ボードレールの「理想」(L'Ideal)に曰く「深淵のように深いこの心が求めるのは、/あなただ、マクベス夫人よ、罪にくじけない魂」。 「いいは悪いで、悪いはいい(Fair is foul,foul is fair.)」というコンセプトのもとに成りたっていると思う。絶えず希望の中に絶望があり、絶望の中に希望がある。その意味で、Time and the hour runs through the roughest day.とThe night is long that never finds a day.はこれをよく表現していると思う。個人的にシェークスピアは「時」という概念を非常に重視すると考えているが、彼の時に関する考え方を知る上で、「明日、また明日、また明日と(Tomorrow,and tomorrow,and tomorrow)〜意味は何一つありはしない(Signifying nothing)」の有名な「人生は歩きまわる影法師(Life's but a walking shadow)」を含む部分は落とせないと思っている。