平山夢明のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ株式会社闇による、ホラーの解説書。
ホラージャンルを5W1Hで区分し説明しており、それぞれに該当する短編小説も収録、そしてそれらの短編小説は、雨穴、梨など、著名なホラー小説作家が書き下ろしている。
「ホラーは強い関心が持たれながらも、体験してもらえないケースが多すぎる」という視点は、なるほどと思った。
たしかに、おばけやしきやホラー映画は気になるけど実際に行くことはないです。
面白かったのは、「とざし念仏」。プライドが高く、ドラム缶に閉じ込められてもなお臼井に態度が大きい庄司が、臼井によって窮地に追い込まれる様子は、正直言って気持ちが良かった。
また、なぜ誰も助けないのだろうか、張り紙には何が書かれているのだろうか、という謎があったのも良かった。
しかし、ホラー小説で怖い思いをしたいと思って買ったこの本だが、その願いはあまり叶えられなかった。
その理由のひとつは、私自身の想像力が乏しいこと。もうひとつは、短編は読みやすい一方で、話に没入しづらいのかなと思った。 -
Posted by ブクログ
夏だしサクッと読める怖い本を読みたいな〜と思い手に取りました。
こちらの本は「恐怖の根源が何か」という視点からホラーが細かくジャンル分けされていて、短編ごとにそれぞれの魅力がより分かりやすく伝わってくる珍しい構成になっていました。
そして怖いものは苦手だけどエンタメとしては楽しみたい!と思う自分がどのジャンルに一番惹かれるのか…その深掘りもできた気がします。特に芦花公園さんの『終わった町』は解説でもあった通り、未知のものに対する恐怖と好奇心がこれでもかと詰まっていて、まさに「怖がりなのにホラー好き」という矛盾を抱えた自分にぴったりのお話でした。また、シチュエーションホラーである『とざし念仏』も好みでした。特殊な状況から生み出される恐怖と人間の本質…その奥深さがより好奇心を駆り立てられるのかなと思いました。
お二人とも初読みでしたが、ぜひ他のお話も読んでみたくなりました。気軽に楽しくホラーを摂取したい人にはおすすめの本です。 -
Posted by ブクログ
殺し屋専用の会員制ダイナーに奴隷として売られた哀れな主人公「オオバカナコ」。エンタメ全開のハードボイルドなお話。
結論、まぁまぁでした。
全体的に会話が多く、登場人物もソコソコ多いので、話者が誰なのか分かりにくい。どちらかと言うと映像作品をノベライズした?ような書き方で個人的には読みにくかった。
ストーリーは特に捻りもなく、運の悪い主人公がとんでもない場所で働かされ、その後揉みくちゃになる、といったドストレートな感じ。(マジであらすじはコレ)
殺し屋数人のそれまでのバックグラウンドのエグさ、生々しさは良く、なぜコイツらがここまで堕ちたのか、が説明されている点は物語を引き立てており良い。
カナコのオーナーであるボンベロ、彼のバックグラウンドや考えをもっと知りたかったかなぁ。
作中の食べ物の描写が巧く、読んでると美味しいちゃんとしたハンバーガーを食べたくなります。 -
Posted by ブクログ
・C₁₀H₁₄N₂(ニコチン)と少年
二個ちんこがあるホームレスと虐められてるアスペ気味のたろうの話。みんなに虐げられてるおじさんが最後にはたろうにも嬲られて死んでしまう救いのない話、差別的な話?後味まで全て悪かった、怖くは無い。
・Ωの聖餐
死体処理(食べる)をする男とその世話人の元数学者の話。知識欲は食欲に勝ったのか、最後は幸せだったのかな。描写が凄まじい、汚い。
・無垢の祈り
絶望から救ってくれたのは殺人鬼。無垢な祈りは届いた、よかった。
・オペラントの肖像
人類の行動をオペラント条件づけで矯正している世界で唯一条件付けを免れることのできるものは芸術。感情も全て条件付けされてるのか、怖くなった。
・卵男
まさかの。設定が膨大で短編とは思えない。
ロボットの自我がここまで来ると人間と変わりないように思う。
・すまじき熱帯
ジャングル冒険、パニックホラー。人喰い泥鰌怖い、カンディル?途中でオカマになった父親も含めてカオスすぎる世界観。勢いがすごい。
・独白するユニバーサル横メルカトル
タクシードライバーに従う古地図視点の独白。主人もその息子も女を殺して回って地図に印をつけていく。主人を慕う地図の忠誠心、独特な文体、怖さはあまりない。
・怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男
強迫性障害の男がボロボロの顔の女を拷問にかけて殺そうとする話。強迫性障害を逆手にとって逆襲する女、眠い時に読んだから細部は覚えてないけどグロテスク。
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。