加納朋子のレビュー一覧

  • いつかの岸辺に跳ねていく

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    重たい本を読んだ後にはうってつけの水戸黄門!!

    うーん、この本はスカっとした後味。
    そしてとても心がホカホカと温かくなる(^^)

    前半は護目線。
    俺の幼馴染の徹子は変わり者。道端で突然見知らぬ人に抱きついたり、俺が交通事故で入院した時、夜中にも関わらず枕元で泣いて謝ったり。


    うーん、もうこの時点で、この本はファンタジー的なノリかなぁ??と感じられる(笑)

    しかし護くんは好感触。素敵な子だなぁという印象。

    さて、突然話が変わったと思ったら、後半は徹子目線。
    これまでの不可解な行動が明らかにされていく。。。

    ちゃんと気持ちよく伏線が回収され、落ち着くところに見事に着地(^^)

    実に

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    2023年04月18日
  • いつかの岸辺に跳ねていく

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    いい意味で思っていた内容と違った。
    2度楽しめる小説。
    初めは少し変わった幼なじみとの日常かと思い退屈するかと思ったがすぐに物語に引き込まれ、早く次のページを読みたいと思えた。
    "先のことなんて誰でも視えるようになる、今の生き方で変わる"
    以前の私は先のことばかり考えて不安になり、未来のためにと思って自分の可能性を狭めて窮屈な日常を送っていた。
    だがある時から、いつ死ぬか分からないのだから、わがままに自分に甘く楽しもうと思って生きようと決めてからすごく前向きになれた。
    別の作品だが、『幸せとは自分の意思で判断して生きること』を忘れないようにしている。
    今この瞬間に読んでよか

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    2023年02月27日
  • 月曜日の水玉模様

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    陶子さんと萩くんの関係性が心地よかった。
    表題作が一番好きだった。
    読みやすくてまた読みたくなる作品でした。

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    2023年01月26日
  • ななつのこものがたり

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    はやと君が夜寝る前にお母さんが昔々つい最近の物語を聞かせてくれる話。それが大人になって忘れてた道徳心を思い出させてくれる話でした。
    (「ななつのこ」と言うのが先にあったとは知りませんでした。)

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    2023年01月24日
  • スペース

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    駒子シリーズの「ななつのこ」「魔法飛行」に続く第3作目。
    今回はロマンス要素が高めの中編2本。とはいえ、ちゃんと謎解きが入っています。是非、前2作を読んでから手に取って欲しい。そうでないと内容の説明が難しいんです(笑)
    駒子達が俯瞰的に描かれるシーンなど、加納さんの奥深さを感じました。
    ミステリマニアには少し消化不良のところがあるかもしれませんが、駒子という女性の成長譚として、楽しみながら読みました。

    文庫版解説は、光原百合さん。
    確かに、前2作への言及やネタバレ無しでの解説は難しかったと思います(笑) 光原さんらしい、丁寧で細やか、かつユーモアと愛情溢れる解説でした。
    今年、まさか光原さ

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    2022年12月12日
  • 少年少女飛行倶楽部

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    海月と書いてミズキと読む佐田海月は、親友の樹絵理に「飛行クラブ」なる珍妙な部活に入ろうと誘われる。そのクラブは、樹絵理の一目惚れし、幽霊部員の先輩中村と、謎の気難しい男、神と書いて斎藤ジンの2人のみ。部活の内容は「空を飛ぶこと」もちろん実績はないのだ…。

    この作家、なんか失敗したよなあとずっと避けていたのだが、今検索してみたら読んでいなかった。あの角川ホラーとは違う人だったか。失礼。

    おそらく、高校生くらいを読者に想定した青春小説である。自分があるんだかないんだかという主人公、惚れっぽいが流されやすい親友、野球部を休部している人のいい先輩に、誰とでもいつも正面衝突する男、ひとこと話すと突き

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    2022年11月29日
  • ぐるぐる猿と歌う鳥

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    大人の現実に追い込まれる子供達が、狭い世界ながら冒険をする良い小説だった。短いミステリー仕立ての面も散りばめられており、児童書を意識しているため読み易さも抜群だった。高見森をはじめ子供達がはちゃめちゃ元気で方言丸出しなのも物語を明るくしてくれていた。

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    2022年11月08日
  • アンソロジー 隠す

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    毛色の違う短編を作家の分だけ読めるお得さ。
    表のテーマである「隠す」と裏テーマでまとまるそれぞれのお話は、とても魅力に溢れていました。

    アミの会(仮)面白いかも。

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    2022年10月21日
  • 無菌病棟より愛をこめて

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     本書は、著者自身による白血病闘病記です。
     病名発覚までの経緯→化学療法→骨髄移植と、過酷な入院生活の内容は、ともすると気が重い読書体験になるかも、と思いながら読み進めました。
     ところが、意外にもそういう感覚になりませんでした。ここが著者のねらいであり、本書の肝であると思います。
     例えば、教授の他を引き連れた回診を、「大名行列」「白い巨塔」、一時退院を「仮出所」などと揶揄したり、抗癌剤による抜け毛のため、我が家の法律として「ハゲ」禁止等の言葉狩りを実施したりと、真面目で懸命な軽口がポンポン出てくるのです。また、加納さんのアニメ好きオタ主婦(自称)ぶりも垣間見え、クスッと笑える箇所満載です

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    2022年10月06日
  • いつかの岸辺に跳ねていく

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    護の目線のフラットと徹子の事情のレリーフ
    この2編からなっていて、
    徹子の優しさや強さに助けられた仲間たちに、逆に見守られて助けられて幸せになっていく
    温かさと一途な清らかさの徹子。
    素敵なお話でした。

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    2022年09月28日
  • てるてるあした

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    良い話だった。
    一万円選書で紹介されていたサーテンコールが無かったので手に取ったのがこの本。加納朋子さんの本はコレが初めてですがじんわりと沁みました。
    華やかさやトキメキは無いけれど人間味があり、人の痛みや弱さが描かれています。
    もちろんカーテンコールも、そして姉妹編?のささらさやもぜひ読みたいと思います。

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    2022年09月07日
  • 少年少女飛行倶楽部

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    とんでもない性格の登場人物たちばかりで、主人公が可哀想なほど苦労している。しかし、ラストまでの展開は惹きつける構成ですっきりする。中学生から

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    2022年08月31日
  • カーテンコール!(新潮文庫)

    購入済み

    あたたかい

    温かいお話でした。

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    2022年08月18日
  • 無菌病棟より愛をこめて

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    医療従事者の方から薦められて読みました。記述が経験に基づいて詳細なのはもちろん、(不謹慎かもしれませんが)ところどころクスリとします。血液系の病気や骨髄移植について知りたい場合の体験談として読んだ方がいい一冊。

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    2022年08月16日
  • ななつのこ

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    ほのぼのミステリ。殺される人も失踪する人も出てきません。身近にありそうな(なさそうな)謎を読者である主人公と主人公が惹かれた物語の作者が解き明かします。説明難しいけど読んで損はありません。読後感はほっこりです。

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    2022年08月14日
  • 七人の敵がいる

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    編集者陽子の戦いの記録(笑)
    この本の奥付けを見ると出版は2012年、今から十年前。この陽子の時代から何か変わったのか。自治会の担い手の高齢化が進み、PTA活動に参加する父親が増え、PTAの上部組織から下部組織が抜けたとニュースで見ましたが、ごく身近な人から聞く限りは自治会長の押し付け合いや見守り活動がどうのとあまり変わらないようで。そんなに簡単に変わるものでは無いと思いますが変えていかないと存在自体が危うくなる。

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    2022年08月09日
  • カーテンコール!(新潮文庫)

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     閉校予定の女子大を舞台にした連作ヒューマンドラマ。全6章。
    物語はプチミステリー風で、学生10名と運営する理事長たちの織りなす群像劇の体裁をとっている。
              ◇
     年度末で閉校となる女子大で、最後となる卒業式がとどこおりなく終了した。
    けれど、単位不足で卒業認定にいたらなかった学生が10名いる。
     本来なら留年になるのだが、大学として後がない今回に限り彼女たちの卒業を延期しての特別補講が行われることになった。

     ただしその補講、寮での合宿制で期間は半年間。合宿中は外出制限されるという厳しいものだった。

          * * * * *

     本作の魅力は3

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    2025年09月29日
  • 我ら荒野の七重奏

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    子育て中なので、親しい人に薦めたくなる。PTAも保護者会もしんどそうだけど、なんとかなる!励まされた。

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    2022年07月15日
  • 少年少女飛行倶楽部

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    加納朋子さんは日常の謎から青春まで若者を爽やかに描くことに長けている。デビュー作『ななつのこ』で日常の謎に挑み、以降定期的に出される作品はバラエティに富んでいる。
    本作は個性的な少年少女が織り成す青春ストーリーで相変わらずの爽やかさだ。書きたかったんだろうなぁと思った。

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    2022年07月14日
  • 無菌病棟より愛をこめて

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    再読。
    ミステリ作家の加納朋子さんの、ミステリではない白血病闘病記です。
    苦しい治療に耐え、ときには負けそうになりながらも、冷静さとユーモアを忘れない語り口によって、希望を失わないことの大切さが優しく伝わってきました。
    その後も定期的に新作を出されていて、ファンとして嬉しい限りです。

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    2022年07月11日