加納朋子のレビュー一覧

  • 無菌病棟より愛をこめて

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    闘病記の類を初めて読みました。重い内容なので、辛くなるのではと恐る恐る。
    さすが小説家、闘病中に読まれていたマンガや小説はどれも面白そう。入院しているのに、もも上げ100回などと運動を頑張り、美容にも気を配るところがすごい。
    想像するだけでも苦しい内容もありましたが、全体を通して明るく前向きで、深刻過ぎず読みやすかったです。


    白血病については言わずもがな、全てのガン治療にともなう抗ガン剤・放射線治療についてのかみくだいての説明、また副作用の実経験の日記は、勉強になりました。
    辛い治療を乗り越えられてきた、加納朋子さん、そしてすべての患者さんに対して敬意を表したいです。

    個人的な話ですが、

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    2019年06月16日
  • 無菌病棟より愛をこめて

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    急性白血病になった筆者の闘病記。さすが作家さんだけあって、七転八倒の苦しみの中でも、その状況を書いて残そうとする気力に恐れ入る。なんとなく大変なんだろうな、という知識しかなかった私に、改めて白血病患者の闘病のつらさが身に染みる様にわかります。またドナーになった弟さんの冷静な日記のおかげで、なるほどドナー側も大変なことなんだなあと理解しました。本来ならば、愛情がなければできないくらいのしんどさ。ドナー登録、正直ちょっと迷ってしまうな。それはさておき、この作家さんの作品が好きなので、命を繋げられたことにホッとしながら新作を読もう。

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    2019年04月22日
  • いちばん初めにあった海

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    ネタバレ

    過去の後悔と懺悔。
    抱え込んだ、それと向かい合う物語。
    時間を巻き戻すことは誰にもできないから、これからの人生の在り方を考えてしまった。

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    2019年04月14日
  • スペース

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    女の子はみんな誰かの特別になりたいよね!
    謎もあるし、読み終わるとほっこり心温まる繋がる二作のミステリ。

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    2019年01月15日
  • 少年少女飛行倶楽部

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    楽しかった!

    この小説も昔に「読みたい」登録して読んでいなかった。
    読んで良かった!
    セリフ回しのテンポもすごく楽しめた。
    めんどくさい面々が、ステキなチームに見えてきた。
    助演女優賞のお母さんも楽しかったしw

    読んでみたいと感じた、その時を大切に「読みたい」と感じた小説を読んでいこう。
    私は物語が好きだから。

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    2019年01月03日
  • トオリヌケ キンシ

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    病や悩みを抱えながら、でも最後はみんな幸せになっているから良かった。バッドエンドだったら、読むのを途中でやっめていたかも。

    作者の方が大病した経験があることを知らなかったけど、やはり病気をした前と後では、考え方が変わるだろうな。
    そういう視点で、病気前の作品も読んでみたい。

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    2018年12月21日
  • 猫が見ていた

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    ネタバレ

    猫に纏わる短編やエッセイを集めたアンソロジー。
    豪華なメンバーと表紙の美しい猫に惹かれて手に取りました。
    どれも魅力的な作品でしたが、中でも東山彰良さんの「黒い白猫」が良かった。舞台は台北という物珍しさに、ニン姐さんという気骨のある彫物師(タトゥー)が素敵。浅はかに刺青を入れたがる若者を諭すセリフに感動です。クリスティアーノ・ロナウドが好きなりました(笑)。
    東山作品は一つだけ読んで苦手になって遠ざけていましたが、今後は読んでみたいと思います。アンソロジー効果ですね。

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    2018年09月05日
  • 猫が見ていた

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    「猫がでてくる小説集」というだけで読んでみました。
    今まで読んだことのない作家さんの作品にも触れられて「猫関係なく読んでみたい」と思える出会いもあってよかったです。
    それにしても、登場する猫を速攻頭の中で3D化して触り心地や声、眼の色、肉球の具合なんかをついつい妄想してしまう…地の文を読むよりもそっちに割いた時間の方が長かったかも!?

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    2018年08月09日
  • 七人の敵がいる

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    ネタバレ

    目次
    ・女は女の敵である
    ・義母義家族は敵である
    ・男もたいがい、敵である
    ・当然夫も敵である
    ・我が子だろうが敵になる
    ・先生が敵である
    ・会長さまは敵である
    ・エピローグ

    章立てにはなっているけれど、実質は連作短編と言っていいでしょう。

    さくさく読める…と思ったけれど、実は結構止まり止まり読みました。
    なぜって、「うん、あるある」とか「え~?そんな感じなの?」など、作品と対話しながら読んでいたから。

    私も3人の子どもを育てる過程で、保育園、学童保育、PTA、サッカー少年団の役員をやってきました。
    最初は陽子のように「そんなことしている時間なんてないわ!」と思っていました。

    私は多分

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    2018年07月20日
  • ささら さや

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    久しぶりの読書。
    久しぶりに読んだ本がこれで良かった。
    少しだけ心が満たされた。

    子供が生まれたばかりのサヤの旦那が、交通事故で突然亡くなってしまい、サヤは息子と2人で遠く離れたささら市に引っ越す。そこで3人のおばあちゃんやエリカと友達になり、ピンチの時は旦那が人に乗り移って助けに来る話。

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    2018年07月13日
  • 螺旋階段のアリス

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    加納朋子氏らしい、優しいミステリーです。私の中では主人公仁木は西島秀俊、亜梨沙は今田美桜が活躍してました。二人のキャラクターも愛されキャラで、読んでて心地がいいです。こういう誰も死なない、すぐそばに本当にありそうなさりげないミステリーって、いいな。

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    2018年07月04日
  • 七人の敵がいる

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    編集者としてバリバリ仕事をこなす山田陽子。一人息子の陽介が小学校に入学し、少しは手が離れて楽になるかと思ったらーとんでもない!PTA、学童保育所父母会、自治会役員…次々と降りかかる「お勤め」に振り回される毎日が始まった。小学生の親になるって、こんなに大変だったの!?笑って泣けて、元気が湧いてくる。ワーキングマザーの奮闘を描く、痛快子育てエンターテインメント。

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    2018年06月17日
  • トオリヌケ キンシ

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    きっと人は、自分が周りと違う部分を見つけては悩んで、苦しんでいるんだと、この小説を読んで思った。もちろん、私だってその一人だ。

    加納さんはそんな人たちを、持ち前の優しさで救い上げていく。
    タイトルのように、トオリヌケキンシの袋小路に迷いこんでしまったとしても、出口はあるのだと背中を押してくれる。
    きっと、きっと、大丈夫。

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    2018年06月13日
  • はるひのの、はる

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    タイムスリップもの。はるひでタイムスリップで、これまた憂鬱な……とは全然違うから大丈夫。たまたま、たまたま。ユウ君が良い子に育ってて、良い娘と出会って、「ささら」シリーズもまぁるくおさまって、めでたしめでたし。

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    2018年05月27日
  • 猫が見ていた

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    どれもみんな面白かった。
    北村薫びいきの私は、やはり安心して読める北村薫が一番でした。この話はまだ、単行本に入ってないですよね。
    共通点は猫、ということで(だけで、かな?)筆致もストーリー展開も個性的なのだけれど、やはり、皆が名手。同じ素材で作ったフルコース料理をいただいたようで満足感でいっぱいです。
    アンソロジーっていいなあ。

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    2018年05月27日
  • 七人の敵がいる

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    一言で言うと痛快!

    多分、子供を持つ母親が言いたいけど言えない事を言ってくれる山田陽子。

    賛否両論あるだろうけど、女性として気持ちいい生き方だなと思った。

    加納作品、他も読んでみたくなった。

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    2018年05月26日
  • ささら さや

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    面白かったです。解説にも書いてある通り、加納朋子版ゴースト的なお話ですが、ミステリー的な要素を少し加えた感じで読み始めたら気になり、一気に読みたくなる本です。てるてるあしたという作品の前作となり、てるてるあしたに続いて行く物語です。一冊づつでも楽しめるし連作としても楽しめるし作品です。

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    2018年04月19日
  • ささら さや

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    ネタバレ

    加納作品では珍しく人死にが出ます。それも冒頭。亡くなったのは新生児が産まれたばかりの若い父親。この物語は残されたサヤとユウ坊が新たな地、佐々良で人の温もりを感じながら生きていく話。ミステリーなのは死んだ旦那もちょいちょい出現するところ。サヤのために幽霊としてあらゆる人に取り憑いて……。星4なのは、やっぱり人が死んじゃうのは悲しいことなので。

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    2018年04月07日
  • スペース

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    ネタバレ

    前半は女の子に宛てた手紙。
    後半は送り主の女の子目線のお話。
    (間にまた、仕掛けが入るが。)

    最初置いてけぼり感があって、もやもやしながら読み進めるが
    再読すると、散りばめられた伏線にナルホド、と。

    タイトルのスペース、余白 というキーワードも物語の核になっていて、
    時系列を確認する為シリーズ1作目も読み返したくなる。

    シリーズ1作目に恋バナ好きな方はきゅんきゅんするのでは、という感想を抱いたが、
    今作もなかなかな運命的展開でした。
    出会いが無い、とよく言うけれど、出会いは溢れているけれど、出会い方が重要なのかもしれない。。。
    若しくは出会いを一瞬にするか、特別なものにするか、惚れやすい

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    2018年04月05日
  • 無菌病棟より愛をこめて

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    急性白血病と告知されるまでと、その後の闘病生活を綴られた作品。
    辛い中、前向きな日記を日々付けられていたこと、作家であることの熱意も感じられる。
    日々進歩している医療にも触れることができた気がする。

    2018.2.25

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    2018年02月25日