加納朋子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
闘病記の類を初めて読みました。重い内容なので、辛くなるのではと恐る恐る。
さすが小説家、闘病中に読まれていたマンガや小説はどれも面白そう。入院しているのに、もも上げ100回などと運動を頑張り、美容にも気を配るところがすごい。
想像するだけでも苦しい内容もありましたが、全体を通して明るく前向きで、深刻過ぎず読みやすかったです。
白血病については言わずもがな、全てのガン治療にともなう抗ガン剤・放射線治療についてのかみくだいての説明、また副作用の実経験の日記は、勉強になりました。
辛い治療を乗り越えられてきた、加納朋子さん、そしてすべての患者さんに対して敬意を表したいです。
個人的な話ですが、私の母は乳がんで亡くなりました。闘病中の母は、当時離れて暮らしていた私には、決して辛さを見せませんでした。こんなにしんどい思いをしていた母を、支えてあげられなかったことが悔しいです。もっと大人であれば、病気のことを勉強して母の力になれたのではと思います。
加納朋子さんには、素晴らしい旦那さんがいて、お子さんがいて、ご兄弟両親、皆さん本当に温かく、加納さんのことを愛していることがひしひしと伝わってきます。加納さん自身が、とっても可愛らしくて豊かな心で家族を愛されているからなんだろうなと思いました。
加納さんの小説のファンでしたが、
バッググラウンドを知ったことで一層小説に深みを感じ、さらに人としてとして加納さんファンになった一冊です。
いつどんな時に病気になるか分からない人生、
困難に立ち向かう勇気がほしい人におすすめです。
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Posted by ブクログ
ネタバレ目次
・女は女の敵である
・義母義家族は敵である
・男もたいがい、敵である
・当然夫も敵である
・我が子だろうが敵になる
・先生が敵である
・会長さまは敵である
・エピローグ
章立てにはなっているけれど、実質は連作短編と言っていいでしょう。
さくさく読める…と思ったけれど、実は結構止まり止まり読みました。
なぜって、「うん、あるある」とか「え~?そんな感じなの?」など、作品と対話しながら読んでいたから。
私も3人の子どもを育てる過程で、保育園、学童保育、PTA、サッカー少年団の役員をやってきました。
最初は陽子のように「そんなことしている時間なんてないわ!」と思っていました。
私は多分恵まれていたんでしょうね。
役員をやっていて嫌な思いをしたことはありません。
まあ、大変は大変でしたけど。
例えば第3章で学童保育の父母会長が、「遠足の時、みんなでスイカ割りしたら楽しいよね」なんて言って、陽子から「そんな大量なスイカを持って歩くのか?冷えてないスイカでいいのか?」なんてやりこめられていたけれど、うちの学童保育では「キャンプで鮎のつかみ取りさせてあげたいねー」って言って、公園内の川をせき止め、200匹の鮎を車で運んできて放流したことがありますよ。
公園への許可取りから、鮎の手配、運送など大変だったらしいですが、やっちゃうんですよ、やる気のある人って。
悪気がないのはわかるけど「まだ仕事辞めないの?」「いつまで働くの?」なんていう義理の家族は働く母には『敵』のようなものだし、ワーキングマザーに理解のない職場は『敵』の巣窟だし、「俺だってやってやってるじゃん」なんて思ってる夫は『ストレスの元』だし。
うん、わかるわかるって思って読んでいた。
でも、先生が敵って話はちょっと毛色が違うよね。
これはもう、犯罪だもの。
もしかしたら子供の心に一生消えない傷を残しかねないもの。
これは笑えなかったなあ。
そしてPTA会長。
私が小学校で役員をやっていた時の会長は、ザアマス眼鏡のおばさまではなく、頭がよくて人の好いおじさまでしたよ。
で、中学校の役員会で再会するという…。
もちろん彼は会長で。
やらない理由なんて探せばだれにでもあるのだから、ボランティアではなく有償のビジネスにすればいいという陽子の考えはわかるけど、多種多様なそれぞれの事情に対応するのは相当難しいと思う。
やっぱりお互いさまと、少しずつの我慢をしながら負担にならないようにやっていくしかないと思うの。
いろんな思い出がだーっと甦ってきました。
今奮闘している人は大変だと思いますが、なるべく自分を追い詰めないようにね。
子どもが成長するまでのことですから。