加納朋子のレビュー一覧
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読み終えたあとの幸福感が半端じゃない。
温かさで満ち満ちた気持ちになれる最高の本。
真面目で繊細で責任感が人一倍強くて優しい徹子と、真っ直ぐで頼り甲斐のある護の幼馴染ペア、なんて素敵なんだ…!
前半のフラットでは、幼馴染の恋愛が進展するのかと思いきや、後半のレリーフではSF要素も混ざってきて、前半の伏線回収もあって読み応えがあった。
話し手がスイッチしたのも面白かった。
最後、弥子ちゃんが徹子にかけてあげた言葉が素敵だったなぁ。真面目に考えすぎて思い詰めちゃう徹子にとって、弥子ちゃんの無垢な明るさはすごく眩しかったんだろうなぁ。見た目や考え方は対照的だけど、相性はぴったりなんだろう。そんな -
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“人形”に人生を翻弄される人物たちの物語。
隣屋の”如月まゆら”が作った人形に魅了されていた大学生の了。
ある日、いつも惚れ惚れ見ているあの人形と、全く同じ顔をした女優”聖”に出会う。
自分が執着しているのは、”まゆらドール”か、女優の”聖”か??
人物が交錯し、ストーリーは途中で二度三度四度五度覆されます。
成就しない恋への鬱憤を源に、人形を作り続けているのに気持ちが伝わらないまゆらの切なさ。
パトロンとして利用していた了のことを好きになってしまったものの、自分のことを”人形”としてしか見られていないように感じ、素直に感情を伝えられない聖子の切なさ。
聖子を自分の手で助けたことで、聖子に恋心 -
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ネタバレ題名に隠された伏線回収に胸が打たれた!
まさかまさかこんな展開あるの??
おかしな女の子と優しすぎる男の子の、くっつきそうでくっつかない恋愛物語かと思いきや…見事にいい意味で裏切られた!!これはぜひ読んでほしい
前半フラットは、護目線の徹子の話。
護は恋愛感情がないといいながら、いつも徹子を見守る優しすぎる男子。徹子は護が怪我をして入院したとき、なぜか「自分のせいだ」と言って泣く。さらに高校受験の日、自分の試験そっちのけで困っている護を助ける。そんなおかしで変わっている徹子を不思議に思いながらも、護のなかで彼女に対する恋愛感情が芽生えてくる…しかし護がやんわり伝えた告白も虚しく、その1年後徹 -
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成り行きで世話をすることになった犬、そしてその子犬。犬を通じて家族の「ONE」を描く、駒子シリーズ30年ぶりの新作。
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駒子シリーズを読み始めたのは、この犬小説である「ONE」を読みたかったからなんですが、「ななつのこ」から始まって実に楽しい読書体験ができました。
最初は駒子シリーズがどうつながるのかわからず、うっかり気づいたのはけっこう後半になってからで、あの二人がこうなったのか。そうかそうかと感慨深いことになっていてとても良かったです。
それにしても、まあ犬小説なので、加納さんのちょっとコミカルな筆致が犬と家族が紡ぎ出す絆を優しく描いているのが本当に -
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フラットで平和な世界を願いながら思うようにはいかない。
人は何かしら荷物を背負い、その重さに時に悩み苦しむこともある。それに共感する部分はあり、引き込まれていきました。
心の荷物を軽くする力はどうしたら養われるのか。
フラットで感じた、これは青春譚。そして、レリーフで明らかになる徹子の真意にどんどん心掴まれていく。徹子のひたむきさに胸が痛む。護も徹子も、他人を思いやるとても優しい心の持ち主。
レリーフを再読したら更に沁みました。
ほんの少し先の未来は予測出来ても、その先はわからない。生きていればいつかは未来に辿り着く。
石は意思を持って、遠く未来に跳ねていく
ファンタジー要素あり、全体に優しい -
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白血病ではないけれど友達が難病に侵され病気を乗り越えるために何か良い本はないか?と尋ねられて色々探し出会った1冊がこの本。病身にショッキングな内容では無いか確認すべく自分で先に読んで見ようと読み始めて一気に読まされた。病気に前向きに戦う著者に感銘を受けました。これは是非友達に贈りたいと思います。
急性白血病というシビアな病気に突然かかられた著者の加納朋子さんが取るものもとりあえず即入院し実弟さんからの骨髄移植を経て退院する頃までの約1年の闘病記が記されています。辛いであろう体調なども明るく面白く闘病中の状況や心情が書かれています。ご自身の病気のこともよく勉強されていて医師からのカンファレンスも