平山夢明のレビュー一覧
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澤村伊智、岩井志麻子、鈴木光司さんの作品は既読だったので、それ以外の作品を。こういう感じの怖さか、という作品が多かったけど、中では鳥の話が面白かったです。短編は手っ取り早く面白くていい。Posted by ブクログ
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表題「再生」は伊藤潤二の「富江」のような不気味さがあり、
それを受け入れてしまう語り手もまた気持ち悪すぎる。
「鳥の巣」の結末にもひんやりとさせられた。
「依って件の如し」
「ぼっけぇきょうてぇ」でも読んだけど
今読み返しても岩井志麻子の作品はこの作品集のなかでも圧倒的だと思う。
明治時代(?...続きを読むPosted by ブクログ -
登場する森や川など自然が、読んでいて頭に浮かんでくるような作品。
没入感がすごく見ててハラハラするし、最後に意外な事実が判明することで、今までの合点がいく、面白い作品。
ある程度このシリーズの漫画は読んでいた方が良い。Posted by ブクログ -
10作品収録。どのページから読んでもグロい。精神的暴力の詰まった1冊。肉体的暴力描写も山盛り。この装丁はどういうつもりなのか。
過去のアンソロジーからの物が多く、2007が最も古く2020のもある。
八月のくず
悲惨な境遇に酷薄な人格が遭遇して起きる犯罪の話を万華鏡のような果てしの無い怪談で...続きを読むPosted by ブクログ -
来たぜ来たぜ、約2年ぶりと久々の平山夢明さんの新刊である。コロナ禍を吹っ飛ばすには、平山夢明のエネルギーが必要だっっっっっ!
まずは表題作「八月のくず」。タイトル通りのくず野郎がが辿った運命とは。平山さんには珍しいタイプのホラーだろうか。「いつか聴こえなくなる唄」。これまた珍しい、平山流のSF...続きを読むPosted by ブクログ -
前回のベストセレクション「再生」よりもこっちのほうがずっと好み。
であるが故に、過去に読んだ話が半分くらい…
平山夢明氏と小林泰三氏が一冊に入ってるアンソロジーだから買って後悔はない。
背表紙の著者名が小林泰三氏になってて、新しく本棚に氏の本が並んだのも嬉しい。Posted by ブクログ -
暗黒騎士 平山夢明 堪らん。
お洒落なカフェにてコーヒーを片手に文庫本を構え、煙草を燻らす私がまさかこんな暗黒書物を楽しみ脳内エレクトリカルパレードしてるとは誰も思っておらなんだろぅ。
ある時代、ある場所 のお話
解説のお言葉を借りるなら「無国籍」な正に非現実を堪能出来る素敵な書物。しかし、...続きを読むPosted by ブクログ -
緻密で繊細な文体で想像力を掻き立てて、目をそむけたくなるような情景描写をありありと読者の頭に浮かべてみせる8つの傑作短編を集めた本。
清く正しく鬱屈とした少年時代の残酷さがてらいなく披露される「ニコチンと少年-乞食と老婆」、虐げられる少女の絶望と祈りと希望を描いた「無垢な祈り」、よくあるディストピ...続きを読むPosted by ブクログ -
読後感が最悪で、全くスッキリしない話を書かせたら天下一品の平山夢明による短編集…だけど、胸糞成分は思ったより控えめな印象。
それどころか、SFやどんでん返しありな正統派ショートショートも収録されているので、アクの強い作者にしてはかなりバランスの良い作品集に思える。
どの作品にも独特の重苦しさは漂っ...続きを読むPosted by ブクログ -
昨年の夏のキャンペーンで購入。こういうのがないとなかなか新しい本に出会わない。
読む人を選ぶ世界観。ぞわぞわする話が多いが、表題作は何とも言えない怖さがあってたまらない。自分はこの読後感に耐えられないが、、、Posted by ブクログ -
8話の短編集です。
一言で私の感想を言うのなら、知的なグロテスク。
どの話も、脳内に印象付けられ、どうしても思い出してしまいます。
ちょっと難しくて、想像しきれない部分もありましたが、なんだかクセになりそうな世界観です。
「独白するユニバーサル横メルカトル」は、主人公がまさかの地図帳という、想像を絶...続きを読むPosted by ブクログ