あらすじ
ほんの出来ごころから携帯闇サイトのバイトに手を出したオオバカナコは、凄惨な拷問に遭遇したあげく、会員制のダイナーに使い捨てのウェイトレスとして売られてしまう。 そこは、プロの殺し屋たちが束の間の憩いを求めて集う食堂だった―― ある日突然落ちた、奈落でのお話。
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遅ればせながら、漫画版から入ったダイナーの原作を読みました!
凄く良かった!設定や話の流れなど、違うところは多いですが、登場人物の根っこは同じだと感じました。
カナコのど根性、ボンベロと菊千代がカナコを認めていくところ、コフィは結局・・・なところとか。あ、でもボイル(人間)は漫画版より原作の方が好きです!あと、スキンと九十九、やっぱり良いキャラでした(TT)
カナコが心の中で服従しようと決心してるのに口や体が勝手に逆らったりするのが面白かったです。意外とカナコはアウトローな世界が合っているんじゃないかと思ってしまう。
この話を読み終わると、ハンバーガーが食べたくてたまらなくなります。「ボンベロの背中」も(TT)ボンベロ、菊千代、来てくれ~。カナコと一緒に店をやろう!とついつい願ってしまいました。
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平山作品はどれも楽しく読んでいるんだけど、どれもどこかでダレて感じてしまう箇所がある。しかし、このダイナーにはそれが無くて、全編通して面白かった。洋画のような雰囲気に狂った殺し屋たち。イカれた文章と台詞回しも気持ちいい。そしてグロ描写もふんだんに盛り込まれてていても、出されるメシがすごく美味そうで腹減ってくる不思議。
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一般評価はどうか知らないけれど、個人的にハラハラなスリル感もあった、最高なエンターテイメント作品だった。しかも美味しそうな料理まで出てくる!
料理と死のアンバランスな世界観は中々味わえない。
割と好きな作品だった。
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この本を初めて読んだのは中学生の頃で、まだ経験の浅い私の頭で頑張って想像しながら読み終えた記憶があります。
そして、成人してからまた読むと中学生の頃とは違った見方で見えました。1番大好きな本です。
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圧倒的な世界観で、一気に読み終えた。
頭がクラクラする。
そして、胃がムカムカするのに、よだれが出ちゃう。
グロくて、暴力的で、どうしようもないのに美味そう。
面白かった!!
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大好き!!とても面白かった。個性豊かな登場人物とヒリヒリするような殺し屋の世界。どの話も感情を強く揺さぶられる。ラストの戦いのシーン最高すぎて一気読みした。カナコがどんどん強かになっていくのが良かった。菊千代かわいい。
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言い回しとかすごい好き
特に炎眉がすち。あの時のこと(私の過去)なんてもうなんッにも気にしてないのよ??ってボンベロにアピっときながら
過去にがんじがらめで無様で良い。
Posted by ブクログ
タランティーノ映画とか、昔のギャング映画とか、レオンとか、その生き方しか選べなかった者たちの、捨て身の強さと裏腹に、それぞれのキャラがなんともいえない切なさを背負ってたりして、総じていいお話。まったく退屈せずに最後まで読めた。映画一本見終わったような読後感。ジワジワと噛み締めて、余韻を楽しむ。魅力的なキャラクターがたくさん出てきて、細部までイメージできてワクワクした。世界観好きだなぁ。平山夢明さんは自分の肌に合うみたい。
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全員狂いすぎ!不謹慎なシーンや言動でもなぜかそれが普通のように物語が展開するので思わず笑いが込み上げる瞬間がある。読後はスッキリとした感覚。また読みたい。
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バカおもしれえや^^
いや、ほんとに満足感が高い
まず、自分には個人的な偏見がある
映像化しやすい作品、ともすれば映像化を見据えた作りの小説は、それだけで真の意味での傑作にはなりにくいという独断と偏見だ
突飛な設定やキャラクター頼りにはならず、しっかりと文章で読ませてくる作者、作品こそが小説の醍醐味だろ!
こんな独断と偏見が自分にはある
なのだが、ここまで突き抜けたエンタメ性抜群の作品なら、もうそんな自分の中の屁理屈なんてどうでもいい
いやぁダイナー面白かったわぁ
何度も死の危機、絶体絶命に追い込まれるオオバカナコ
しかしそのたびに予想だにしない次の展開が次から次へと舞い込んで来る
全く予想できない
次の展開も次の客も何一つ予想だにしない
ただただダイナーの世界に乗せられ続ける
キャンティーンに訪れる登場人物らはとことん魅力的だ
みんなキャラが立ってる
どこまでも突き抜けて物語の世界の住人だ
なのにみんな嫌味がない
こればっかりはセンスとしか言えないんじゃないだろうか
他の、キャラクターに喋らせてばかりの作品は、何だか間延びしたり軽薄な印象になりがちなのに、ダイナーのキャラクター達からはそんな安っぽさは感じない
安心して目まぐるしく物語の濁流に呑まれ続けられた
またこういうバカおもしれえエンタメ作品を読みたい
Posted by ブクログ
最高でしょこれ 個人的には星6あげたい
いっぱい人出てくるけど全員良い!よい!
ダイナーていう場所がまず良いしハンバーガー食いたくなるしなんか全部美味そう
最後も完璧です。ターミネーター1を思い出す
そこそこのバイオレンス適正が必要にはなるがそれさえクリアすれば素晴らしいエンターテイメント時間を過ごせるはず
Posted by ブクログ
裏社会での失敗、それが地獄の始まりだった。
殺し屋専門の食堂に売り飛ばされたオオバカナコ。 9人目のウェイトレス、8人目はこないだ死んだという。 一触即発、裏世界の人間たちとの危険な交流。
あぁ面白い。 血みどろのグロテスクに対しての洒落た登場人物達、そこに紛れる一般人大馬鹿な子。 生きる意味も未練も失くした彼女は奈落での出会いで何を見出しどこに向かっていくのか。 痛快、爽快さでお腹いっぱいになれるエンターテインメントだった。
Posted by ブクログ
好きな1冊です。読んだ本はまとめて処分するけど、いつでも読み返せるように、ずっと残してある1冊。何度読んでも面白い。なかなかボリュームある作品ですが、あっという間に読み終えてしまう。スキン好きですね。なんとも言えない。平山夢明さんの作品で1番です。
あてもなくなんとなく生きているオオバカナコ(この名前がうまい)がむちゃくちゃなダイナーで働くことになるお仕事小説(?)。
裏社会のエグさグロさもあるけどそれは置いといて料理がおいしそう。読んだあときっと豪華なハンバーガーを食べたくなる。
Posted by ブクログ
短編集読んでて、この人のだけどーーーしても受け付けなくて、二度とぶち当たらないために作者しっかり覚えておこうと思ったら、そういや代表作『ダイナー』‥
ダイナーって、あの藤原竜也がやってたやつか?
と思い、調べたら漫画化されてるし原作自体評価高いし騙されたと思って購入。
そしてとっても面白く読めました。(^^)
あの短編集での嫌悪が、ほんっと嘘みたいに。
自分では全く読まないタイプのやつだった。
でも何も考えないで読めるタイプのやつでもあった。
グロあり暴力あり残虐あり、だがしかしなぜだかページが進む。不必要なまでに非現実的なザ•裏社会、それがよい。
カナコもなんやかやで最初からイカレてるしな。
最近漫画読んでなかったからなんかないかなと思ってたし、これの漫画ならちょうどいいかも。
いい意味で不快な感じとか。
ゴチです、ボンベロコック。
菊千代にイチゴ差し入れたい。
Posted by ブクログ
『コインロッカー・ベイビーズ』を読んだ時の感じに似てるなと思ったら作者が意図していたようで納得。
完全にフィクションだとわかる内容なのに、なぜか妙にリアルなのが凄かった。
ラスト5行が好きすぎる。
文庫版あとがきの書き出しが「育ちが悪いので、」なのも好き。
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これはジャンル的にホラーなのか
グルメのような気もする
でてくるごはんはどれもおいしそう
アクションは次の料理のためのクッション
少し過激だけど
最後の料理はたべてみたいなぁ
Posted by ブクログ
平山夢明さん初読です。平山さんといえば、代表作として本作が直ぐに挙げられ、(グロいのも承知の上ですが)以前から気になっていました。
物語は、出来心から闇バイトに手を出し、身一つで殺し屋専用の会員制ダイナー(定食屋)に売られ、強制的にウエイトレスをするはめになった、オオバカナコ(ん?大莫迦な子?)が主軸で展開されます。
ホラーとはいえ、殺し屋たちの暴力・殺人の描写が生々しく、グロさを前面に出しドン引きするほど強烈な世界です。まるで"鬼滅の上弦の鬼"みたいです。なんでも、殺害描写が誇張・露骨に表現されるジャンルがスプラッタホラーだって?(へぇー)
読み進めると感覚がマヒし、心臓はヒマに?なりそうです。これに慣れて癖になったらヤバいんじゃないか、と自分が心配になります。
ただこのダイナーは、一触即発で危険な店だけでなく、店主の元殺し屋ボンベロが絶品料理を提供するのでした。特に「究極の六倍」というハンバーガーは、味覚や温度も伝わるような描写で、思わずゴクリと喉が鳴る思いです。
この甘美なまでの料理と残虐な描写の対比が際立ちます。この辺の、生と死の共存が両立している本書の世界が、単なるグロテスク小説ではない裏付けになっている気がしました。
殺し屋の巣窟で、命懸けの仕事をするオオバカナコは、"大莫迦な子"ではありませんでした。過酷な状況下でも店主や殺し屋たちと交流を図り、成長していく物語でもありました。
勇気のある方はご一読を‥‥
Posted by ブクログ
面白かった!!!!
次々にページを捲りたくなる力強さがあり、目まぐるしい展開にわくわくさせられました。
残酷な描写も多々ありましたが、最後まで読むと爽快感があった。抗争シーンは目の前でやりあっているようにイメージが浮かびました。
読んでいて「楽しい、もっと読みたい」と思わせてくれる稀有な作品だと思います。
Posted by ブクログ
プロの殺し屋が集まるダイナーでの物語。
リアリティのある拷問や殺しの描写と香りがしてきそうな料理の描写の組み合わせが良い。
登場キャラクターが皆個性的なのが好き。
スキンとボンベロがかっこいい。
カナコは前半と後半でキャラチェンジが強めな気がする。
やや駆け足なのが残念。
漫画は設定や内容が少し違うようなので少し気になる。
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殺し屋ばかりが客の定食屋キャンティーンのお話。グロ控えめ(作者比)、フツーにエンターテイメント、恋模様もあり?で、なんかちゃんとしていて意外。
定食屋オーナーのボンベロの挨拶が好き。「俺はここの王だ。ここは俺の宇宙であり、砂糖のひと粒までが俺の命令に従う」
定食屋ウエイトレスにさせられたカナコの挨拶も好き。前半では「いらっしゃいませ。キャンティーンへ、ようこそ」で殺し屋相手にビビり気味の様子が伺えるけど、後半の「いらっしゃいませ。ようこそキャンティーンへ」のあたりでは肝が座った姿が目に浮かぶ。
番犬の菊千弥もいい。こわいけど。
ボンベロの作るハンバーガーが超美味しそう。
もともと気になっていた小説なのですが、先に映画を観ました。出ている俳優さんたちは素晴らしかったのですが、納得できないことも多く、原作を読もう!と購入。
思っていたほどグロい表現はなく、一気に読み進めてしまいました!!面白かったです!
映画では、カナコみたいな弱々しい若い女がよく生き残れたなー。と思っていましたが、原作では年齢もある程度上で、過去にいろいろ経験していて、カナコがタフな理由がちゃんとあって納得出来ました。次々現れる殺し屋達も超個性的で良かったです!
映画しか見てない方は是非原作も読んでいただきたいです!
Posted by ブクログ
殺し屋だけが利用する会員制のレストラン(食堂)で働く女性の話。
本書において残酷的な描写が優れているのは言うまでもないが、特に登場人物達の悲惨な過去や異常性に目が惹かれた。
サスペンスというより、アクションの要素が強いと感じる。殺し屋同士の銃撃シーンや爆弾等を使った派手でダイナミックな戦闘描写が際立つのも、著者の独特な暴力シーンの表現方法に他ならない。
作中に出てくる料理の数々に食欲をそそられないように注意。
主人公の女性の合理性に欠ける無計画な行動にいまいち入り込めなかった。
どんな窮地に陥っても五体満足で生き延びる為スリルを感じずらく、また様々な人間から関心を向けられ助けられているがこの人間にそこまでする価値がよく分からなかった。
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表紙のハンバーガーが美味しそうだったので手に取りました。表紙の期待を裏切らず、ご飯の描写はすごく良かったですが、殺し屋達の攻防がメインでした。全体的に勢いがあるので、そこまでホラーみは感じませんでした
Posted by ブクログ
初読み作家さん。
食に関する仕事をしているなら読んでみて、とお客さんに勧められた1冊。
数ページ読んで、ムリムリってなったけど、他の人の評価があまりにも良かったので、頑張って読み進めたら面白かった。
最後は雑に終わった感があるけど、映像が浮かんでくる本。
1番好きなキャラは『菊千代!』
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仕事の同僚からのおすすめ本。エグい中でも、先が知りたくなり読み進めることができる⁉︎ 神経疑う人物たちから、人間味が出てくるところが醍醐味か?
Posted by ブクログ
良い意味で、読み終わったあとに何も残らないタイプの純粋なるエンターテイメント。全体を通した大きなプロットは物足りないが、各章に登場する癖の強い登場人物達のおかげで全く退屈しない。
主人公オオバカナコはなぜ以前のウェイトレス達と違ってボンベロに気に入られたのか、生き残ることができたのか、という描写は不足している。何億円もするオーナーのウォッカを隠したり、堂々と反抗したりするオオバカナコに対して「おもしれー女」と思っただけにしか見えないが。
Posted by ブクログ
殺し屋限定会員制の定食屋の話。
各章で個性的な殺し屋が沢山出てきてワクワクするんだけど、割とみんなすぐ死んじゃうので全体的に話が薄い。
良く言えば展開が早いから、結構グロい描写もあったけどサクサク読めた。
料理描写が秀逸でハンバーガーが食べたくなる。面白かった。