平山夢明のレビュー一覧
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粗筋:「俺」ことツヨシは、相棒のシゲとたまに「うっぷん晴らし」をしていた。「うっぷん晴らし」ってのは、テレクラで引っかかった女を二人で惨殺することだ。惨殺する時は、いつもバックでシゲの好きな、HIGH-LOWSの「ミサイルマン」がかかっている。しかしある時、シゲは殺った女が自分の財布を掏っていたことに気付かずに、女を埋めちまった。俺達は腐った女の屍骸を掘り出し、財布を取り戻した。だがその日から、シゲの右半身は腐った様に変色し、膿の出る肘からは、得体の知れない文字の書かれた紙も出てくるようになった。シゲが「呪いをかけられたんだ」と主張したから、俺達は再び女の屍骸を掘り出しに行ったが――『ミサイル
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【目次】
水の滴る音/次は殺す/隣組/消えたいじめっ子/確かに誰かがいる/死のピアス/サークル募集中/世紀末ラブホテル/象がやってくる/針を刺す男/罠/呻く老婆/コクのある苺/お気に入りの顔/森の恵み/肉粥/呪われた手紙/猫ピザ/まだ気づかないの/一円硬貨に刻まれた数字/いつもと違っている部屋/自動販売機便所/濡れた千円札/転移/治らないニキビ/エレベーターの先客/張り込み取材/観覧車は止まらない/怪しい店長たち/位牌のプレゼント/人間の缶詰/愛犬家の謎/超金属アレルギー/やめられないんです/よく当たる占い師/報われなかった親切/脳内ドラッグ/不幸のチケット/カウンセラー依存症/ガングロ願望/ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ角川ホラー文庫ベストセレクションの第二弾。今回も8名の作家の8作品だった。特に印象に残ったのは以下の3作品。
「骨」小松左京
なにかに突き動かされるように庭を掘り続ける主人公の姿が最後に悲しみを誘った。何かを思い出しかけているという描写がよかった。
「或るはぐれ者の死」平山夢明
こんなにも悲しい話だとは思わなかった。自分だけでも死者を埋葬しようとしたその清らかな心は悪意に踏み躙られる。
「人獣細工」小林泰三
この作品が最も衝撃だった。自分と父の秘密を探らずにはいられない、そのはやる気持ちが痛いほど伝わってくる。凄まじいラストだった。 -
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