加納朋子のレビュー一覧

  • カーテンコール!(新潮文庫)

    購入済み

    読んで良かった!

    本屋さんで見かけて中をちらっと見た時に、直感で面白そう!と思い買いました。単位を取り損なった学生たちのエピソードを読み進む中で、正直あれ?これ結末面白い?と思い始めた矢先にどかーんときました。終盤一気に持っていかれ、読後はこの学生さんたちと同じ気持ちに。そして解説が素晴らしかった!この解説を読むためにもぜひ、友達にも薦めたい一冊になりました。

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    2021年01月10日
  • 魔法飛行

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    日常でのちょっとした不思議を解いていく、という感じもありつつも、ない、これはそうそうない。ないわー、と思ったけど、実はけっこうこういう不思議が自分の周りにも潜んでるかもしれない。チコちゃんに言わせるならば、まさにボーッと生きてるわけじゃないかと。
    そういえばこの前どっかにいっちゃったように思うペンは?とか、最近よく会うあの人は?とか、じんわりと妄想を膨らませるのも楽しいのかも。いや、推理か。
    ていうか坂口さんは単にストーカーであり、妹はブラコンであり、そこだけは、ハッキリさせておきたい。

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    2020年11月22日
  • ななつのこ

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    この作者の文庫新刊をほしい本のリストに入れているのだが、中古本屋にはまだ出て来ないので、代わりに100円の棚にあって★も良かったこの本から買ってみた。

    短大生の駒子ちゃんが主人公。
    表紙に惹かれて手にした「ななつのこ」という本に惚れ込んだ彼女が、作者の佐伯綾乃にファンレターを書こうと思い立ち、身近に起こった事件を交えて手紙を送ったところ、その事件の”解決編”ともいうべき返事が返ってきて、そこから二人の間のやり取りが始まって…というお話。
    7つの短編からなるが、それぞれの中に「ななつのこ」の話が出て来て、そこで謎解きが行われる一方、それと似通った駒子の日常での何となく腑に落ちない出来事について

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    2020年11月12日
  • ななつのこ

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    この人の他の作品が面白かったから読んでみたが短編集だと思っていたら最後にしっかりとまとめられていたりと、ちょっと不思議な話だと思いました。心が暖かくなったり、ちょっと悲しい気持ちになったりと、楽しく読めました。

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    2020年11月04日
  • 螺旋階段のアリス

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    サラリーマンから探偵に転身した年配の男と20歳前位の美少女がいくつかの謎を解いていく話だけど、不思議の国のアリスと絡めて話がすすんでいくところとか、主人公と美少女の身辺の謎も溶けていく様子がゆったりとして面白かった。こういうミステリーもいいよね。

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    2020年10月20日
  • いちばん初めにあった海

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    「いちばん初めにあった海」「化石の樹」の二つの作品からなる本でした。

    過去にあった出来事を忘れてしまっていたり、忘れられないでいたり、その中で主人公や取り巻く人々の葛藤や苦しみ、悲しみを主に描いていて、最後には少しホッと温まるような、そんなお話でした。

    どんどん作品の世界観に飲み込まれ、スムーズに読むことが出来ました。

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    2020年10月11日
  • モノレールねこ

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    このネーミングは・・・ よく考えると、とーっても失礼な名前だったりする(かわいいけど)。

    強い女性と、すこーし弱い男性の組み合わせって、もしかすると結構うまくいくパターンなのかもしれないな、このあときっとうまくいくだろうな、とにんまりするような空気感がいいですね。

    そのほか、情けないけど、それにはしっかり理由がある、そんな読後感のよい短編集です。

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    2020年10月10日
  • 七人の敵がいる

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    PTAや町内会の役員決めにまつわるあるあるが満載で、いちいち共感しながら楽しく読んだ。
    女性が仕事をもつ大変さ、男性との立場の違い等を改めて考えさせられた。

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    2020年09月10日
  • 猫が見ていた

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    ・マロンの話 ★★★★★
    ほたんとマロンの関係がいいね!
    私も猫と話したい

    ・エアキャット 欲しい★★★
    火村先生のシリーズの短編だった!
    ちょっと長めの短編かと思いきや結構短く収まってた。
    内容としては、まあまあね。

    ・泣く猫 ★★★
    普通。悪くはない!

    ・「100万回生きたねこ」は絶望の書か ★★★
    後半が良かったわ。
    特に本を読む姿勢というか読んだ感想ってのが人それぞれってところが。

    ・凶暴な気分 ★★★
    始めは茉莉子に全く感情移入できず、むしろ嫌なやつだなーと思ってた。
    ただ後半この凶暴性って誰しも内に秘めてるもんじゃないかと思った。

    ・黒い白猫 ★★★★
    興味深いタイトル

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    2020年08月10日
  • アンソロジー 隠す

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    気になる作家さんが沢山。読み応えがあった。
    アンソロジーは知らない作家さんとの出会いがあるから好き。個人的に新津きよみ「骨になるまで」松村比呂美「水彩画」がよかった。

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    2020年07月31日
  • 我ら荒野の七重奏

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    ワーキングマザー陽子の一人息子・陽介は、トランペットに憧れ、中学で吹奏楽部に入部する。
    部活と勉強に明け暮れる陽介の青春の日々。一方、陽子を待っていたのは、〈部活保護者会〉での戦いの日々だった――。

    中学生の部活動を、舞台裏で黒(くろ)子(こ)となって支える親たちにスポットを当てた作品。



    いやぁ、この先生の作品は働くお母さんにとっては毎回突き刺さる!
    前回読んだ 七人の敵がいる という作品も、かなり感情移入する箇所があったが、
    この作品も然り!!

    愚息が野球部の頃、ありましたよ保護者会。
    居ましたよ、保護者会のボス(笑)
    凄い分かる!!

    私は主人公の様に気が強くはないし、弁が立つわ

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    2020年07月24日
  • 無菌病棟より愛をこめて

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    加納さんの旦那さんって、貫井徳郎さんなんだ!と、知る。

    本人の白血病闘病記。
    全体にテンポよく、前向きに、明るく語られていた。
    どれだけしんどかったことか。
    本人は明るく過ごすことで自分を保っているのだと思う。
    もちろん泣いたり、愚痴ったりする場面もあるけど、決して諦めていない、生きる力が読み取れた。
    中でも食事。味覚や感覚がおかしくなってもなんとか食べようとする場面。
    思わず読んでてお腹すいてしまった。
    今現在もお元気な様子で何より。
    また、旦那さん、息子さんをはじめ、お父さんやご姉弟と仲が良く、どれだけ闘病の励みになったかと思う。
    よい人の周りにはよい人が集まる。

    今まさにいろんな病で

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    2020年07月05日
  • アンソロジー 隠す

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    11名の女流作家たちが一つのテーマで物語を紡いでいます。近藤史恵、松村比呂美、光原百合の作品が良かったし怖かった。

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    2020年06月05日
  • 少年少女飛行倶楽部

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    登場人物が個性的で笑いながら読みました。
    こんなことあるー?って思う結末でしたがそれはそれで良し! 

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    2020年02月02日
  • トオリヌケ キンシ

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    加納朋子のトオリヌケキンシを読みました。
    病気や症候群をテーマにした短編が6編収録されています。

    一番気に入ったのは平穏で平凡で、幸運な人生でした。
    形から音につながる共感覚を持っている女性の物語でした。
    普段は特に役に立つわけでもないのですが、いざというときに幸運にもその能力が役に立ちます。

    そして、最後の短編が無菌病棟から生還した加納朋子の実体験を元にした物語でした。
    加納朋子が生還して新しい物語を読むことが出来る幸運を慶びたいと思いました。

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    2020年01月07日
  • 無菌病棟より愛をこめて

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    夫からの風邪が移った様子だった、にしては顔色も悪くふらつきもあるから貧血を疑い、大きな病院での診断は「即日の入院を必要とする急性白血病」。
    あまりにも、ごく普通に「これくらいなら、体調悪かったら起こるかな」レベルのところから大きな病気が始まったこと、体調が悪くても家や自治体のことをこなさないといけないこと、などの「日常」がなんともリアルだった

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    2019年12月26日
  • 我ら荒野の七重奏

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    相変わらずのミセス・ブルドーザー。
    忖度なく、合理性を求めて突き進む。だけど、一人息子のことになると、途端にまわりが見えなくなる。
    今回は中学生になった息子の部活をめぐるお話。
    おもしろかったー。

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    2019年12月25日
  • 我ら荒野の七重奏

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    中学生の息子を持つ母親の奮闘記のような物語。PTAに部活の親の会にと忙しい。仕事がもありなかなか上手くいかない。そんななかでも主人公陽子の強引さ、意見を言う時の言葉の強さ、そういうものが面白い。自分の主張はしたいけれど我が子に悪い影響があってはいけないと迷う瞬間などに親の想いが見える。当たり前のように部活をしていたけれどこうやって支えられていたんだなと改めてありがたく思う。子の成長と親の喜びが詰まった作品。

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    2019年12月05日
  • 猫が見ていた

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    ネタバレ

    有名作家による猫アンソロジー本。
    猫が主人公のアンソロジーではなく
    人間がメインで猫はオマケのようです。

    「『100万回生きたねこ』は絶望の書か」北村薫
    を目当てに読みました。「うんうんそうだよねぇ。」と
    頷いてしまいました。

    他の作家さんはすべて初読みの方でした。
    湊かなえさんの作品は自身の体験を
    基にしたのでしょうか。興味深く読みました。

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    2019年11月06日
  • いちばん初めにあった海

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    悪い意味ではなくふわっとした印象のミステリー。警察モノや探偵モノみたいに事実を積み上げていくという感じではないですが、最終的に収まるところに収まる感じが心地いい。

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    2019年06月18日