平山夢明のレビュー一覧

  • 恐怖の構造
    ホラー小説に対して抱いていた疑問や違和感のようなものの正体が、はっきりと理解できました。思い返してみると、怖くないなと思った作品は確かにその通りでしたし、逆に怖かった作品もそうでした。
    思えば、初めて平山さんの作品に触れたときの、なんだこれは、という衝撃は忘れられません。以来、毒に侵されたようにして...続きを読む
  • 恐怖の構造
    面白くって一気読み! 

    恐怖とは何か、不安とは何か、何と怖いと思うのか、なぜ恐怖はエンタメになりうるのか…そうそうそうだよね、と思いながら読む。映画やスティーヴン・キングについての項や、春日武彦との対談も面白かった。
  • 暗くて静かでロックな娘
    もはや平山作品自体がまるで帰郷すれば必ず食べるような、子供の頃から通っていた口の悪いオッチャンの切り盛りする絶品老舗らーめん屋の味になってきているような感じがします。知らない人はずっと知らないし、好きな人は何を言われようとずっと通う。こういうお店は大好き。
    「ごっつぉーさん!オッチャンまた来るよ!」...続きを読む
  • 怖い本2
    せっかく建てた家がめちゃめちゃ。
    その理由が怖い。
    神社とかお寺は清々しい場所のはずでは?と考えさせられる内容でした。
    怖い、楽しい。でも、シリーズぶっ続けで読むのはやめます。
    間に小休止入れます。
  • 怖い本1
    怖い中で印象に残っているのが、八卦見をしてはいけない血筋に生まれた人の話と、五右衛門屋敷の話。
    全体に怖い、確かに。そのなかで違和感を覚えたのが上記の話。
  • ミサイルマン
    “鬼畜系”作家・平山氏の初体験本。まさに鬼畜。矢鱈とディティールにこだわる人体破壊は、その風景だけでなく、音や匂いまで詳細に伝えてくる(伝わってくる)。まさに鬼畜。
    でもなんだろ、これだけ人でなしのキチガイ話なのに、読み進めていくにつれ、妙に気分が研ぎ澄まされていく。不思議なくらい心地好い読後感。こ...続きを読む
  • 東京伝説 呪われた街の怖い話
    1999.7.18 1刷 600
    “ぬるい怖さ”は、もういらない。今や、枕元に深夜立っている白い影よりも、サバイバルナイフを口にくわえながらベランダに立っている影のほうが確実に怖い時代なのである。本書は、記憶のミスや執拗な復讐、通り魔や変質者、強迫観念や妄想が引き起こす怖くて奇妙な四十八話の悪夢が、...続きを読む
  • 怖い本2
    2000.7.18 1刷 660
    いままで、怖い体験をしたことがないから、これからも大丈夫だろう。誰もが、そう思っている。実際に怖い体験をするまでは……。人は出会ったことのない恐怖に遭遇すると、驚くほど、場違いな行動をとる。事の重大さを認識するのは、しばらくたってからである。恐怖体験コレクターは、そ...続きを読む
  • 怖い本1
    2000.7.18 2刷 660
    祭りの夜の留守番、裏路地の影、深夜の電話、風呂場からの呼び声、エレベーターの同乗者、腐臭のする廃屋、ある儀式を必要とする劇場、墓地を飲み込んだマンション、貰った人形……。ある人は平然と、ある人は背後を頻りに気にしながら、「実は……」と口を開いてくれた。その実話を、恐...続きを読む
  • 怖い本4
    2003.7.18 1刷 660
    本書は、伝説的な実録怪談集『「超」怖い話』全十一冊に残された著者執筆分最後の四十話に、この本のために特別に書き下ろした最新の怪奇譚、ネットのこと、無灯火、チクロ屋、ドライブスルーなど十話を新たに加えた計五十話を収録した。紺やあなたは新たな恐怖に襲われるのだ……。[解...続きを読む
  • 怖い本1
    都市伝説や、怖い話に目がない私としては、是非とも読んでおきたい一冊。
    この人は小説よりも、こういう聞き語り的な短い話が向いていると思う。
    幽霊とか、未知のものより、
    何よりも、生きている人間が一番怖い。
  • 怖い本1
    【目次】
     当主口上
    ボールをつく子/もしもし/自殺名所の管理人/走る山伏/覗かれている/眼帯/おすそわけ/蝶のバス/完璧に出るコンビニ/こんばんは/カナダで釣ったもの/おじぎ人/夜中の盆踊り/ヴァンパイヤ/万年止めの三六九番台/パースがずれる/火災現場/赤外写真/うしろの正面/戻ってくる手紙/赤い...続きを読む
  • 怖い本2
    【目次】
     当主口上
    ぶらんこ/マグロ/不思議な足/おいでおいで/赤鬼と青鬼/天狗の貼り紙/特別な存在/バックミラー/サルベージ/なめくじ/遺体捜索/お狐さま/屋上の子/火葬場にて/歯ブラシ/人形のこと(その1)/人形のこと(その2)/病院/ガリバーになった女の子/未満児/見える人/披露宴/遺失物/...続きを読む
  • 怖い本3
    【目次】
     当主口上
    子豚/野次馬/一○○%/祟り/山手線/水音/見える人/黒い樹/ロクちゃん/催事/お知らせ/ハンチング/アフリカの仏/酔っぱらい/レントゲン/なごり麻雀/居酒屋/キャラクター人形/ネズミ/イヤリング/火災調査/携帯/仁王さん/異界/海の家/栄光の手/山の境界のこと/飛ばし屋/リフ...続きを読む
  • 怖い本4
    【目次】
     当主口上
     火柱/駅/心チャン/霧/ケチ/だんご/餅/コイン置き/ゴミ/七代目/焚き火/カビ/秘訣/四人目/ワンルーム/マンホール/怖い本 二題/お葬式/初体験/チャイルドシート/添乗さん/飛ぶ女/水で死ぬ/覗き/のぞき/映画館/遊び場/夢遊病/海月/建て売り/兵士/廃車/大晦日/腫れ物...続きを読む
  • 怖い本7
    【目次】
     死にかけ当主口上
     イノチカケルヨンダラコロス/心霊さん,いらっしゃい!/西瓜の匂い/シャワー/浜/おかわり/バス/届け物/りんりん醤油/ぐちゃぐちゃの木/だれ?/お/コンビニ/よぎり/ふたりかあさん/わたしだけ/添い寝/修学旅行/扉/写メール/猫が好き/かんなくず/夜の風船/化けたこ/...続きを読む
  • 怖い本5
    【目次】
     当主口上
     縄跳び/七井戸トライアングル/腐敗の家/出会す/ためいき/PA/キャンプファイアー/ダンボールハウス/縛り髪/白鳥のような……/レンタンカー/帳尻/厭な夜/代わり/百均本/あわてんぼ/米いじり/おしらせ/川原/癖/握り鬼/返報/独楽/チラ見/チハル/ブランド/魂手箱/高架橋/...続きを読む
  • 怖い本8
    【目次】
     漂流店主の口上
    事故/先輩/貰い物/夕立/閉店/夜の道/マズ席/マンホール/忘れ物/ある訪問/夜警/すごく怖いの/猫の目/お墨付き/単独行/トンネル/廃墟セット/捨て場/桜/ビーチサンダル/よりちゃん/ブリキ/大の字/青テン/腐木/正座/賞味期限/ロンボー/改修工事/親切/展示場/空回り...続きを読む
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語
    一口にホラーと言っても、そのジャンルは様々なんだと知った。わたしは血が出るようなグロいものは苦手だけど、それを避ければ選べるホラーはあるのかもしれない。
    サスペンスホラー、SFホラー、モキュメンタリーホラーが特に好きだと思った。
    もし自分が14歳だったら、この本を読み終わったらゾッとしてしまう。
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語
    怖さで言えばそこまで…と言った感じだが、解説があり面白い。
    また様々な作家さんの様々なジャンルのホラーが程よい短編で読めるのがよい。空いた時間に少しずつ読み進められる。
    何型のホラーが好きなのかはわからないままだった。多分全般特に気にせず読むからだろうか。

    雨穴さんが好きで買ってみたけど、既に読ん...続きを読む