加納朋子のレビュー一覧

  • 空をこえて七星のかなた

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     この本もそうですが、加納さんの連作短編小説はそれぞれのお話もしっかり完結しているだけでなく、最後まで読んですべての謎が明らかになるので、「一冊で何度も楽しめる」本だと思います。

     今回は、星や宇宙に関係のある人たちの人間模様を中心に、それぞれの物語が展開します。最後のお話の中ですべてが繋がり、すっかりわかった気になって読み終えたはずなのに、翌日になって「ああ、あの人とこの人はこういう繋がりがあったんだ!」と気づいてしまい、サプライズ感倍増!

     そして、お話の中で出会う皆さんが優しくて、でも少し弱くて、それでもしっかり前に向かって生きている。現実世界で疲れた私の心をそっと温めてくれる、何度

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    2026年05月15日
  • カーテンコール!(新潮文庫)

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    私の人生に、必要な一冊でした。まだ20数年しか生きていないけれど、その後の未来の責任を取るのは自分であること、だからこそ明るく暖かい方向に自分を誘導する権利があること。「家族が、自分にとっての毒にもなり得る」この言葉を読んだ時、ハッとした。私がいつしかかけた家族への言葉、感情、そして私へ向けられたもの、そのどれもが、相手も自分も傷つけ心身へ蓄積していく毒になっていたのではないかと思った。解毒は簡単にはできないだろうと思うけれど、方法を模索して行動に移してみることはできるから、私は周りの人たちと自分の解毒をしていきたいと思う。
    多くの人に読んで欲しい。私は、この本に少なからず救われました。

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    2026年05月07日
  • カーテンコール!(新潮文庫)

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    一万円選書で届けてもらって、積読になってしまっていたうちの一冊。

    さくさく読めていく話で、でも、どの話もしっかり学生たちに焦点を当てて、それぞれの人にその人らしい特徴がくっきりと浮かび上がる。

    また、比喩というか、なんか言葉の言い回しが好みだった。「砂糖壺に詰められてしまった塩」という表現が最後まで印象に残っていた。

    「カーテンコール」
    ・砂糖壺は空っぽ
    ・萌木の山の眠り姫
    ・永遠のピエタ
    ・鏡のジェミニ
    ・プリマドンナの休日
    ・ワンダフル・フラワーズ

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    2026年05月04日
  • カーテンコール!(新潮文庫)

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    いわた書店の一万円選書で送っていただいた。人生を送る上での処方箋の全てが詰まっているような一冊。一人一人が存在することを全肯定し、死に至るほどのストレス源からは逃げるが勝ちと説く理事長の最後のお話は、単に物語の中のセリフというよりも、困難に陥った時に自分に語りかけてくれるようなリアリティーがある。決して重苦しくないけれど、だからこそ何度でも立ち戻りたくなるような一冊だった。

    あらすじ紹介を見ても自分では選ばなかっただろうな。読んでみて、いわた書店店主さんが強く推薦する理由が分かったような気がする。

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    2026年04月19日
  • カーテンコール!(新潮文庫)

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    ネタバレ

    単位が足りず閉校が決まった大学を卒業できない落ちこぼれの生徒たち。
    なんとか卒業させようと、半年間学生寮で特別補講生活を送ることになる。

    6編の連作からなる本作。視点が学生たちで語られることが多く仰々しい言葉などもなく、言葉がすんなりと入ってきて非常に読みやすく、かといって先が気になりすぎて斜め読みをしてしまうほどでもないのに読み進める手は止まらなく、読後感が非常に爽やかだった。

    学校側が何重にも張り巡らしたセーフティネットからさえも零れ落ちてしまう彼女たち。
    でも彼女たちもただただ怠惰なだけではなく、そうなった原因がある。その原因を丁寧に見つけ、解消に向かえるようにそっと手を差し伸べる。

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    2026年04月11日
  • 空をこえて七星のかなた

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    ネタバレ

    一番最後の物語を読んでる最中に全ての物語が1つの線で結ばれる。あれ?てことはこの人...?みたいな思考が何度も繰り返えされるラスト!非常に好きな物語でしたね〜!自分は「孤舟よ星の海を征け」がお気に入りです!

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    2026年04月03日
  • カーテンコール!(新潮文庫)

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    一気読みした。
    期待はしていたが期待以上に良かった。
    トランスジェンダーの話から始まったので、そこまで共感できない話かと思っていたが、そこはこの本の中のほんの一部であった。
    「選ぶことが怖くて。と言って選ばずにいることも苦しくて」
    人生の中には色々な選択肢があるが、自分の意志で決断していきたいと思った。

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    2026年03月31日
  • 空をこえて七星のかなた

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    ネタバレ

    加納朋子さんの作品という感じ!
    それぞれ雰囲気の異なる短編が、実はまとめて1セット!!
    謎がふんわりと解かれる感じ。読み進めると、前に読んだ短編をもう一度読み返すことになる。あれ?あれ!みたいな…

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    2026年03月24日
  • 紙魚の手帖Vol.01

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    2021年10月号を今さら…コロナ禍だったんだなぁ。
    「三人書房」柳川一 …先日『三人書房』をAudibleで聞いたので、この時ミステリーズ新人賞だったんだ、と。
    「白が揺れた」櫻田智也 …こちらもAudibleで聞いて、このエピソード印象に残ってました。
    「ゼロ」加納朋子 …ドンと構える先輩犬とまだまだ落ち着きのない新米のワンちゃん。
    「スフレとタジン」近藤史恵 …コロナ禍のビストロ・パ・マルでの話。
    「フォトジェニック」秋永真琴 …初めての作家さん。短いのに、ラスト美しい、泣ける。
    「108の妻」石川宗生 …初読みの作家さん。声になる妻、点描画の妻、解脱する妻…。
    「セリアス」乾石智子 …

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    2026年03月16日
  • 空をこえて七星のかなた

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    星座や宇宙のことが関係している短編集かなと思って手に取りました。
    温かい話が多く満足していたところ、最後に全てが繋がったことで、大満足。
    それぞれのストーリーのその後、もしくは前後の関係が描かれており、ほっこりしました。
    温かい気持ちになれて好きな本になりました!

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    2026年03月14日
  • 空をこえて七星のかなた

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    ミステリーが好きで、読むのももちろん多いけど、そこまで重いのは今は読みたくない…と思った時に手に取った本だった。
    結果的に、すごい好きだった。
    最初の話は意図的に母親がいないと言うが強調されていて、途中から宇宙というワードが出てきたので安心して読めた。
    色んな話が最後うまくまとまっていて、あれもあの人だったんだ!とわかって嬉しかった。
    美星と昴太の最後が好きだった。

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    2026年02月09日
  • 1(ONE)

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    え!駒子の続きなの?
    サザエさんの世界ではないから、時が経てば大人になり、妻になり、母になり…とそういうことか
    犬の視点、娘の視点、息子の視点、母の視点からストーリーが語られる…
    エピローグを読んだ後に、再度、プロローグを読むことをお勧めします
    泣ける…

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    2026年02月05日
  • カーテンコール!(新潮文庫)

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    いいもの読んだなぁ…っていう気持ちになった。
    小さな子供がいる身としては、最終章が1番心に来た。「時に家族は同じ家族の一員を追い詰め、最悪殺してしまいます」という重たいフレーズが心に残った。
    自分は本当に子供を束縛していないか?意思を尊重できているか?問いかけ続けたい。

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    2026年01月07日
  • ななつのこ

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    ⭐️ななつのこ
    「いつだって、どこでだって、謎はすぐ近くにあったのです。」ノスタルジックな日常ミステリー。読者と著者の往復書簡で謎解きと心の交流が進む。優しさと、切なさがミックス。「白いタンポポ」が好み。駒子シリーズ、読み続けたいな。

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    2026年01月06日
  • カーテンコール!(新潮文庫)

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    一万円選書のいわた書店おすすめということで、ずっと気になっていた本。
    岩田さんの解説を含め、素晴らしい本でした。

    本人が人生終わりと思うような失敗や困難も、どっしりと受け止めてくれる暖かみを感じまくりでした。
    娘が受験終わったら、結果によらず読んでほしい。

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    2026年01月03日
  • 空をこえて七星のかなた

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    ネタバレ

    スケールの大きさに圧倒。最終章で全てが片付くのが、どたばたしていて落ち着かない点もあるが…それを差し引いても面白い作品だった。ただのファンタジーではなく、苦々しいトラブルや、宇宙にまつわる知識も織り込まれ、読みごたえのある一冊。
    キーパーソンである超有能美女の記述も、ここまで貫いていると心地よい。

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    2025年12月28日
  • カーテンコール!(新潮文庫)

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    閉校が決まった女子大を卒業し損ねた生徒達が集められ、合宿生活。
    医学的知識とともに、各登場人物の複雑で歪んだ感情が、とてもリアルに描かれている。
    理事長の身の上話と最後のスピーチが泣ける。学生時代に出会いたかった一冊です!が、今出会えたことに感謝。

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    2025年12月23日
  • 二百十番館にようこそ

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    新卒で就職せず真っ直ぐニートの道を歩むパソコンゲームESにハマる刹那君、ある日、両親から伯父が刹那君に遺した遺産、孤島で暮らすよう、強制的に家を出され両親が行方をくらませる。
    仕方なく遺産で手にした二百番館で孤島の暮らしを始めるが…
    島の住民、爺いさ婆さんとの触れ合い、二百番館での訳ありの仲間との生活、オンラインゲームを駆使して島でプレイを進める為の手段、日々の暮らしの中で頼もしくなっていく二百番館の仲間達のストーリーを面白おかしく描き時には涙を誘う、そんな物語でした。
    最後に捨てられたはずの両親が…

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    2025年12月16日
  • 空をこえて七星のかなた

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    加納朋子さんのハートウォーミングストーリーですね。
    星をめぐる七つの物語が最後にはファンタジーあふれる希望の物語になります。もちろん加納さんですから、ミステリーも含まれていますから、読み応えのある素敵な短編連作です。

          目次

      南十字に会いに行く
      星は、すばる
      箱庭に降る星は
      木星荘のヴィーナス
      孤舟よ星の海を征け
      星の子
      リフトオフ
        解説 杉江松恋

     さすが、加納朋子さん、物語構成が素晴らしいですね。短編をバラバラで読むと一見関連が無いように見えますが、すべてが最後の『リフトオフ』でしっかり繋がります。もちろん、伏線はちゃんと用意されています

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    2025年12月12日
  • 空をこえて七星のかなた

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    時系列がバラバラな短編集が星座のように繋がり、壮大な宇宙に広がる長編を描く。
    1つ1つの作品をもっと深く読んでみたくなった。

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    2025年12月04日