ななつのこ

ななつのこ

小説・文芸
440円 (税込)

2pt

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ファンレターとラブレターは、勢いで出すに限るのだ。――短大に通う十九歳の入江駒子は『ななつのこ』という本を衝動買いし、読了後すぐに作者へファンレターを書こうと思い立つ。先ごろ身辺を騒がせた〈スイカジュース事件〉をまじえて長い手紙を綴ったところ、思いがけなく「お手紙、楽しく拝読致しました」との返事が。さらには、件(くだん)の事件に対する、想像という名の“解決編”が添えられていた! 駒子が語る折節の出来事に打てば響くような絵解きを披露する作家佐伯綾乃、二人の文通めいたやりとりは次第に回を重ねて……。伸びやかな筆致で描かれた、第三回鮎川哲也賞受賞作。

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ななつのこ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ


    ⭐️ななつのこ
    「いつだって、どこでだって、謎はすぐ近くにあったのです。」ノスタルジックな日常ミステリー。読者と著者の往復書簡で謎解きと心の交流が進む。優しさと、切なさがミックス。「白いタンポポ」が好み。駒子シリーズ、読み続けたいな。

    0
    2026年01月06日

    Posted by ブクログ

    加納朋子さんのデビュー作。『ななつのこ』という絵本に惚れ込み、その勢いでファンレターを書いた短大生の駒子。ファンレターに駒子の周りで起こる不思議な謎も書き添えると…。
    連作短編小説で、最後に全ての話が繋がるお洒落な物語になっている。日常の謎というジャンルを確立させた北村薫さんへのファンレターのような気持ちで書き上げたとインタビューでお話されていたように、北村薫さんの作品同様、謎が解き明かされた時、登場人物たちの心の機微が鮮やかに浮かび上がる。どれ程この物語に考え方の影響を受けたことか…。とにかく最高。

    0
    2024年02月12日

    Posted by ブクログ

    かぁらーす~なぜなくの からす…… 童謡「七つの子」を題材にした童話集「ななつのこ」を題材にした短篇集?

    加納朋子のデビュー作。1992年刊、女子短大生が遭遇するほっこり不思議ミステリー。作中で登場する童話集「ななつのこ」の内容と、作中での現実が交錯する入れ子構造が面白い。謎解きミステリーでありながら、扱われるのは主に日常で遭遇する出来事であり、殺人などの殺伐した事件は起きない。一つ一つの物語における謎解きの鮮やかさに感嘆しつつ、7つの短篇が最後につながって長編になる、カタルシスを得たような清浄感にうっとり。読後感は見事で、本を手に取る前の予想を完全に超えた一作。こういう出会いがあるから読書はやめられない。

    0
    2023年05月13日

    Posted by ブクログ

    女子短大生駒子が出会った童話集「ななつのこ」。作者へのファンレターとその返信で綴られる、日常の小さな謎と推理を描く連作短編集。
    淡々とした日常にある謎を、やさしく、時には大胆に紐解いていく美しい物語です。
    再々読。自分の読書歴の中でも、とても重要な作品であり、これからも読み返すと思います。

    0
    2022年12月05日

    Posted by ブクログ

    著者の作家デビュー作。
    とても良くできた日常ミステリであるとともに純文学的な色彩が強烈な物語。

    今読んでも会話のセンスがいいなーと思う。
    個人的に好きなプラネタリウムや星座の話が多めで嬉しい。

    ペルセウス座のアルゴルという星の明るさ(等級)が変化する仕組みを解明したグッドリックという人物が21歳で亡くなった早逝の天才だったが、彼は聴覚と発声に障害があったというエピソードがとても印象的。

    この著者の本を色々な経緯で20年以上に渡ってチビチビと読んでいる。
    きっかけがみんなバラバラで、子育てだったり白血病だったりミステリだったり青春ものだったり、それぞれ全く違う印象の本。
    著者の幅広さを感じる。
    米澤穂信氏のおすすめに従ってやっとデビュー作にたどり着いた。

    0
    2022年05月10日

    Posted by ブクログ

    何度も読み返している大好きな本です!入れ子の構成も日常の謎に関する推理も素晴らしく、女子大生の日常、彼女らの感性に共感しながら(懐かしく)読みました。手に取ったのは、鮎川哲也賞を獲った新聞記事が印象に残っていたのがきっかけでしたが、才能あふれる著者のデビュー作として記念碑的作品と思います。

    0
    2021年11月20日

    Posted by 読むコレ

    何故もっと前に読まなかったんだろう...。
    文句のない素敵な作品。微笑ましくも、不思議と
    郷愁感漂う作品の世界の居心地のよさ。
    読み終えるのが勿体ない感覚を久し振りに味わいました。

    この作品が鮎川哲也賞を受賞したという事は、
    所謂ミステリーとして評価されたと言う事ですよねー。
    そういう意味でも今のミステリーの懐の奥行きにも、
    個人的には嬉しいのです。
    今なら人に「なんか面白い本ない?」と訊かれたら、
    迷わず今作を挙げる!

    今まで読んでなかった事を後悔すると同時に、
    今後、必ず読む大量の未読作品に出会う事が楽しみです!

    0
    2013年02月16日

    Posted by ブクログ

    短大生の駒子が、日常で出会った謎を作家との文通を通して解き明かしていくシリーズ第1作。

    北村薫の「円紫さんとわたし」シリーズが好きな方なら、きっと相性の良い作品だと思う。舞台も同じく90年代で、当時の空気を感じながら読めるのも魅力。

    「日常の謎」とはいえ、すべてがほっこりする話というわけではない。少し悲しかったり、ときには残酷だったりする真実も描かれていて、思った以上に読み応えのある一冊だった。

    0
    2026年08月24日

    Posted by ブクログ

    【感想】すごく心地よい物語。そして駒子さんのキャラクタも。日常の謎系ミステリでもある。
    【内容】佐伯綾乃著『ななつのこ』という短編集の愛読者である駒子さんは著者にファンレターを送るがその際作品の謎と微妙に似通っている身の回りで起きた不思議な出来事を書き添えていた。それに対する著者の推理は…>『ななつのこ』の各章は「すいかお化け」「金色鼠」「空の青」「水色の蝶」「竹やぶやけた」「ななつのこ」「明日咲く花」。>「一枚の写真」の章、『ななつのこ』で言えば「空の青」の章が好みです。

    ■駒子さんについての簡単な単語集

    【愛ちゃん】駒子の友人。純和風のはかなげな外見。金持ちの娘。新しいもの好き。
    【秋彦】『ななつのこ』の登場人物。優等生で絵も上手い。
    【麻生美也子】『ななつのこ』の表紙絵を描いた画家。
    【足立硝子店】ご近所さん。
    【あやめ】『ななつのこ』のもう1人の主人公。
    【エディ】愛ちゃんちの犬。
    【尾崎炎:おざきえん】抽象画家。
    【金色鼠】『ななつのこ』に収められている短編。
    【駒子】入江駒子。主人公。佐伯綾乃の著書『ななつのこ』に運命を感じて購入。高校時代のあだ名は「イリゴマ」。
    【佐伯綾乃】『ななつのこ』を書いた著者。
    【瀬尾】自動車教習所に行くバスの停留所で出会った。その後デパート屋上のプラネタリウムでバイトしているところに出会い、次には歯痛で行った歯科医の下の階の書店の店員をしていた。駒子の運命の人?
    【たまちゃん】紀美子。駒子の高校時代の友人。美術部員だった。《私の絵です》p.72
    【ななつのこ】佐伯綾乃の著書。短編集。「すいかお化け」「金色鼠」「空の青」「水色の蝶」「竹やぶやけた」「ななつのこ」「明日咲く花」。
    【猫の和尚さん】『ななつのこ』の登場人物。鼠の和尚さんの後釜。三毛、クロ、シロの3匹の猫を飼っている。シロが7匹の子を産んだのでさらに猫寺化が進んだ。
    【はやて】『ななつのこ』の主人公。
    【ふみさん】駒子の友人。キツめな感じの美人。遠からず結婚するらしい。教師になることが子供の頃からの夢。
    【まゆちゃん】真雪。儚げな少女。区立第三小学校で夏休みの終わり頃毎年開かれている低学年を対象とした1泊のサマーキャンプにボランティアとして参加した駒子が出会った。
    【吉田動物病院】ご近所さん。エディの主治医。妻がいる。娘は由香。

    0
    2026年05月19日

    Posted by ブクログ

    主人公の駒ちゃんの魅力が伝わり、愛ちゃんや真雪ちゃんなどが、駒ちゃんに惹かれるのがわかる。普通なのに普通じゃない。

    物語りの構成もよく、長くなく、読みやすくて良き

    0
    2026年04月08日

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