加納朋子のレビュー一覧

  • 無菌病棟より愛をこめて

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    白血病になった作者の闘病記
    白血病は昔ながらの悲恋ものでは取り扱われてきたモチーフだけど、自分の認識と現在のリアルな治療とのギャップを感じた

    そして何より、自分がなったら、家族がなったら、血縁者がなったら
    あと、血縁者のドナーになるか、そもそもドナーになれるような健康状態か
    もし自分の周りでそんな事態になったらと色々と仮定の話しで考えてしまった
    妻とか子供がなるよりは自分がなった方がマシだと思った
    ただ、そのことを妻に話したら「うちの生活はどうするの!」と怒られた
    ま、あくまで仮定の話しですし、そもそも誰がなるか選べるものでも無いですし・・・


    好きな作家さんだけに、今後の執筆活動はどうなるのか心配

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    2015年01月26日
  • スペース

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    この人は、すごい(^ ^ 日本の宝だ(^o^

    いわゆる「駒子シリーズ」の一冊だが、
    これまでとはちょっと毛色が変わっている。
    というのも、一冊が大きく前後半に別れていて、
    前半は駒子目線、後半は駒子の友人目線で進む。

    そして、主観が違う前後半が、基本的には
    同じ時間・場所を多く共有しているのが特徴で。
    そのおかげで、一つの事件、一人の登場人物も、
    主観が変わるとこんなに評価が変わるのか、
    ということに驚かされる。

    さらに、裏に流れる「もう一つの視点の変換」が
    大きな物語のキーとなっている。詳しくは書けないが(^ ^;

    ともすると「ご都合主義」と言われかねない伏線を、
    心暖まるエピソードに昇華しているのは、
    作者の類い希なる筆力と緻密な構成力の賜(^o^

    さらに、シリーズものなので、おなじみの登場人物も
    数多く登場するのがうれしいところ。
    のみならず、「おなじみの筈の人物」についても、
    意外な展開が用意されていて(^ ^
    思わず「えぇっ、そう来るのか!?」と驚かされた。

    これ、シリーズの書き始めの時点では、
    どこまで想定していたんだろうか(^ ^;

    最初からここまでのキャラ付け...と言うか
    「裏のストーリー」を作り上げていたのなら、
    それはそれで驚きだし(^ ^

    後から考えて編み込んでいったのだとすると、
    それはまた驚嘆すべき構成力だ(^ ^

    いや〜、とにかく面白いし感動できるし(^ ^
    読後、思わずシリーズ最初の「ななつのこ」を
    再度読み始めてしまいましたとさ(^ ^

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    2014年12月12日
  • ぐるぐる猿と歌う鳥

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     父の転勤で北九州へ引っ越してきた高見森。同じ社宅の子どもたちとも仲良くなっていく彼だが、その社宅の中に学校に通っていない子どもが一人いて…

     元々児童書の体裁で出されたらしい本作ですが、大人が読んでも十分に楽しめる一冊だと思います。

     ミステリとしては児童書のためそこまで凝ったものでもない…と思いきや一仕掛けあってきちんとしたミステリ作品なんだな、と思います。そして森のわんぱくっぷりが昔読んでいた児童文学の主人公の少年たちの姿と被っていて懐かしくも感じました。

     社宅の子どもたちもそれぞれ個性的。大人しいながらも友達思いのココに全員男子の竹本5兄弟、美少女ながらビシビシものを言って九州訛りのすごいあや。そして森と同じくわんぱく坊主の、謎めいた少年パック。

     新天地での個性豊かな友達との友情と成長譚が表向きの物語ですが、解説にもある通り一歩踏み込んでいくとそこには子供の限界がどうしようもなく残酷に描かれてもいます。そうした面は案外大人の読者の方が身につまされるかもしれません。

     それでも子供たちの優しさが物語の背景にあるからか話に暗さはあまり感じられません。どうしようもないことがあってもそれでも子供たちは、それを自分なりに受け入れ前を向き続けます。

     解説の感じだと続巻もあり得そうな感じです。切りよく終わってはいるものの、やっぱり今後が気になる子もいるので、加納さんにはぜひこの続きの物語も書いてほしいです(もちろん無理はなさらない程度で)。

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    2014年12月06日
  • ぐるぐる猿と歌う鳥

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    腰痛で寝てるもんで、読書が進んで...(^ ^;

    内容を全く知らず、「加納作品だから」で購入。
    いやバッチリ素晴らしい内容で一気読み(^o^

    初刊時は「少年少女文学」みたいに売り出したそうだが、
    これは大人が読まないともったいない(^ ^;
    「子供にも分かる」ように書いてはあるが、
    「大人でないと分からない」ポイントがあちこちに(^ ^

    いやもう、登場人物のキャラ設定から、
    プロローグやモノローグを挟む構成やら、
    ナゾの少年の「謎さ」、巧みな伏線とミスリード、
    どこを取っても「隙がない」のはさすが(^ ^

    それでいて「かっちり構成されてる」というより、
    「ふわっとした」温かな読後感なのは
    全編に網羅された「北九州弁」のおかげもあるか(^ ^

    とにかく老若男女、どなたにもお勧めの佳作(^o^
    続編に期待大(^ ^

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    2014年11月30日
  • ぐるぐる猿と歌う鳥

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     理不尽。
    特に子供のころは、力も知識もなく。
    それ故に、ただただその場の流れや環境に影響を受けていく。
    それはもう、きっと、どうしようもないことなんだろうと思う。
    でも、生きている。
    そして、生きていく。
    どうしようもなくともそうしていくしかないから。

    なんだか、懐かしいような、切ないような物語だった。
    好きだ。

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    2014年11月30日
  • 無菌病棟より愛をこめて

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    加納朋子さんの、急性白血病の闘病記です。
    貧血気味かな?って所から、クリニックから紹介状をもらって大きな病院へ行って検査して……というところから、抗がん剤の治療、骨髄移植……と、順を追って書かれています。
    それにしても、本当に大変な中、前向きに頑張ってらっしゃる姿が本当に素晴らしいです。いろいろ先の事を考えて行動なさってるのとか、作家さんだけあって頭の良い方なんだなってのもよく分かりますね。
    小説からも人柄は伝わりますけど、優しい方なんだなって思いました。
    体が辛くても、周りの人とか科学の進歩に感謝を忘れない姿勢とか、見習わなくてはなーと思ったり。
    次は「ぐるぐる猿と歌う鳥」を読もうと思います。

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    2014年11月16日
  • 月曜日の水玉模様

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    「日常の謎派」ミステリ…なるほど。毎日の“相変わらず”の生活が、もしかしたら誰かにとって(自分にとっても)“ミステリ”な生活なのかもしれないのですね。通勤時間がおもしろくなるかも…。

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    2014年11月13日
  • コッペリア

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    恋をした相手は人形だった――。
    人形師、パトロン、ストーカー、人形そっくりの少女――人形と、人形にそっくりな女性が出会う時、物語は思いもよらない方向へ歩み始める。
    人形への愛情と、憎悪。嫉妬。
    視点を変えながら進んでいく物語に少し混乱もするが、その謎が解けた時に、一つの悲しさをもって読むことができる。

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    2014年10月12日
  • ななつのこものがたり

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    お話はもちろん、菊池さんの絵が本当に綺麗でうっとりしました。ななつのこに出てくるあの絵本ごそのまま読めるんだと思っていたのでちょっとした仕掛けに嬉しくなりました。

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    2014年07月13日
  • コッペリア

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    非常におもしろかった。
    これまで読んだことのない感覚。

    人形に恋した男の話。見る者を魅了する人形と、それを作った人形師、そしてその人形にそっくりな女と、それに魅せられたら男。

    不思議な空気間で進む話。読み進めるに連れて徐々に引き込まれていく。

    人形という欠点を持たない理想の形に、所有者の自己を投影し、想像力から個性を持たせる。

    人と人形の関わり合いを通じて、他者に対する人の心の奥深くを垣間見ることができる。

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    2014年03月12日
  • ぐるぐる猿と歌う鳥

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    大好きな加納さんなんですが、本作は勝手に絵本だと思って読んでませんでした。
    が、こよりさんが文庫本のカバーを描かれているのを切っ掛けに調べてみたら小説とのことで、喜び勇んで読みました。
    結果、僕の大好きな加納さんでしたね。
    優しい話と、ちょっとのミステリー。
    読んでなかった不明と、読んでなかった嬉しさで混沌としております。
    後書きを読んだら、続編を書きたいとお思いとのことで、嬉しいかぎり。

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    2014年02月18日
  • ぐるぐる猿と歌う鳥

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    加納朋子のぐるぐる猿と歌う鳥を読みました。

    東京の小学生高見 森(たかみ しん)は高いところが大好きな向こう見ずの少年です。
    森は公園の隣の家のあやという女の子と友達になり、一緒に遊んでいたのですが、森が誘拐されそうになった事件のあとあやは忽然と姿を消してしまいます。

    森は父親の転勤で北九州市に行くことになり、そこで気の強い女の子十時あや、気の弱い男の子ココちゃん、竹本5兄弟といった友人たちと学校生活をすることになります。
    それにパックという正体不明の少年が絡んで物語が進んでいきます。

    プロローグで消えてしまったあやの事件の真相や、パックはいったい誰なのか、というようなことが明らかになるにつれて、ジュブナイルの顔をしてはいるけど重いテーマを描いている小説であることが見えてきます。

    巻末の解説で知ったのですが、加納朋子は最近大きな病気をしたそうで、一時は覚悟をきめたそうです。
    身体を大事に、まだまだ作品を発表してもらいたいと思ったのでした。

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    2014年01月09日
  • 月曜日の水玉模様

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    陶子さん、かっこいい!
    美人で聡明だなんて憧れる( ´ ▽ ` )
    そして、おかれてる状況が似ていて、勝手に親近感がわいた 笑
    続きとか、関連作品てないのかな。
    お母さんや萩くんとのその後が気になる。

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    2013年11月25日
  • 少年少女飛行倶楽部

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    加納朋子作品の魅力は「やさしさ」にあるのだと再認識しました。ひとくせもふたくせもある登場人物全員を「にくめない人」にして、その青春を読者に共感させる手腕は本当にすごい。本人すら自覚していないくらいに主人公・海月のやさしさがすさまじく、それにつられて周囲もあたたかに、という流れがステキすぎる。

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    2013年11月04日
  • 七人の敵がいる

    Posted by 読むコレ

    以前から好きな作家さんなので買ってみました。内容も知らずに。

    読み始めて、働くお母さんの話か正直あんまり興味ないなと思ってたら、さすがは加納さん。途中から、じわじわと面白くなっていきます。

    主人公の策士っぷりは加納さんならではの面白さですね。ついでにお母さんの大変さもわかる作品でためにもなります。

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    2013年03月30日
  • ななつのこ

    Posted by 読むコレ

    何故もっと前に読まなかったんだろう...。
    文句のない素敵な作品。微笑ましくも、不思議と
    郷愁感漂う作品の世界の居心地のよさ。
    読み終えるのが勿体ない感覚を久し振りに味わいました。

    この作品が鮎川哲也賞を受賞したという事は、
    所謂ミステリーとして評価されたと言う事ですよねー。
    そういう意味でも今のミステリーの懐の奥行きにも、
    個人的には嬉しいのです。
    今なら人に「なんか面白い本ない?」と訊かれたら、
    迷わず今作を挙げる!

    今まで読んでなかった事を後悔すると同時に、
    今後、必ず読む大量の未読作品に出会う事が楽しみです!

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    2013年02月16日
  • コッペリア

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    とってもすき。
    内容も、登場人物も、終わり方も全てが良かった
    最後の方の展開は少しわざとらしい感じもしたけれど
    それさえも良いと感じるほど、面白く感じた。

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    2012年11月12日
  • コッペリア

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    ネタバレ

    ここ数年の読書の中で一番のお気に入りです。
    まさかの展開に度肝を抜かれた記憶があります。
    加納朋子さんっぽくない作品ですが、そこがまた良かった。

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    2012年11月02日
  • 螺旋階段のアリス

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    いくつもの短いお話に分かれているので気軽に読めるし、各話ごとにしっかり謎解きがあって面白かったです。とってもおすすめ☆

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    2011年04月17日
  • 螺旋階段のアリス

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    ネタバレ

    仁木順平は、長年勤務した大企業でのサラリーマン生活に終止符を打ち、子供の頃からの憧れの職業・私立探偵へ転身を果たした。
    事務所を開いて3日目、仕事もなく事務所で暇を持て余していた仁木順平の前に、猫を抱いた不思議な美少女・安梨沙が現れ、彼女は探偵助手として仁木と二人三脚で仕事をすることになる。
    どれも新鮮な感じで読めるストーリーだったし、それぞれのお話の長さもちょうどいい感じ。
    くすりと笑えてしまう場面があったり、謎の真相に切なくなってしまうような場面があったり。

    ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」を愛読書とする共通点を持った仁木順平と安梨沙。
    30才の年齢差を越え、この二人を結び付けているキーワードみたい。
    このストーリーの中で、たった一度だけ安梨沙が仁木の頬にキスをする場面があるのだけど、なんだかとっても微笑ましい感じ^‐^

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    2011年01月30日