平山夢明のレビュー一覧
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ネタバレ【収録作品】
「刑事(デカ)の食レポ」誉田 哲也
「あなたは知る由もありませんが」辻堂 ゆめ
「Black Beady Eyes 黒きつぶらな君の瞳」矢樹純
「沼の底、さらに底」川瀬七緒
「神通力」秋吉理香子
「いじめの子を殺しに」平山夢明
「刑事の食レポ」は、姫川玲子シリーズ。といっても、魚住久江が過去に関わった事件の話。
「あなたは知る由も……」は、だから何? と思ってしまった。
「黒きつぶらな君の瞳」は、この中では最もミステリらしい話だと思った。
「沼の底……」は、どっちもどっち。不愉快でしかない。
「神通力」は、イヤミスではなく温かい結末。
「いじめの子を……」は、テーマはともかく描写が汚すぎて生理的に受け付けない。
現代ならではの話は気がめいる。なるべく現実的でない、作り物の、よくできたミステリが読みたい。 -
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平山夢明は短編の名手である。と、かつて別の短編集の感想で書いた記憶があるのだけど、本作に関しては少し評価が難しい。
この方の作品には初見の読者が思わず目を逸らしてしまうような、絶望的な設定やグロ描写なんかが至るところにあるんだけど、一方でそのような描写の中にある種の真理が含まれていることもまた確かで、それが明らかになった瞬間に通常の読書ではまず味わえない読後感に浸れるのがオリジナリティだと思う。
ただ本作に関していうと、設定が特殊すぎて何だかよく分からないうちに終わってしまった印象しか残らなかった作品がいくつかあり、たぶん読み手である私の読解力不足によるところが大きいのだろうけど、もう少しわかりやすく書いてくれてもいいじゃんかよっ、と心の中で何度も叫んだことを告白します。
表題作や「祈り」ぐらいのまとめ方であれば十分楽しめたんだけどな。自分にはちょっとレベルが高かったか。 -
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家、部屋、土地に纏わる超怖いアンソロジー
“物件怪談小説集”
人気作家+事故物件サイトの大島てるさんの11編
土地や建物に関わるホラーが好きなのです
と思い、読みましたが、人がやっぱり怖いという作品が多かった気がします
「妹の部屋」神永学
死んだ妹の賃貸の部屋
片付けて解約するも 元に戻っている
事故物件小説ではなかったけれど
ありそで怖い
「笛を吹く家」澤村伊智
息子を預かってくれる家は、幽霊屋敷
両親の望む息子の行末
この2編が、私のBestかな
「倒福」大島てる
事故物件系かなと思っていたけれど
反発もある情報提供をしているから
こんな経験もあるのかな
いろんな摩擦があるのでしょう
地方に居た時、全国区のニュースになった殺人犯の賃貸していた部屋が 割と近くだったんだけど
そういう逆バージョンみたいなのは
事故物件にはならないのかな?
事故物件になるとオーナーさん大変だからねー
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「独白するユニバーサル横メルカトル」
2006年第59回日本推理作家協会賞短編部門受賞
2007年第19回このミステリーがすごい 第一位
他全8編 平山夢明第一短編集
特殊な趣味のお兄さん達が推してくるので挑戦
世界観が掴めないので とりあえず 最後まで読み通して読み返すスタイルで
でも決して連作短編でもないので通してみてもわからないものはわからない
「C10H14N2(ニコチン)と少年」
化学式までだして まっさかそこ!
それの為に化学式?
昔乙女だったので、何かは書けない
解説で元ネタがグリムにあるらしいけれど
どこまでが元ネタがあるかもわからない
「Ωの聖餐」
この聖餐という言葉が意味を持つ
キリストの最後の晩餐から礼的会食との共通点は、「パンは私の身体」かな
焼き鳥系ネームの登場人物が気持ち悪さを増す
Ωと呼ばれる死体処理男
食して処理するんですね
「無垢の祈り」
父親から虐待を受ける女子小学生
これは キツい
母親からも裏切られ父親に追い詰められた最悪のラストに何かの救いが、、、いや救いなのか?
「オペラントの肖像」
世界廃退後の近未来
オペラントと呼ばれる条件付け
個人の思想行動をオペラントして全体主義の確立
違反者の取締りは愛する者も裏切る
「卵男」
近未来(2048年)SF
この作品は難しい 2回読んでどうにか
連続殺人鬼の死刑囚
受刑者の精神衛生の為のロボットの使用
それが どっちがどっちっていう叙述トリック
「すまじき熱帯」
しばらく“すさまじき”だと勘違いしていた
ジャングル奥地の殺し合い食人族
「独白するユニバーサル横メルカトル」
本当に横メルカトルが独白する
運転手の主人に尽くしてきた地図
ある悪態女性客をきっかけに殺人鬼となった主人
あくまで主人を守る地図
わかるわ、私もゼンリンとかブルーマップが好き
地図が勝手に方向変えるとか無理
「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」
もうタイトルでお腹いっぱい
プロの拷問屋とM女子
どれもこれも、一度ではその世界がわからず、コスパが良い作品集なのではあるまいかd( ̄  ̄)
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相変わらず、救いのなさげな話が多い…
お下劣な言葉も多数
お◯◯◯
き◯◯◯
とか、
放送禁止用語と思われるの多いわ〜!
前に読んだのもタイトルが、
「デブを捨てに」
もうタイトル自体があかんやろ!って思いながら、即購入。
今回は、タイトルは、そうでもないけど、中身はね。
10個の短編集。
どれも、やりきれんというか何というか
…
何編か紹介…(꒪ཀ꒪)
「日本人じゃねえなら」(꒪ཀ꒪)
日本の排他性を描いてるんやろうけど…
「やめろ!おまえそれでも日本人か!」
「莫迦野郎。俺もおまえも、もう人間ですらねえジャネエか」
ってオチ…
う〜ん
「ドブログ焼き場」(꒪ཀ꒪)
火葬場ね!
タイトルだけで、ええやろ…(꒪ཀ꒪)
「おばけの子」(꒪ཀ꒪)
最悪!
めっちゃめっちゃな虐待!
弟は…ビニール袋の…
お姉ちゃんも…
オチが…
「ねえ?これで結婚届出していいのね」
いやいや、そんなオメデタイ状況やないやん!
(꒪ཀ꒪) (꒪ཀ꒪) (꒪ཀ꒪) (꒪ཀ꒪) (꒪ཀ꒪) (꒪ཀ꒪)
クズというか、それ以上やな。
身も蓋もなさ過ぎ…(−_−;)
あちら側の世界へ、イザナってくれます〜
(꒪ཀ꒪)
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面白い話とあまり好みではない話が玉石混交でした。できるだけグロくて後味の悪いやつが読みたいなあと手に取りましたが、あまりにも理不尽な話が多くてもはやちょっと笑えます。
以下いくつかあらすじです。
他人事
事故をして車の下敷きになった主人公と妻は愛する子供の泣き声を聞き、近くにいた男に協力を求めるが…。
表題になっていてこの話が読みたかったのですが、理不尽すぎる。理不尽な暴力には何か理由があったらいいな、特に主人公に何か非があったらいいなと思わされます。
たったひとくちで
娘さんを誘拐したと言う男がある日突然現れた。狼狽える主人公は、この料理を食べろという男に無理やりシチューを食べさせられる。また同じように帰宅した料理評論家の旦那もシチューを食べさせられるが…。
これまた理不尽。しかも絶妙に謎が残る感じで好みでした。ただやはり短編集なのでもう少ししっかり読みたいと思ってる間に終わるのでちょっとだけ残念。
定年忌
定年を過ぎた人間には人権が保障されない、そんなぶっ飛んだ世界線で主人公は今日定年を迎える。
はじめに定年を迎える場面で始まり、いきなり始まる暴力に慄きました。うわ、痛そう。そう思ってる間にどんどん場面が進み、仲間も見つかったりしますが最初から最後までぶっ飛んだ設定が見事に活きる物語でした。
人間失格
自殺の名所の橋、そんな橋の上で出会った男女は今日死にたいのだとお互い主張し合うが…。
ラスト前で突然しっとりとした感動もの。ちょっとだけ違和感のある展開でしたが、そこがまさかの伏線。名著の名を冠しただけある胸糞悪くなる話でした。
最初から最後まで重苦しい空気が流れる本でした。設定も難しかったり、そもそもグロかったりする話ばかりなのにテンポ感が凄まじく、なんならもうちょっと読ましてほしい、もう少し説明してて思ってるとあっという間に読み終わりました。あとは、どの話も場面が目に浮かぶようでした。暴力がドスッとか、ボカッという安易な感じではなく、9分の8殺しだの氷を引く感触だのきちんと表現されていてよりわかりやすくなってしまい、うわ、痛そうだと思わされました。
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なぜこの本を予約したのかさっぱり思い出せません。ともかく読んでしまう。
1993年角川ホラー文庫創設。そこから30年あまりの作品の中から精選収録のアンソロジー。
竹本建治「恐怖」1983
小松左京「骨」1972
SFっぽさあり
宇佐美まこと「夏休みの計画」2017
新しいなって思う
坂東眞砂子「正月女」1994
女の嫉妬の怖さ
恒川光太郎「ニョラ穴」2013
平山夢明「或るはぐれ者の死」2007
都会の隅で見過ごされる悲しさ
服部まゆみ「雛」1994
雛人形の怖さと女の情念の怖さのダブル
小林泰三「人獣細工」1997
ありえなくもない豚と人間の相互移植
坂東さんの正月女は、言い伝えにまつわる話。死期が近い若い妻が死んだ後の夫への嫉妬。諦めきれない思いや、優しげだけど裏がありそうな家庭の状況等、怖いより上手し。
たぶん、坂東さん読みたかったのだと思う。
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家にまつわるホラーのアンソロジー。玉石混交という感じ。
【収録作品】
「氷室」宇佐美まこと
「倒福」大島てる
「旧居の記憶」福澤徹三
「やなぎっ記」糸柳寿昭
「たかむらの家」花房観音
「妹の部屋」神永学
「笛を吹く家」澤村伊智
「牢家」黒木あるじ
「トガハラミ」郷内心瞳
「終の棲家」芦花公園
「ろろるいの家」平山夢明
たとえば「倒福」「旧居の記憶」「やなぎっ記」の御三方は実話怪談や事故物件をメインにしているだけあって実録風というかとりとめがない。それもそれで好きだけどほかの短編小説の中では浮いてるように個人的には感じた。
この中で怖かったのはやはり「終の棲家」と「ろろるいの家」。芦花公園さんは「ほねがらみ」以来だけど、こちらも似た展開。いつのまにか読者を巻き込む手法はさすが。「ろろるい」も畳みかける怪異の描写が頭に浮かんでしまう。とにかく平山さんは容赦なくてそこがいい(笑)。
澤村さんのはほかで既読だったので割愛。 -
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怖い本を読みたいなと思い有名な本書を手に取った。
表紙から重厚で後味悪い話が多いのだろうなと思い読み始めた。
短編ということで理不尽の連続。
グロい描写も当たり前のように出てくるのだが、怖さや嫌悪感はあまり感じなかった。
その理由として文体が上品?知性を感じる?よく表現できないがスマートな文体のため物語描写が文学的に入ってきた。
特に印象に残ったのは無垢の祈り。
いじめや家庭内暴力に晒される少女の物語。
結末は解釈次第だが、自分は救いの結末と読み取った。
そう考えると凄惨な物語も綺麗で透明なものに見えてしまう。
これも作者の文体の妙。
なかなか面白い読書体験だと思う。 -
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ベストセレクションというから期待したんだけど、その割には……という感想。まえがきを読む限り平山さんが選んだわけではなさそうだから、平山さんが選んだベストが読みたかったかなと。
【収録作品】
「頭」「光」「夜の亀」「自殺名所の管理人」「万年止めの三六九番台」「うしろの正面」「夜の漁」「狐三千匹」「遺体捜索」「ピータンの壺」「人氷」「かゆいの」「イヤリング」「看護婦」「水で死ぬ」「建て売り」「大晦日」「ダンボールハウス」「厭な夜」「握り鬼」「返報」「いびき」「軍艦マーチ」「猫が好き」「化けたこ」「残業」「唄うゴミ袋」「自転車おばけ」「よりちゃん」「青テン」「親切」「空回り」「イタ電」「巻き添え」「屋形船にて」「蛇」「トンネル」「秘密」「赤鬼と青鬼」「負の負債」
前に『怖い本①』で読んで怖いと思った「自殺名所〜」と「唄う〜」が入っていたのは納得。もう一度読んでも怖かった。あとは「遺体捜索」「ピータンの壺」「赤鬼と青鬼」はキタなぁ……。グズグズに崩れたのは幽霊でも嫌だよね。特に「遺体捜索」はあまりのグロさに途中で読むの休んだ(笑)。慣れなんでしょうけど、遺体と接するお仕事をなさってる方々は尊敬します、本当に。
平山さんの作品の特徴として人怖な話もあると思うんだけど、「イヤリング」「水で死ぬ」「青テン」「イタ電」「秘密」「負の遺産」なんかはそれに当たる。
でもやっぱり個人的に一番嫌なのは何の咎もないのに酷い目にあってしまう話かな。「巻き添え」はかなり嫌だった。
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