ウィリアム・シェイクスピアのレビュー一覧

  • お気に召すまま

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    愛と憎しみ、乱れて最後は大団円!

    この登場人物の絡まり方と、収まるところに全部収まる感じがシェイクスピアだな、と。追放された公爵の娘ロザリンドが、男装した姿でオーランドーに、「私をロザリンドと思って口説いてみろ」みたいに言うなんて、なかなか倒錯している。しかも、シェイクスピアの時代では、男性の俳優が女装して女役をしながら、男装するということに。うーん。

    延々と皮肉めいた長セリフもシェイクスピア。恋愛に関する格言が次々と述べられる。四代悲劇みたいな名作感はないけど、楽しく読めたので、きっとあの時代でも楽しまれたのだろう。

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    2017年10月08日
  • ハムレット ――シェイクスピア全集(1)

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    これは嘗て読んでいたはずなんだけど…
    内容をすっかり忘れていた。と言うより最初に読んだ時は頭に入らなかったのかもしれない。
    松岡和子訳は読みやすかったが、やはり登場人物の冗長なセリフを読み進むのは疲れた。疲れるけど、所々印象に残るセリフはある。例のセリフは
    「生きてとどまるか、消えてなくなるか、それが問題だ」
    上手い訳だと思う。でも
    「生きるべきか死ぬべきかそれが問題だ」
    のインパクトが強すぎて、それを超えるのが難しいのだろう

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    2017年05月16日
  • ハムレット

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    有名な古典劇の戯曲で、ジャンルは復讐劇の悲劇です。
    シャイクスピアのものを読むのは
    『ロミオとジュリエット』以来の二作品目になります。

    ぼくは演劇をよく知らないので、
    他の比較してどうだとか、
    現代劇と比較してどうだとか、
    まったくわからないのですが、
    この『ハムレット』に関していえば、
    ストーリーのスピード、セリフの質などから、
    「勢いがあるなあ」と思いました。

    また、
    「悲しみというやつは、いつもひとりではやってこない。
    かならず、あとから束になって押しよせてくるものだ」など、
    名言、警句、機知に富んだ言い回し、多様な比喩、
    アンバランスな狂気の言葉がちりばめられていて、
    シェイクスピ

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    2025年07月10日
  • オセロー

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    わかりやすいストーリー。
    嫉妬は怖い。とはいえ、あまりに簡単に部下に騙されすぎでは?と思わずにはいられない。

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    2017年02月05日
  • シェイクスピア全集 終わりよければすべてよし

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    解説によれば、『トロイラスとクレシダ』、『尺には尺を』と近い時期に書かれた作品との説があり、確かに類似している。『トロイラス』の方は全然覚えていないが、『尺には尺を』とは計略?により結婚して終わるあたりなど、筋としても似ている。とはいえ、作品全体としての強度はそれほど高くはなく、軽く読める作品。

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    2016年12月31日
  • シェイクスピア全集 アテネのタイモン

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    ネタバレ

    気前のいいタイモンが財産をすり減らし、孤独に狂い死にする話。どん底に堕ちるところがリア王、追放されたのちに復讐するあたりがコリオレイナスの要素が垣間みえる。トロイラスとクレシダの要素もあるらしいが、あいにくトロイラスの記憶がほぼない。。。いずれにしてもハムレットなどと比べると作品としての完成度は低い。

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    2016年12月26日
  • シェイクスピア全集 テンペスト

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    いくつか引っかかることがあったので、初めてシェイクスピアを読んでみた。詩的な雰囲気漂う作品で、和訳の妙が随所に織り込まれており楽しめた。

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    2016年11月14日
  • お気に召すまま ――シェイクスピア全集(15)

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    台本形式の書かれ方だったけど、読んでるうちに自然と引き込まれた。すっごいハッピーエンドなお話でビックリ!これはやっぱりお芝居で見てみたいから、来年の公演が楽しみ

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    2016年11月04日
  • 新訳 マクベス

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     これほど評価が難しい本に出会ったのは久しぶり。この『マクベス』はそれほど長い物語ではなく、更には将軍が主君を殺し王位に就くも、本来の王位継承者に殺されてしまうという簡潔なストーリーである。それも当時の王様に献上した話であるためか、何処か媚びへつらっているような印象を受けてしまう。それなのに『シェイクスピアの四大悲劇』として数えられているのだから始末に終えない。

     この物語はマクベスを主人公と見るのか、王子であるマルコムを主人公としてみるかで大きく変わってくる気がする。マクベスは魔女の甘言から王位を望み、王を殺して王位を奪ってしまう。しかし魔女のもう一つの予言が気になり周囲全てが敵に見えて段

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    2016年09月08日
  • シェイクスピア全集 じゃじゃ馬ならし

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    タイトル通り、調教されるする話と言っても過言ではない。展開はロマンスなはずなのだが……。
    上演当時は、女性は控える者であることが常識であったが故に、全くの違和感はなかっただろう。しかし、今からしてみたら、フェミニストが黙ってないはず。

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    2016年08月24日
  • 新訳 十二夜

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     ありきたりといえばありきたりな恋愛模様もシェイクスピアに掛かれば登場人物全てが何らかの啓示や教訓を示しているかのような壮大な物語に変貌するというのはやはり凄いと思う。一見するとただ遠まわしでややこしいだけに見える台詞も深く読み取っていけばそこらの教科書よりも深い道徳を教えてくれるような気がする。

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    2016年08月12日
  • ハムレット

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    シェークスピア4大悲劇の1作にして、有名な一節のある作品。とはいえ題名しか知らずにいたため、今回、手に取った。セリフのみで構成されていたが、映像が目に浮かび、しっかり"読める"つくり。さすがである。

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    2016年07月12日
  • 夏の夜の夢・あらし

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    ネタバレ

    くどい。でも面白い。それが率直な感想。
    初めて読んだ戯曲よりは楽しめたし、話も把握できた。
    でもなかなか進まない。ただ単にそれは、この文体か合わないだけなのかもしれないし、違うかもしれないけど。
    今度は日本のを読む。

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    2016年04月22日
  • マクベス

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    ネタバレ

    解説にもあるが、実際のマクベスは10年以上スコットランド王位にあったわけで、時間や距離をぐっと圧縮している。

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    2016年04月16日
  • シェイクスピア全集 オセロー

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    20160312 高校以来に読んだ。展開が早くて人間はそんなに単純ではないと思ったりしたが舞台と考えるとこのテンポでないとダメなのだろう。

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    2016年03月12日
  • オセロー

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    どんなにきれいな言葉よりも
    いっちばん共感したのは下のシーン

    『オセロー』で、酒の勢いで暴れて地位をなくしてしまった
    キャシオーという登場人物のせりふ

    「ああ、ちくしょう、どこにいるのだ、酒の神め!
     まだ名前がないなら、悪魔と呼んでやるぞ!」

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    2016年02月27日
  • ハムレット

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    ハムレットは、復讐をする話なのですが、ポローニアスの台詞が面白かったです。ポローニアスはハムレットの恋人のオフィーリアの父親なんですけど、娘が大好きでオフィーリアがハムレットのことを相談しても的外れなことを言っていて面白かったです。こういう父親はコメディードラマにいそうです。

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    2015年12月21日
  • リチャード三世

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    この悪人にどうしても惹かれる、グロスター公リチャード。

    史劇は歴史がわからないと難しい。先に解説の家系図をよく見た方がよいかも。リチャード三世は醜いようですが、どっこい、黒いイケメンに思えてくるのは、読書ならでは。

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    2015年11月22日
  • 夏の夜の夢・あらし

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    ネタバレ

    短いのでさらっと読み進められる。妖精や怪物の登場など、両作ともに登場人物が個性豊かで魅力的。
    (夏の夜の夢)妖精が多すぎて整理するのがちょっと大変。キューピッドの矢の力を持った植物と、うっかりものパックが引き起こす若者たちのてんやわんやが面白い。
    (あらし)何故プロスペローがあっさり許し、キャリバンが突然従順になったのかが謎ではあるが、読者を引き込む展開が続くのであっという間に読めてしまう。

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    2015年09月16日
  • リア王

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    ネタバレ

    人に人の心が読めるなんて、そんなお話。

    娘の愛情をテストしたリア王。ことばに騙され読み間違える。忠臣を追いやり、荒野をさまよう。家臣は野心に満ちた子の計略に嵌り、二心のない上の子を遠ざける。愛を手段に、この世の富と肩書を求める姉妹。結局、心優しいコーデリアも、自分の間違いに気付いた老王も、死ぬ。悲劇。

    ハッピーエンドに直した版があるという。それはそれでいい気持ちになれるかもしれないが、悲劇を観る意味がある。悲しい、悔しい、ひどい、そんな激情に身を委ね、心を揺さぶらせる。その中から見えてくるものがあるはずだ。お涙ちょうだいの安易なものにとどまらず、観客を突き放して、呆然とさせて、ひっかかった

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    2015年09月01日