暗くて静かでロックな娘

暗くて静かでロックな娘

671円 (税込)

3pt

目と耳が不自由な美女と、何の取り柄もない男の純愛を描く表題作。ただの筋肉バカとなってしまった元アメフト選手の兄を持てあます弟の苦悩(「兄弟船」)。過去に人身事故を起こして人生を狂わせた男がたどる不幸の連鎖(「悪口漫才」)。罵倒しあう老夫婦が経営する名物ラーメン店が陥る絶望と希望(「反吐が出るよなお前だけれど…」)他、愚かで卑しくて貧しい、底辺を這う人々の、救いのない日常を映し出し、人間の闇を見つめる、著者真骨頂の残酷小説集。露悪性が悲しいまでに現実的な全10編を収録。

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暗くて静かでロックな娘 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2020年10月10日

    笑える短編から文芸よりの短編までいろいろ。
    表題作は物悲しさとやるせなさとおかし味を感じる。
    こういう短編を書いてみたいという誘惑にかられる引きずり込まれるような魅力がある。

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    Posted by ブクログ 2015年12月27日

    もはや平山作品自体がまるで帰郷すれば必ず食べるような、子供の頃から通っていた口の悪いオッチャンの切り盛りする絶品老舗らーめん屋の味になってきているような感じがします。知らない人はずっと知らないし、好きな人は何を言われようとずっと通う。こういうお店は大好き。
    「ごっつぉーさん!オッチャンまた来るよ!」...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月12日

    暗黒騎士 平山夢明 堪らん。
    お洒落なカフェにてコーヒーを片手に文庫本を構え、煙草を燻らす私がまさかこんな暗黒書物を楽しみ脳内エレクトリカルパレードしてるとは誰も思っておらなんだろぅ。

    ある時代、ある場所 のお話
    解説のお言葉を借りるなら「無国籍」な正に非現実を堪能出来る素敵な書物。しかし、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年02月23日

    相変わらずどの作品も面白いのですが、本書の特徴は過去作と比べて読んで切なくなる作品が多い点でしょうか。その最たるものは「チョ松と散歩」でしょう。びっくりするくらいハートフルな少年の幽霊譚で、ラストも綺麗にまとまっておりどこか清々しいです。まあ、これだったら別に平山さんが書かなくてもいいんじゃないって...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年08月11日

    【反吐】が出るようなストーリーの中にも、一筋の光というか前を向いていこうと思う話もあり、エンタメ性に富んだものであった。しかし、おばけの子はいただけなかった・・・

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    Posted by ブクログ 2016年07月24日

    平山さんの10篇からなる短編集。

    いやぁ、笑った笑った。
    「反吐が出るよなお前だけれど……」は平山さんの悪口雑言の真骨頂ともいえるほど口汚い言葉の応酬で声出して笑いました。
    「悪口漫才」はカホルのうだうだと先延ばしにする様子に哀れさを感じた。
    そして最後の一行にぞっとする。
    「チョ松と散歩」は悲し...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年02月10日

    ストーリー全てがどこかで聞いたことあるような馴染みがあるもの。その聞いたことあるようなストーリーを独自の言い回しを使う事で新しいものに感じる。暴力的な言葉ではあるけどそれも味が出ている。「ドブロク焼き場」「チョ松と散歩」が特に面白い。

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    Posted by ブクログ 2016年02月06日

    エロでグロでハイテンションな平山節炸裂。クズのような人々の反吐と汚物にまみれた人生を描きながらその中に純愛や友情をきらりと忍ばせているのだからたまらない。

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    Posted by ブクログ 2016年01月27日

    短編集。下品で詩的で滑稽で残酷で温かい。この人の文章がすごく好み。中でも好きなのは「日本人じゃねえなら」、「悪口漫才」、「ドブロク焼き場」、「反吐が出るよなお前だけれど……」、「人形の家」、と表題作の「暗くて〜」。

    やっぱり掛け合いの面白さは頭抜けている。特に悪口の語彙が豊富!「反吐が出るよな〜」...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月03日

    10編の短編集
    子供が絡む話が多いような。中でもおばけの子はただただキツめの虐待で辛かった。
    逆にチヨ松と散歩は心温まる感が平山さんにしては珍しい。
    面白かったけどオススメするレベルではなかった。
    それか私が平山さんに、とんでもないオチを求めすぎてるのか、、笑

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