川内有緒のレビュー一覧
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『目の見えない白鳥さんとアートを見に行く』で知った川内さんのエッセイ集。
海外を飛び回っているイメージが強くて、とてもアクティブな方だと思った。
彼女の回りではただの日常が、とてもスリリングだったり面白かったりで驚かされる。
家族もさそうだが、友だちもみんな結局は楽しんで生きているというのを強く感じた。
「エレベーターのボタンを押さないでください」は、茶色いランドセルを選んだ妹・サチコが2年になったときの担任・マストヨ先生がやったことだとは…。
「小津安二郎のゆかりの「茅ヶ崎館」で書く」で作品を生み出す話も決めては「二番」なのか…
「非常に大きな贈り物」に唖然となる。
「呪いのピアノ -
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Posted by ブクログ
楽しい一冊だった。なんだか、パリを舞台にした本は、どこかアンニュイな雰囲気の人々が出てくることが多いけれど、この作者の周りはみんなあっけらかんとしていて、悩みが(正職員になれないと最低賃金の半分くらいしかもらえないとか!黒人が一緒に行くと不動産やさんはアパートを貸さないとか!)ないわけではないけれど、それぞれが自分の良いように人生を切り開いていっている感じが良い。
アーティストたちの不法占拠アパートでのパーティーなんて、なかなか参加できそうにない!
作家さん自身は、私は行き当たりばったりで、と書いているけれど、ある意味、知らず知らずコツコツ努力したりアンテナはったりしてるために、チャンスが転が -
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日芸からのアメリカの大学院からの大手コンサルからのパリの国連...目が眩むようなエリートの著者。
初めは自分もこの方は育った環境からして何もかもが違うと、ややひねくれながら読んでいたのだけど、
著者をエリートにしたのは前向きで物怖じしない心の強さゆえと気づき、憧れの気持ちに変わっていった。
国連で通用するくらいの英語スキル、ビジネススキルは、私からしたら途方もない努力と苦悩が必要に思えるけど、著者は「その時々にやりたいことに流されただけ(意訳)」というんだからすごい。
今のままではなく、なにか変えたいと思っている自分に気づかされた本でもあった。 -
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著者が国連職員としてパリで過ごした5年半の生活をおもしろおかしく綴ったエッセイ。バイタリティ溢れる著者の素敵な人柄が伝わってきます。
海外での生活や国連の仕事内容、気になる方も多いのでは?この本で少し覗いてみることができますよ。
2000倍という募集倍率から選ばれ、晴れて国連職員となり、パリでの生活をスタートさせた著者。その彼女を待ち受けていたものは、
・パリでの住宅探しの苦労
・パリでの理不尽な仕打ち(不幸話ではない)
・優秀でクセのある各国の愉快な同僚たち
・お役所感満載のカオス組織
・国連内の珍常識、時間感覚 などなど。
スラスラと楽しく読めました。
興味の赴くままに突っ走る著者もさる -
Posted by ブクログ
この作品で取り上げらているのは、中国人の現代美術家蔡國強(とはいっても知らなかったけど)と福島県いわき市在住の実業家志賀忠重…この一見してつながりが見えない2人、でも強固な絆が2人にはありました。蔡國強が無名の時から支援をしていた志賀忠重、どこまでもつづく2人の関係性にはちょっと羨ましいものを感じたりしました。
だって、蔡國強が舟を使って作品を作りたいから海外まで持ってきてほしい…持っていくまでだって大変、その後組み立てるのだって…それを仲間を連れて海外に行っちゃうんですよ、この志賀忠重って人!!そして、東日本大震災後に、何かに役立ててほしいと蔡國強が寄付したお金を子どもたちからの絵画作 -
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忘年会の帰り、会社の後輩と電車で本の話をした。彼が最近のお勧めと言うことで教えてくれた本。最近、人から教えてもらった作品に当たったことがなかったが、これは良い、とても面白く読んだ。
私も私の骨は自然界にまいてほしいと思っており、題材も興味深い。遺骨を自然にまく話、五話。
ミクロネシア、チェコ、インド、ヒマラヤ。
山好きな私は特にヒマラヤの話が楽しかったな。この時代によくまぁとか、エネルギッシュな家族だなとか。
私は(今のところ)自分の死はそんなに怖くない。
死とは残された人の話なのだなと思った。残された人は故人を想う。
妻が死んだ後私はどの様に過ごすのだろうか?
私が死んだ後妻はどの様に