平山夢明のレビュー一覧

  • ミサイルマン
    『独白する〜』以来の短編。相変わらず上質なエログロ濃縮還元ミックスジュースのごとき味わいで、惚れ惚れしてしまいまいした。中でも、平山流地獄変『枷(コード)』の凄まじさは格別。狂気と人類愛は同時に存在するとき、最大の奇跡は起きるのです(それが素敵なものかは置いておいて)。他にもゲロ臭の中にただよう一筋...続きを読む
  • 恐怖の構造
    他人を驚かせることが好きだ。もちろん賞賛をもらうためのものではなく、怖さを与える意味で、だけど。
    じゃあ、怖さってなんだろうか?って考えたときに、すぐに思い浮かぶのが、幽霊などの非現実の怖さと、人間の心の闇みたいな、現実的怖さ。
    後者の方が苦手で、だから前者の方で他人を怖がらせる。
    この本によると、...続きを読む
  • 恐怖の構造
    面白かった!
    なぜ恐いものをみたくなるのか、どの部分に面白さを感じてるのかなどがこちらに話しかけてるみたいな文章で書いてあったので学術書みたいな硬い感じじゃなくて読みやすかった。

    私は日頃そんな些細なこと不安に思わなくてもいいのにというようなことまで不安に思って思いつめて体調ガタガタになる程度には...続きを読む
  • 恐怖の構造
    昔から怖い話が好きで、最近だとネットの洒落怖や、春先に発売された「日本現代怪異事典」を読んで楽しんでいる。

    なんで怖い話が面白いのか?自分でも時々考えたりしているので、本書を本屋で見かけた時に飛びついた。

    本書で個々に紹介されるエピソードはどれも面白いが、恐怖の構造については、概ね次のように整理...続きを読む
  • ミサイルマン
    バイオレンス、グロテスク!
    鬼畜系と言われるこの作家。でも、無性に読みたくなる。
    強烈な刺激が欲しい方、オススメです!
  • ミサイルマン
    平山夢明だなぁ~って言うエグさ全開。
    タイトルが曲名とは知らなかった。
    なんだか癖になるグロさ。
  • 暗くて静かでロックな娘
    【反吐】が出るようなストーリーの中にも、一筋の光というか前を向いていこうと思う話もあり、エンタメ性に富んだものであった。しかし、おばけの子はいただけなかった・・・
  • いま、殺りにゆきます RE-DUX
    2016.10.31
    持ってたら呪われると思い、駅で即捨て。

    けど帰宅後
    何故か続きが読みたくなって
    再度購入。
    怖くてキモい背徳感がたまりません。

    スターという話がホントひどくて悲しくてツラかった。
  • 暗くて静かでロックな娘
    平山さんの10篇からなる短編集。

    いやぁ、笑った笑った。
    「反吐が出るよなお前だけれど……」は平山さんの悪口雑言の真骨頂ともいえるほど口汚い言葉の応酬で声出して笑いました。
    「悪口漫才」はカホルのうだうだと先延ばしにする様子に哀れさを感じた。
    そして最後の一行にぞっとする。
    「チョ松と散歩」は悲し...続きを読む
  • 暗くて静かでロックな娘
    ストーリー全てがどこかで聞いたことあるような馴染みがあるもの。その聞いたことあるようなストーリーを独自の言い回しを使う事で新しいものに感じる。暴力的な言葉ではあるけどそれも味が出ている。「ドブロク焼き場」「チョ松と散歩」が特に面白い。
  • 暗くて静かでロックな娘
    エロでグロでハイテンションな平山節炸裂。クズのような人々の反吐と汚物にまみれた人生を描きながらその中に純愛や友情をきらりと忍ばせているのだからたまらない。
  • 暗くて静かでロックな娘
    短編集。下品で詩的で滑稽で残酷で温かい。この人の文章がすごく好み。中でも好きなのは「日本人じゃねえなら」、「悪口漫才」、「ドブロク焼き場」、「反吐が出るよなお前だけれど……」、「人形の家」、と表題作の「暗くて〜」。

    やっぱり掛け合いの面白さは頭抜けている。特に悪口の語彙が豊富!「反吐が出るよな〜」...続きを読む
  • ミサイルマン
    「テロルの創世」なぜかこれだけ読んだことあったけど、好きな作品。この作家さんの作品はグロテスクや狂気の表現が突出しているなかで、純粋に世界観や展開にぞっとする。平山作品入門にもおすすめかと。。
    「枷」“顕現”を蒐集するために人を殺す父の話。“顕現”というフィクションであろうものと、それを追及すること...続きを読む
  • 怖い本8
    文章だけで十分怖くておもしろいのに、表紙と挿絵がチープ感を出しています。
    夜見るとびっくりするので、この表紙ほんとうにやめていただきたい。
  • ゆるしてはいけない
    『リバウンダー』、『別れの時』、『ナンシー・ブルース』、『友達中毒』、『AYU?』が印象に残った。
    挿写真アカンって…!!ビクッとしてまうから!!
  • ふりむいてはいけない
    これも、付き合ってはいけない同様、
    挿絵が怖い。
    ラストの挿絵は栞で隠しながら読んだ記憶がありますね。
  • ミサイルマン
    『鬼畜系』というものらしいです。
    生理的嫌悪感があるグロさ。
    でも意外と心理的ダメージのあるエグさはない。
    気持ち悪さがそれほど後を引かないのです。
    どの話も物語の終わりには何だか爽快感すらあります。
    不思議な感覚ですね。
    グロをエンタメした作品集です。
  • 怖い本ベストセレクション
    再録ベストセレクションだが、昨今の竹書房文庫、実話怪談シリーズなどと比べてやはり質が高い。量産体制がそれほど確立しておらずペースがゆるかったこと、あとは筆力の問題だろうか。書き下ろしとされている第1〜3話はどこかで読んだ覚えがあるのだが・・・
  • 東京伝説 呪われた街の怖い話
    久しぶりに読み返しました。。気持ち悪い~!!
    でも読んじゃう・・・。
    麻薬のようだ(やったことないけど)。
  • 非道徳教養講座
    職場の机上にポンと出しておいたら、隣席の大先輩に「それはちゃんとした本?」と尋ねられ、「ちゃんとしてるかしてないかはさて置き、三島とは関係ありませぬ」とお答え申し上げた所、先輩「三島は面白いよねえ」と満足げにされていたので、返答としてはまずまずだった模様。
    先輩、それは『不道徳教育講座』っす。

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