【感想・ネタバレ】【電子特別版】あむんぜんのレビュー

あらすじ

みんな生きている。例えばチンパンジーに後穴の純潔を奪われたとしても(「GangBang The Chimpanzee」)、前人未到、脳大陸発見の遊びに夢中になっても(「あむんぜん」)、ウンゲロの末、透明になっても(「千々石ミゲルと殺し屋バイブ」)、捜査方法が異端でも(「報恩捜査官夕鶴」)、推しがどぷゅリンでも(「ヲタポリス」)、どっこいみんな生きている。“くだらなさ”を積み重ねた先に待ち受ける強烈なインパクト。この物語は絶望か? 希望か? 平山夢明ワールド全開の短編集。電子特別版として「1995とN.Y.とシスターとブルース」(小説すばる2015年5月号掲載)も収録!

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Posted by ブクログ

『メルキオールの惨劇』に続いて本作を読み、平山夢明は優れた短編作家だということを確信した。どの作品も著者の自由さを感じられる点が素晴らしいし、多少強引な設定や世界観も短編だったらすんなり入っていける。
それにしてもなぜ「あむんぜん」なのか。いや、表題作の主人公が「あむんぜん」と呼ばれているからなんだけど、元々は南極点を目指した探検家の名前である。どうやら南極大陸ならぬ「脳大陸」の発見というコンセプトに由来しているみたいなのだが、そこで「く、くだらねえええ・・・」と切って捨ててはもったいない。帯の解説文にある通り、本書ではこのような馬鹿馬鹿しさと人間の本質を抉るような尊い何かが混在した、他では味わえない読書体験ができるのだから。
自主規制によって年々表現の幅が狭まっているように感じられる中で、このようなロックな作品が読めて嬉しい。表紙も最高だ。単純にその筋からマークされてないだけかもしれないけど、この路線はずっと続けていって欲しいなと思う。

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2023年08月13日

Posted by ブクログ

あむんぜん、あんにゅい野郎のおぬるい壁、報恩捜査官夕鶴が特に好きだった。
今回はグロより下品が多めな印象。

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2026年01月08日

Posted by ブクログ

『GangBang The Chimpanzee』
解説を読んだからこそ、とある事象の抽象化や比喩だと理解できるけども、一見胸糞悪い気分になる1話目。全然嫌いではない。むしろ好きと嫌いが混在した葛藤と並走しながら読むこの作品が楽しかった。

人類に近しい特徴を持つチンパンジーから獣姦されたサラリーマンのストーリー。

なんのこっちゃ分からん、読む意味も分からんが平山夢明という作家から直接読み聞かされているような感覚になる、不思議な体験が得られる本書。

"ここから先日本国憲法通用せず"と書かれた看板を横目に恐る恐るその道を進むような感覚になる、ウェルカムドリンクならぬウェルカムストーリーだった。

『あむんぜん』
青春の匂いを感じるようなひと時を描いたかと思えば、一変して糞尿、血肉飛び散るむさ苦しい展開へと舵を切った2話目。

事故の影響で脳みそが直接触れるようになった少年あむんぜんと、彼の脳みそを"開発"する手助けをすることになった少年山P。

印象的なのは少年あむんぜんの父親の存在。
空を飛べる靴、死んだものに逢える靴。
現実を受け入れる前に空想に耽った父親に反して、あむんぜん自身はその空想を超える能力を開花させていく対比がまた悲しい...

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2026年01月05日

Posted by ブクログ

強引な設定にリアルな世情を組み合わせると「なんかどうにでもなるかもな!」と就活でクヨクヨ悩んでいるオレの悩みも吹っ飛びました
読んで良かったですわ〜

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2023年12月20日

Posted by ブクログ

平山夢明さんの小説を時々読みたくなる。時々が重要で、しょっちゅう読むことは体質的に難しい。体調の良い時に読むべきものだ。平山さんはいつも私の想像の斜め上の世界につれっていってくれる稀有な存在。
本書も私的に異次元な世界へと誘ってくれた。
しばらくインターバルをおいて、体調回復をしたのち、気が熟してきた頃、また平山さんの作品を読みたい。
本作は短編集。お気に入りは表題ににもなっている『あむんぜん』だ。

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2022年11月13日

Posted by ブクログ

バカバカしく、汚く、下ネタ(汚物系の方)に満ちた短編集。好き嫌いは読む人のコンディションとかタイミングにも左右されるかもしれない。
個人的には最後に少しの救いがあるヲタポリスが好みでした。

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2024年05月11日

Posted by ブクログ

面白くないか、面白いかと問えば面白いと答えるけど・・
これ本当に平山夢明の作品なのか、あの鋭利な刃物ような鬼気迫る恐ろしく読むに堪えない描写、だけど何故か心の奥深い所を揺さぶる作品が平山夢明だったと思うんだけど。
人が変わったのかと思うくらい鋭利な刃が鈍ら刀になっちゃった。

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2023年01月25日

Posted by ブクログ

全力の悪ふざけが詰め込まれた短編集!

下の下の下ネタ(とにかく汚い)が多いので、そういうの本当に苦手!という人にはオススメできないw
いやそもそも、そういう人は手に取らないかw

主人公や登場人物はことごとく悲惨な目に遭っていくのだが、下品、不謹慎、糞みたいなジョークのオンパレード(褒め言葉です)のお陰で、陰鬱さがあまり感じられないのが面白い。

とにかく軽妙というのか…ものすごくあっさりと、大変な事態が進行していく感じ。そしてその全てを全力で馬鹿馬鹿しくお下品おふざけしていく感じ。
短編集なのがまた合っているのかな。

内容的には不条理…ミステリ?なのか?
有名な「世にも奇妙な」アレをとことん下品にしたような印象。読み終わったあと、「何だったんだよコレは…」という気持ちになれる。
そういうのが好きな方にはぜひ!読みやすいです。

食前食後はやめた方がいいですがw

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2022年12月31日

Posted by ブクログ

過去作に比べて暴力描写もマイルドになって、ちょっと方向性が変わってきた気がする。
でも、世の中全てをおちょくってるかのような下らなさ、それ故の登場人物達の痛々しさは健在。
汚物の中に思い切って手を突っ込んでかき混ぜると、砂粒のようなダイヤモンドが出てきた…みたいな読書体験がしたい人にオススメします。

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2022年08月07日

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