あらすじ
不慮の交通事故で崖から転落し、瀕死の重症を負って車内に閉じ込められた男女。助けを求める彼らの必死の願いをのらりくらりとはぐらかしていく男の“無関心”という恐怖を描く表題作。引きこもりの果てに家庭内暴力に走った息子の殺害を企てる初老の夫婦の絶望(『倅解体』)。孤独に暮らす女性にふりかかる理不尽な災禍(『仔猫と天然ガス』)。定年を迎えたその日、同僚たちに手のひら返しの仕打ちを受ける男のおののき(『定年忌』)ほか、理解不能な他人たちに囲まれているという日常的不安が生み出す悪夢を描く14編。――鬼才が紡ぐ悪夢と狂気の世界
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圧倒的理不尽
何の理由も説明もなく理不尽な話たち
一番恐ろしいのは我々は法律とか倫理観とか罪悪感があるからやらないだけで
ほぼ全ての話が実現可能という点だと思う。
何を考えているか分からない他人に囲まれているということは想像以上に恐怖なのかもしれない。
隣の人がいきなり殴ってきても我々は対応できないだろうが、その可能性がゼロとは言い切れない。
Posted by ブクログ
訳のわからない理由で
人が死んで(バラバラにされて)いく。
1ページごとが、生ぐさい。
世間では、ハッピーな歌が流行り
前向きな人間が昇進して行き
理由がある事の素晴らしさに富んでいるけれど
この本には無意味な死が転がっている。
現実に疲れた時にしか読めない一冊。
『定年忌』では嫌いな上司を想像しながら読むと
スイスイ読めそう。
Posted by ブクログ
何て恐ろしい本を読み始めてしまったのだろう。
と終始心臓を抉られるような、目を瞑りたくなるような感覚が止まらなかった。
しかし、それと同時に読み進めることも不思議と止まらなく、結局読み終わってみれば全話面白かった。
グロが苦手な方には注意が必要だが、面白い短編小説がたっぷり詰まった作品だった。
Posted by ブクログ
短編集。どの作品も破壊力抜群。なかでも『人間失格』は自分が読んできたなかで最高の作品です。何度も読み返してる、朱玉の逸品。鬼畜の極北。
毎度数冊並行読みしてますが、『アルプスの少女 ハイジ』読みながら平山ワールド拾い読み。そして「ババヤガ』。全部に感動している自分って。
Posted by ブクログ
とんでもない悪意のあるアイデア、思いついてはいけない事のオンパレードに感じるグロテスクな表現満載の短編集なんだけど、無慈悲で残酷、悲惨な世界に限界のユーモアを感じてしまう。ひ、酷いなあ…ははは…って笑ったまんま笑顔が張り付いて、あけっぱなしの口が乾いて口臭が強くなる…そんな読後感で楽しかった。……パン!(死んだ)
Posted by ブクログ
ほんとに1番好きな作品で、何回も読んじゃう。
この作品がキッカケで平山夢明が好きになりました。
表題作の「他人事」、死にたい人間が生きたい人間を助けるわけがないよなぁ、と
「仔猫と天然ガス」が1番好きで、ファニーゲームみたいな理不尽でどうしようもない感じが最高。
この作品好きな人絶対ファニーゲーム好きだろ❓
Posted by ブクログ
グロ・暴力・屍体。もう清々しいくらいに真っ黒な一冊。間違っても人には薦められない。
切れ味鋭く無駄な描写のない展開。この本を面白いと思ってしまった自分は頭がおかしいのかと疑ってしまう14の短編集。
■他人事:開幕早々この話でやられた。崖からの自動車転落事故。他人にお願いをするときは、それなりの態度が必要。
■倅解体:これまたやられた。解体ってタイトルからして...やむ無しの事情は分かる。
■たったひとくちで:誘拐犯と料理人と評論家。誘拐にもいろんな動機がある。
■おふくろと歯車:クソ親成敗
■仔猫と天然ガス:老女とプロレス。理不尽の押し付け。あっけない幕切れが逆にすごい。
■定年忌:筒井康隆先生の話っぽい感じ。定年退職者への御礼参り。
■恐怖症召還:これは印象薄い。
■伝書猫:チサとサチって分かりづらい。オカルトチック。
■しょっぱいBBQ:他人の屍体より私のバーベキュー。
■れざれはおそろしい:こんな学校はイヤだ。
■クレイジーハニー:まさかのSFテイスト。消毒って単語でお察し。こんなキューティーハニーはイヤだ。そして誰もいなくなった。
■ダーウィンとべとなむの西瓜:ダーウィン賞に不覚にも笑う。飲み込んだ携帯電話が大腸の刺激でリダイヤルし続ける状況って。
■人間失格:自殺の名所で自殺志願者の若い男女が出会う。まさかの恋愛モノ?と思うと...。これまた秀逸。
■虎の肉球は消音器:自動車工場のプレス機が登場するってところでお察し。一寸先は闇。
面白い!
怪談ものでなくオリジナルストーリーの短編集です。
何度も鳥肌が立つような恐ろしさ!
思わず手を握りしめてしまうようなグロさも健在です。
Posted by ブクログ
とにかく狂気的。鬱すぎる読後感。
短編はどれも読みやすく、面白かった!
日常ではありえないくらい恐ろしい人間たち。
「他人事」だから楽しく読める狂気。
ぞわっとする内容ばかりでおすすめ。
そして解説が富樫さん。
Posted by ブクログ
映画のスプラッターは苦手だけど、文章ならギリギリOK。
それでも、読みながら目を背けてしまう。
だけど、たまらなく魅力的。
切なすぎる悲しい物語。
Posted by ブクログ
経済学では人間はあたかも合理的に行動するものとして語られますが、実際は理由もなく合理的でも無い行動をする生き物が人間です。
そんな世の中の不条理や理不尽極まりない出来事を淡々と見せてくれるのが本書です。本書の帯には
「狂気と悪夢の世界へようこそ」絶望。孤独。憎悪。とっておきの”非日常”をあなたに
とあります。
犯罪心理学を学ぶと、世の中にはある一定の確率で、他人の感情を理解できない人や自分の欲求を満たすためにどんな手段であれ実行してしまう人がいることがわかる。
思いやりや助け合うという気持ちを普通に持ち合わせている人には理解し難い世界を覗いてみたい人は本書を手に取ってみてください。
日常では、そんな人達には近づかないように注意深く生きていくに限ります。読書の世界でも平和に過ごしたい人は決して本書には近づかないでください。
火傷しますよ〜〜。
Posted by ブクログ
文芸作品にもZ指定付くのでは無いかと心配になるこちらの作品。再読だが、期待を裏切らないセットリストだ。ここまでオチに期待をせずにただただ文章を目で追う楽しみを満喫させてくれる作品が他にあるだろうか。最高にバイオレンス&クレイジーな暗黒書物だ。
私は、誰もが知ってる留守電サービスの女性の声を「不感症女」呼ばわりし、誰かの粗相に対して「校長先生の咳払いのような屁だなぁ」と思った事は無い。最高すぎるだろう。
もう上げればキリのないゾクゾクするユーモアに虜です。不気味で仕方の無いキャッチボールできてる様で全く脈略の無い会話は、「彼等はちょっと旧式のサイボーグです。もしくはちょっと人間らしいSiriです」と言ってくれれば納得しそうな程の違和感。
終始様子のおかしい世界観が殆どですが、唯一人間らしい会話を覗かせる「人間失格」。この鳥肌狂気をコメディと化した手法に驚いた。
「おふくろと歯車」
SFなのだが、クレイジーベースが当たり前になってしまい普通にウルっとしてしまった自分が心配になる。人間の時が止まってから無になるまで猶予があったとしたら、私は腐りゆく身体で何を思うどう行動するのだろう。
あまりスポットが当たっていない作品を振り返ってみたが、誇張抜きでどれも平山夢明の脳内に恐れおののく作品集だ。人にオススメできない不動のチャンピオン本ですが、色んな方にこの世界観を味わっていただきたい。訴えられるかもしれないが。
「平山さんの作品が爆発的に売れて、どんどん楽しんで読まれるようになったら、それはむしろ平和な世の中」解説の冨樫義博大先生のおっしゃる通り、「残酷な非現実」を楽しむ事は、それが平和を信じて疑わない証なのかもしれない。
Posted by ブクログ
やはり、グロい!
しかし!やはり、淡々としてる!
こんなグロいこと、エグいことしてんのに!なってんのに!
何か、ごく日常のことのような文体で進んでいくと、
手千切れたり、
首飛んだりって、
良くあることやん!って思えてくる!
(ない!ない!)
体溶けたり、
頭踏み潰したりもあったかな?
まっ!色々あるわ!人生は!
何か、書いてること変な気もするけど、作品もそんな感じってことで!(^◇^;)
まだまだ、エグい事のオンパレードやから、書くのやめとこ!
狂ってまうな!
世界観というか、何というか、分からんけど…
ゲロゲロ(꒪ཀ꒪)
「クレイジーハニー」結構好き!!
こんなに怖いこと起こってんのに!
こんなにめちゃくちゃなってんのに!
♪このごろはやりぃのおんなのこおぅ、おしりぃのちぃさなおんはなのこほぉぅ♪
で中和されとる…何やねん!これは^^;
オチが「かわるわよ〜♪」
***************
「フォールガイ」
観て来た!
テレビドラマの映画化やねんな。
スタントマンの話。
痛い!
怖い!
辛い!
って感じ。
主役の代わりに危険なとこを代わりにするんやけど、キツいな。
こんなの一歩間違えたら、ジ・エンドやん。
しかし、スタントマンなしで、やってるトムクルーズさん尊敬するわ!
この映画には、出てないけど(^◇^;)
この映画は、スタントマン何人も使ってるけど。
多少のひねりは、あるけど、毎度のスキッとする映画なんで、何も考えんと楽しむことやな。
エンドロールは、ジャッキチェンばりのNG集で終わる。NG集、結構好き♡
Posted by ブクログ
表題作を含む14編の短編集。
そのどれもに何とも言い難い恐ろしさが潜んでいる。あり得ないのだけど、すぐ側にあるような…。
お薦めは「たったひとくちで……」と「れざれはおそろしい」です。
Posted by ブクログ
さすが平山夢明としか言えない。
なんとも気味が悪く、後味も悪い不気味な作品。
この作風は平山夢明さんにしか書けないと思う。
気味が悪いけど、もう一度読みたいと思う作品。
Posted by ブクログ
ショートショートと言っても差し支えない長さで、スキマ時間にもサクッと読める短編集。
…しかし、1粒1粒の「毒」が強いので、一気読みは非推奨である。まさに、悪夢の詰め合わせ。
漫画家の冨樫義博さんが解説を書かれているのだが、以下の一節には強く頷かされた。
“無意味で何の合理的な説明もつかない不条理な恐怖というのは、描けそうで描けないもの”
本当にその通りだと思う。
「ストーリー」には「辻褄が合うこと」が求められることが基本だと思うし、私自身、そういった作品を好んで読むことが多い。
残酷残虐で恐ろしい物語であっても、伏線が回収されていくと心地良さを感じる。
「犯行」には理由があるべきだし、理由なき犯行であってもその根底には「犯人」の人格形成に多大な影響を及ぼした過去があるべきだと思う。
…というのは「ミステリー」について思うことで、「ホラー」についてはそうとは限らない。
理由や原因がわからないものほど、怖い。
やはり人は、「説明のつかないもの」にこそ恐怖を感じるのかもしれない。
そういった意味で、この作品はまさに「ホラー」。
「何でこんなことするの!?」「この人達これからどうするの!?」そんな読者の思いは一切解決されない、不条理な恐怖。
イヤーな読後感を味わいたい人には、ぜひオススメしたい1冊!
Posted by ブクログ
無意味に残酷。普段平凡な毎日を過ごしている私にとっては1人脳内で興奮体験ができ刺激的だった。この本、胸糞映画的な、気分が落ちるということはなくてよかった。読後も普通に過ごせます。現実ではまずあり得ない内容だから。
Posted by ブクログ
勉強して疲れたな〜と、気分転換にこの本を読み始めてみれば、余計に頭が痛くなった笑
グロ表現に定評のある著者なので、短編集とはいえ、初っ端から交通事故で手足に損傷ができたりと、相変わらず表現が強い笑
翌日、疲労のない状態で改めて読み進めるも、何かしら問題のある人間が話のどこかで登場し、暴力とグロ表現が続き、短編として落ちがつくの繰り返しだが、読んでいて面白みよりも疲労が勝った。
仔猫と天然ガスや、恐怖症召還など、ファンタジー要素だろうが意味の分からないものもあり。
倅解体や定年忌は皮肉や理想が詰まっていて良かった。
●他人事
●倅解体
●たったひとくちで……
●おふくろと歯車
●仔猫と天然ガス
●定年忌
●恐怖症召還
●伝書猫
●しょっぱいBBQ
●れざれはおそろしい
●クレイジーハニー
●ダーウィンとべとなむの西瓜
●人間失格
●虎の肉球は消音器
Posted by ブクログ
好きな作家がおすすめしていたので、購入。
読み始めて、学生の時に読んだ「独白するユニバーサル横メルカトル」の作者だとすぐわかって、色々思い出した。
表題作の『他人事』は、相手が夫婦に恨みを持ってわけでもない全くの赤の他人が全く助けてくれない話。恨みもないのにこんな対応をされると、死んでも死にきれない。
『仔猫と天然ガス』が1番グロく、圧倒的暴力。何でここまでされるのか、何でここまでできるのかわからず、ただ先を読みたくないという気持ちになった。
『定年忌』は設定がおもしろかった。めでたい日はずがこんな目にあるような世の中は嫌だ。
カニバリズム描写あり。
まだ自分がしっかり定まっていないとかなり影響を受けそうなぐらいグロい。
Posted by ブクログ
心が健康な時にしか読めない(称賛してる)
手元に置いておくのも嫌なくらい(称賛してる)
日常生活では到底思いつかないほど、どんな想像力や思考があればこんなことが書けるのかと思うくらいのサイコ
Posted by ブクログ
人の暗部を描くのが上手い作家さんだと思う。奈落の底というか、そっち側を見たことがないと書けないんじゃないか。そういう表現が多い。お気に入りのエピソードは、他人事、たったひとくちで…、定年忌、しょっぱいBBQ、クレイジーハニー。
Posted by ブクログ
賛否両論の平山作品、短編集
グロいし、暴力描写が生めかしい
それでも、「他人事」「倅解体」「たったひとくちで…」等の 状況と噛み合わない会話から、際立つ不条理
ぐっと堪えてラストまで読んだ挙句、また一段落とされる恐怖感
小説なんですよ、創作なんですよ
ほんとにこんな世界はどんな世界よって、怖い物見たさ
それとは、別件で「クレイジーハニー」の
♪おしりぃのちぃさなおんなのこほおう♪
っていう言葉の感性は好きなのよね
Posted by ブクログ
面白い話とあまり好みではない話が玉石混交でした。できるだけグロくて後味の悪いやつが読みたいなあと手に取りましたが、あまりにも理不尽な話が多くてもはやちょっと笑えます。
以下いくつかあらすじです。
他人事
事故をして車の下敷きになった主人公と妻は愛する子供の泣き声を聞き、近くにいた男に協力を求めるが…。
表題になっていてこの話が読みたかったのですが、理不尽すぎる。理不尽な暴力には何か理由があったらいいな、特に主人公に何か非があったらいいなと思わされます。
たったひとくちで
娘さんを誘拐したと言う男がある日突然現れた。狼狽える主人公は、この料理を食べろという男に無理やりシチューを食べさせられる。また同じように帰宅した料理評論家の旦那もシチューを食べさせられるが…。
これまた理不尽。しかも絶妙に謎が残る感じで好みでした。ただやはり短編集なのでもう少ししっかり読みたいと思ってる間に終わるのでちょっとだけ残念。
定年忌
定年を過ぎた人間には人権が保障されない、そんなぶっ飛んだ世界線で主人公は今日定年を迎える。
はじめに定年を迎える場面で始まり、いきなり始まる暴力に慄きました。うわ、痛そう。そう思ってる間にどんどん場面が進み、仲間も見つかったりしますが最初から最後までぶっ飛んだ設定が見事に活きる物語でした。
人間失格
自殺の名所の橋、そんな橋の上で出会った男女は今日死にたいのだとお互い主張し合うが…。
ラスト前で突然しっとりとした感動もの。ちょっとだけ違和感のある展開でしたが、そこがまさかの伏線。名著の名を冠しただけある胸糞悪くなる話でした。
最初から最後まで重苦しい空気が流れる本でした。設定も難しかったり、そもそもグロかったりする話ばかりなのにテンポ感が凄まじく、なんならもうちょっと読ましてほしい、もう少し説明してて思ってるとあっという間に読み終わりました。あとは、どの話も場面が目に浮かぶようでした。暴力がドスッとか、ボカッという安易な感じではなく、9分の8殺しだの氷を引く感触だのきちんと表現されていてよりわかりやすくなってしまい、うわ、痛そうだと思わされました。
Posted by ブクログ
不条理な恐怖と報われない結末が詰まった14篇の短編集。
表題作の「他人事」では事故で身動きが取れない夫婦が助けを求め、それを間近で見てる男との会話が続いていくが何とも諦めのような対応に絶望する。バットエンドのみの小説も興味がそそられて仕方がなくなる。とても魔力のある短編集でした。
Posted by ブクログ
一つ一つはすごく短いけどパンチのある短編集
すごい!グロい!救われない!
こういうのを読みたくなる気分ってあるよね…
酷い暴力だとか理不尽だとか可哀想だとか色々思うけど
めちゃくちゃ退屈してるときとかちょっとストレス溜まってる時とかは
こういうのを読むとスッキリする
いつも通りの読書なつもりで読んでると
予想以上のバイオレンスに軽く酔いそうになる
それぞれ色んな方向性で殴られる感覚なのでそういう意味でも酔うかも
楽しいけど体力使っちゃって短編集なのにイッキ読みできないので✩3
もっと他の作品も読んで修行してきます!