ウィリアム・シェイクスピアのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ『バンパイヤ』を読んだのは『三つ目がとおる』『どろろ』のあとで、それらよりも印象に強いものではなく、どちらかというと感想に困る類の作品だった。
間久部緑郎というユニークな名前の元ネタがシェイクスピアであることはコミックスの折り返しに著者自らの言葉で記されていたような気がするが、感想に困るたぐいの作品だったから、それに惹かれて原典にあたるというようなこともせず、四十年くらい経ってしまった。
シェイクスピア初心者である。どれを選べば無難なのかもわからないような。読みやすいもの、とっつきやすそうなものを探したところヒットしたので本書を選んだ。
訳の良し悪しはわからない。下剋上したけど三日天下で終わ -
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Posted by ブクログ
シェイクスピアの言わずとも知れた悲劇の名作。良いテンポとユーモアのある表現が心地良い。
コアメッセージとしては「権力は持ち続けろ」「だれかに依存する状況は絶対に避けろ」というところか。
リア王は物分かりの良い風を装って、気前よく娘たちに自らの権力を分け与えた。自分と自分の兵隊を養う財産も放棄して、娘に交代で面倒を見てもらう悠々自適な老後を夢見たのだ。しかし娘たちは養い続けなければならない父親に嫌気が差して、彼を追い出してしまう。リア王は裏切られたショックに発狂し、廃人となってしまう。
あらすじとして悲劇だが、トリガーは王の愚かさにある。例え自分が王であり、頼るのが例え実の娘でも、ずっと依存し -
Posted by ブクログ
ネタバレシェイクスピアの本を初めて読んでみた。
大筋の内容は理解できたものの、聞きなれない言葉も多く、この演劇の本当の良さをどこまで理解できたかはわからない。
スコットランドの力ある武将であったマクベス。三人の魔女に出会い「王になる」という預言を聞いたことをきっかけに、少しずつ歯車が狂い始める。
まずは王殺しを実行し、預言通り王となることはできた。ここで終わればよかったものの、今度は王の座を失うことの恐れから、さらに殺しの手を強めていく。
その手を強めれば強めるほど、マクベスは自身の身を破滅の道へ導くこととなってしまう。最終的には、唯一信頼していた夫人にも先立たれ、身内を殺された復讐者により葬られてし -
Posted by ブクログ
【読み終わって感じたこと】
誰かの喜劇は、必ず誰かの悲劇によって成り立っている。その事実を改めて考えさせられる作品だった。この作品は、単なる喜劇ではない。シャイロックという1人の人間の悲劇でもあるということを、忘れてはならないと思う。
【印象に残ったセリフ】
「ユダヤ人は目なしだとでも言うのですかい?(中略)何もかもクリスト教徒とは違うとでも言うのかな?」
シャイロックの言葉。登場人物たちは、彼を「ユダヤ人」「異教徒」と何度も呼んでいた。人種で見て、シャイロックの中身をあまり見ようとしていない様子が窺えた。もちろんシャイロック自身の中身もあまり良いものとは言えないだろう。だけど、彼は「ユダヤ -
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