加納朋子のレビュー一覧
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闘病記の類を初めて読みました。重い内容なので、辛くなるのではと恐る恐る。
さすが小説家、闘病中に読まれていたマンガや小説はどれも面白そう。入院しているのに、もも上げ100回などと運動を頑張り、美容にも気を配るところがすごい。
想像するだけでも苦しい内容もありましたが、全体を通して明るく前向きで、深刻過ぎず読みやすかったです。
白血病については言わずもがな、全てのガン治療にともなう抗ガン剤・放射線治療についてのかみくだいての説明、また副作用の実経験の日記は、勉強になりました。
辛い治療を乗り越えられてきた、加納朋子さん、そしてすべての患者さんに対して敬意を表したいです。
個人的な話ですが、 -
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ネタバレ目次
・女は女の敵である
・義母義家族は敵である
・男もたいがい、敵である
・当然夫も敵である
・我が子だろうが敵になる
・先生が敵である
・会長さまは敵である
・エピローグ
章立てにはなっているけれど、実質は連作短編と言っていいでしょう。
さくさく読める…と思ったけれど、実は結構止まり止まり読みました。
なぜって、「うん、あるある」とか「え~?そんな感じなの?」など、作品と対話しながら読んでいたから。
私も3人の子どもを育てる過程で、保育園、学童保育、PTA、サッカー少年団の役員をやってきました。
最初は陽子のように「そんなことしている時間なんてないわ!」と思っていました。
私は多分 -
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ネタバレ前半は女の子に宛てた手紙。
後半は送り主の女の子目線のお話。
(間にまた、仕掛けが入るが。)
最初置いてけぼり感があって、もやもやしながら読み進めるが
再読すると、散りばめられた伏線にナルホド、と。
タイトルのスペース、余白 というキーワードも物語の核になっていて、
時系列を確認する為シリーズ1作目も読み返したくなる。
シリーズ1作目に恋バナ好きな方はきゅんきゅんするのでは、という感想を抱いたが、
今作もなかなかな運命的展開でした。
出会いが無い、とよく言うけれど、出会いは溢れているけれど、出会い方が重要なのかもしれない。。。
若しくは出会いを一瞬にするか、特別なものにするか、惚れやすい