あらすじ
〈駒子シリーズ〉のヒロイン・入江駒子の愛読書『ななつのこ』が、素敵な絵本になりました! 本書の主人公は、ある村に住む「はやて」という男の子と、はやてが「あやめさん」と呼ぶきれいな女の人。はやてが村の出来事をあれこれ話すと、あやめさんは熱心に耳を傾け、はやてが「ふしぎでしょ?」と首を傾げたときには、「こういうことじゃないかしら」と謎解きをしてくれるのでした――。著者&装画家の名コンビが贈る、もうひとつの『ななつのこ』。/【目次】すいかおばけ/金色のねずみ/空の青/水色のチョウ/竹やぶ焼けた/ななつのこ/あした咲く花
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「ななつのこ」を子供の寝物語にお話ししているお話
「ななつのこ」そのものではない
でも、だからこそこれは駒子シリーズなんだよなぁ
息子の名前が「はやて」だったり、お母さんの名前が回文だったり、羊のぬいぐるみが出てきたりね
うむ、よかったよかった
で、完結編の長編が待ち遠しい
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菊池健による挿し絵がよい。なかんずく「ななつのこ」に添えた絵は素晴らしい。
追記:加納作品のカバーイラストのほとんどを菊池健が手掛けていることに後で気づいた。1枚絵で上手さが判らぬ自分が情けない。
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お話はもちろん、菊池さんの絵が本当に綺麗でうっとりしました。ななつのこに出てくるあの絵本ごそのまま読めるんだと思っていたのでちょっとした仕掛けに嬉しくなりました。
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『ななつのこ』の再読後に、こちらは初めて読んだ。
『ななつのこ』の作中で語られるストーリーどおりなので理解はできるのだが、あやめさんの超スピード解決が、あまりにも速すぎるのではないかと思ってしまった。謎を認識する前に解決してしまうような。
繊細で色彩が柔らかくて可愛い挿絵がふんだんに使われていて、贅沢な一冊。
お母さんが息子に語る構成になっていて、本来の『ななつのこ』そのままでない構成も、憎い!読めてよかった。
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はやと君が夜寝る前にお母さんが昔々つい最近の物語を聞かせてくれる話。それが大人になって忘れてた道徳心を思い出させてくれる話でした。
(「ななつのこ」と言うのが先にあったとは知りませんでした。)
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小説『ななつのこ』の作中作として登場した絵本が、現実世界に湧いて出てきた! スピンアウトというか、飛び出す絵本というか。
でもやはりこの作品は、小説の中で、あの入江駒子さんというキャラクターが、あの感性で語、説明してくれるからこそ面白いのかも知れません。やはり本作には劣る印象でした。
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『ななつのこ』の第1章、駒子のファンレターを読んだ瞬間から、
駒子の読んだ『ななつのこ』に会いたたくて会いたくてたまらなかった。
だけど、冒頭から、あれ?
形式が思っていたのと違うぞ?
これでは、駒子が読んだ『ななつのこ』と違うよ?
実は、私は、ネット書評家として、
ファンレターの駒子に挑戦したかったのである。
「おんなじ本」を読んで、私なりに書評を書いてみたかった。
そうでないと、駒子のファンレターに打ちのめされた感覚は
どうにもならないと思ったのである。
いっそのこと、本当の本当に、再現してほしかった。
表紙から著者名から、『ななつのこ』に「引用」していたようにすべて!
が、この本は、別のお楽しみが待っていたのである。
最初からそういう風に楽しむものだと思っていれば、よかったのかもしれない。
いや、間違ってきてしまったけれど、お楽しみが幸せなものだったから、許そう。
私は、『ななつのこ』よりも前に存在したはずの
「駒子の読んだ『ななつのこ』」を期待したのだが、
ここにあるのは、最初からそれとは次元が違うものだったのだ。
道理で、私に『ななつの子』を紹介してくれた人が、
読むなら先に、駒子シリーズの続編である
『魔法飛行』と『スペース』を読んだら? と言うわけである。
だってこれは・・・。
おーっとこの先は絶対に内緒だ。
あ、これだけは、書いてもいいかな・・・。
大切な本と出会うことは、大切な人と出会うことと同じこと。
私は、「本読み」で、「本語り」で、本当によかった。
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『ななつのこ』の作中にある話を短篇のものがたりにして、おかあさんが小さなはやてに読み聞かせするという内容。
カラーの挿し絵がページ毎にあり、児童書として楽しめる。
『ななつのこ』を読んだ後だったので、そうだった〜と思い返しながらまた楽しめた。
○すいかおばけ
○金色のねずみ
○空の青
○水色のチョウ
○竹やぶ焼けた
○ななつのこ
○あした咲く花
なかでもやっぱりななつのこが良かった。
和尚さんが言う「ものをいわない動物だって、親が子どもを思う気持ちは何一つ変わらないんだな…。すまないが、こねこがもう少し大きくなるまで、まってやってくれんか」にとても優しい気持ちになった。
その話のあとにおかあさんだってね。とおかあさんがはやてに言う言葉にも心に沁みる。
おかあさんだってね。
もしきみがいなくなってしまったら、どこまでもどこまでも、さがしに行くよ。いつまでもいつまでも、ずっとずっとさがし続ける。どこへ行ったって、どれだけかかったって、きっと見つけてあげるから…だから安心して、おやすみ。
夢の世界へ、行っておいで。
あしたの朝まで、冒険しておいで。
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【収録作品】すいかおばけ/金色のねずみ/空の青/水色のチョウ/竹やぶ焼けた/ななつのこ/あした咲く花
『ななつのこ』の作中作から生まれた物語。本編を読んでからどうぞ。
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絵本仕立て。
下世話だけれど、ラスト1ページ読んだ感想
「あ、くっついたのか。」
恐らくこれがこのシリーズの最終巻だと思うのだが
近藤史恵氏のキリコシリーズも
北村薫氏の円紫シリーズも
今シリーズも
プロポーズというか、結婚の瞬間は描かれないものを最近続けて読んでいる。。。
そんなものなのだろうか??
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小説ななつのこの劇中本(?)。
幻想的なおとぎ話のようであり、一方でどこまでも現実的な物語。
子供に読み聞かせする母の語りを描いた絵本だが、この本を本当に子供に読み聞かせたりなんかすると、そのあまりのリアルさに寝てた子が飛び起きるレベルだと思う。まぁ言い過ぎだが。ただでも絵本って得てしてリアルなものなのかも?!
一つ確実なのは、駒子シリーズ三部作を読んだ後から読むべき本です。
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「ななつのこ」の作中作がそのまま一冊の本になったと思い期待して読んだら当たり障りの少ない簡単な話になっていて少々残念でした。
しかし「ななつのこ」一編読んだら「ななつのこものがたり」から同じ話を、と併読していたのですが「ななつのこ」も初読の身としては、途中驚きもあり、それが嬉しくもあり良かったです。
Posted by ブクログ
加納朋子の駒ちゃんシリーズの番外編というかおまけというか、シリーズの最終作品ではあります。
内容は氏の処女作『ななつのこ』の中に作中作として登場する『ななつのこ』(ややこしいですが)に準じています。
10歳前後の少年はやてが遭遇するちょっと不思議な出来事を、サナトリウムにいる女性あやめさんが解決してくれます。少年とお姉さんの触れ合いみずみずしく爽やかなお話です。
そんな物語をお母さんが息子に語って聞かせる、という体裁をとっていて、その少年とお母さんが…とうことでホっと安心できる結末でした。
絵もキレイでかわいく、シリーズを読み通してホンワカ優しい気持ちになれると思います。
Posted by ブクログ
絵もとてもきれいで絵本の体裁をとっているのに、お母さんの語りという形式がちょっと残念。お話の内容は『ななつのこ』で駒子が語ったものの方が惹き込まれる。