加納朋子のレビュー一覧

  • 螺旋階段のアリス

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    探偵という仕事に転職したが、その物語一つ一つにそれぞれの本当の気持ちが隠されている。相手を思いあっての行動。その真実を知った時納得とうれしさを感じずにはいられない。

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    2011年01月12日
  • コッペリア

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    ネタバレ

    球体関節人形は以前中野ブロードウェイのショーウィンドーでカスタム前のものを見たけど、
    人の形を追求するのではなく、本当に理想をありったけ詰めこんだ造形物なんだなと感じた。
    目の色や髪形・髪色、服装など自分の思うままに作れるのは面白いだろうけれども畏れ多い。
    おこがましいというか。
    あと、ハマったら抜けられなくなりそうな気がものすごーくします。ああいった趣味は。
    読みながらこういう話好きだわーと思うほど私のツボにハマりました。
    想いの矢印が色んな方向に行き交ってすれ違ってしまった切ない話だった。
    皇なつきの絵で勝手に脳内再生された。
    黒猫の三角漫画版での練ちゃんが聖のイメージとつながったのかと。
    多分聖は練ちゃんみたいなびらびら服ではなくシンプルな服を着るんだとは思うけど。



    油断していたのでミスリードにまんまと引っ掛かった。
    まゆらが連れてきた若い男性=草太で、了と年恰好が似ている→二人の描写が混在しているのは分かったけど、
    まさか了=おじさまだとは思いもしなかった。時系列もバラバラになっていたとは。

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    2014年05月06日
  • ななつのこものがたり

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    「ななつのこ」で読まれる「ななつのこ」のものがたり。
    柔らかで幻想的なお話が詰まっています。
    イラストがまたいい…。

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    2009年10月10日
  • コッペリア

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    タイトルで買った本だったけど大正解でした。これは面白い。入り組んだ物語が収束していく様が最高に面白い。だからミステリは素敵で止められない、と思う。ラストが凄い好き。人形の存在が際だってこの物語の存在感をくっきりとそれでいて幻想的に仕上げている。すごいよー。

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    2013年05月06日
  • 月曜日の水玉模様

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    偶然新聞にこの本のことが書いてあるのを見て、無性に読みたくなり本棚をあさり再読。
    加納朋子の伏線は本当に透明だと思う。すばらしい。
    キャラクターもいいし、加納朋子の中で1,2を争うくらい好き。

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    2013年08月04日
  • ななつのこものがたり

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    ななつのこの作中作「ななつのこものがたり」。駒子シリーズを全部読んだ後に読むのがお勧め。素敵な絵本です。

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    2009年10月04日
  • 螺旋階段のアリス

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    加納朋子の螺旋階段のアリスを読みました。不思議の国のアリスをモチーフにしたミステリー短編集でした。加納朋子の語り口は楽しめますが、不思議の国のアリスをモチーフにするのが無理があったのか、謎解きのほうはあまり面白くありませんでした。主人公の境遇が「転進退職者支援制度」を利用した50過ぎの新米探偵というのがちょっと身につまされてしまいますが。

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    2011年07月18日
  • いつかの岸辺に跳ねていく

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     幼なじみの護と徹子の壮大な人生ドラマ。

     「フラット」では護目線で、「レリーフ」では徹子目線で物語が展開していく。

     「フラット」での、ふたりのつかず離れずの関係が穏やかに描かれているその気持ちのまま「レリーフ」へ進んだら、心を鷲掴みにされて吹っ飛ばされてしまった。
     徹子の素っ頓狂な行動の元凶が明かされ、そのために徹子がひとりで闘ってきた姿が切なかった。護の温かさには心を打たれた。

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    2026年10月02日
  • カーテンコール!(新潮文庫)

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    閉校が決まった女子大。
    そこで単位を取れなかった生徒たちを何とか卒業させる為に半年間の補習合宿が始まる。

    この物語に登場する生徒たちは性格に難があったり訳ありばかり。
    最後はその生徒たちが見違えるほど変わるとかではなく、理事長の角田先生に助けられながら少しずつ変わろうとする姿が現実味があって綺麗事で終わらせようとしないのが好印象でした。

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    2026年09月30日
  • スペース

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    ネタバレ

    おもしろかった。スペースとバックスペースの2部構成素敵。駒子ちゃんもまどかさんも好きだ〜風吹けば恋が似合う。

    過去の友だちに久しぶりに連絡すると大体素っ気なくされて、わたしっていっつも嫌われてるな……って思ってるんだけど、作中で離れ離れになった親友と文通してたが最終的に嫌われた的な場面があって、嫌われたんじゃなくて興味がなくなったんだろうって結論で、それだったらいいな。嫌われたんじゃなくて、その人が興味ないときにわたしが連絡してウザがられただけなら。
    わたしは人に心開くのすごく時間かかるから、いつも悲しい。

    速水が瀬尾さんって気づいたとき気持ちよかった。次作もたのしみだ。

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    2026年09月30日
  • カーテンコール!(新潮文庫)

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    閉校が決まった萌木女学園で、何らかの問題があって卒業できない学生たちを集めて、何とか卒業させようと特別補講の合宿が始まる。
    卒業できなかった女子学生たちの理由は様々。コミュニケーションが苦手だったり、朝起きられなくて単位が足りなかったり、ご飯をたくさん食べてしまったり食べられなかったり…。そんな訳ありな彼女たちを理事長をはじめ高齢のスタッフが支え、外界と切り離された空間での特別補講の中、なんとか成長していく。

    それぞれの短編で学生たちの困難と生きづらさを生々しく描くが、学園で他者とかかわるなかでゆっくりと成長してくのだ。

    本来なら卒業できるはずの年月の後の、「カーテンコール」。今までの生活を繰り返すアンコールではなく、卒業に向けて心身を成長させていく新たな一歩を踏み出す。生きづらさは一朝一夕になくなるものではないが、彼女らを柔らかく包み込む応援するような物語だった。

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    2026年09月27日
  • 空をこえて七星のかなた

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    星がテーマの7つの短編集。7つの物語が星のようにひとつひとつ輝いて、最後で星座のように繋がりを強く感じられる。まるで7つの星で構成される北斗七星のように。

    北に位置する北極星のようにいつでも芯があって道標になる人もいれば、夜空を毎日回る星のように道に迷い悩んでくるくるする人もいる。けれども皆一つの星として輝いている。
    どの物語もちょっとしたミステリー風味を持ちつつ、人間模様が描かれている。そして人ひとりひとりが尊重されるような、輝きを持つことを示してくれている。

    最後の短編ですべてが一気につながっていく様は壮観であった。結末を見たうえでもう一度読み直したいと思わされる物語だった。

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    2026年09月26日
  • カーテンコール!(新潮文庫)

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    資金不足で閉校が決まった萌木女子大学。最終年に出席日数が足りなくて卒業できなかった生徒を、学園長自らが率いる寮に住まわせ、共同生活をしながら単位を取得させていく。そこには眠り病や拒食症が原因で、まともに学校に通えず、単位を落とした女学生が集まっていた。

    それぞれ、病気だったり性同一性障害であったりと色々な悩みや背景のある女子学生たちが登場する。病気としての眠り病と生活習慣が逆転した生徒、過食と拒食のペアあたりは、対比もあってちょっとユーモラスなのだが、エナジードリンクによるカフェイン中毒など、今風のテーマもある短編アンソロジーだ。

    で、その背景の部分に焦点を当てて、少しずつ解決を目指すという話のつもりで読んでいくのだけど、途中から、あれ?となる話が浮き彫りになっていく。それが家庭環境。

    最後の章は、症状などの話よりも家庭の話に完全に切り替わるので、なぜ?と思う人はほぼいないと思われる。ただ、ちょっとくどかったかな。

    オチの部分は実は最初に繋がるのだが、名前を覚えきれないので少々厳しかった。
    また、致命的な難が一つ。他の作家や漫画にも通じる話だけど、大学補講を受けたら卒業できるもんではないんですよね。本作と同様に、高校の感覚で大学を描いている作家は多い。

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    2026年09月22日
  • ななつのこ

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    ネタバレ

    素敵だった…

    そうなんだろうなってわかってたけど、そうであってうれしい気持ち。

    喫茶店で駒子が瀬尾さんに星の話を聞いてるとき、わたし思いきりあくびしちゃって、男が星の話してるときって退屈なんだよなあって思ってるみたいに感じて自分にウケてた。

    駒子と瀬尾さん、どうか恋人になってくれ……と思ったら、シリーズものらしい。またこういうお話読めるのうれしいな。

    犬は死にます。

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    2026年09月08日
  • 1(ONE)

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    【ONE:ワン】はやての愛犬。黒くてカッコいい。ゼロを指導している。じつは…
    【ゼロ】玲奈が大学生になったとき希望して飼い始めた茶色の雑種。頭にシュガードーナツのような白い輪っか模様がある。
    【玲奈】瀬尾家最弱の生物。なんとか大学生にはなった。ONEはゼロに彼女を守らなければならないと常に指導している。
    【はやて】ONEの主人。『ななつのこものがたり』で母から語り聞かされていた少年と思われる。
    【お母さん】たぶん駒子さん。
    【お父さん】たぶん瀬尾さん。
    【犬】犬は常に健気で…
    【1】人はナンバーワンであることを、唯一であることを求める。

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    2026年09月04日
  • ななつのこ

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    短大生の駒子が、日常で出会った謎を作家との文通を通して解き明かしていくシリーズ第1作。

    北村薫の「円紫さんとわたし」シリーズが好きな方なら、きっと相性の良い作品だと思う。舞台も同じく90年代で、当時の空気を感じながら読めるのも魅力。

    「日常の謎」とはいえ、すべてがほっこりする話というわけではない。少し悲しかったり、ときには残酷だったりする真実も描かれていて、思った以上に読み応えのある一冊だった。

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    2026年08月24日
  • カーテンコール!(新潮文庫)

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    1万円選書の番組を見て気になっていて手に入れましたが、ずっと積んでいました。再度読み始めて読み終えることができました。とても優しい気持ちになれます。学園長と生徒たちのやりとりがとてもいいです。身近な人をよく見てあげないとと言う気持ちになります。見事なカーテンコールだったと思います。清水さんの活躍する場面が私は好きです。ひまわりの花言葉、あなたは素晴らしい、を周りの人に送りたいです。

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    2026年08月04日
  • 空をこえて七星のかなた

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    独立しているように見える7つの物語が、
    実はあちこちで少しずつ繋がっている構造がとにかく見事でした。
    「あ、この場面はあの話の…!」と気づくたびにどんどん物語の世界に引き込まれていきました。

    心が温まるエピソードが多い一方で、
    人間の弱さや嫌な部分、少し怖い一面が顔を出す場面もあります。
    だからこそ、そうした壁にぶつかった時にみんながどう乗り越えていくのかが気になり、最後まで夢中で読んでしまいました。

    中でも家族愛を感じられるエピソードはリアルだけど、心温まるものもありました。

    夏に読むにぴったりのお話だと思います。

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    2026年08月02日
  • 空をこえて七星のかなた

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    たまたま書店で手に取って購入。
    7つの物語はそれぞれが興味深い内容で
    全てが繋がるという構成も素晴らしい。
    良い本に出会えた。

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    2026年07月28日
  • カーテンコール!(新潮文庫)

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    とある女子大の廃校を目前に単位の足りない数名の学生が共に生活をし学ぶことで、互いにそれぞれ抱えている問題があることに気付き、学長の過去をも知り、、、歯痒い言い回しも一切無く、非常に読みやすい文章でポンポンと進む展開。そっと後押しをしてくれるステキなお話。

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    2026年07月19日