加納朋子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
白血病になった作者の闘病記
白血病は昔ながらの悲恋ものでは取り扱われてきたモチーフだけど、自分の認識と現在のリアルな治療とのギャップを感じた
そして何より、自分がなったら、家族がなったら、血縁者がなったら
あと、血縁者のドナーになるか、そもそもドナーになれるような健康状態か
もし自分の周りでそんな事態になったらと色々と仮定の話しで考えてしまった
妻とか子供がなるよりは自分がなった方がマシだと思った
ただ、そのことを妻に話したら「うちの生活はどうするの!」と怒られた
ま、あくまで仮定の話しですし、そもそも誰がなるか選べるものでも無いですし・・・
好きな作家さんだけに、今後の執筆活動はどうなるのか心配 -
Posted by ブクログ
この人は、すごい(^ ^ 日本の宝だ(^o^
いわゆる「駒子シリーズ」の一冊だが、
これまでとはちょっと毛色が変わっている。
というのも、一冊が大きく前後半に別れていて、
前半は駒子目線、後半は駒子の友人目線で進む。
そして、主観が違う前後半が、基本的には
同じ時間・場所を多く共有しているのが特徴で。
そのおかげで、一つの事件、一人の登場人物も、
主観が変わるとこんなに評価が変わるのか、
ということに驚かされる。
さらに、裏に流れる「もう一つの視点の変換」が
大きな物語のキーとなっている。詳しくは書けないが(^ ^;
ともすると「ご都合主義」と言われかねない伏線を、
心暖まるエピソードに昇華しているのは、
作者の類い希なる筆力と緻密な構成力の賜(^o^
さらに、シリーズものなので、おなじみの登場人物も
数多く登場するのがうれしいところ。
のみならず、「おなじみの筈の人物」についても、
意外な展開が用意されていて(^ ^
思わず「えぇっ、そう来るのか!?」と驚かされた。
これ、シリーズの書き始めの時点では、
どこまで想定していたんだろうか(^ ^;
最初からここまでのキャラ付け...と言うか
「裏のストーリー」を作り上げていたのなら、
それはそれで驚きだし(^ ^
後から考えて編み込んでいったのだとすると、
それはまた驚嘆すべき構成力だ(^ ^
いや〜、とにかく面白いし感動できるし(^ ^
読後、思わずシリーズ最初の「ななつのこ」を
再度読み始めてしまいましたとさ(^ ^ -
Posted by ブクログ
父の転勤で北九州へ引っ越してきた高見森。同じ社宅の子どもたちとも仲良くなっていく彼だが、その社宅の中に学校に通っていない子どもが一人いて…
元々児童書の体裁で出されたらしい本作ですが、大人が読んでも十分に楽しめる一冊だと思います。
ミステリとしては児童書のためそこまで凝ったものでもない…と思いきや一仕掛けあってきちんとしたミステリ作品なんだな、と思います。そして森のわんぱくっぷりが昔読んでいた児童文学の主人公の少年たちの姿と被っていて懐かしくも感じました。
社宅の子どもたちもそれぞれ個性的。大人しいながらも友達思いのココに全員男子の竹本5兄弟、美少女ながらビシビシものを言って九州訛りのすごいあや。そして森と同じくわんぱく坊主の、謎めいた少年パック。
新天地での個性豊かな友達との友情と成長譚が表向きの物語ですが、解説にもある通り一歩踏み込んでいくとそこには子供の限界がどうしようもなく残酷に描かれてもいます。そうした面は案外大人の読者の方が身につまされるかもしれません。
それでも子供たちの優しさが物語の背景にあるからか話に暗さはあまり感じられません。どうしようもないことがあってもそれでも子供たちは、それを自分なりに受け入れ前を向き続けます。
解説の感じだと続巻もあり得そうな感じです。切りよく終わってはいるものの、やっぱり今後が気になる子もいるので、加納さんにはぜひこの続きの物語も書いてほしいです(もちろん無理はなさらない程度で)。 -
Posted by ブクログ
腰痛で寝てるもんで、読書が進んで...(^ ^;
内容を全く知らず、「加納作品だから」で購入。
いやバッチリ素晴らしい内容で一気読み(^o^
初刊時は「少年少女文学」みたいに売り出したそうだが、
これは大人が読まないともったいない(^ ^;
「子供にも分かる」ように書いてはあるが、
「大人でないと分からない」ポイントがあちこちに(^ ^
いやもう、登場人物のキャラ設定から、
プロローグやモノローグを挟む構成やら、
ナゾの少年の「謎さ」、巧みな伏線とミスリード、
どこを取っても「隙がない」のはさすが(^ ^
それでいて「かっちり構成されてる」というより、
「ふわっとした」温かな読後感なのは
全編に網羅された「北九州弁」のおかげもあるか(^ ^
とにかく老若男女、どなたにもお勧めの佳作(^o^
続編に期待大(^ ^ -
Posted by ブクログ
加納朋子さんの、急性白血病の闘病記です。
貧血気味かな?って所から、クリニックから紹介状をもらって大きな病院へ行って検査して……というところから、抗がん剤の治療、骨髄移植……と、順を追って書かれています。
それにしても、本当に大変な中、前向きに頑張ってらっしゃる姿が本当に素晴らしいです。いろいろ先の事を考えて行動なさってるのとか、作家さんだけあって頭の良い方なんだなってのもよく分かりますね。
小説からも人柄は伝わりますけど、優しい方なんだなって思いました。
体が辛くても、周りの人とか科学の進歩に感謝を忘れない姿勢とか、見習わなくてはなーと思ったり。
次は「ぐるぐる猿と歌う鳥」を読もうと思います。 -
Posted by ブクログ
加納朋子のぐるぐる猿と歌う鳥を読みました。
東京の小学生高見 森(たかみ しん)は高いところが大好きな向こう見ずの少年です。
森は公園の隣の家のあやという女の子と友達になり、一緒に遊んでいたのですが、森が誘拐されそうになった事件のあとあやは忽然と姿を消してしまいます。
森は父親の転勤で北九州市に行くことになり、そこで気の強い女の子十時あや、気の弱い男の子ココちゃん、竹本5兄弟といった友人たちと学校生活をすることになります。
それにパックという正体不明の少年が絡んで物語が進んでいきます。
プロローグで消えてしまったあやの事件の真相や、パックはいったい誰なのか、というようなことが明らかになるにつれて、ジュブナイルの顔をしてはいるけど重いテーマを描いている小説であることが見えてきます。
巻末の解説で知ったのですが、加納朋子は最近大きな病気をしたそうで、一時は覚悟をきめたそうです。
身体を大事に、まだまだ作品を発表してもらいたいと思ったのでした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ仁木順平は、長年勤務した大企業でのサラリーマン生活に終止符を打ち、子供の頃からの憧れの職業・私立探偵へ転身を果たした。
事務所を開いて3日目、仕事もなく事務所で暇を持て余していた仁木順平の前に、猫を抱いた不思議な美少女・安梨沙が現れ、彼女は探偵助手として仁木と二人三脚で仕事をすることになる。
どれも新鮮な感じで読めるストーリーだったし、それぞれのお話の長さもちょうどいい感じ。
くすりと笑えてしまう場面があったり、謎の真相に切なくなってしまうような場面があったり。
ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」を愛読書とする共通点を持った仁木順平と安梨沙。
30才の年齢差を越え、この二人を結び付けているキーワードみたい。
このストーリーの中で、たった一度だけ安梨沙が仁木の頬にキスをする場面があるのだけど、なんだかとっても微笑ましい感じ^‐^