平山夢明のレビュー一覧

  • 独白するユニバーサル横メルカトル

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    読んでるそばからずっと惹かれる文章。
    グロテスクな表現が多く、万人に手放しでお勧めできる作品とは言えないけど、楽しく読み切った。

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    2021年05月23日
  • 他人事

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    ブラック掌編集。
    不条理なものや理解を超えたものも掌編くらいの短さならスッと入っていくから不思議。胸くそ悪さもさらっと読み終えてまた違う話に没入させてくれるってのはあるかな。連作になってないから前作を引きずらないってのもあるかな。とか言いつつ結局一気読みしちゃいました。
    解説でも書かれてたけど長編で読んでみたいものもチラホラ。
    解説は漫画家の冨樫義博。仙水忍が好きそうな話!笑

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    2021年01月24日
  • ダイナー

    購入済み

    もともと気になっていた小説なのですが、先に映画を観ました。出ている俳優さんたちは素晴らしかったのですが、納得できないことも多く、原作を読もう!と購入。

    思っていたほどグロい表現はなく、一気に読み進めてしまいました!!面白かったです!
    映画では、カナコみたいな弱々しい若い女がよく生き残れたなー。と思っていましたが、原作では年齢もある程度上で、過去にいろいろ経験していて、カナコがタフな理由がちゃんとあって納得出来ました。次々現れる殺し屋達も超個性的で良かったです!
    映画しか見てない方は是非原作も読んでいただきたいです!

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    2020年12月31日
  • 或るろくでなしの死

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    ホラー、グロ、なんでもこい!の物好きな私でも1話ずつしか読めなかった本当に問題作。友達に読んでることを知られたくないし、絶対に身内の誰にも読んで欲しくない作品。けど、嫌いじゃないんだよな〜こんな気分の悪くなる小説生み出してくれてありがとうと言う気持ちになりました。でももう読みたくない笑

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    2020年12月18日
  • 独白するユニバーサル横メルカトル

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    緻密で繊細な文体で想像力を掻き立てて、目をそむけたくなるような情景描写をありありと読者の頭に浮かべてみせる8つの傑作短編を集めた本。

    清く正しく鬱屈とした少年時代の残酷さがてらいなく披露される「ニコチンと少年-乞食と老婆」、虐げられる少女の絶望と祈りと希望を描いた「無垢な祈り」、よくあるディストピア社会に潜んでいる罠をスリリングにあぶり出す「オペラントの肖像」、『羊たちの沈黙』を思い起こさせる「エッグマン」、深い知識や教養を感じさせるセリフと無教養で稚拙かつ暴力的なセリフや描写が飛び交う「Ωの聖餐」、どことなくジョセフ・コンラッドの『闇の奥』を彷彿とさせる「凄まじき熱帯」、語り部が地図という

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    2020年12月07日
  • 他人事

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    14編の短編集です。

    ひたすら暴力。グロい。
    理不尽で壊れてて非現実的がすごくいい。

    「他人事」
    崖から転落した車内に閉じ込められた主人公が、車外に投げ出されてしまった娘の救出を通りがかりの男性に求めるのですが、この男性が何を言っても他人事で、自分の事しか頭にない。
    こんな緊急事態にこんなにも他人事で拒否しまくる人がいたら、それはそれで爽快で諦めもつくかも、、、笑
    オチも最高です。

    「仔猫と天然ガス」
    この話が1番理不尽で、実際あったら恐怖でしかない。でもあり得なくもない。
    胸糞悪くて、1番印象に残っています。

    「クレイジーハニー」
    この話が1番好きです。
    SFなのですが、下品なSFな

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    2020年10月12日
  • 暗くて静かでロックな娘

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    相変わらずどの作品も面白いのですが、本書の特徴は過去作と比べて読んで切なくなる作品が多い点でしょうか。その最たるものは「チョ松と散歩」でしょう。びっくりするくらいハートフルな少年の幽霊譚で、ラストも綺麗にまとまっておりどこか清々しいです。まあ、これだったら別に平山さんが書かなくてもいいんじゃないっていう気はしなくもないのですが、従来の枠にはまらない作品という点では意味があると思います。一方でラスト2編「おばけの子」および表題作「暗くて静かでロックな娘」は切ないながらもいつもの平山節全開で、残酷さと身も蓋もないさまが描かれており、ストライクゾーンの狭さをものともしない従来のファンが楽しめる作品に

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    2020年02月23日
  • ミサイルマン

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    こちらも短編集です。っていうか平山さんの長編作品って『ダイナー』しかないのかなあ。相変わらず好き嫌いがはっきり分かれる作風ですが、もちろん自分は大好きです。そもそも小説って、安易に可視化できずに想像力を掻き立てる類のものほど輝いていると思いませんか?
    近未来を舞台にした異色のハードSF「テロルの創世」に始まり、女吸血鬼への愛が哀しい「Necksucker Blues」、こちらも血の物語「けだもの」、コレクター心理を殺人鬼に重ねた「枷」、これこそが本当の純愛と言っていいのか、電話の中で愛を叫ぶ「それでもおまえは俺のハニー」、ありがちなホラーだけどラストが悲しい「或る彼岸の接近」、ハイロウズの名曲

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    2020年02月02日
  • DINER ダイナー 1

    購入済み

    続きが気になる

    続きが気になりますー(*´꒳`*)。
    全巻買いますー

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    2020年01月23日
  • 恐怖の構造

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    「恐怖」と「不安」の区別、怖い小説の分類とか興味深かった。次怖い本を読むとき、ホラーなのかサスペンスなのかスリラーなのかを見極めながら読みたいと思います。最後の平山さんと春日先生の対談も面白かったです

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    2021年12月30日
  • DINER ダイナー 1

    ネタバレ 購入済み

    ショッキング

    序盤の拷問シーンがショッキングでびっくり。ここまで生々しく描かれている漫画はあまり見たことがなかったので衝撃でした。でも絵もきれいで、ストーリーも魅力的なので、どんどんページをめくってしまいます。

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    2019年11月27日
  • DINER ダイナー 1

    購入済み

    続巻も読んでの感想。
    原作を気に入って漫画版も読もう、となったのは初めてなので、世に出ている漫画版というものはこういうアレンジが入るのが当たり前なのか、知らないですけど…原作が好きな身としてはウーンとなるところも。「もっと色々な殺し屋を見てみたい」「もっとこの登場人物の活躍を見たい」という願望には応えてくれているけど、そこを変えてしまうとあの場面が見られない、とガッカリしてしまう。
    絵はきれいで、内臓の断面なんかも描いてくれてます。

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    2019年11月27日
  • 恐怖の構造

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    学術的な話は少なく、かみ砕いた平易な文章で、『恐怖』に対する私見が述べられている。個人的体験に基づいた理論の組み立ては、著者個人のものでは、と思う反面、それ故に本質を捉えているようにも感じられた。
    加えて、(というよりこちらが主筋?)ホラー小説やホラー映画に関する考察もすこぶる面白い。

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    2019年10月20日
  • 恐怖の構造

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    恐怖について、アカデミック?に考察してみたのが本書。
    著者の小説が大好きで大体の作品を読んでいる。作品を生み出す中で使った手法についても語られているし、映画、本など恐怖を題材にした作品の解説もありとても興味深く拝見させて頂いた。
    平山さんの最近の作品『ダイナー』でも、あたかも読者である自分が、登場人物が遭遇してしまう暴力の嵐を受けているかの如く感じてしまう。そのへんのテクニックについても触れられている。
    自分自身、怖いことは嫌いだし、お化け屋敷も絶対に入らない。それでも、恐怖を感じる小説を読み始める自分がいる。そのへんの心理については、後半の精神科医の春日武彦さんとの対談で、意見交換されている

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    2019年10月12日
  • DINER ダイナー 2

    zzz

    購入済み

    細かいことは忘れろ

    個性的な殺し屋達が繰り広げるスピーディなストーリーは読んでいて気持ちが良い。
    とにかくテンポとノリのいい作品。
    ただその分、細かいツッコミ所があちこちに見られる。

    そういった細かい不整合が気になる方にはあまりオススメできない。
    反対に、余計なことを考えずにテンポやキャラクター、ノリを楽しみたい方にはオススメ。

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    2019年07月31日
  • DINER ダイナー 1

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    ネタバレ

     藤原竜也さん主演で映画化し、えらいCMで推されていたので、ググったら原作は小説で漫画版も出ているとあり、試しにヤンジャン!アプリで3巻まで無料という宣伝文句を見つけて試し読みし、まあ既刊購入までしちゃいました。
     漫画版と原作の小説版と映画版で展開が違い、映画はまだ観ていないのですが(動画サービス展開されるまで待つか映画館に行くか悩んでいる最中)個人的に漫画版のほうが好きかな……。
     救いがあって。
     原作では死んだ人間が、漫画版だと生きているんですよ。かつ、原作にはいないキャラクターがいい味出してるw
     で、性格的にけっこう好きなひとたちだったので、原作ではどっこいあっさり殺されてハァーン

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    2019年07月25日
  • 恐怖の構造

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    非常に秀逸な新書。

    本書は作家である筆者が描いているため、新書の立ち位置が非常に理解されている。「面白い」「分かりやすい」「なんだったら役に立たないけど興味が湧く」この3点を完全にカバーしている。

    精神科医?の春日氏との対談も非常に興味深い。春日氏は不安に取り憑かれる性分だと明かし、以下のように語っているがとても共感を覚えた。
    「不安を持っていないような奴はバカだ」と開き直り、不安を抱えていることによって生じる「ある種の緊張」が、大きな不幸を防ぐバリアの役割を果たしている(略)との説も納得できる、というかそのように自分を納得させた。

    対談でのドラッグに対する見識も面白い。ドラッグは視覚や

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    2019年04月29日
  • 恐怖の構造

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    怖い怖いと言いながらお金出してお化け屋敷に行く心理とかそういうのはわかった気がする。ホラー映画じゃないけど実は怖い映画、、とかの紹介は興味深く、観てみようと思う。作者の人格がおかしいのではと思うところはドン引きして作者のことを好きになれそうにないが内容じたいはおもしろかった

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    2019年01月27日
  • ミサイルマン

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    "短編集。
    生きる意味を改めて考える。
    少なくとも私の日常とはかけ離れている世界で起こるメロドラマの数々。"

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    2018年11月23日
  • こめかみ草紙 串刺し

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    "幽霊話でもないし、人間の悪の部分でもないし、奇妙な、不思議な話。
    トワイライト・ゾーン
    よくぞここまで、これほどの話を集めたものだと、感心せずにはいられない。

    平山さんの本は、常に体調の良い時に読むべき。
    38度の熱にうなされながら読み終わった感想。ますます具合が悪くなる。。。"

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    2018年11月23日