平山夢明のレビュー一覧

  • 恐怖の構造
    恐怖を言語化するのは難しい。なぜなら根源的な感情であり感じ方も人それぞれだからだ。本書では恐怖の構造を実体験、映画、小説を踏まえ解説していく。筆者がホラー作家という事もあり小説での恐怖に関する章は特に面白かった。恐怖と笑いの関係性も興味深い。ホラー好きにおすすめ。
  • 超怖い物件
    普段から心霊系の動画をよく鑑賞しているので、興味があり読んでみた。
    うん、物件にまつわる怖い話がギュッと詰まっていました。
    「終の住処」「ろろるいの家」等、海外でのホラー作品にはない日本ならではの、背筋の凍る感じの怖さがありました。
    また、「笛を吹く家」や「トガハラミ」は、”ホラー“を意外なところで...続きを読む
  • ダイナー
    衝撃がたくさんある作品。
    読んだ人と語り合いたい。
    ひとりの人間を死にいたらしめるほどのスフレ、食べたい。
  • 他人事
    胸糞悪いのに、謎のカタルシスが得られる短編集。こういう理不尽を待ってた!と何故か言いたくなってしまう。
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語
    地元の全中学校に寄付したくなるぐらいにはホラー入門書として最適だと思う。
    解説を読むのがまた楽しくて、一口にホラーといっても「どういう部分に恐怖を抱くのか」を分かりやすく解体してくれていたので初心者の自分には有り難かった。
    特に、モンスターホラーの解説項がどう見てもいじめっ子のことを説明しているよう...続きを読む
  • てのひら怪談 見てはいけない
    様々な形で出版されている長寿シリーズてのひら怪談。児童書レーベルから出たこちらも容赦なくこわくて面白い。個人的には前の巻よりこちらの巻の方が好きな話が多かった。800文字でゾワッと怖い気持ちになれるお手軽な怪談本である。
  • ダイナー
     平山夢明さん初読です。平山さんといえば、代表作として本作が直ぐに挙げられ、(グロいのも承知の上ですが)以前から気になっていました。
     
     物語は、出来心から闇バイトに手を出し、身一つで殺し屋専用の会員制ダイナー(定食屋)に売られ、強制的にウエイトレスをするはめになった、オオバカナコ(ん?大莫迦な子...続きを読む
  • 超怖い物件
    来月公開の映画『変な家』の予告編を劇場で観るたび、怖い、観たい、怖いという思いの繰り返し。原作には手を出せなかったけど、これなら読めそうな気がして。

    書き手はとても魅力的な11人。曰く付きの家だったり部屋だったりが登場します。内藤了の“よろず建物”シリーズ中にあった座敷牢の話が凄く怖くて、以来、座...続きを読む
  • 他人事
    表題作を含む14編の短編集。
    そのどれもに何とも言い難い恐ろしさが潜んでいる。あり得ないのだけど、すぐ側にあるような…。
    お薦めは「たったひとくちで……」と「れざれはおそろしい」です。
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語
    「14歳の世渡り術」というシリーズで(たぶん)はじめて編まれた小説のアンソロジー。
    ホラージャンルを「5W1H」に分け、今をときめくホラー作家たちに執筆を依頼、編者の株式会社闇代表・頓花聖太郎(とんかせいたろう)さんが、各短編に解説をつけた。
    ホラーのジャンルというものは細分化されていて、読者の好み...続きを読む
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語
    本書を含むシリーズ『14歳の世渡り術』の対象読者層が中学生以上なので、内容も―この執筆陣としては―若干の手心が加えられた感はあるものの、執筆陣自体は言うなれば―いささかズレた喩えかもしれないが―今年のNPBのオールスター第1戦のスターティングオーダー級の顔ぶれで、とてもジュニア向けとは侮れない。

    ...続きを読む
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語
    ジャンル別の解説やガイドも付属したホラーアンソロジー。「14歳の世渡り術」シリーズということで、一応は児童書の括りになるのでしょうか。そのせいか、やや怖さはマイルドな気がします。とはいえこの作家陣で怖くないはずはない……!
    お気に入りは平山夢明「さよならブンブン」。えー、平山さんなのにめっちゃいい話...続きを読む
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語
    ・12月14日に読みはじめ、19日に読み終えました。

    ・たいへんおもしろかった! ホラーはちょこっと読みつつ新しい作家さんを開拓したりなどはしていなかったので、ここからかなり広げられそう。知ってる作家さん、梨さんと雨穴さんだけだし。今回は梨さん目当てで入手しました。

    ・シリーズがヤングアダルト世...続きを読む
  • 【電子特別版】あむんぜん
    強引な設定にリアルな世情を組み合わせると「なんかどうにでもなるかもな!」と就活でクヨクヨ悩んでいるオレの悩みも吹っ飛びました
    読んで良かったですわ〜
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語
    ホラーはなぜ怖い? 人気作家陣が書き下ろしたホラーを各ジャンルの魅力解説とともに味わう、ホラーカンパニー・株式会社闇がてがけたもっとホラーを「楽しむ」ための最恐アンソロジー。
    ホラーが、なぜ他のジャンルと違いハードルが高いか?それは、自分の好みのジャンルを見つけにくいからということで、様々なホラージ...続きを読む
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語
    ホラーはなぜ怖いのか⋯その道のプロ達がジャンル別にホラーの世界を描き、さらにその魅力を解説付きで楽しめるホラーの入門書。
    「14歳の世渡り術」という児童書のシリーズ作品ですが、どのお話もおもしろく、しっかり怖かったです。
    ホラーを分類したり解説すると興醒めしないかな?と思っていましたが、読んでみると...続きを読む
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語
    「ホラーの扉」読み終わった。
    多種多様なホラーのジャンルを恐怖の根源は何かっていう判断基準を元に5W1Hで分類して、その各ジャンルごとに8人のホラー作家の短編が収録されてるアンソロジーで各短編の後には解説もあって、アンソロとしてもホラーの解説書としても楽しめて良かった。

    こっちのジャンルも面白そう...続きを読む
  • ダイナー
    面白かった!!!!
    次々にページを捲りたくなる力強さがあり、目まぐるしい展開にわくわくさせられました。
    残酷な描写も多々ありましたが、最後まで読むと爽快感があった。抗争シーンは目の前でやりあっているようにイメージが浮かびました。
    読んでいて「楽しい、もっと読みたい」と思わせてくれる稀有な作品だと思い...続きを読む
  • 独白するユニバーサル横メルカトル
    どれもが全てが、独特で個性的でユニークな作品でした。平山さん特有のきつい表現もそれが故に話に溶け込んでました。
    私は、オペラントの肖像が一番でした。
  • ダイナー
    プロの殺し屋が集まるダイナーでの物語。

    リアリティのある拷問や殺しの描写と香りがしてきそうな料理の描写の組み合わせが良い。

    登場キャラクターが皆個性的なのが好き。
    スキンとボンベロがかっこいい。
    カナコは前半と後半でキャラチェンジが強めな気がする。

    やや駆け足なのが残念。
    漫画は設定や内容が少...続きを読む