作品一覧

  • あらし 研究社シェイクスピア・コレクション1
    4.0
    「人間てなんて美しいんでしょう。これはすばらしい新世界」 ――絶海の孤島で成長した美しい娘は思わずこう叫ぶ。ここにこめられた何重ものアイロニー。かつてこの幼い娘とともに国を追われたミラノ大公プロスペローは魔法により復讐をはかるが、やがて復讐者への憎しみは赦しへと変わり、平安が訪れる。妖精たちの歌声にみちた魔法の島で織りなされる、詩的情緒あふれるシェイクスピア最晩年の名作。そこにはシェイクスピアならではの苦みも仄見える。

ユーザーレビュー

  • あらし 研究社シェイクスピア・コレクション1

    Posted by ブクログ

    研究社シェイクスピアコレクションの第一巻です。
    ミラノを追われたプロスペローが、魔術を研究してそれを駆使し復讐を始めることから物語は始まります。
    しかし、復讐の途で感情と理性に揺り動かされた彼は理性を選ぶ。
    シェイクスピア特有の人間臭いユーモアも沢山盛り込まれ、文字であるけれども彼らの息遣いが伝わってくるような一冊です。

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    2014年01月16日
  • マクベス 研究社シェイクスピア・コレクション7

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    ネタバレ

     新しく出版されたマクベスの翻訳版。この方の翻訳は大好きなので、手に取りやすくなった版が出て嬉しい。
     マクベス自体何度も読んでいるので、さくさくと読むことが出来たのだけれど、解説の中で、悲劇の中では短い部類に入ると知り、「確かに展開も目まぐるしく変わっていくよなあ」と納得。新たな領主になり、王の座を手に入れ、疑心暗鬼になり、身を滅ぼす……。アンダーグラウンドまっさかさまな単純展開だけれど、観客サイドに立つとこのくらいがちょうどよかったのかも(相手を考えると……なんて邪推?)。
     シェイクスピアが生きていた時代の劇は、今みたいなきらびやかな舞台ではなく、背景は全て観客の想像にゆだねられていた。

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    2019年03月17日
  • ジューリアス・シーザー 研究社シェイクスピア・コレクション6

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    慣用句"dogs of war"の背景を知るために読む。 *謙虚は若い野心の梯子=上りつめて野心を満たしてしまえばもはや梯子を顧みずに見下す

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    2019年01月04日
  • ロミオとジュリエット 研究社シェイクスピア・コレクション5

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    以前から読みたかった本をやっと読み終えました。
    おもしろい。
    登場人物の大げさな言い回しと、詩のようなテンポの良さ。あとがきで知りましたが詩劇という形式をとっているのだそうです。
    意外に下品な所もあり、とにかくすごくユーモラス。

    ストーリーも良かった。
    今後少しずつシェイクスピアの作品を読んでいこうと思います。

    “太陽が沈めば地には霧が立ちこめる。だがわしの甥という太陽が沈んだとなったら、こりゃ雨のどしゃ降りだわい”

    “生命がこの唇から立ち去ってもう幾時間か。死神が時ならぬ早霜のように広い野原に一番の美しい花の上に降り立った。”
    ※↑娘が死んでるのにのんきに詩のような台詞を放ってるところ

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    2014年03月02日
  • ロミオとジュリエット 研究社シェイクスピア・コレクション5

    Posted by ブクログ

    敵対する名家同士のロミオとジュリエットによる悲劇の愛の物語。
    4世紀も前の書に存在していた愛が今尚、編纂されてはいても息づいています。
    ローレンス修道僧のロミオ宛の手紙が届いていたら…!
    心の底から悔やんでしまいます。
    しかし、死を持ってして愛を築き上げた二人がいたからこそ
    最終的にモンタギューとキャピュレット両家が和解できたのも事実。
    ハッピーエンドかバッドエンドか。
    それは人の立場によって変わってくるのです。

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    2017年11月06日

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