加納朋子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ幻の人形、まゆらドールをとりまく物語。
まゆら人形に魅せられた了。
まゆらドールを生み出させる創也。
人形のような美貌の女優、聖。
人形を作り続ける、まゆら。
それぞれの視点と時間軸が交差して、悲劇が起きる。
バレエの「コッペリア」を題材にしている。
このごろバレエついているのでなんだかうれしくて手にとったけれど。
あまりにも入り組んで絡まるので、だんだんと混乱してくる。
そこが罠なわけだけど、絡まりすぎかなあ。
とにかく聖が可愛いかった。
最後は彼女のがんばりのおかげか納まるところにおさまった。
「みーんなそうなんだから。恋愛ごっこ、恋人ごっこ、家族ごっこ、仲良しごっこ…みんなそうやっ -
Posted by ブクログ
日常的で
かわいらしくって
「ふふふ」と笑ってしまうプチ・ミステリーたちを
平凡だけれど勘は冴えているOLの陶子と
リサーチ会社に勤めるのんきで気の好い萩くんが解決していく物語です。
普通に生活をしているあたしたちでも
なにかの拍子に巡り会えそうな謎の彩りの豊かさが
なんとも加納朋子さんらしいなあって。
安心しながら読めました。
ビル荒らしの謎。
同僚の名を騙って診察を受ける会社員の謎。
出来心から尾行してしまった男の謎。
迷子が掴んで離さないOLの謎。
などなど。
ミステリーとして読むには刺激が少ないわりに
謎解きのきっかけがやや強引ですが
通勤電車で開くにはピッタリの内容なので
読書 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私の生まれ育った街、北九州。
方言がかなり正確で、思わず声を出して読み上げたくなった。
切り貼りしたような印象が強かったので、
星はちょっと少なめ。
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子ども達の世界。
子ども達の精一杯と、限界。
大人になってしまった今では
「これでいいの?このままでいいの?」と、
思ってしまいがちだけれど…
こんな小さな世界もあっていいのかもしれない。
暴走家の森。優しすぎるココちゃん。気の強い紅一点、あや。
個性豊かな五人の竹本兄弟に、それに謎の少年「パック」。
彼らのこれからが、もっと見たい。
加納さんには元気になってもらって、
ぜひ続きを書いていただきたいな。 -
Posted by ブクログ
この本を手に取ってくださった皆様、どうもありがとうございます。本作品は、『ななつのこ』『魔法飛行』(共に創元推理文庫)に続くシリーズ第三作にあたります。私が『ななつのこ』でデビューしたのが一九九二年、その続編が出たのが翌九三年のことですから、「続きはまだ?」というありがたいお声を耳にしつつ、お待たせすること十年以上……もう誰一人待ってくださってなんかいないのでは、と怯えつつ、ようやく『スペース』を上梓することができました。スローテンポにも程があると、我ながら呆れてしまいます。
そういう、なんとも間延びした間抜けなシリーズなので、この上お願いするのはあまりに厚かましくて気が引けるのですが、できま