加納朋子のレビュー一覧
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突然の事故で夫を失い、生まれて間もない赤ん坊のゆう坊とともに取り残されたサヤ。しかし、成仏しきれなかった夫は一定の人間に対し一度だけ乗り移る力を持ち、サヤのピンチには、必ず力を貸してくれるようになる。
一方でサヤは、夫の家族からゆう坊を養子としてゆずるよう圧力をかけられ、逃げるように自身の亡くなった叔母の家が残っている佐佐良の街へ移住するのだが……。
序盤はちょっと読むのが辛い……。入りが辛いということもあるのですが、夫の葬儀の日に、息子を養子に渡すように言う夫の家族だとか、それに対し、気弱な拒否の返事しかできないサヤの頼りない感じだとかが、もどかしかったり、イライラしたりということ -
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ミステリが好きで、球体関節人形に魅せられていて、といえば、読むしかない! とブックガイドを見てからずっと気になっていた本。
正直、少し肩すかしの感。
人形に関する哲学でおおきくはずれているものは見受けられない。
(ただし少女人形を家族の文脈でとらえるのは、
人形の見た目に流された結果だと思う。
人形は家族ではなく他者である。)
しかし人形哲学に対し、ミステリ部分がやや卑俗にすぎる。
この種の叙述トリックも感心しない。
決して悪い作家ではないと思うのだが。
合わなかっただけか、自分の見方が偏向しているせいか。
他の作品も読んでから判断しなおしたい。 -
Posted by ブクログ
もちろん私は、責任なんかとりたくないし、PTAだろうが自治会だろうが役員なんて絶対やりたくない!!無難に波風立てずやり過ごします。やったことないし、やる予定もありませんが、こんな本読んだらなおさら恐ろしくて行きたくないわー。ただ、陽子がいたら面白そうだからちょっと見てみたいかも(笑)。
後半は、来る敵来る敵、ばっさばっさとなぎ倒す勧善懲悪時代劇みたいでテンポよく読めました。この場合敵といってもそれぞれに事情もあるし、お互い立場や環境が違うから完全な悪などではなく、それがこれらの問題をさらに難しくしているんだろうなぁ。PTAとか自治会ってやっぱり必要なんですかね?まったく新しい画期的なコミュニテ -
Posted by ブクログ
小・中学生が読むなら十分面白く、文句なし。エンタメ小説として、合格だと思う。
社会の問題を告発する小説としては不十分。
パックは知能、体力共に優れた子どもだから、大人の力を借りなくても、健康な限りは生きていける。
でも大多数の無戸籍の子どもはそうじゃない。だから、パックのように自由に生きることはできない。
普通の子どもにとって、親の世話にならず、気の合う友達だけで暮らすのは、叶わぬ夢であり、そういう意味では、子どもの希望を満たす物語である。フィクションの世界では、それが可能であってほしいという切なる思いを叶える小説であることは評価に値する。
近頃、地方を舞台にした小説でも標準語で語らせるものが -
Posted by ブクログ
小学生時代の魅力ってなんだろうか。探検? 自由? 友情? それとも……?
「夏休みの思い出」に代表される不思議な開放感。小学生は探検していた。小学生は自由だった。小学生は友情を育んでいた。何もかもが懐かしく、そして今なら羨ましくさえ思う。インドア派で、都会育ちの僕でさえ、そう思う。
『ぐるぐる猿と歌う鳥』には、あの小学生のころの思い出がたくさんつまっている。「ああ、こんなことあったなあ」、「ああ、これが小学生時代の魅力か」。本書を読み進めていくと、きっとたくさんの懐かしさに出会うことができるだろう。「かつて子どもだった人へ」という売り文句は、あながち間違いではない。
しかしその一方