加納朋子のレビュー一覧

  • ななつのこ

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    ネタバレ

    ふとしたことで出会った本が、ずっと忘れられない一冊になることがある。 駒子は、あんまり好きじゃないけど、主人公にはぴったりな、良くも悪くもフツーの大学生。 児童文学と青少年文学の間みたいな 『ななつのこ』と日常で遭遇する謎は、羨ましいほど駒子の世界を広げていく。 作家さんと文通ができるなんて、なんてラッキーなことだろう。謎に無理はないけど、物語にはちょっと唐突さがあるなって思っていたら、青年が答えを加えていたことがわかって、それは姉への想いなのかなと思う。ならよし、と思ってしまった。

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    2022年10月08日
  • 魔法飛行

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    ネタバレ

    第2弾
    主人公が好きになれないシリーズって、必ず素敵な子が周りにいる。このシリーズのふみさんとか、たまちゃんとか。 駒子が書く物語を読んでいく。感想と、手紙と、途中混乱もするのだけど、最終話でその伏線たちが回収されていく。 ちょっと無理やりで、最後がダッシュみたいだったのが残念。ひき逃げの謎と、お父さんの現状も欲しかった。

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    2022年10月08日
  • 猫が見ていた

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    猫がお話に出てくるとファンタジー要素が多く、非現実的に感じると思います。
    ですが、ここに出てくるお話は現実とマッチしていてリアリティがあり楽しく読めました。

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    2022年09月15日
  • 猫が見ていた

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    猫好きなのと、割と好きな作家が入ってたので、読んでみた。
    さらっと読めた。
    やっぱり猫は不思議な生き物だな。
    絵になるというか、物語になる。

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    2022年09月01日
  • はるひのの、はる

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    霊視のホラーミステリーですね。
    久しぶりに加納さんの作品を読みたくなって、積ん読の本棚から抜き出してみました。
    「ささら さら」を読んでから随分たちますが、ユウスケの成長後の話ですね。父親の霊から護られる優しい母子と、母子の暮らしを支える住民との心温まるハートフルミステリーでした。
    今回も短編連作で、ユウスケと「はるひ」の命を守る不思議なハートフルミステリーでした。「はるひ」が謎の少女でタイムトラベラーのようでもあり、ユウスケと様々な霊をふくめて出会いと結び付きを演出します。物語は複雑と混迷を醸し出していきますが、加納ワールドの謎解きで秘密が明らかにされていきます。
    加納さんの澄んだ爽やかなで

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    2022年08月26日
  • モノレールねこ

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    随分昔に呼んだ本なので、細かいところは覚えていないが、爽やかな筆のタッチで、最後に落語のオチのような表題の意味が明かされて満足、といった読み物であったように思う。

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    2022年07月28日
  • いちばん初めにあった海

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    一度だと??
    後書きを読んで、やっぱりそうか、と
    答え合わせ。
    ほとんど関与しない父親の存在意義って
    なんでしょうね。

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    2022年06月24日
  • ガラスの麒麟 新装版

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    ❇︎
    通り魔に刺殺されて一人の少女が殺された。
    17歳の安藤麻衣子は成績も良く、周囲からも
    慕われ、何不自由なく暮らす誰もが羨むような
    美少女だった。

    なぜ麻衣子は、殺されてしまったのか。
    犯人が捕まらない中、執り行われた葬儀で
    野間は一人の女性と出会うが、その女性は
    娘の直子が通う高校の養護教諭の神野だった。

    クラスメイトの死、極度の不安と緊張のせいか
    言動がおかしくなった直子。
    野間は偶然あった神野に助けを求めて相談する。

    誰もが羨望する麻衣子は何を考え、過ごし、
    その短い人生を生きてきたのか。

    野間と娘の直子、神野を話の軸に据えて、
    混沌、矛盾がない混ぜになった麻衣子の
    心理に迫

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    2022年06月04日
  • 猫が見ていた

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    湊かなえ、有栖川有栖、柚月裕子、北村薫、井上荒野、東山彰良、加納朋子の「猫」に関する作品が味わえる短編集。
    作家陣を見て面白そう!と購入しましたが・・楽しめたのは有栖川有栖と柚月裕子、井上荒野でした。
    (北村薫の作は「中野のお父さん」で既読でした)
    中でも柚月裕子がグッときました。この作品を読むだけでも、価値ありです!

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    2022年05月28日
  • モノレールねこ

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    語り手は、ネコだったりザリガニだったり大人だったり子どもだったり…
    読み終えた後に『よい』気持ちが残る8編

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    2022年05月14日
  • いちばん初めにあった海

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    ネタバレ

    過去と現在を織りまぜながら話が進んでゆく。
    抱え込んだものと向き合っていくミステリー。
    それぞれの複雑な心、揺れ、十字架。
    発したことばの怖さ、悔い、重さ、苦悩。
    希望があるおわりで良かった。

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    2022年05月07日
  • トオリヌケ キンシ

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    この作者お得意の、事情を明かされるとこれまで読んでいた世界がガラッと違った世界に見えてくるお話が6つ。
    話のミソに“他の人とちょっと違う疾病や感覚”があって、その使われ方にちょっと無理筋を感じる話もあったが、ソウボウシツニンにもめげず可愛い彼女(これがまたシュウケイキョウフ)との関係が微笑ましい「フー・アー・ユー?」と、ハンクウカンムシのおじいちゃんを巡って周囲の人が温かい「座敷童と兎と亀」が良かった。

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    2022年04月16日
  • 我ら荒野の七重奏

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    年末に読んだ「七人の敵がいる」の続編。
    幼かった陽介も中学生になり、トランペットに憧れて吹奏楽部に入部したものの、意に沿わないファゴットを割り振られる…。
    大きく出遅れた中学お受験の話から始まって、パート変更を顧問の先生に直談判したり、親の会の役員会で女帝とぶつかったり、陽子さんも多少は学習したようではあるが、前作の焼き直しみたいな話が並ぶ前半はあまり興が乗らず(ファゴット奏者がファゴットやり始めたきっかけはこんなものなのかなとか、そんな楽器でもお金はかかってなかなか大変ねと思ったりしながら)。
    後半、女帝にたてついて役員に立候補したり、会長の娘へのいじめに対する神対応など、ミセス・ブルドーザ

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    2022年02月23日
  • ささら さや

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    読みやすく、さらさら読める、ささらさや。

    生まれたばかりの赤ちゃんを抱えて未亡人になってしまったさや。
    事故で亡くなった夫は、押しに弱くお人好しでか弱いさやが心配で、成仏できずに近くで見守ることになり…。

    温かいお話を楽しみました。

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    2022年01月13日
  • 猫が見ていた

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    「「100万回生きたねこ」は絶望の書か」にこういう考え方もあるのかと読む人によって受け取り方が変わるのだということにハッとさせられた。

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    2022年01月13日
  • 七人の敵がいる

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    編集者として働く主人公のPTAや自治会における苦悩や苦労を7人の敵との対立から描いていく。
    一話完結で中々痛快。3.6

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    2022年01月08日
  • いちばん初めにあった海

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    加納朋子の本は優しいミステリーに溢れていてこの本も読後は優しい思いに駆られる。二つの物語が微妙にもつれているような感じが心地よい。

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    2022年01月03日
  • 七人の敵がいる

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    昔は「男子家を出ずれば七人の敵あり」といったものだが、今や男女は関係ないな。

    陶子さんのお話に出ていた陽子さんが主人公のお話(「レイン・レインボウ」第二話を思い出せ)。
    彼女を“ブルドーザー”とネタにした作家はあの時妄想を語っていた作家だろうか、相変わらず編集者としてばりばり働いているようだけど、それ故にPTA、学童の父母会、自治会など次々と降りかかるお勤めに振り回されるハメになる。

    自分が町内会や自治会で役員をやっていた時のことを思い出した。彼女のように次々と敵を作ってしまうことはなく、渋々唯々諾々とやっていただけだけど。

    『陽子も食べるのは速い方だが、岬さんの方がさらに速かった。忙し

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    2021年12月11日
  • 少年少女飛行倶楽部

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    この作者、去年の今頃から読み始め、本棚の縦一列に並ぶように9冊に1冊のペースで読んできて1年経った。

    突拍子もないクラブに変わった子ばかりが集まって、最初はどういう話だい?という感じだったが、話が進むに従って少しずつ面白くなってきた。
    少年少女向けの微笑ましいお話だが、さすがにこの作者、ただ飛んだというだけで終わらないところが良かった。
    ★は3.5くらい。

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    2021年11月14日
  • 少年少女飛行倶楽部

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    ・空を飛びたい中学生たちが壊れた気球を直すための資金集めに乗り出した。
    ・ 物語はなんてこともないけど、主人公「くーちゃん」の語り口が楽しい。思わず笑ってしまう。
    ・昔読んだ本の記録。単行本だったような記憶があるが。

    【イライザ】戸倉良子。幼なじみ。1年2組。壮絶に意地悪。かつて佐田家では「今日のイライザ」コーナーがあった。
    【エンゼ】カミサマの姉。「天使」と書いて「エンゼ」と読ませるらしい。「ル」がどこに行ったのかは知らない。美しい瞳をしている。
    【カミサマ】飛行クラブの部長。2年2組。斎藤神(ジン)。尊大な男。ヘンテコなメガネ。起きて見る夢も寝て見る夢も「どっちにしたって、大して変わら

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    2021年10月23日