あらすじ
俺の幼馴染・徹子は変わり者だ。道ばたで突然見知らぬ人に抱きついたり、俺が交通事故で入院した時、事故とは全く関係ないのに、なぜか枕元で泣いて謝ったり。合格間違いなしの志望校に落ちても、ケロッとしている。徹子は何かを隠してる。俺は彼女の秘密を探ろうとするが……。互いを思いやる二人の物語が重なった時、温かな真実が明らかになる。
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Posted by ブクログ
読み終えたあとの幸福感が半端じゃない。
温かさで満ち満ちた気持ちになれる最高の本。
真面目で繊細で責任感が人一倍強くて優しい徹子と、真っ直ぐで頼り甲斐のある護の幼馴染ペア、なんて素敵なんだ…!
前半のフラットでは、幼馴染の恋愛が進展するのかと思いきや、後半のレリーフではSF要素も混ざってきて、前半の伏線回収もあって読み応えがあった。
話し手がスイッチしたのも面白かった。
最後、弥子ちゃんが徹子にかけてあげた言葉が素敵だったなぁ。真面目に考えすぎて思い詰めちゃう徹子にとって、弥子ちゃんの無垢な明るさはすごく眩しかったんだろうなぁ。見た目や考え方は対照的だけど、相性はぴったりなんだろう。そんな人と出会えるのも、徹子の人となりなんだろう。
徹子の周りには色々な子がいて、護も弥子ちゃんも、正義も根津くんも、それぞれキャラが違うけどみんなが徹子の幸せを願って動いているところにぐっときた。あ〜〜いい読書体験になった!
Posted by ブクログ
題名に隠された伏線回収に胸が打たれた!
まさかまさかこんな展開あるの??
おかしな女の子と優しすぎる男の子の、くっつきそうでくっつかない恋愛物語かと思いきや…見事にいい意味で裏切られた!!これはぜひ読んでほしい
前半フラットは、護目線の徹子の話。
護は恋愛感情がないといいながら、いつも徹子を見守る優しすぎる男子。徹子は護が怪我をして入院したとき、なぜか「自分のせいだ」と言って泣く。さらに高校受験の日、自分の試験そっちのけで困っている護を助ける。そんなおかしで変わっている徹子を不思議に思いながらも、護のなかで彼女に対する恋愛感情が芽生えてくる…しかし護がやんわり伝えた告白も虚しく、その1年後徹子は結婚してしまうのだった…
後半レリーフはまさかまさかの
徹子目線の彼女のとてつもない秘密の話。
徹子には実は未来が見える。でもその秘密を衒らかすこともなく、彼女は不幸な未来を変えようと周りに関わっていくことで、周りからは変な子扱いされてしまう。彼女は自分が助かるべく行動したことで、護に怪我を負わせ彼の夢を奪ってしまい病院で泣いたこともあり、それも変な子のエピソードとして護に覚えられてしまった…
そしてここからが徹子の人生の使命というべく、「メグミの救済」の話。メグミは徹子にできた高校時代の親友で、実は徹子はメグミとの出会いを未来をみる力で予め知っていた。そしてメグミが若くして自死を選んでしまうことも知っていた。そんなメグミの死を断ち切るべく奔走する徹子だが、そこに大きな壁が立ちはだかる…
果たして徹子はメグミを救えるのかー。
そしてレリーフで明かされる護の強い思いとはー。
やっぱり印象的にシーンはラストシーンかな。
最後まで読むのがとてもしんどかっただけに、優しい涙がこぼれてしまった。本作では圧倒的に優しい人が多く登場するが、少数の悪がその人たちを蝕んでいくシーンが多い…それでもやっぱり最後は報われて、本当に本当に良かった。
温かい人の優しさに触れられて幸せだったなぁ。
「カーテンコール」のあの優しさを再び思い出した!
加納先生の温かさは唯一無二だな〜
p.127 もし、大事なやつが…(フラット)
「もし、大事なやつが抱えきれないような重荷に苦しんでいて、なのに申し訳ないとか言って誰にも助けを求めずにいたら、容赦なく怒鳴りつけてやるぞ」
「この馬鹿野郎ってね。そんで、そいつの荷物を半分、無理矢理奪う。強奪してやる」
Posted by ブクログ
“日々を生きていれば、いつかは未来に辿り着く……誰でも。遠い未来を見てみたいと思うなら、その手段はただひとつ。誰よりも長く生き抜くことなのだ。”
最後あたりにあったこの言葉に付箋をつけて、少し時間を置いてまた読み返したくなるお話し。
Posted by ブクログ
最初はあまり軌道に乗らず、ゆっくり読み進めていたが、後半になるにつれ、ぼんやりとしていた設定が明確に見え始め、読み進める手が止まらなくなった。徹子の優しさゆえに抱える苦しみや葛藤どんどん大きくなり、読んでいて自分事のようにかなり辛かったが、今まで徹子が周りの人達を思いやり、大切にしていたことが蓄積されていき、最後に回り回って自分に返って来たのだとわかった時には心がとても温かくなった。すごく心温まるストーリーだった。
Posted by ブクログ
フラットで平和な世界を願いながら思うようにはいかない。
人は何かしら荷物を背負い、その重さに時に悩み苦しむこともある。それに共感する部分はあり、引き込まれていきました。
心の荷物を軽くする力はどうしたら養われるのか。
フラットで感じた、これは青春譚。そして、レリーフで明らかになる徹子の真意にどんどん心掴まれていく。徹子のひたむきさに胸が痛む。護も徹子も、他人を思いやるとても優しい心の持ち主。
レリーフを再読したら更に沁みました。
ほんの少し先の未来は予測出来ても、その先はわからない。生きていればいつかは未来に辿り着く。
石は意思を持って、遠く未来に跳ねていく
ファンタジー要素あり、全体に優しいトーン。そしてずきりと心抉られもするが、二人の未来への物語が交わり、ラストは温かいものが胸に広がる。じわっと人生を感じる、とても余韻が残る作品でした。
匿名
すごいストーリーでした。
最初は幼馴染の男女の話で、なかなか結ばれない2人を描いてるのかと思いきや、だんだん不穏なミステリーぽい感じになっていき、ハラハラしっぱなしでした。
Posted by ブクログ
最初は、護いい奴だな〜かっこいいな〜とほのぼのした気持ちで読んでいたら…後半びっくり!
あまりの展開と内容に読後疲労感が…。でも決して嫌な疲労感ではありません。ラストなんてとても感動の事実が…。
少し切なくもあり、とてもうつくしいお話でした。
カーテンコールを読んだ時も思ったけど、加納朋子さんすごいなぁ〜
Posted by ブクログ
4ページものとか色々あってよくわからないうちに終わった。どれもミステリアスなオチがあるのが良いのかなーと。あと不思議な現象も起こるとか。ずいぶんとストックがあるんだね、それを世に出してくれたって事なんだろう。廃墟の病院での女の子の役割と成仏出来た男の子と大阪の男の子。最後に女の子が言う一言が現実を表して。和子と沙羅ももしもじゃない同時に存在してしまう人生って、本当に不思議。和子が現実だけど沙羅の世界もあるとか、2つは手に入らないけど、どんな感覚なんだろうか、あと3冊ストックしている加納朋子さんでした
Posted by ブクログ
うわーん!良かったよお。ラストは電車の中で泣いてしまった(T ^ T)感動の涙です。(本日、電車とカフェで一気読み)久しぶりの、加納さん、やっぱり好きだなあ。
俺ー森野護(もりのまもる)の側から語られる『フラット』と、
幼馴染の平石徹子(ひらいしてつこ)の側から語られる『レリーフ』
の2つの章からなるこの物語。
前半の『フラット』は、ある意味、微笑ましくもある、幼馴染の青春時代。
後半の『レリーフ』については、一言もネタバレ出来ません。ぶっとびます。
ぜひぜひ、読んで、驚いて、怖がって、応援して、悲しんで、喜んで・・・と感じて欲しい作品です。
上手いなあ、加納さん・・いろいろ予測してたけど、びっくりしちゃった。加納さん独特の人生観や運命感を感じます。
ネタバレしない範囲で、印象的だったところ、少し。
ーーーーー
男でも女でも、人を下げずにいられない連中が、俺は大嫌いだった。あいつらどうしていつもいつも、他人のあら探しばかりしているんだろう?どうしてあんなにも、人の落ち度とか失敗が、大好きなんだろう?目立ったり秀でてたり劣ったり、そういうことが全部、許せないんだろうか?
ただ、見守り、頼まれれば、時にアシストする・・・全幅の信頼の上に、昔も今も、俺たちはそういう関係だ。
確かに親というものは、特に母親は、まったく悪気なしにそういうことをやらかす恐るべき生き物である。(ここ、私は心の中で爆笑した)
色んなハタチがいる。色んな生き方がある。人の数だけの価値観があり、幸せがある。
極端な話、一口に人間とひとくくりにしても、その平均値から極端に外れた個体はいくらでもいる。
人の心は他者が変えられるものでも、変えていいものでもないのだ。
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ネタバレになるから書けないけど、ラスト近く、ヤンキーママの弥子の言葉にも泣きました。
読んでよかった〜〜(o^^o)
Posted by ブクログ
同じ感想を書いていた方がいました。本当にそれでした。
最初は読み出す度に眠くなって寝てしまうを繰り返して、もう読むのを止めようかなと思い、でもその前にみんなの感想を見てみようと。すると、眠くなってやめようとしたけど、後半は先が気になって眠れなかった。と言う意見を発見!他にも後半が面白いと言う意見が多く、最後まで読む事を決意した。結果、最後は鳥肌がたった!!
ほんと、最初で投げ出さず、最後まで読んで良かった!同じ事をもし思っている人がいれば、最後まで読む事を勧めたいな。
Posted by ブクログ
幼馴染の護と徹子
前半は護の視線で物語が進んでいくフラット。ちょっと甘酸っぱいような微妙に交わらない二人。切ない物語の終わりを見せるのだが…。
後半の徹子目線のレリーフで、前半に感じていた??部分が回収されていく。こんな伏線だったのかと、一気にラストまで読んでしまった。カタリが不気味に怖い。このままカタリに飲み込まれるギリギリに仲間たちが助けに集結する結婚式のシーンは圧巻。
そしてラストには涙
Posted by ブクログ
前半は寝る前にちょうどいい
(すぐに眠くなる)
後半は展開が気にって眠れなくなって
結局最後までいっきに読んでしまった
ドラマを見ているようなそんな感じの展開でした
前情報なしで読んだけど(から?)面白かったです
Posted by ブクログ
とても読みやすい文章だが、盛り上がりに欠けるし、先の展開が読めるなぁ...と思いながら読み進んでいたら、最後になって想像のナナメ上の2回半ひねり(^ ^; まんまと感動させられてしまい、まさかの電車内で吊革につかまったまま落涙。いやこれはまいりました(^ ^;
何を書いてもネタバレになってしまうような気がしますが...登場人物の主観で進む物語の、文体・口調が成長に合わせて大人っぽく進歩していくのが「さすが」という感じ。読みやすい文章をキープしたまま時間経過と精神的な成長を「説明臭くなく」読み手に感じさせる。まさに手練れである。
最後の「すべてが伏線だったのか」という収束感は、快感としか呼びようがない。ただ、そこに至るまでが若干長いので...「読書慣れ」している人にお勧めの一冊かな(^ ^
Posted by ブクログ
前半の護のパートは、普通の青春小説という感じで、少し退屈でなかなか読み進めることが出来なかった。
所が!
後半の徹子のパートでは、恐るべき事実が明らかになり、俄然読書スピードに拍車がかかる。
主人公徹子の苦悩もこれでもかという程に表現されていて、徹子と一緒に悩み心を痛める。
徹子はもちろん素敵な女性だけど、護も素晴らしい男性。
自分にとって素晴らしい伴侶って神様になり得るんだな、と思ってしまった。
ラストはしみじみと感涙。
初めて手に読ませていただいた作家さんでしたがもっと色々読んでみたいな、と素直に感じました。
Posted by ブクログ
森野護と平石徹子は家が近所の幼なじみ。前半は、護視点の、淡々とし過ぎる?ほどの青春物語。
後半に入って物語は一気に加速し…、以降はネタバレになるので自主規制。
大きな驚きと温かな読後感が待っています。
え?ジャンル?言えません!(笑)
Posted by ブクログ
なおなおさんからのご紹介本。
正直裏表紙の作品紹介を読んだ限りではあまりピンとこなかった。爽やかYA系作品のようで悪い話ではなさそうだが。。
ちらりと北上二郎さんのあとがきを先読み。
「驚くぞ、これは驚くぞ」の書き出しを読み、ぱたと閉じる。
ほほぅ、そういう感じかと俄然興味が湧き購入。
幼なじみの徹子と護の成長譚。
前後半の2部構成からなり、前半は「フラット」、後半は「レリーフ」。
「フラット」は護視点の物語。
地味で目立たない存在でありながらも、誰に対してもフラットに接する幼なじみの徹子。
ときに奇妙な立ち振る舞いをするところや、その人間性から他人からいいように使われてしまう徹子に、幼なじみとしての情を注ぎ気に掛けながら、つかず離れずの関係で共に青春時代を歩み成長していく。
後半の「レリーフ」はいよいよ物語のサイドB、一旦巻き戻り徹子側からの視点で再開。
前半の何てことのない話の中に時折挟まれる違和感。
ふむふむ、北上さん言ってたもんね、これが伏線なんだよな。
でも敢えて詮索はしませんよ、仮に流れを読み切れたところで後半の興を削がれるだけですから。
後半、徹子凄いなぁ、尊い生き様だなぁと思いつつもこの手の尊さってときどき抑制要素になるなとも思う。
我慢すること、制御すること、誘惑に負けないこと、信条から外れないことが尊いと思ってしまうと羽ばたくことに躊躇う。
この後娘にパスする予定だが、最近色々我慢しているような様子も見受けられるので、そこは終盤のわちゃわちゃ感に見るハッピーエンドの方に目を向けてバランスを取って欲しい。
序盤では何のことかよく分からないタイトルも、読み終わってみると凄く象徴的なタイトルだと感じ、すっきり。
Posted by ブクログ
2019年初版だが、書店でオススメ本として平積みされていたので手に取ってみた。
主人公は護と徹子。二人は「幼なじみの腐れ縁」だということになっており、語られるエピソードも「お互いに恋愛感情はない」ことを示している。しかし、である。最終盤、護の「あのさ」から始まる一連の言葉を読んでみて欲しい。
一般化できない特別な関係。泣けます。
Posted by ブクログ
前半のフラットでは護が語り、後半のレリーフでは徹子が語る物語。
前半のような感じでずっと話が続いていたら、ここまで引き込まれなかったかも。
後半、徹子目線になってから、一気に全てが見えてきて、面白くなった。幼馴染みの護が、全幅の信頼をよせる徹子。ちょっと変わった行動を取ったりする理由がわかった途端、前半のレリーフにも一気に面白さを引き寄せた。
カタリが登場してからは、どうなることやらとハラハラした。こんな人が近くにいたら、怖すぎる。だから、徹子がいろんな景色を見ながらたどり着いた場所を知ったときは、ほっとした。最後は、あっという間に時が流れてしまったけれど、護の優しさを感じるのには充分な気がした。
Posted by ブクログ
幼馴染みの護と徹子
二部構成となっていて、
前半「フラット」の章は護、後半「レリーフ」は徹子視点で語られる
心優しいが突然不思議な行動に出る徹子
その不思議な行動には何か謎があるんだろうと思いながら読み進め、後半の徹子視点でそれが明かされる
とても素敵な話だった
Posted by ブクログ
素敵なお話だった!
護視点の最初のパートが好きすぎた。書き方も面白くて、クスッと笑えるところもあって、全く退屈しなかった。
今時あんなに純粋で優しくて頼れる少年→男子→男性がいるのだろうか。いてほしい。
徹子視点は私的にはそれほどビックリする展開ではなかったけど、終盤の弥子ちゃんのセリフで泣いて、最後は号泣。
あるシーンでは自分の20代の頃を思い出して懐かしかった笑
Posted by ブクログ
加納氏の本を読んだのは2作目です。「カーテンコール」がおもしろかったので、読むことにしました。評価の高かった本作を読みましたが、前半は、護と徹子という幼なじみの話が続きます。徹子が恋の対象になるわけでもなく、これといって大きな事件が起こるのでもないので、なぜ、この本が高評価なのか、疑問を持つと同時に、退屈な気持ちで読み進めました。
しかし、後半の2章に入ると、気持ちは一変し、徹子の「持って生まれた特性」故に、思い、悩み、苦しむ彼女に対し、幸せを願わずにいられなくなりました。
冷酷で、悪魔の中の悪魔のような堅利の登場。心をかき乱され、あっと驚く展開が待っていました。
それにしても、堅利のインパクトが、私には強烈に残りました。ギリシャ神話になぞらえられている場面もあり、加納氏の教養の高さがうかがえました。私は、作家を心の底から尊敬します。
Posted by ブクログ
重たい本を読んだ後にはうってつけの水戸黄門!!
うーん、この本はスカっとした後味。
そしてとても心がホカホカと温かくなる(^^)
前半は護目線。
俺の幼馴染の徹子は変わり者。道端で突然見知らぬ人に抱きついたり、俺が交通事故で入院した時、夜中にも関わらず枕元で泣いて謝ったり。
うーん、もうこの時点で、この本はファンタジー的なノリかなぁ??と感じられる(笑)
しかし護くんは好感触。素敵な子だなぁという印象。
さて、突然話が変わったと思ったら、後半は徹子目線。
これまでの不可解な行動が明らかにされていく。。。
ちゃんと気持ちよく伏線が回収され、落ち着くところに見事に着地(^^)
実に清々しい!
日本人ってやっぱり水戸黄門が好きだよね!
こうい小説は文句なしにスッキリする(^^)
Posted by ブクログ
いい意味で思っていた内容と違った。
2度楽しめる小説。
初めは少し変わった幼なじみとの日常かと思い退屈するかと思ったがすぐに物語に引き込まれ、早く次のページを読みたいと思えた。
"先のことなんて誰でも視えるようになる、今の生き方で変わる"
以前の私は先のことばかり考えて不安になり、未来のためにと思って自分の可能性を狭めて窮屈な日常を送っていた。
だがある時から、いつ死ぬか分からないのだから、わがままに自分に甘く楽しもうと思って生きようと決めてからすごく前向きになれた。
別の作品だが、『幸せとは自分の意思で判断して生きること』を忘れないようにしている。
今この瞬間に読んでよかったと思える作品だった。
Posted by ブクログ
護の目線のフラットと徹子の事情のレリーフ
この2編からなっていて、
徹子の優しさや強さに助けられた仲間たちに、逆に見守られて助けられて幸せになっていく
温かさと一途な清らかさの徹子。
素敵なお話でした。
Posted by ブクログ
わたし的に作者さんの作品の中でも一番読みやすかった気がします!‼︎
最初からずっと楽しいしスラスラ読めるし後半入ってから、えっそういうことだったのってわかった瞬間からあっという間に読み終わりました
温かみがあって面白さ、悲しさ、驚きもあり素敵な物語でした
お気に入りです是非よんでみてください
Posted by ブクログ
森野護
一番面白いのは人間だと考える。平石徹子のことがワケわからなくて面白いと思ってる。徹子とは家が近所で幼稚園から中学まで一緒だった。春喜高校に進学。柔道部に入る。遠方の大学に進学。就職し、実家の近くに転勤。
平石徹子
何を考えているかわからない行動をする。歴史研究会の部長。春霞高校に進学。小児科の看護師になった。
山岸絵梨奈
小学五年の時に転校してきた護の初恋相手。
三郷香菜
中学で護が気になっていた女子。
徹
徹子の弟。
田代清文
徹子に好意を寄せている後輩男子。デクノボウ。
倉木智
徹子の崇拝者。陰気でチビ。
ハヤシメグミ
林恵美。徹子の高校の同級生。タチの悪い痴漢にロックオンされていたのを護が助けた。
根津
護のクラスメイトで同じ柔道部仲間。メグミと同じ中学。興信所の調査員になった。
高倉正義
ヤンキーパパ。成人式で子供を連れてきた。
弥子
ヤンキーママ。
大城健治
金髪。成人式で正義と揉め事を起こす。
コテツ
リュウジ
正義、弥子の子供。
樺島
護の会社の三年先輩。親の介護で退職する。
おじいさん
徹子が幼い頃に駅で出会った。
徹子の母
徹子のはぎくしゃくした関係。
カタリ
影山堅利。メグミと付き合っている。成人式のすぐあとに徹子と初めて会う。周囲の人々を精神的に追い詰める。医師(研修医)として徹子の職場にいく。
久我山セツ
カタリとぶつかった老夫人。
柏木くるみ
看護師仲間の後輩。
桜井
カタリとは正反対の医師。患者と真摯に向き合い、苦しみに寄り添い、共感する。
ミルカ
美瑠香。メグミとカタリの娘。
氷川光子
カタリの実母。
Posted by ブクログ
幼馴染みの護と徹子
前半が護目線。こちらはいわゆる、第三者目線で、一般的にどう見えているか、という感じ
後半は徹子目線。こちらで前半の答え合わせを兼ねた当事者目線。
前半の続きもあるので落着編も兼ねている感じです。
最後は大団円なので読後感はよいですが、徹子の頑張りがかわいそうに感じて星3です
Posted by ブクログ
前半が護視点、後半が徹子視点で描かれた幼馴染のお話。読後は少し切なく少し幸せな気持ちになった。
相手の行動に隠された意味を推し量るのは難しいね
Posted by ブクログ
書店おすすめの本で読んでみた。
異才のある女性と平凡な男性。
幼なじみの男女のストーリー。
男女視線で変調するバランスの良い本で読みやすい。
少し泣けるストーリーでもある。
星4に近い星3かな。
Posted by ブクログ
昔好きな作家だった加納さんのファンタジー。A面とB面の小説形式。A面は前奏曲で、男側目線の物語。女側のB面の方がすっ飛んだ物語になり伏線回収のような形になるが、制御が難しい設定のなか、やや強引にまとめた感じがあり、もっと派手に大団円すればよいのにと思ってしまった。まあ、ささらさやの連作に代表されるように、説明がつかない不思議な設定が加納さんの作品の特徴。昔はこんな作品を好んで読んでたのかと感慨。