加納朋子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
『ななつのこ』の第1章、駒子のファンレターを読んだ瞬間から、
駒子の読んだ『ななつのこ』に会いたたくて会いたくてたまらなかった。
だけど、冒頭から、あれ?
形式が思っていたのと違うぞ?
これでは、駒子が読んだ『ななつのこ』と違うよ?
実は、私は、ネット書評家として、
ファンレターの駒子に挑戦したかったのである。
「おんなじ本」を読んで、私なりに書評を書いてみたかった。
そうでないと、駒子のファンレターに打ちのめされた感覚は
どうにもならないと思ったのである。
いっそのこと、本当の本当に、再現してほしかった。
表紙から著者名から、『ななつのこ』に「引用」していたようにすべて!
-
Posted by ブクログ
最後に怒涛の伏線回収がなるほどね〜となった!
時系列も若干バラつきがあるので、
どことどこが繋がるんだろ〜と
想像しながら読むことが出来た!
少し迷子になりそうなところもあったので、
星3にしたけど、
星が好きな層にはしっかりとハマりそう。
メッセージ性としては
なんだか今自分がやっていることとか、
目指してることとかに対して、
あまり重く考えすぎずに
進んでいくしかないんだなぁと。
絶対的なことはこの世に存在しなくて、
今この時は今しか体験することが出来ないから、
そこをいかに自分の財産として意識し、
経験していくかが大切なんじゃないかと感じた。
なんかこう、
何も責めなくていいんだ -
Posted by ブクログ
第三回鮎川哲也賞受賞作、とのことで、期待が高まる中、前半はさっぱりはまらなかった。(^^;
あれー?!
っという困惑でいっぱいだったけど途中で投げ出すのは嫌なので辛抱強く読む。
次第に、女子大生駒子と彼女が愛読している『ななつのこ』の作者との手紙のやり取り、また、駒子の可憐で愛らしい様子に魅了されるようになった。
文通相手の佐伯綾乃の文章も清潔感と優しさを併せ持っていて読みやすかった。
ラストはびっくり仰天!
露ほどもにも想像出来ていませんでした。
最後の最後まで駒子がかわいらしくて。
駒子ちゃんはシリーズ化されているようなので、他の本も読んでみたいです。
-
Posted by ブクログ
この本の中に自分に似た人がきっといるはず、という文章から、自分に似ている人を探すつもりで読み進めた。
結論、似ている人というよりも、人にはみんなどこか似たところがあって、全く真逆のところもある、みたいな、普遍的だけど改めて思うとそうだよなぁ、となることを教えてくれたような気がする。
人の背景は聞かないと分からないものだけど、聞きすぎる必要もなく、ただ、この人にも何かあるのかもな、くらいのスタンスで関わるのが丁度いいのだと、学ぶこの頃です。
自分と全く違う世界の話ではないけれど、すごく思い当たる節があってぐさりと刺さることもない、読みやすいものでした。