平山夢明のレビュー一覧
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物件、つまり家や土地にまつわる怪談集。
表紙に並んだ著者名を見てほしい。
どれもこれも怪談の名手じゃないか!
一作品既読があるだけで、他は全て初めて。
なんだよー全然怖くない、なんて思っていたが、やっぱり夕暮れ時から夜にかけて思い出したり読んだりするとぞわぞわする。
「牢家」は、座敷牢というキーワードに引っかかってしまうと、最後にひっくり返される。
そして、ホラーにはお決まりの(作中でも言及されているが)地元の老人が「はいっちゃいかん!止めろ!」という。
もう絶望しか無いフラグが立つ。
そしておそらくその通りになる。
が、みなまで言わず余韻を残すところは作者の技量。
大島てるの「旧居の記 -
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ショートショート怪談
ショートショート怪談である。ショートショートだからまずはオチの部分の切れ味が生命線なのだが、まずまずのレベルの作品が多い。怪談につきもののグロテスクな場面が比較的少なめなのがいいかな。読み手の好みもあるだろうが、もう少し精選してもいいかなと感じた。
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Posted by ブクログ
全力の悪ふざけが詰め込まれた短編集!
下の下の下ネタ(とにかく汚い)が多いので、そういうの本当に苦手!という人にはオススメできないw
いやそもそも、そういう人は手に取らないかw
主人公や登場人物はことごとく悲惨な目に遭っていくのだが、下品、不謹慎、糞みたいなジョークのオンパレード(褒め言葉です)のお陰で、陰鬱さがあまり感じられないのが面白い。
とにかく軽妙というのか…ものすごくあっさりと、大変な事態が進行していく感じ。そしてその全てを全力で馬鹿馬鹿しくお下品おふざけしていく感じ。
短編集なのがまた合っているのかな。
内容的には不条理…ミステリ?なのか?
有名な「世にも奇妙な」アレをとこ -
ネタバレ 無料版購入済み
平山さんのシュミ全開ですね
イカサマブラックジャック等、話は続きますが、正直そんなに面白くはないような……スフレ好きなスキン、どうなるのか、気になりますね。
カナコさん、確かにかなり人間的なんですが、残念ながら学習能力、あまりないですよね。
グロいホラーものっぽい作品で、まぁ自分では買って読んだりはしない作品ですね。 -
無料版購入済み
デルモンテ平山さんが原作です
TVで「ペキンパークの男」は見ましたね。その後、小説なども書かれていたとは知りませんでした。
平山夢明名義の原作小説を青年漫画誌で連載しているようですが、ヤンジャン、読んでいないんでこの作品は知りませんでしたね。
まぁ導入部とかは正直ありがちで、作画担当者の画力は高いんでしょうが、作風、読者を選ぶでしょうね。
とりあえず期間限定無償提供されている1〜3巻までは読んでみますよ。
ちょっとB級映画のにおいはしますね。 -
Posted by ブクログ
一応、「家」にまつわる怪談、ということになるのかな。(読んでいる最中それが強く意識されるという感じでもないのだけど。)
全体的にはきちんとそれぞれ「作品」になっているので、素人っぽいノリで集めた聞き書き怪談、みたいな雰囲気ではなく、しっかり読み応えがあるものが多かった。
ただ、なんというか、「物件」と冠されたタイトルと内容とはちょっとズレがあるように思う。「怖い家」くらいの方が適当なんじゃないだろうか。あんまり、不動産としての物件にまつわる怪という方向性ではないので、いわゆる事故物件怪談みたいなのを期待していると「およ?」となるかも。
個人的に印象に残ったのは、福澤徹三『旧居の記憶』、黒 -
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Posted by ブクログ
第三話の「自殺名所の管理人」の話が怖いとどこかで聞いて、読みたくなり購入。
有名な断崖絶壁の自殺の名所で、自殺者が入ってきたら止めるという泊まり込みの高額アルバイト。10日で20万だけど、途中で辞めたら一銭も入らないという条件なのは、どうも今までのアルバイトが続かなかったゆえの苦肉の策らしい。
……と舞台装置だけで十分怖いけれど、日に日にエスカレートしていく怪異が恐ろしすぎた。
ほかの実話怪談本はゾッとするのは一冊に2、3話ほどなのに、著者のはどれも怖いのだ。たぶん描写が細かいからだと思う。全てが実話だとは思わないが、それでも読んでると背中を壁につけたくなると言うか(笑)、背後が怖くなるので
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