ウィリアム・シェイクスピアのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
授業の一環で読んだ。リア王がとにかくプライドが高く傲慢で、多分認知症なんだろうなと思う場面(すぐ癇癪を起こしたり、訳のわからない言葉を言い出したり)が多かったけど、それでいても自己中で救えないと思った。
コーデリアは一見優しい女の子のように見えるけど、嘘をつけないからって愛を語らないのは何だか薄情に感じたし、そもそもの原因は彼女にあるように感じた笑
また、事あるごとにリアやエドマンドなど、登場人物が星や女神、ヘカテなど様々な物に祈っていたのが印象的。1600年?くらいに書かれたはずだけど、エドマンドが星座や占いについて批判的な意見を言っているのに驚いた。みんながみんな盲信的ではなかったのだな、と思った。
エドマンドに関しては、嫡出子であったとしても別に父親の愛情はしっかりあるように感じるのにどうしてそこまで憎めるのだろう、彼は完全な悪にように思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前回注釈付きを読んだので
今回のセリフと舞台の動きのみの脚本でもイメージしながら読めた
巻末でも訳し方について述べているので 参考になる
あえて同じ単語を使っていたり 歌舞伎との対比だったり
ヨーロッパのドラマは潜在的矛盾が何かのきっかけで表に出て いろいろと事件が起こる
(となると マクベスは魔女たちに会わなければ 「王になりたい なれるのでは」とはならず 何も起きなかったのか)
訳者の『訳す時はいろいろな字引を引いて シェイクスピア辞典を引いたり 故事来歴を調べたり 前の人の訳を右側だか左側だかに置いて それよりいい訳をしようと思うし』
に笑ってしまった
マクダフ夫人と息子の会話
「じゃあ誓いを立てて破る人って馬鹿だね だって誓いを立てて破る人は一杯いるんだから 嘘をつかない人をぶん殴って縛り首にすればいいのに」
訳者あとがきによると 当時のイギリスは魔女狩りが盛んで 『すぐ隣のおばさんを魔女だといって引っ張っていって 残虐な目に遭わせて殺してしまうという事件がしょっちゅうあったのは シェイクスピアが生きていたころです』とあるので
そういうのも関係して出たセリフかなとも思ったり
(誓いを立てて破る人→魔女とされた人 嘘をつかない人→裁いた聖職者や権力者?と思ってしまった)
マルカムのセリフの矛盾は相変わらずだけど コレどういう事なのだろう?
有名な詩は以下の訳し方
「明日 また明日 また明日と 小刻みに一日一日が過ぎ去って行き
定められた時の最後の一行にたどりつく
きのう(←なぜひらがな?)という日々はいつも馬鹿者どもに
塵泥の死への道を照らして来ただけだ
消えろ 消えろ 束の間のともし火!
人生はただ影法師の歩みだ
哀れな役者が短い持ち時間を舞台の上で派手に動いて声張り上げて
あとは誰ひとり知る者もない
それはただ白痴が語るただ一場の物語りだ
あふれ返る雄叫びと狂乱
だが何の意味もありはせん」 -
Posted by ブクログ
1度読んで、物足りなくて続けて再読。
シェイクスピアは遠い昔に読んだマクベスに続いて2作品目。
ハムレットを読もうと思ったきっかけは、井上涼さんの「オフィーリアまだまだ」を見て、その後YouTube・山田五郎さんのオトナの教養講座でミレイの「オフィーリア」の回を見て。
これはハムレットを読まねば、と。
読んでてあまり悲劇感を感じず、特にポローニアスとのリズム感ある会話が何だか漫才みたいに感じた。ギャグかな?
ハムレット、何で狂気のふりしてるの??さっさと復讐しちゃいなよ!って読んでてずっとヤキモキした。
演技ばっかしてるから、いろんな人が犠牲になっちゃってる…。
最初にお父さんの亡霊に真実を明かされた時、ホレイショー達に打ち明けてサクサクっと作戦立てて、で後半の決闘のシーンでキレッキレの復讐!!だったら読んでてスカッと気持ち良いんだけどな。
まぁ、それじゃダメなんだよね。人間くさいのがまた魅力。悲劇ってこうなんだよね。切ない…。
次は実際に劇を観たい! -
Posted by ブクログ
「人生は舞台。人はみな大根役者。」
〈あらすじ〉
スコットランドの将軍マクベスは戦争からの家路で3人の魔女に遭遇する。魔女はマクベスはいずれ領主、そして王になるという。半信半疑だったマクベスだがその後戦果をあげた褒美として領主に任命され、魔女の予言が本物であることに気づく。それから強欲になり続けるマクベスは、殺人に手を染め自らの身を滅ぼす。
〈珍しくファンタジー〉
マクベスはシェイクスピアの四大悲劇の中で唯一ファンタジー要素を有している作品である。リア王、オセロー、ハムレットはいずれも生身の人間を中心に人間の愚かさを描いているが、マクベスだけは「魔女」が登場するからだ。
四大悲劇を立て続けに鑑賞している身としては新鮮で面白い。が、マクベスだけに魔女を登場させたシェイクスピアの意図は何なのか、人間で描く人間の愚かさ、という一貫性を破ってまで魔女が必要だった理由は何なのか、気がかりでしょうが無い。もしかすると魔女はマクベスの強欲が創り出した妄想で、魔女もまた人間の愚かさの一部だったとしたら...と考えずにはいられなかった。
〈連鎖する悲劇〉
最初はダンカン王を殺し自身が王となることが目的だったマクベスだが、王を殺したことによりその座を守るため親友を、次はその家族を、といった様に次々殺人に手を染めていく。罪に罪を重ねどんどん気が狂っていくその様子はまさに悲劇であると同時に、シェイクスピアの、罪を庇える罪など無い、というメッセージも受け取れると感じた。
四大悲劇のうちの一つであるマクベス、強欲が生んだ悲劇だった。