加納朋子のレビュー一覧

  • 我ら荒野の七重奏
    ワーキングマザー陽子の一人息子・陽介は、トランペットに憧れ、中学で吹奏楽部に入部する。
    部活と勉強に明け暮れる陽介の青春の日々。一方、陽子を待っていたのは、〈部活保護者会〉での戦いの日々だった――。

    中学生の部活動を、舞台裏で黒(くろ)子(こ)となって支える親たちにスポットを当てた作品。



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  • 無菌病棟より愛をこめて
    加納さんの旦那さんって、貫井徳郎さんなんだ!と、知る。

    本人の白血病闘病記。
    全体にテンポよく、前向きに、明るく語られていた。
    どれだけしんどかったことか。
    本人は明るく過ごすことで自分を保っているのだと思う。
    もちろん泣いたり、愚痴ったりする場面もあるけど、決して諦めていない、生きる力が読み取れ...続きを読む
  • アンソロジー 隠す
    11名の女流作家たちが一つのテーマで物語を紡いでいます。近藤史恵、松村比呂美、光原百合の作品が良かったし怖かった。
  • 少年少女飛行倶楽部
    登場人物が個性的で笑いながら読みました。
    こんなことあるー?って思う結末でしたがそれはそれで良し! 
  • トオリヌケ キンシ
    加納朋子のトオリヌケキンシを読みました。
    病気や症候群をテーマにした短編が6編収録されています。

    一番気に入ったのは平穏で平凡で、幸運な人生でした。
    形から音につながる共感覚を持っている女性の物語でした。
    普段は特に役に立つわけでもないのですが、いざというときに幸運にもその能力が役に立ちます。

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  • 無菌病棟より愛をこめて
    夫からの風邪が移った様子だった、にしては顔色も悪くふらつきもあるから貧血を疑い、大きな病院での診断は「即日の入院を必要とする急性白血病」。
    あまりにも、ごく普通に「これくらいなら、体調悪かったら起こるかな」レベルのところから大きな病気が始まったこと、体調が悪くても家や自治体のことをこなさないといけな...続きを読む
  • 我ら荒野の七重奏
    相変わらずのミセス・ブルドーザー。
    忖度なく、合理性を求めて突き進む。だけど、一人息子のことになると、途端にまわりが見えなくなる。
    今回は中学生になった息子の部活をめぐるお話。
    おもしろかったー。
  • 我ら荒野の七重奏
    中学生の息子を持つ母親の奮闘記のような物語。PTAに部活の親の会にと忙しい。仕事がもありなかなか上手くいかない。そんななかでも主人公陽子の強引さ、意見を言う時の言葉の強さ、そういうものが面白い。自分の主張はしたいけれど我が子に悪い影響があってはいけないと迷う瞬間などに親の想いが見える。当たり前のよう...続きを読む
  • 猫が見ていた
    有名作家による猫アンソロジー本。
    猫が主人公のアンソロジーではなく
    人間がメインで猫はオマケのようです。

    「『100万回生きたねこ』は絶望の書か」北村薫
    を目当てに読みました。「うんうんそうだよねぇ。」と
    頷いてしまいました。

    他の作家さんはすべて初読みの方でした。
    湊かなえさんの作品は自身の体...続きを読む
  • ななつのこ
    何年も前に読んだことがあったけれど、ちょこちょこと内容を忘れていた。
    非常に読みやすく、物語が二重構造になっているところが面白い。
    駒子のキャラクターがいい。力が抜けていて。
  • いちばん初めにあった海
    悪い意味ではなくふわっとした印象のミステリー。警察モノや探偵モノみたいに事実を積み上げていくという感じではないですが、最終的に収まるところに収まる感じが心地いい。
  • 無菌病棟より愛をこめて
    闘病記の類を初めて読みました。重い内容なので、辛くなるのではと恐る恐る。
    さすが小説家、闘病中に読まれていたマンガや小説はどれも面白そう。入院しているのに、もも上げ100回などと運動を頑張り、美容にも気を配るところがすごい。
    想像するだけでも苦しい内容もありましたが、全体を通して明るく前向きで、深刻...続きを読む
  • 無菌病棟より愛をこめて
    急性白血病になった筆者の闘病記。さすが作家さんだけあって、七転八倒の苦しみの中でも、その状況を書いて残そうとする気力に恐れ入る。なんとなく大変なんだろうな、という知識しかなかった私に、改めて白血病患者の闘病のつらさが身に染みる様にわかります。またドナーになった弟さんの冷静な日記のおかげで、なるほどド...続きを読む
  • いちばん初めにあった海
    過去の後悔と懺悔。
    抱え込んだ、それと向かい合う物語。
    時間を巻き戻すことは誰にもできないから、これからの人生の在り方を考えてしまった。
  • モノレールねこ
    「おすすめ文庫王国」の恋愛小説部門で第8位という微妙ともいえるランクだったけど、これは出会えたことに感謝の1冊だった!
    表題作よりも、個人的には「シンデレラのお城」と「セイムタイム・ネクストイヤー」、あとザリガニが主役(!)という「バレンタイン最期の日」が好きだった。「シンデレラのお城」は読みように...続きを読む
  • スペース
    女の子はみんな誰かの特別になりたいよね!
    謎もあるし、読み終わるとほっこり心温まる繋がる二作のミステリ。
  • 少年少女飛行倶楽部
    楽しかった!

    この小説も昔に「読みたい」登録して読んでいなかった。
    読んで良かった!
    セリフ回しのテンポもすごく楽しめた。
    めんどくさい面々が、ステキなチームに見えてきた。
    助演女優賞のお母さんも楽しかったしw

    読んでみたいと感じた、その時を大切に「読みたい」と感じた小説を読んでいこう。
    私は物...続きを読む
  • トオリヌケ キンシ
    病や悩みを抱えながら、でも最後はみんな幸せになっているから良かった。バッドエンドだったら、読むのを途中でやっめていたかも。

    作者の方が大病した経験があることを知らなかったけど、やはり病気をした前と後では、考え方が変わるだろうな。
    そういう視点で、病気前の作品も読んでみたい。
  • ななつのこ
    古さを感じさせない/ 主人公の女の子が非常にかわいい/ 現代でも通用するレベル/ セリフまわし、単語のチョイスが抜群/ しかし謎とその解が抜群かと言えばそうでもない/ 
  • 猫が見ていた
    猫に纏わる短編やエッセイを集めたアンソロジー。
    豪華なメンバーと表紙の美しい猫に惹かれて手に取りました。
    どれも魅力的な作品でしたが、中でも東山彰良さんの「黒い白猫」が良かった。舞台は台北という物珍しさに、ニン姐さんという気骨のある彫物師(タトゥー)が素敵。浅はかに刺青を入れたがる若者を諭すセリフに...続きを読む