加納朋子のレビュー一覧
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加納朋子さんのハートウォーミングストーリーですね。
星をめぐる七つの物語が最後にはファンタジーあふれる希望の物語になります。もちろん加納さんですから、ミステリーも含まれていますから、読み応えのある素敵な短編連作です。
目次
南十字に会いに行く
星は、すばる
箱庭に降る星は
木星荘のヴィーナス
孤舟よ星の海を征け
星の子
リフトオフ
解説 杉江松恋
さすが、加納朋子さん、物語構成が素晴らしいですね。短編をバラバラで読むと一見関連が無いように見えますが、すべてが最後の『リフトオフ』でしっかり繋がります。もちろん、伏線はちゃんと用意されています -
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各話ごとにさまざまな困難や謎が描かれながらも、
最終的には「終わり良ければすべて良し」と思わせるような大団円で締めくくられる物語だった。
物語の展開には、やや都合がいいと思える部分もあったが、
それを補って余りある「そうきたか」と思わせる巧みな展開が印象的だった。
伏線回収の妙が予想を裏切りながらも納得させられる心地よさがある。
最後の最後でひとつひとつの出来事が繋がる感覚が楽しかった。
登場人物の職業設定も医者、宇宙飛行士、モデルなど一見まったく接点のない職業の人々が同じ人物とは思わせないように描かれており、
それが大きなミスリードとなって物語を引き立てていた。
想像をうまく裏切られた気 -
Posted by ブクログ
一万円選書の3冊目。
これはこれはおもしろかったです。
カーテンコールを読んだことがあったがために、代わりに選ばれた一冊でした。
それぞれ星に関連した短編が集められたのだと思っていました。
最後の章で、なるほどすべてが繋がりました。
特に印象に残ったのは「孤舟よ星の海を征け」です。
急に宇宙船のファンタジー要素があるお話が始まってびっくりしました。
そして物語の始まりからは全く想像できなかった着地地点に驚きました。
もう一つ「星の子」も好きなお話です。
七星のために行動するお母さんの頼もしさに惚れ惚れしました。
絶対なんてものはどこにもない、それを力強く教えてもらいました。
The -
Posted by ブクログ
大好きな作家のひとり加納朋子さんが、1992年に第3回鮎川哲也賞を受賞したデビュー作品で、
主人公駒子が遭遇する現実の謎と「ななつのこ」のお話の中の謎を同時に解決していく7話の連作短編集
まず駒子が「ななつのこ」という運命的な本に出会うところから始まります。
一話の中に、お話が2つある不思議な感覚ですが読みやすいです。
「一枚の写真」に出てくる写真整理や、兄弟姉妹間のアルバム冊数が極端に違うというのも経験しているし(今では個人的には写真は撮らない)サマーキャンプの描写も懐かしかったです。
昭和感が私の心を擽り、日常に潜むちょっとしたミステリも楽しめました。
ほんわかする優しい作品でした