ウィリアム・シェイクスピアのレビュー一覧

  • オセロー

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    嫉妬の恐ろしさは古今東西変わらない。

    新潮文庫のシェイクスピアって、表紙がオシャレで好き。並べて飾りたくなります。

    四代悲劇のひとつとありますが、なんか……オセローしっかりしろよ、と思ってしまう。真面目すぎるんじゃないかなあ。イアーゴーに興味を持った。人間臭い、こういう悪役いいわあ。口先ひとつでうまく世の中を渡って行ってしまうんだろうな。

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    2014年05月16日
  • ヴェニスの商人

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    当時の社会情勢や価値観が現代とは全く異なるので興味深いけれど、あまり喜劇とは取れませんでした。主人公アントニオは作中、聖人とは正に彼そのものみたく呼ばれます。こちらからすると「どこが⁉︎」と言わんばかり嫌な奴だし、高利貸しのユダヤ人シャイロックは確かに頑固なんだろうけど、あの扱いは気の毒かと…。彼が血も涙もない極悪非道の悪人とは捉えにくかったです。「友から利子を取らない」のは百歩譲って許容するとして、友に唾をかける人間に共感は出来ません。
    時代や宗教的価値観の違いを感じさせる作品でした。

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    2014年04月03日
  • 新訳 ロミオとジュリエット

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    初めてこういう類の本を読んだ。

    キャピュレット家主催の宴会の場で出会ったロミオとジュリエットが一目惚れした。

    紳士淑女の極みのような人格が、互いを想うときには言葉も振舞いも取り乱してしまう様が印象的であった。

    その互いの身分とのギャップから、どれほど好きなのかを読者に印象づけていた。

    しかし何故お互いに好きになったのか?その背景が理解できなかった。

    「モンタギュー家とキャピュレット家の和解」「平和はいいことだ(争いはくだらない)」という結論ありきで紡がれた物語という印象を拭いきれず、創作とはいえ、作者の作為を感じざるをえないのが残念であった。

    そして最後の「モンタギュー家とキャピュ

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    2014年02月07日
  • お気に召すまま ――シェイクスピア全集(15)

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     シェイクスピアの喜劇。
     お気に召すままというのはエピローグのセリフに由来するものだろうか。
     喜劇だけあって、出てくる登場人物はみなすべてどこかおかしい。
     いつか舞台で見てみたいものだなぁ。

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    2014年01月28日
  • 夏の夜の夢・あらし

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    初シェイクスピアです。夏の夜の夢はセリフが派手で、登場人物も思い込みがはげしくていろんな意味ですごかった。よくあんなセリフがすらすらでてくるなー。
    あらしは挫折しました…(^^)

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    2013年12月12日
  • シェイクスピア全集 十二夜

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    ざっくり要約すると、イリリアという国に流れ着き、生き別れになった双子の兄妹(美人で瓜二つ)が、再び出会うまでの物語。

    身分と性別を偽り、公爵に仕えながら彼への想いをひた隠しにする妹。
    憂いの姫に想いを寄せ双子妹に恋の代行を命じる公爵。
    公爵の恋を拒絶しながらも、双子妹の立ち振る舞いに心惹かれていく憂いの姫。
    使用人や周囲の人を巻き込んで(時には巻き込まれ)複雑な恋物語がコメディタッチで描かれています。
    最終的に登場人物のほぼ全員がハッピーエンドになるのですが、後味に多少の不完全燃焼感が残るところは土地柄なのでしょうか?
    他の方のレビューを拝見すると、「多少の苦味を残す」「恋の熱に狂わせられる

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    2013年11月10日
  • 夏の夜の夢・あらし

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     夏の夜の夢のほうは、「ガラスの仮面」でも演目に選ばれたよく知られる喜劇。ただこれは台本を読んでるようなものなので、洋の東西を問わず様々な例を情緒たっぷりに出しながら愛を語りまくるという眩暈がしそうな文が続き、眠くて仕方ない。パックのキャラクターといたずらが清涼剤になるのがよくわかった。
     「あらし」のほうはざっくりいえば復讐物語なのだが、主人公プロスペローはなるほどたしかに名君だったのだろうなと思わせる言動が多く、彼を助けた人物も劇中で推察することができるし、傑作と呼ばれるのもうなづける。特にエーリアルに語りかけるプロスペローが好きだなあ。面白かった。

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    2013年10月19日
  • じゃじゃ馬ならし・空騒ぎ

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    ヴィンセンショーにルーセンショーにペトルーキオーにホーテンショー。グルミオーとグレミオーが違うと分かるまでにずいぶん時間がかかりました(笑)。内容は最高ですけどね^^;

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    2013年07月14日
  • シェイクスピア全集 ヘンリー六世 第二部

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    第一部に引き続き大勢の登場人物が入り乱れ、話についていくのが大変。イギリス人には常識なのかもしれないが、なんの説明もなく武将が登場しては死んでゆく。タイトルにあるヘンリー六世はどうも影が薄く、凡庸な王だとの印象を強く受けた。

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    2013年05月25日
  • 新訳 マクベス

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    いろいろと納得いかない部分はあったなぁとかそこでその行動はどうなんだとか思うものの、罪にさいなまれて幻覚を見る夫婦は好きでした。劇で見てみたい~

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    2013年03月29日
  • シェイクスピア全集 十二夜

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    シェイクスピアの喜劇(コメディ)というのは、ラブ・コメディのことなのか。ことごとく恋愛が絡んでくるような。

    男装の麗人なんて、相変わらずあざとい。男女の双子は二卵性双生児なので、顔は違うよ。そして、ラストはそれでいいのか・・・・・・?
    などと終始つっこみながら読んだ。

    いつもながら道化が好きです。

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    2013年03月10日
  • ジュリアス・シーザー

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    悪政を働く権力者に、正義感あふれるもの達が反逆を起こすも、元権力者の身内に民衆を煽動され、正義感から行動したもの達が追いつめられてしまうというシンプルなストーリーで分かりやすい内容である。
    正しいことを貫いたはずが、報われないという結末が悲しいが、潔く自決を選ぶ姿は日本の武士道を思わせる。

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    2013年02月28日
  • 夏の夜の夢・あらし

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    戯曲は中々慣れない。特に人物名が覚えられない。シェイクスピアは悲劇の方が好きかもしれない。それにしれもパンチラインが多い。

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    2013年02月28日
  • シェイクスピア全集 リチャード三世

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    2012年にイングランドの駐車場の下で発見された遺骨が、つい先日リチャード三世のものと断定された。DNA鑑定の結果「疑いを差し挟む余地がない」とのこと。すごいなぁ。遺骨の写真を見て初めて知ったのだが、リチャード三世の背骨には湾曲が見られる。彼は今で言う脊柱側湾症だった。親近感を覚え、読んでみることにした。

    見どころはやはり、リチャード三世の人物像。”I am determined to prove a villain.”と、冒頭で自ら悪役宣言。「せむし」のリチャードには人並みの幸せは望むべくもない。となれば、取るべき道は一つ。この世を憎んでやる、呪ってやる!この怨嗟の凄まじさたるや。
    邪魔な

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    2013年02月24日
  • シェイクスピア全集 ヴェニスの商人

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    ネタバレ

    「金」、「銀」、「銅」の箱を選ぶシーンが個人的には深いと思えた。
    ユダヤ人を唯一の敵とすることで喜劇が目立っている印象を受ける。

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    2013年01月29日
  • シェイクスピア全集 マクベス

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    ネタバレ

    自分の持っていたイメージより遥かに面白かった。
    全体的に詩的で、短いながらも読み応えがある。
    興味深かったのはマクベスの葛藤の描写。
    オセローが比較的単純な人物だったのに対し、マクベスは相反する感情と願望に引き裂かれそうになっている。
    魔女の甘言があっても、妻の導きが無ければ多分永遠に王の座を奪う事は無かっただろう。この点、なんとなく以前読んだ「白い巨塔」の主人公を思い出してしまう。
    しかし最後は少しあっけないように思えた。マクベスの最期をもう少し描いて欲しかった。

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    2013年01月20日
  • シェイクスピア全集 じゃじゃ馬ならし

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    ネタバレ

    毒を持って毒を制する。そんな印象を持った。
    最後にじゃじゃ馬ケイトが従順している様、他の女性に説いている様が良かった。

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    2013年01月16日
  • シェイクスピア全集 尺には尺を

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    水戸黄門とか遠山の金さん的な感じというの理解した…主要キャラクターみんな考え方ねじまがってる(^ω^)ルーシオが好きだなぁw公爵とのやりとり笑ったw

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    2013年01月12日
  • アントニーとクレオパトラ

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    ジュリアス・シーザーの続きといえば続き。あのアントニーがこうなるのか。4大悲劇を挟んでこれを書いたとのこと。ジュリアス・シーザーは当時の政治不安が反映されていたというが、これはどうなんだろ。

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    2013年01月04日
  • 新訳 ロミオとジュリエット

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    あとがきにもあったけど、ト書きが少なく、ほぼ台詞で状況説明がされてるから舞台や映画を見ずこれだけ読んだら理解するのが結構むずかしいと思う。
    お互いを想う台詞は詩的ですてきだけど、ロミオとジュリエットは長い付き合いがないのにどうしてそんなに相手のことを情熱的に愛してるのかわからなかった。理屈で説明できるものではないと思うけど、そういう、人物のバックグラウンドに息を吹き込むのは役者なのかなあ。感動する暇もなく超特急でストーリーが展開するので、舞台とはけっこう印象が違った。

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    2012年12月12日