終巻。
    今更?と思ったけれど、もう出版されて10年以上たったのね。
    加納さんの本は人気があるから、予約がいっぱいでなかなか順番が回ってこないのです。

    主人公のユウスケは、『ささら、さや』の時にはまだ赤ん坊だった、さやの息子。
    小学校に入る前の年から数年おきに、ユウスケは「はるひ」と名乗る少女に出会う。
    同じ年頃のはずなのに、妙に大人びた雰囲気を時折見せるその少女は、いつもユウスケに無理難題を押し付ける。

    『ささら、さや』は、亡くなったさやの夫が、幼い息子を抱えて生きていかなければならないちょっと世間知らずの妻を心配して、幽霊としてできる範囲で妻を支える話だった。
    さやは全く夫の気配を感じないのだが、赤ん坊のユウスケは、父の気配をしっかりと受け止めていた。
    そう、ユウスケは幽霊が見える、何なら交流をすることができる少年なのだ。

    「はるひ」はもちろん幽霊ではない。
    ユウスケの成長と同じペースで成長しているから。
    そして高校でユウスケは「はるひ」を見つけた!はずなのだが、彼女は「はるひ」ではないという。
    こんなに似ているのに。

    そして、少しずつ重なり合いながら、少しずつすれている、「はるひ」との思い出と、高校で知り合った翼や美鳥の過去の出来事。
    それらが織りなす結末は、想像がついたけれども。

    でも、一番好きなのは、ミヤのエピソード。
    ちょっと泣いた。
    ”死ぬほど好きな人のことだって、知らないことは星の数ほどあるものね。それをひとつひとつ知ることは、まるで星に手が届くみたいで嬉しいよ”

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    2025年03月24日