平山夢明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「ホラーは怖くて手が出せない方でも、ホラージャンルを整理しつつ、恐怖を紐解いていくことで、挑戦することができるのでは」という本書のコンセプトで他に類を見ない一風変わったホラー入門書で興味を惹かれた。5W1Hにセグメントされたユニークな設定 気鋭の現代ホラー作家の短編を8つに分け、ホラーというジャンルを体系化して解説する粋な試みで、ブックガイドや怪談の音源等もついていて充実している。内容としては若年層向けということもあって各作家の作風を知っているとあまり怖すぎないホラーという感じではあった。作家さんそれぞれの個性と、幅広いホラーの楽しみ方を味わえる良書だった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白くてあっという間に読み終わってしまいました。
平山先生が書くグロテスクなシーンは相変わらずとても痛そう…
拷問の描写にはいつもヒヤヒヤします。
殺し屋しか来ないダイナーの店員となってしまったオオバカナコ。
そのダイナーで腕を奮うボンベロと相棒の菊千代、ダイナーの客たち。
ボンベロとカナコの距離感というか、関係性の変化がとっても魅力的です。
ボンベロが今までのウェイトレス達への感情と違うものをカナコに抱いているのがあったかい。
カナコの言動にはちょこちょこイラッとしますが、それよりも店で起きるハプニングの方がずっとインパクトが大きくて…
"ありがとうなんて言われることなんかしていない!"と物凄い剣幕でカナコに詰め寄るボンベロのあの感じ、堪らないな〜ボンベロがカナコに1番感情を乱された印象的なシーンでとても素敵でした。
スキンや炎眉が生きてボンベロと組織に立ち向かう世界線とか、ないけど想像しちゃう。
漫画化もされてるみたいで読んでみたいと思いました。怖いけど。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ何回も読み返したしこれから人生でもっと何回も読み返すと思う。気持ち悪いのに静謐な世界観とか逆にずっと悪趣味な話もあって楽しい。
Ωの聖餐が一番好き。聖餐は清算•凄惨あたりとかかってるのかな?と思った。主人公は典型的平山主人公って感じ。
最終的にオメガの代替わりになった主人公は幽閉されるだけでなく耳を潰された遣いしか送ってもらえず、おそらく人間的な尊厳死(オメガが主人公にしたように自殺幇助させる)も数学者としての成功も望めない(頭の中には浮かんでいるのに)。かなりかわいそうではあるけど、本人が満足してるならいいと思う。オメガの博識かつ高尚な脳を食べて、数学の本質は名声を得ることじゃなくて自分の頭で理解することが大事だと気づいたのかも。ただ諦めただけかもしれないけど。次に替わりにされるっぽかったハツとか食人に飽きて肉ダルマにされるのを待つだけだったオメガとか証明がしたかった主人公全員の利害が一致してるから、意外とハッピーエンドかも。
意図してるのかはわからないけど、最後送られてくる使用人は耳が聞こえないのかハツが潰してるのかわからんけど主人公の語りは聞こえてないわけで、この話も表題作と同じく『独白』になってるのがイイ。統一してるのかなと思ったけど、すまじき熱帯とかはどうなんだ?って感じかも。でも前編通して一人称視点だしぽいっちゃぽい。
テバも不憫。出てきたぞと思ったら即殺されてた。ゴリゴリの文系だからわからないけど、数学者の世界の厳しさと異常性って本当にこんななのかな?
汚い描写とかカニバリズム的な描写は全然大丈夫だけど、微々たる麻酔のみでチェーンソーを使って足を切断するシーンは痛そう。膿とか血とかゲロとかばっかでなんかこれ切ってももっと傷口悪化するだろと思ってた。
スミレの花の香水嗅いでみたい。ハツとオメガに何か確執があるっぽかった?のが意外。考えてみたら当たり前なんだけど、オメガの特異性というか浮世離れ感が半端じゃなくて、元組のものとか組織との関係とかをあんまり想像しにくかった。
学問とか讃美歌とかの高尚な要素+露悪的な海外のスカム作品って感じの雰囲気で好き。ガワが汚いけどラストシーンとかは神秘的な雰囲気なのがギャップで良かった。なんならガワのスカムビデオ的要素もかなり好きだと気づいたので新しい自分の発見。主人公の過去についてとかオメガの過去については色々引っ張れそうなのに、淡白に書いてるのも好き。グロテスクで重い話だけど、情緒的な部分がほとんどなくてドライ。
これきっかけで羊たちの沈黙かなり見てみたくなったけどどこのサブスクもやってないね。
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