川内有緒のレビュー一覧

  • パリの国連で夢を食う。

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    正規雇用、年金、定職…。いろいろな「社会の常識」にとらわれすぎていて、自分の人生を正面から見つめられないことってよくあります。そのとき、目の前にあるチャンスに手を伸ばすかどうかは自分次第。そのチャンスが手を引っ張るのか足を引っ張るのか…。それもやってみなくちゃわからない。東京の満員電車の中で読むには、なかなかに刺激の強い一冊でした。

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    2024年09月18日
  • 晴れたら空に骨まいて

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    ずいぶん前に買って、置いておいた本。
    ふっと立ち昇る死の匂いにつられて読み始めた。
     
    散骨というスタイルは共通しているけれどそれぞれ異なる人生を送った人たちのお話。残された人の語り口が必ずしも重く暗いものではないことに少し驚き。

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    2024年09月06日
  • パリでメシを食う。

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    学生の頃に読んでたら自分の人生変わってたかもしれない、と思う本だった。そのくらいの衝撃。
    なんやかんやあってパリで生計を立てている日本人10人の人生を辿る本。ここに出てくる人たちは、普通だけど普通じゃない。全てがうまくいってるわけではなくて、苦しみに耐えたり、うまくいかないタイミングもたくさんあった。それでも前に進んで、この人たちの今に繋がってると思うと自然と涙が出てくる。
    でもやっぱり全員に共通してると思うのはとんでもないバイタリティと根性!普通なら耐えられないと思うところを耐え抜いている。尋常ではない。

    自分の人生は何歳からでも新しいことを始められるし、前に踏み出す力さえあればなんでもで

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    2024年08月15日
  • パリの国連で夢を食う。

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    めちゃくちゃ面白かった。先に「パリでメシを食う」を読んでからこちらを読むと、さらに面白い。著者の等身大のリアルな描写。文章のリズム。パリの本来の姿。そう、パリって、こうなんだ。本当、そう。綺麗な面ばかりじゃない。だけど、ここにいくつものドラマがある。夢に向かって何かを目指している人たちが集まる場所。国連という場所の中身を知って、なんだか複雑な気持ちになる。ここまで赤裸々にかける著者に尊敬の念が絶えない。読めてよかった。

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    2024年08月14日
  • パリでメシを食う。

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    パリで暮らす10人の、リアルな暮らしの切り取り。とてもリアルで、とても等身大で、とても、共感する。物語のようだ。でも、全てがノンフィクションで、それぞれのエピソードの最後に本人の写真が載っていて、そこに、現実であることを思い出す。

    綺麗な人生なんてなくて、でも、そんな生々しいリアルが、とても美しい。

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    2024年08月13日
  • わたしの名店

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    読んで、めちゃくちゃ敷居が高いけど、銀座の久兵衛で江戸前鮨を食べてみたくなった。
    もうカウンターで食べても許される歳ではある(笑)

    佐賀には行ったことがないけれど、あの餃子食べてみたい!ゴローさんも食べたかな。

    澤村伊智さんが、コロナが明けたら真っ先に行きたいと言っていたお店、イラストの下に小さく閉店文字があって切なくなった。

    藤岡陽子さんのおばあちゃんとお姑さんの、キッチンゴンに出前を頼む時の言葉には、昼休みなのに涙がじんわり出てしまったよ。

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    2024年07月23日
  • わたしの名店

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    色んなエピソードと共に語られるそれぞれのわたしにとっての名店。読んでるだけでお腹が空いちゃう一編から、切なくて目頭が熱くなる一編、一緒に居心地の良い空間でくつろいでいる気持ちになれる一編…このページ数でここまで心を揺さぶってくるのはきっとわたしにも素敵なお店と出会った経験があるから。わたしにとってのいちばんの名店探しの旅はまだ続きそうです。

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    2024年07月04日
  • パリでメシを食う。

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    ネタバレ

    「…30代目前で、急に中途半端が嫌になった。3年後の自分を想像したとき、このままだと同じ場所で同じ仕事をしてる気がした。パリに行けば、3年後はぜんぜん違うことをしている。今行かなかったら、この先行くことはない…」

    今の自分の心境そのもので、この本を読んで未経験からエンジニアを目指す決意をした(気がする)。
    専門スキルを持って働く人たちにあこがれを抱きつつも自分は器用貧乏タイプなんだと自己を分析していた(そう思い込むことであこがれへの可能性を感じないようにしていたのだと思う)。

    前職やそこを辞めてから働いた先で自分が器用どころか、逆に人より不器用なんだとわかったとき、あこがれへの可能性によう

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    2024年06月22日
  • パリでメシを食う。

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    パリで6年近くすごした筆者が、パリに住む日本人10人の人生を聴き、一冊の書籍になった。
    僕の生き方なんて誰の参考にもならないと言って取材に応じた人々。
    パリに移住して、異文化の中で、ましてや、異国人の立場で、生き抜く厳しさとワクワク感は、想像以上であろう。
    決して普通の人の人生ではなく、生きるパワーと勇気のお裾分けを頂いた気分である。

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    2024年03月30日
  • パリの国連で夢を食う。

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    まだパリには行ったことないけれど凄く行きたくなった。
    スクワット行ってみたい。

    I君とのデートの楽しみ方、凄く共感して首もげそうなくらい頷いた。

    学生時代をアフリカで過ごした友人がお勧めしてくれた本、読めてよかった〜。
    私もこの体で地球を楽しみたい。

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    2024年03月12日
  • 自由の丘に、小屋をつくる

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    生まれたばかりの子のために自分たちだけで小屋を作ろうと思い立つ。究極のDIY。4年かけて完成するまで、多くの友の助けを借りる。小屋の建築の進捗と子供の成長。クライマックスに向けて積み上がる感動。

    ただ小屋を作るだけの話ではあるが、試行錯誤の繰り返し、困った時に助けてくれる友人たち。笑いつつ涙のペーソスに富んだ作品。

    ジブリの「熱風」の不定期連載だったとか。確かあの落合博満の映画エッセイもこの社内報の連載だったかと。そっちのクオリティの高さも非常に気になる。

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    2024年02月17日
  • 自由の丘に、小屋をつくる

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    ある日思い立って小屋を作る。
    いざ始まってみれば、予期せぬことばかり。
    想像してたよりかなり大変。ちゃんとやらなきゃいけない事がたくさんある。
    自分の店を作った時にも思ったが、DIYは想像以上に人を成長させる。

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    2024年02月10日
  • パリでメシを食う。

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    とても良い本だった。
    私が本を読む理由の一つに、自分とは違う人たちとたくさん出会いたい、というのがある。その欲求をすべからく満たしてくれた。
    超人や偉人やお金持ちではなく、ごく一般的な人たちが自分の力で人生を歩んだ先にあった、「一般的な日本人」とは違う暮らし。それぞれの人のエピソードに共感し、勇気づけられ、私にもまだもっと人生を楽しむチャンスがあるはずだと思わせてくれる本だった。
    そしてひとつ。出てくる方々のご家族(ご両親など)が、良い意味で放任主義で、行ってこい、やってこい、と背中を押してくれるタイプのような気がした。親が日本的な型にはめようとすると、こういう自由を持った人は育たないかもしれ

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    2024年01月25日
  • パリの国連で夢を食う。

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    気になっていた作家さんの作品を読みました。タイトルどおり、パリの国連機関で働いていたころの、情景を描いた内容です。パリの街並みやカフェ、バール、宿などの細かな描写。多国籍、多様な価値観や個性を持つ多くの人物が登場し、それぞれのフィルターを通しての考えや実際の言動。

    そのような環境下で働き、暮らすことで、生きるとは、幸せとは、を考える。考えさせられる一冊です。

    以前好んで読んでいた、ロバートハリスさん、沢木耕太郎さん、高橋歩さんといった作家さんを思い出しました。やっぱりノンフィクションはいいな、とも。

    家族愛、恋愛の内容もあったり。パリは一度だけ、半日ほどしか滞在したことはありませんが、作

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    2024年01月08日
  • 自由の丘に、小屋をつくる

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    有緒さんからナナさんへ、小屋を通した壮大なラブレターだった。関わっているいろんな人たちや登場する人たち全てがキラキラしていて素敵で、大人ってこんなに楽しいんだなって思わせてくれるような一冊。

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    2023年11月07日
  • パリでメシを食う。

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    当たり前のことだけど、どんなに輝いて見える人でも苦難を経験しているということに勇気づけられた。

    余計なノイズに惑わされず、自分の声に耳を傾け続けることは、実はとても難しい。
    日本は他人からのノイズが多いのかもしれない。

    自分はどこに行ってもいい、挑戦してもいい、失敗してもいいということを忘れないでいたい。

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    2023年11月03日
  • パリの国連で夢を食う。

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    いわゆる波瀾万丈記だが、全体的に自意識過剰でないところが良かった。ついては、読んでいて疲れなかった。大変な事をわざわざ引き寄せて、
    一見自虐だが実は悦に入っている物書きがよくいるが、それとは対極。
    国連のパートは、非常に興味深い。国際機関に興味がある人は必読と思う。

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    2023年10月29日
  • 自由の丘に、小屋をつくる

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    いつものようにスルスルと。
    川内有緒さんの書く文章はとても丁寧で軽やかだ。
    楽しく読み進み、そして大きく共振してしまう言葉に出会える。
    次も楽しみ。

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    2023年10月29日
  • パリでメシを食う。

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    とてもよかった。それは、もうとってもとってもよかった。

    パリで働く人たちの今までの道のりを著者が丁寧にインタビューをし、まとめた本。と言うと簡単だけれども、読んでいると著者の感じるインタビュイーの印象がどうやって作られたのか、どうやって人間性が形成されていったのかというのが読んでいて伝わってくるのがとても面白い。そして各話を読み終えた時にはインタビュイーのことがとても魅力的に感じられる。そんな本だった。それは、思わずそれぞれの今を調べたくなるくらい(初版が約10年前だったので)。あとはパリに住んでみたくなってしまうくらい。笑

    最近、自分のことが嫌になる日が多かったけど、この本を読んで、それ

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    2023年10月01日
  • パリの国連で夢を食う。

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    読んでよかったな。本を読む楽しさを思い出させてくれた。
    内容も書き方もとても軽快で面白い。
    将来とか生き方とかでグルグル渦に巻き込まれそうになる自分だけど、
    有緒さんみたいにノリよくというか
    しなやかに生きていきたい。

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    2023年09月12日