加納朋子のレビュー一覧

  • 空をこえて七星のかなた
    星にまつわる7つの短編集

    「南の十字に会いに行く」
    「星は、すばる」
    「箱庭に降る星は」
    「木星荘のヴィーナス」
    「孤舟よ星の海を征け」
    「星の子」
    「リフトオフ」

    どれも全部良かった。
    タイトルも素敵だし、物語の舞台も様々でバラエティ豊か。


    最初の話の冒頭
     “今朝いきなり、「七星、南の島...続きを読む
  • 我ら荒野の七重奏
    [七人の敵がいる]の続編。中学生になった陽一が吹奏楽部に入り、部活を巡る保護者たちの奮闘物語。協調性があるとは思えない陽子に少しずつ仲間が増えていくところが面白かった。さらなる続編を読んでみたい。
  • 空をこえて七星のかなた
    星や宇宙に関わる7つの短編集。派手な事件は起きないけれど、各編ごとにふわりとミステリ風味があり、帯にある通り読み終えると、もう一つのミステリが胸を打ちます。
    日常の謎系を得意とする加納さんらしい作風に、熟練の味も加わっており、読んでよかったと心から思える傑作です。
    今年のベスト級の読後感でした。やっ...続きを読む
  • 空をこえて七星のかなた
    全ての話が最後につながって面白かった。
    青と赤とエスキートもそうだったが、そういう手法が今流行っているのかな。
  • 空をこえて七星のかなた
    関連のない短編集かと思いきや、実は宇宙飛行士である一人の女性を核にした、異なる時代が舞台の小説。伏線が次々に回収されていく最後の2章が爽快。これは確かに「星をめぐる七つの『ミステリー』」と言える。
    努力をした秀才がきちんと報われる未来を描いていて、救いのある終わり方なのも読後感が良かった。
  • スペース
    過去作との繋がりが見えたとたんに景色変わる!
    仕掛けもすごいし、いい映画を見た後のような読後感。

    ネット公開されている著者本人のインタビューだと全4部作という証言がある。

    ななつのこ
    単行本:1992年9月 東京創元社 ISBN 4488023347
    魔法飛行
    単行本:1993年7月 東京創元社...続きを読む
  • いつかの岸辺に跳ねていく
    同じ感想を書いていた方がいました。本当にそれでした。
    最初は読み出す度に眠くなって寝てしまうを繰り返して、もう読むのを止めようかなと思い、でもその前にみんなの感想を見てみようと。すると、眠くなってやめようとしたけど、後半は先が気になって眠れなかった。と言う意見を発見!他にも後半が面白いと言う意見が多...続きを読む
  • 無菌病棟より愛をこめて
    加納先生の闘病記。
    ページを開くと、色々な心情に引き込まれた。
    生きることの偶然さ、生きることの幸せ、生きることの必要さなど考えさせられた…

    自分だけはそうならないと思い込んでいるだけ! もっと謙虚に楽しく真摯に!

    加納先生の活躍をこれからも楽しみにしてます。


    ぜひ〜
  • 空をこえて七星のかなた
    1990年12月2日、ソ連のソユーズで『宇宙』へと旅立った日本人。それはまさかのTBSの社員だった秋山豊寛さんでした。その後、1992年9月12日に米国のスペースシャトルで毛利衛さんも『宇宙』へと旅立っています。そして、1994年7月8日、外科医でもあった向井千秋さんが、日本人女性として初めて『宇宙...続きを読む
  • いつかの岸辺に跳ねていく
    幼馴染の護と徹子
    前半は護の視線で物語が進んでいくフラット。ちょっと甘酸っぱいような微妙に交わらない二人。切ない物語の終わりを見せるのだが…。
    後半の徹子目線のレリーフで、前半に感じていた??部分が回収されていく。こんな伏線だったのかと、一気にラストまで読んでしまった。カタリが不気味に怖い。このまま...続きを読む
  • 魔法飛行
    『ななつのこ』に続く〈駒子〉シリーズ第二弾。広がる女子短大生の世界がリアル。ただし1990年代前半だが……。

    駒子を中心とした女子短大生たちの日常描写が心地よい。舞台が1990年代前半ごろなので、登場する固有名詞が懐かしかったり。いくつかの短篇が最後につながって長編になるという構造が今回は前作以上...続きを読む
  • ななつのこ
    かぁらーす~なぜなくの からす…… 童謡「七つの子」を題材にした童話集「ななつのこ」を題材にした短篇集?

    加納朋子のデビュー作。1992年刊、女子短大生が遭遇するほっこり不思議ミステリー。作中で登場する童話集「ななつのこ」の内容と、作中での現実が交錯する入れ子構造が面白い。謎解きミステリーでありな...続きを読む
  • 無菌病棟より愛をこめて
    自分らしく生きるということの意味を学んだ。日記を書きたいと思うけれど、続かないだろうな。とりあえず献血に行こうかなと思う。
  • いつかの岸辺に跳ねていく
    前半は寝る前にちょうどいい
    (すぐに眠くなる)

    後半は展開が気にって眠れなくなって
    結局最後までいっきに読んでしまった

    ドラマを見ているようなそんな感じの展開でした

    前情報なしで読んだけど(から?)面白かったです
  • 七人の敵がいる
    PTAがあたったら、とりあえず心療内科に行って安定剤を貰おうと決めていた。
    今私はフルタイムで正社員として働いていて、夫は片道2時間通勤していて、近所に親、義両親も居ないので、あたったら病まないことにまず注力した方がいいだろうと思っていた。そのぐらい怖かった。
    だけどこの本を読んで、やれることとやれ...続きを読む
  • 猫が見ていた
    猫が好きなので迷わず手に取りました。
    湊さんの短編は猫が主人公で、猫目線から見た人間たちの描写がユニークで面白かったです。
    それぞれの短編に登場する猫の姿を思い浮かべながら読むのがとても楽しく、読み終えるのが寂しいくらいでした。
    そして7人の作家さんによる短編の他に、巻末には澤田瞳子さんによる猫小説...続きを読む
  • 魔法飛行
    駒子シリーズの第2作、「ななつのこ」の続編となる連作短編ミステリ。短大生駒子が身近に起きた話を手紙に書くことで、その謎が解かれていく。
    タイトルにもなった「魔法飛行」は学園祭の話で、とにかく暖かく、そして少し幻想的なシーンがとても印象的で、昔も今もお気に入りの話です。
    アメリカのチャレンジャー号のこ...続きを読む
  • ななつのこ
    女子短大生駒子が出会った童話集「ななつのこ」。作者へのファンレターとその返信で綴られる、日常の小さな謎と推理を描く連作短編集。
    淡々とした日常にある謎を、やさしく、時には大胆に紐解いていく美しい物語です。
    再々読。自分の読書歴の中でも、とても重要な作品であり、これからも読み返すと思います。
  • 紙魚の手帖Vol.01
    22/1/14 三人書房
    22/1/15 セリアス
    初めての乾石智子。シリーズの他の作品も読んでみたい
    22/1/16 コラムいろいろ
    22/6/23 108の妻
    22/11/18 フォトジェニック
    vol.7の『ファインダー越しの、』の前日譚。順番逆で読んでしまったけど、みらいの「好きなものは撮り...続きを読む
  • 紙魚の手帖Vol.05
    22/7/6 世界の望む静謐
    犯人に感情移入すると辛い
    22/7/7 我輩は犯人である
    犯人がとてもかわいかった
    22/7/7 悪魔の橋
    23/10/27ナルマーン年代記 小瓶の魔族
    初廣島玲子さん読みやすい文体
    アラビアンナイトみたい