加納朋子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
【感想】すごく心地よい物語。そして駒子さんのキャラクタも。日常の謎系ミステリでもある。
【内容】佐伯綾乃著『ななつのこ』という短編集の愛読者である駒子さんは著者にファンレターを送るがその際作品の謎と微妙に似通っている身の回りで起きた不思議な出来事を書き添えていた。それに対する著者の推理は…>『ななつのこ』の各章は「すいかお化け」「金色鼠」「空の青」「水色の蝶」「竹やぶやけた」「ななつのこ」「明日咲く花」。>「一枚の写真」の章、『ななつのこ』で言えば「空の青」の章が好みです。
■駒子さんについての簡単な単語集
【愛ちゃん】駒子の友人。純和風のはかなげな外見。金持ちの娘。新しいもの好き。
【秋 -
Posted by ブクログ
『ななつのこ』の続編。きっと続編はないと思っていたので、これはうれしい形で裏切られました。今回、主人公の駒子は前作で瀬尾さんにすすめられたように小説のようなものを書きます。今度はそれを瀬尾さん宛てに送るわけですね。ところが、そのあとに、誰からのものかかわからない奇妙な感想を記した手紙がとどけられるという趣向。物語が終局に近づくまで、その手紙に対しての駒子のコメントがないというのもミステリアスです。すばらしい。
しかしながら、ロジック的には解決されている各々の短編が、心理的には釈然としない部分を残したままで展開していくのは連作ミステリの宿命でしょうか?連作の最後にそれらを総合した謎が呈示されると -
Posted by ブクログ
連作小説と思っていたら、作品同士のつながりが全くわかりませんでした。それぞれのお話は、小学生から中高生の主人公の目線で語られて、軽いタッチながら、人の闇の部分も端々に見えて、確かに世の中いろんなことがあるよね、と共感。
最後の話まで読み進めると、えっ、という感じで作品の人物のつながりが見えてきて、ちょっと感動的でした。見事なトリックみたい。前の話を読み返しながら読みました。
それぞれのお話がそれだけでホッとする良いお話ですが、七つのお話を全部読んでみて初めて味わえる感動がありました。主人公は中高生がメインなので、その頃に読んでみたかったかも。良い読後感でした。