平山夢明のレビュー一覧
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短編集。下品で詩的で滑稽で残酷で温かい。この人の文章がすごく好み。中でも好きなのは「日本人じゃねえなら」、「悪口漫才」、「ドブロク焼き場」、「反吐が出るよなお前だけれど……」、「人形の家」、と表題作の「暗くて〜」。
やっぱり掛け合いの面白さは頭抜けている。特に悪口の語彙が豊富!「反吐が出るよな〜」のラーメン屋の夫婦の口汚ない夫婦喧嘩があんまりに面白くて、もう声に出して読みたい罵倒の連続。「あたしはあんたより一日だって長生きしてさ、くっだらないあんたの死骸を焼いた灰をドッグフードに混ぜて犬に喰わせてやるんだよ。そしてあんたが犬の尻の穴から出てくるのを眺めてドンペリで一杯やるのさ。それだけは譲れないね!」って言ってみたい。
親に虐待され死んでしまう少女の話「おばけの子」は、作者の短編によくあるような陰惨な暴力描写が淡々と続き、悪い奴はついに裁かれない。救いが無い終わり……の中にも針の穴ほどの光が、残酷で切ない作品。読んでいる途中で何度も吐き気がしたし、やりきれなくて本を置き、部屋をうろつき回った。正直二度と読みたくないほどだけど、そう思わせないとあのラストの意味が無いのだろう。 -
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ネタバレ「テロルの創世」なぜかこれだけ読んだことあったけど、好きな作品。この作家さんの作品はグロテスクや狂気の表現が突出しているなかで、純粋に世界観や展開にぞっとする。平山作品入門にもおすすめかと。。
「枷」“顕現”を蒐集するために人を殺す父の話。“顕現”というフィクションであろうものと、それを追及することが当然であることが妙なリアリティを持って存在感を持って、最後の展開までまとめている。この作家さんの発想と、それを小説で実現させる想像力にはドキッとさせられます~
「それでもお前は俺のハニー」キャラクターとともに、語りも粗暴に。極めて限定された世界と価値観のなかで展開される小さなお話、でもその説得力と胸糞悪さはさすが。。最後の展開はそうきたかと。
「或る彼岸の接近」リストラを機に移った家で、怪奇に見舞われる一家のはなし。安寧の基盤である家庭をじわじわと侵食される展開が気味悪かった~
「ミサイルマン」狂った倫理観を狂ったまま、現実的に非現実を描かれるような、変な温度が癖になる。自らの価値観でなんてことなく殺しをおこなう彼らなのに、犯罪の露見を怖れて右往左往する、その感覚の両立が不思議。その結末は結局、社会性や法権力とは隔絶されて展開されるからこそおもしろい。 -
Posted by ブクログ
職場の机上にポンと出しておいたら、隣席の大先輩に「それはちゃんとした本?」と尋ねられ、「ちゃんとしてるかしてないかはさて置き、三島とは関係ありませぬ」とお答え申し上げた所、先輩「三島は面白いよねえ」と満足げにされていたので、返答としてはまずまずだった模様。
先輩、それは『不道徳教育講座』っす。
とは云え、過酷な現代社会を強かに生き延びる術を慇懃無礼に綴った本書、大変に面白うございました。
愛情でも業績でも何でも、頑張って安定供給していると、供給される側はそれを「あたりまえ」に感じてしまう。そこから生まれる悲劇を回避するためにも、賢く立ち回りましょうね。っていう。
会社の歯車として全力で仕え倒す事に一点の疑問もなく、頑張ったからって報われるとは限らない現実を徹底的に受け入れ、裏切って罪悪感を感じるくらいなら裏切られる方が10倍マシ。
そんな自己満足街道驀進中の私(33歳既婚)ですので、著者が再三呼びかけている「賢女子」諸姉からは明らかにかけ離れておりますが、それでも「オメーら社会の雰囲気に流されてんじゃねーよしっかり生きろ自分の足で立て」的な叱咤を受信。
緻密な観察眼と厳しい自己分析、そして覚悟。この3つを懐刀に生き延びます。
児嶋都女史のイラスト及び1ページ漫画がまた素敵!
ドラクエ4コマまんが劇場、週刊少年ガンガン世代には堪りません。
第12回「賢いスッピンの晒し方」の回、ヤバイっす……。 -
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―――凄絶な死の瞬間、破裂する電球、捻曲がる銀食器…。
“顕現”と名付けたそれを蒐集するため、男は女たちを惨殺し続ける。
愛娘を手に掛けたときに現れた、究極の顕現とは?(「枷」)。
オンナをさらっては殺して埋めていた俺とシゲ。ある日、証拠回収のため掘り出した死体には、とんでもない罠が死掛けられていた (表題作)。
魂を鷲掴みにされる、史上最凶の七編を収録。
衝動買いした一冊
描写がそりゃあもう露骨にグロいので耐性のない人は読まないように
でも、そのグロさに時々挿入される比喩表現が
ブラックユーモアをつけたしてるから
グロくても別に平気、って人はぜひ読んでほしい
解説に、「彼は鬼畜系作家」
うむ、確かに -
Posted by ブクログ
―――深夜、見知らぬ男から、携帯に殺害予告を受けた女性の恐怖を描く表題作。ストーカーに部屋に侵入された元AV女優が、身の毛もよだつ責め苦を受ける「自作ビデオ」。あなたのすぐ隣にある狂気を描く、伝説の実話短編シリーズから、著者が最恐の31編を自選。新たに書下ろし3編を加えた豪華完全版。
鬼畜系作家、平山夢明の短編集
え、なにこれ…『実話短編シリーズ』ってマジで?
妖怪やら幽霊やらは一切排して、日常から半歩“ずれた”世界に潜む狂気をショート・ショート31編でどうぞ
特に「自作ビデオ」がキツい。
毎度のことやけど、グロ耐性に自信のない人は決して、フリではなく、決して読んではいけません。
寝られなくなっても知らないよ
“みっくちゅじゅうちゅ!” -
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公共の場でいきなり読む場合は、注意が必要です。
きをつけてくだちい。
主人公は宇宙飛行士のナガトモ。犯罪者の彼が宇宙で出会ったのは岸本。それをきっかけに、ナガトモはガンツに巻き込まれてしまうのです・・・。
スピンオフということですが、自分は漫画のGANTZも読んでいます。細かい設定は失念していましたが、こちらのEXAでもオリジナルの設定はもちろん踏襲しているわけで。原作を知っているほうが愉しいかと思います。というか、そうじゃないと読まないだろ。
ストーリーはなかなかスピーディーに展開します。
かなり、さらりと読めました。
ちょっと物足りないくらいかな。ぽんぽん進み過ぎて、もう少し丁寧に描写してもよかったかもしれない。
しかし、元の世界観を壊さず、上手く取り入れられているように思います。
特にこの作品では「コピー」に焦点があてられ、また、GANTZの世界特有の絶対的な不条理がよく現れていると言えるでしょう。
意味深な数字が示すものが明らかになった時、感じるのはやはり絶望でしかない。
悪意ともとれる残酷な戦いの先にはどんな帰結があるのか、それは是非お読みになって下さい。
ほどよいエンターテイメント作品になっているかと思います。
漫画もそうですが、よく脳漿が飛び散るので気をつけてくだちい。
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