加納朋子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『ななつのこ』の第1章、駒子のファンレターを読んだ瞬間から、
駒子の読んだ『ななつのこ』に会いたたくて会いたくてたまらなかった。
だけど、冒頭から、あれ?
形式が思っていたのと違うぞ?
これでは、駒子が読んだ『ななつのこ』と違うよ?
実は、私は、ネット書評家として、
ファンレターの駒子に挑戦したかったのである。
「おんなじ本」を読んで、私なりに書評を書いてみたかった。
そうでないと、駒子のファンレターに打ちのめされた感覚は
どうにもならないと思ったのである。
いっそのこと、本当の本当に、再現してほしかった。
表紙から著者名から、『ななつのこ』に「引用」していたようにすべて!
が、この本は、別のお楽しみが待っていたのである。
最初からそういう風に楽しむものだと思っていれば、よかったのかもしれない。
いや、間違ってきてしまったけれど、お楽しみが幸せなものだったから、許そう。
私は、『ななつのこ』よりも前に存在したはずの
「駒子の読んだ『ななつのこ』」を期待したのだが、
ここにあるのは、最初からそれとは次元が違うものだったのだ。
道理で、私に『ななつの子』を紹介してくれた人が、
読むなら先に、駒子シリーズの続編である
『魔法飛行』と『スペース』を読んだら? と言うわけである。
だってこれは・・・。
おーっとこの先は絶対に内緒だ。
あ、これだけは、書いてもいいかな・・・。
大切な本と出会うことは、大切な人と出会うことと同じこと。
私は、「本読み」で、「本語り」で、本当によかった。 -
Posted by ブクログ
突然実家を追い出され、島生活をすることになったゲーム好きニートの主人公。
自己肯定感が低く臆病でありながらも、島のお年寄り達や少しずつ増えていく落ちこぼれ仲間達と色んな困難を乗り越え、前向きに人生を歩み始めていく物語。
プレイヤー名しか知らないゲーム仲間達とのやりとりが度々出てくるのだが、現実世界とは違う「面倒見が良くて優しいアニキ」を演じている主人公の姿は少し共感できるところがある。SNSやオンラインゲームで、普段とは違う自分になった気分を味わうこと、そこにリアルの友達よりも深く共感しあえる趣味が絡んでくることは、今の時代経験したことがある人が多いのではないだろうか。
散りばめられたエッセンスを気にしながら読み進めた先に、ちょっとした種明かしがある点が、加納朋子さんの小説らしさがあってよかった。