加納朋子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ仁木順平は、長年勤務した大企業でのサラリーマン生活に終止符を打ち、子供の頃からの憧れの職業・私立探偵へ転身を果たした。
事務所を開いて3日目、仕事もなく事務所で暇を持て余していた仁木順平の前に、猫を抱いた不思議な美少女・安梨沙が現れ、彼女は探偵助手として仁木と二人三脚で仕事をすることになる。
どれも新鮮な感じで読めるストーリーだったし、それぞれのお話の長さもちょうどいい感じ。
くすりと笑えてしまう場面があったり、謎の真相に切なくなってしまうような場面があったり。
ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」を愛読書とする共通点を持った仁木順平と安梨沙。
30才の年齢差を越え、こ -
Posted by ブクログ
ネタバレ球体関節人形は以前中野ブロードウェイのショーウィンドーでカスタム前のものを見たけど、
人の形を追求するのではなく、本当に理想をありったけ詰めこんだ造形物なんだなと感じた。
目の色や髪形・髪色、服装など自分の思うままに作れるのは面白いだろうけれども畏れ多い。
おこがましいというか。
あと、ハマったら抜けられなくなりそうな気がものすごーくします。ああいった趣味は。
読みながらこういう話好きだわーと思うほど私のツボにハマりました。
想いの矢印が色んな方向に行き交ってすれ違ってしまった切ない話だった。
皇なつきの絵で勝手に脳内再生された。
黒猫の三角漫画版での練ちゃんが聖のイメージとつながったのかと。 -
Posted by ブクログ
加納朋子さんのハートウォーミングストーリーですね。
久しぶりに加納朋子さんを読みたくなって、積ん読本を探って見つけました。
ニートたちの再生をめざす成長物語。
そもそも「俺」が、大学を卒業して就職戦線に溢れて、引きこもりのニートになった。毎日パソコンでゲーム三昧。そんなところに、父親の兄つまり叔父が亡くなって、叔父の所有の南の島のリゾートマンションを相続することになった。「俺」の親たちは、「俺」に管理をして欲しいと説得する。
他にする事が無い「俺」は、見に行くだけでもと出掛けるが、なんと島に置き去りにされて、親たちに連絡しても繋がらない。一緒に来た弁護士からは、親たちから愛想を尽