加納朋子のレビュー一覧

  • 螺旋階段のアリス

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    ネタバレ

    仁木順平は、長年勤務した大企業でのサラリーマン生活に終止符を打ち、子供の頃からの憧れの職業・私立探偵へ転身を果たした。
    事務所を開いて3日目、仕事もなく事務所で暇を持て余していた仁木順平の前に、猫を抱いた不思議な美少女・安梨沙が現れ、彼女は探偵助手として仁木と二人三脚で仕事をすることになる。
    どれも新鮮な感じで読めるストーリーだったし、それぞれのお話の長さもちょうどいい感じ。
    くすりと笑えてしまう場面があったり、謎の真相に切なくなってしまうような場面があったり。

    ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」を愛読書とする共通点を持った仁木順平と安梨沙。
    30才の年齢差を越え、この二人を結び付けているキーワードみたい。
    このストーリーの中で、たった一度だけ安梨沙が仁木の頬にキスをする場面があるのだけど、なんだかとっても微笑ましい感じ^‐^

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    2011年01月30日
  • 螺旋階段のアリス

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    探偵という仕事に転職したが、その物語一つ一つにそれぞれの本当の気持ちが隠されている。相手を思いあっての行動。その真実を知った時納得とうれしさを感じずにはいられない。

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    2011年01月12日
  • コッペリア

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    ネタバレ

    球体関節人形は以前中野ブロードウェイのショーウィンドーでカスタム前のものを見たけど、
    人の形を追求するのではなく、本当に理想をありったけ詰めこんだ造形物なんだなと感じた。
    目の色や髪形・髪色、服装など自分の思うままに作れるのは面白いだろうけれども畏れ多い。
    おこがましいというか。
    あと、ハマったら抜けられなくなりそうな気がものすごーくします。ああいった趣味は。
    読みながらこういう話好きだわーと思うほど私のツボにハマりました。
    想いの矢印が色んな方向に行き交ってすれ違ってしまった切ない話だった。
    皇なつきの絵で勝手に脳内再生された。
    黒猫の三角漫画版での練ちゃんが聖のイメージとつながったのかと。
    多分聖は練ちゃんみたいなびらびら服ではなくシンプルな服を着るんだとは思うけど。



    油断していたのでミスリードにまんまと引っ掛かった。
    まゆらが連れてきた若い男性=草太で、了と年恰好が似ている→二人の描写が混在しているのは分かったけど、
    まさか了=おじさまだとは思いもしなかった。時系列もバラバラになっていたとは。

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    2014年05月06日
  • 螺旋階段のアリス

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    フフ。面白かった。
    大好きな「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」が散りばめられた心暖まるミステリです。

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    2009年10月10日
  • ななつのこものがたり

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    「ななつのこ」で読まれる「ななつのこ」のものがたり。
    柔らかで幻想的なお話が詰まっています。
    イラストがまたいい…。

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    2009年10月10日
  • コッペリア

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    タイトルで買った本だったけど大正解でした。これは面白い。入り組んだ物語が収束していく様が最高に面白い。だからミステリは素敵で止められない、と思う。ラストが凄い好き。人形の存在が際だってこの物語の存在感をくっきりとそれでいて幻想的に仕上げている。すごいよー。

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    2013年05月06日
  • 月曜日の水玉模様

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    偶然新聞にこの本のことが書いてあるのを見て、無性に読みたくなり本棚をあさり再読。
    加納朋子の伏線は本当に透明だと思う。すばらしい。
    キャラクターもいいし、加納朋子の中で1,2を争うくらい好き。

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    2013年08月04日
  • ななつのこものがたり

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    ななつのこの作中作「ななつのこものがたり」。駒子シリーズを全部読んだ後に読むのがお勧め。素敵な絵本です。

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    2009年10月04日
  • 螺旋階段のアリス

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    加納朋子の螺旋階段のアリスを読みました。不思議の国のアリスをモチーフにしたミステリー短編集でした。加納朋子の語り口は楽しめますが、不思議の国のアリスをモチーフにするのが無理があったのか、謎解きのほうはあまり面白くありませんでした。主人公の境遇が「転進退職者支援制度」を利用した50過ぎの新米探偵というのがちょっと身につまされてしまいますが。

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    2011年07月18日
  • 空をこえて七星のかなた

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    最初は色んな場所に居る星のように光り輝く人達の話なのかなと思ったのだけど、ラスト2章分で一気に話が繋がり面白くなりました。
    とは言いつつ、話が章ごとにすっ飛んでいる感覚があり、取り残された気がするのでそこまで読むのが少し苦痛ではある。
    最後の最後に楽しくなってくる作品です。

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    2026年10月24日
  • 二百十番館にようこそ

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    ネタバレ

    表紙が猫ちゃんで、冒頭が「俺は捨てられた…」みたいな始まりだったから猫ちゃん!?!?って思ったらニート歴の長いニートが主人公だった。よかった捨てられた猫ちゃんはいなかったんだ!

    テレビアニメか、アニメ映画化してほしいくらい温かく良いお話だった。

    ヒロくんがネトゲで恋した女の子に、彼女が浮上しなくなったあとも彼女のキャラクターの周りにせっせとお花を植えつづけてるところがとても良かった。

    オイ!病気のお母さんはいるじゃないか!

    主人公の伯父さんが若者だったころ島に流れ着いたときのお話もっと知りたくなった。伯父さんあんまり登場しないけど魅力的な人っぽいよなあ。

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    2026年10月17日
  • カーテンコール!(新潮文庫)

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    いわた書店一万円選書本。廃校が決まった女子大だが単位不足で卒業できない、性同一障害、コミュ障害、睡眠障害、腐女子、摂食障害などの落ちこぼれに半年間の刑務所並み寮生活の半年特別補講でなんとか卒業させようとする理事長。文庫解説はいわた書店主岩田徹氏。

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    2026年10月15日
  • 1(ONE)

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    ネタバレ

    駒子シリーズこれにて完結かな?は〜〜いっぱい泣いた〜〜

    黒い大型犬飼いたくなった。わたしのことが一番大好きなワンコがほしいよ。

    瀬尾さんの!プロポーズの言葉が聞けて!めーーーっちゃうれしかった!これに関しても泣いた。瀬尾さんの一番になんかなれちゃったら、それはもう、幸せすぎて死んでしまう。

    瀬尾さんが家庭を持ってる事実、夫であり父である事実が尊いです。あんなに掴みどころない人だったのに……。
    駒子ちゃんの青春と、その後もずっと続く幸せを見せてくれてありがとう。

    願わくば、玲奈ちゃんとゼロの続編が始まってくれたっていいぜ!櫻井さん、あなたは誰ですか?

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    2026年10月11日
  • いつかの岸辺に跳ねていく

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     幼なじみの護と徹子の壮大な人生ドラマ。

     「フラット」では護目線で、「レリーフ」では徹子目線で物語が展開していく。

     「フラット」での、ふたりのつかず離れずの関係が穏やかに描かれているその気持ちのまま「レリーフ」へ進んだら、心を鷲掴みにされて吹っ飛ばされてしまった。
     徹子の素っ頓狂な行動の元凶が明かされ、そのために徹子がひとりで闘ってきた姿が切なかった。護の温かさには心を打たれた。

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    2026年10月02日
  • カーテンコール!(新潮文庫)

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    閉校が決まった女子大。
    そこで単位を取れなかった生徒たちを何とか卒業させる為に半年間の補習合宿が始まる。

    この物語に登場する生徒たちは性格に難があったり訳ありばかり。
    最後はその生徒たちが見違えるほど変わるとかではなく、理事長の角田先生に助けられながら少しずつ変わろうとする姿が現実味があって綺麗事で終わらせようとしないのが好印象でした。

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    2026年09月30日
  • スペース

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    ネタバレ

    おもしろかった。スペースとバックスペースの2部構成素敵。駒子ちゃんもまどかさんも好きだ〜風吹けば恋が似合う。

    過去の友だちに久しぶりに連絡すると大体素っ気なくされて、わたしっていっつも嫌われてるな……って思ってるんだけど、作中で離れ離れになった親友と文通してたが最終的に嫌われた的な場面があって、嫌われたんじゃなくて興味がなくなったんだろうって結論で、それだったらいいな。嫌われたんじゃなくて、その人が興味ないときにわたしが連絡してウザがられただけなら。
    わたしは人に心開くのすごく時間かかるから、いつも悲しい。

    速水が瀬尾さんって気づいたとき気持ちよかった。次作もたのしみだ。

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    2026年09月30日
  • カーテンコール!(新潮文庫)

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    閉校が決まった萌木女学園で、何らかの問題があって卒業できない学生たちを集めて、何とか卒業させようと特別補講の合宿が始まる。
    卒業できなかった女子学生たちの理由は様々。コミュニケーションが苦手だったり、朝起きられなくて単位が足りなかったり、ご飯をたくさん食べてしまったり食べられなかったり…。そんな訳ありな彼女たちを理事長をはじめ高齢のスタッフが支え、外界と切り離された空間での特別補講の中、なんとか成長していく。

    それぞれの短編で学生たちの困難と生きづらさを生々しく描くが、学園で他者とかかわるなかでゆっくりと成長してくのだ。

    本来なら卒業できるはずの年月の後の、「カーテンコール」。今までの生活を繰り返すアンコールではなく、卒業に向けて心身を成長させていく新たな一歩を踏み出す。生きづらさは一朝一夕になくなるものではないが、彼女らを柔らかく包み込む応援するような物語だった。

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    2026年09月27日
  • 空をこえて七星のかなた

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    星がテーマの7つの短編集。7つの物語が星のようにひとつひとつ輝いて、最後で星座のように繋がりを強く感じられる。まるで7つの星で構成される北斗七星のように。

    北に位置する北極星のようにいつでも芯があって道標になる人もいれば、夜空を毎日回る星のように道に迷い悩んでくるくるする人もいる。けれども皆一つの星として輝いている。
    どの物語もちょっとしたミステリー風味を持ちつつ、人間模様が描かれている。そして人ひとりひとりが尊重されるような、輝きを持つことを示してくれている。

    最後の短編ですべてが一気につながっていく様は壮観であった。結末を見たうえでもう一度読み直したいと思わされる物語だった。

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    2026年09月26日
  • カーテンコール!(新潮文庫)

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    資金不足で閉校が決まった萌木女子大学。最終年に出席日数が足りなくて卒業できなかった生徒を、学園長自らが率いる寮に住まわせ、共同生活をしながら単位を取得させていく。そこには眠り病や拒食症が原因で、まともに学校に通えず、単位を落とした女学生が集まっていた。

    それぞれ、病気だったり性同一性障害であったりと色々な悩みや背景のある女子学生たちが登場する。病気としての眠り病と生活習慣が逆転した生徒、過食と拒食のペアあたりは、対比もあってちょっとユーモラスなのだが、エナジードリンクによるカフェイン中毒など、今風のテーマもある短編アンソロジーだ。

    で、その背景の部分に焦点を当てて、少しずつ解決を目指すという話のつもりで読んでいくのだけど、途中から、あれ?となる話が浮き彫りになっていく。それが家庭環境。

    最後の章は、症状などの話よりも家庭の話に完全に切り替わるので、なぜ?と思う人はほぼいないと思われる。ただ、ちょっとくどかったかな。

    オチの部分は実は最初に繋がるのだが、名前を覚えきれないので少々厳しかった。
    また、致命的な難が一つ。他の作家や漫画にも通じる話だけど、大学補講を受けたら卒業できるもんではないんですよね。本作と同様に、高校の感覚で大学を描いている作家は多い。

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    2026年09月22日
  • ななつのこ

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    ネタバレ

    素敵だった…

    そうなんだろうなってわかってたけど、そうであってうれしい気持ち。

    喫茶店で駒子が瀬尾さんに星の話を聞いてるとき、わたし思いきりあくびしちゃって、男が星の話してるときって退屈なんだよなあって思ってるみたいに感じて自分にウケてた。

    駒子と瀬尾さん、どうか恋人になってくれ……と思ったら、シリーズものらしい。またこういうお話読めるのうれしいな。

    犬は死にます。

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    2026年09月08日