【感想・ネタバレ】パリでメシを食う。のレビュー

あらすじ

三つ星レストランの厨房で働く料理人、オペラ座に漫画喫茶を開いた若夫婦、パリコレで活躍するスタイリスト。その他アーティスト、カメラマン、花屋、国連職員…パリにいつのまにか住み着いた日本人10人の軌跡。時にセーヌ川のほとりで、時にワインを片手に、彼らが語る軽やかでマイペースなパリでの暮らしぶりに、思わず肩の力がふっと抜けるエッセイ。

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Posted by ブクログ

パリで暮らす10人の日本人の話。それぞれの人の写真が良くて誰が撮ってるのかなーと思ったら、あとがきを読んで納得!

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2025年10月19日

Posted by ブクログ

ずっと読んでみたくてやっと読めた本

パリに住んでるとか関係なく素敵な人たちだなと思いつつ、でもおそらくパリの土地に合うからこそ輝ける人たちなのだろうなと感じました。

個人的には、この本を読んでいる途中で新聞を読んでいると、気になっていたエツツの絵がエッセイ欄の挿絵として掲載されているのを発見!
とっても素敵な絵でした。

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2025年07月27日

Posted by ブクログ

人の数だけ生きる道があって、場所があって、人生とはそういうものでいいんだなと肩肘張らずに教えてくれた。上昇するために生きていくんでしょうと言う人も、海外に住みながら自分の中の小さな故郷を求める人もみんな素敵。著者が人に向ける視点が何よりも素敵。
死にたいと言う人に「その目が他の誰かを癒してしまう 愛される力を兼ね備えて生まれてくる人がいるんだな」と言葉に翻訳できる力が素敵。
私もいい大人だけど、楽しい生活をしたい。楽しく生きたい。
「ただそこにいるだけでいいわけではなく、もっと濃い、コミュニケーションでも言葉でも、ボディタッチでも 言葉にして欲しい、言葉にしたい。」
あ、そして、私も誰かのためにご飯を作ることが、好きだ

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2025年07月18日

Posted by ブクログ

どこにも無い~。と思って諦めていたんですが、ほかの本を読んでいたら著者の文章が出てきて読みたい熱がまた上がり、やっと読めました!

タイトルから、てっきりご飯を食べるお話かと思っていたら「生活をして生きていく」方の「メシを食う」だった。
一貫して、「あたしには出来ないな」というエピソードだらけでした
けど、こんな風に生きられたら今頃どんな人生だったんだろう?とも思ったり。。
想像を楽しめる本だなと思いました。
読めてよかった!って思いました。

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2025年07月14日

Posted by ブクログ

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川内 有緒
(かわうち ありお、1972年10月9日 - )は、ノンフィクション作家[1]。国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)勤務後、フリーランスの作家になり、第33回新田次郎文学賞、第16回開高健ノンフィクション賞受賞[1][2]。

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2025年03月14日

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パリでメシを食う。食レポじゃなかったのかと期待外れだったのは一瞬で、今では出会えて良かったと思える一冊。
生存バイアスかもしれないけれど、パリで生業をしている人たちはみんな自分に正直にまっすぐ努力を惜しまない人だった。周りの目や一般論は抜きにただ直向きに努力する。何事も始めるのに遅いことはないし、続ければ形になっていくようだ。とても刺激的な一冊になった。

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2024年11月18日

Posted by ブクログ

学生の頃に読んでたら自分の人生変わってたかもしれない、と思う本だった。そのくらいの衝撃。
なんやかんやあってパリで生計を立てている日本人10人の人生を辿る本。ここに出てくる人たちは、普通だけど普通じゃない。全てがうまくいってるわけではなくて、苦しみに耐えたり、うまくいかないタイミングもたくさんあった。それでも前に進んで、この人たちの今に繋がってると思うと自然と涙が出てくる。
でもやっぱり全員に共通してると思うのはとんでもないバイタリティと根性!普通なら耐えられないと思うところを耐え抜いている。尋常ではない。

自分の人生は何歳からでも新しいことを始められるし、前に踏み出す力さえあればなんでもできるのかもしれないと勇気づけられる。生涯手元において、いろんな人にも読んで欲しい本。

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2024年08月15日

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パリで暮らす10人の、リアルな暮らしの切り取り。とてもリアルで、とても等身大で、とても、共感する。物語のようだ。でも、全てがノンフィクションで、それぞれのエピソードの最後に本人の写真が載っていて、そこに、現実であることを思い出す。

綺麗な人生なんてなくて、でも、そんな生々しいリアルが、とても美しい

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2024年08月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「…30代目前で、急に中途半端が嫌になった。3年後の自分を想像したとき、このままだと同じ場所で同じ仕事をしてる気がした。パリに行けば、3年後はぜんぜん違うことをしている。今行かなかったら、この先行くことはない…」

今の自分の心境そのもので、この本を読んで未経験からエンジニアを目指す決意をした(気がする)。
専門スキルを持って働く人たちにあこがれを抱きつつも自分は器用貧乏タイプなんだと自己を分析していた(そう思い込むことであこがれへの可能性を感じないようにしていたのだと思う)。

前職やそこを辞めてから働いた先で自分が器用どころか、逆に人より不器用なんだとわかったとき、あこがれへの可能性にようやく目を向けることができた。

「人と比べない」と言いつつもあいかわらず人と比べ続ける日々ですが、定期的に読み返したいなと思う本です。

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2024年06月22日

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パリで6年近くすごした筆者が、パリに住む日本人10人の人生を聴き、一冊の書籍になった。
僕の生き方なんて誰の参考にもならないと言って取材に応じた人々。
パリに移住して、異文化の中で、ましてや、異国人の立場で、生き抜く厳しさとワクワク感は、想像以上であろう。
決して普通の人の人生ではなく、生きるパワーと勇気のお裾分けを頂いた気分である。

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2024年03月30日

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とても良い本だった。
私が本を読む理由の一つに、自分とは違う人たちとたくさん出会いたい、というのがある。その欲求をすべからく満たしてくれた。
超人や偉人やお金持ちではなく、ごく一般的な人たちが自分の力で人生を歩んだ先にあった、「一般的な日本人」とは違う暮らし。それぞれの人のエピソードに共感し、勇気づけられ、私にもまだもっと人生を楽しむチャンスがあるはずだと思わせてくれる本だった。
そしてひとつ。出てくる方々のご家族(ご両親など)が、良い意味で放任主義で、行ってこい、やってこい、と背中を押してくれるタイプのような気がした。親が日本的な型にはめようとすると、こういう自由を持った人は育たないかもしれないと思った。

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2024年01月25日

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当たり前のことだけど、どんなに輝いて見える人でも苦難を経験しているということに勇気づけられた。

余計なノイズに惑わされず、自分の声に耳を傾け続けることは、実はとても難しい。
日本は他人からのノイズが多いのかもしれない。

自分はどこに行ってもいい、挑戦してもいい、失敗してもいいということを忘れないでいたい。

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2023年11月03日

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とてもよかった。それは、もうとってもとってもよかった。

パリで働く人たちの今までの道のりを著者が丁寧にインタビューをし、まとめた本。と言うと簡単だけれども、読んでいると著者の感じるインタビュイーの印象がどうやって作られたのか、どうやって人間性が形成されていったのかというのが読んでいて伝わってくるのがとても面白い。そして各話を読み終えた時にはインタビュイーのことがとても魅力的に感じられる。そんな本だった。それは、思わずそれぞれの今を調べたくなるくらい(初版が約10年前だったので)。あとはパリに住んでみたくなってしまうくらい。笑

最近、自分のことが嫌になる日が多かったけど、この本を読んで、それぞれからちょっとずつエネルギーをもらった感じ。アーティストのエツツが言っていたように、いい方向に向かうと思ってこれから行動していきたい。

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2023年10月01日

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面白かった。「しょーもない人生」なんてことない。小説になりそうな人生を沢山見れた。勝ち組負け組とかそんな物差しで計るのが馬鹿らしいと思えた。自分の内なるものに正直にいたら道は開かれるのかも。

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2023年09月10日

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ネタバレ

川内さんの本がとても好きだなあ。
軽い文調なのにそっと本質をついていて、そしてじんわりあたたかい気持ちになる。

フランスで生きる日本人の人たち、皆行動力が凄まじい。普通なら考えられないくらい飛び抜けてるなあ。こういう人たちにもっと出会いたい。

パリ行きたいなあ。

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2025年10月30日

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ネタバレ

動いている人の方に人の目は向く、というけれど、

パリで生計を立てる日本人というのは、ほんとうに書きがいがあるテーマだなーと、

その他のさまざまな国にも、都市にも、

いろんな人生を送られている方々がいるかと思うけれど、

パリ、は特に日本人にとっても世界的にも世界の舞台に立つ、というイメージの象徴だからこそ、

そのノリを正に体現するような人たちのお話には関心をそそられますね。

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2025年10月21日

Posted by ブクログ

パリで過ごす日本人にインタビュー
それぞれの人生ドラマがあってとても面白い

川内さんの本は初めて読みましたが、インタビューしたことが丁寧に書かれていて、川内さん自身がインタビューした人にとても興味を持ち、そして好感を持っていたことがわかります

パリには旅行でしか、しかも一回しか行ったことがないけれど、あのパリの街並みや空気感を思い出して懐かしさを覚えました

日本で生きにくくても、パリなら生きやすさを感じる人もいる
不思議で素敵な街が、パリという場所なんだなと思います

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2025年10月21日

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フランス流生き方がマイブームなので、フランスに根差してギリギリの環境で前へ進む生き様は、とても面白かった。優雅でオシャレというフランスのイメージとは程遠いが、逞しさと自分流が美しい。

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2025年08月26日

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なかなかに、面白かった、パリに住む、ある種の能力を活かして生きている日本人たち。
肩肘張っていない人が多くて、ちょっとびっくり。
かと言って、自分がそう出来るかと言ったらそうではなくて。

また読んでみたい、この人の視点の捉え方。

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2025年07月20日

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パリに生きる日本人のインタビュー。
みんな全然違う方向からパリにやってきて、それぞれの人生を歩んでいる。
すごく努力しているし頑張っているんだけど、どことなく力が抜けている。
パリの雰囲気がそうさせるのかな?
私もちょっとずつだけど前に進もうと、背中を押してくれるような本でした。

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2025年06月02日

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パリで暮らす10人の日本人のインタビューを元にした話。みんな色々あってパリに辿り着いてるけど、その過程も様々で、どの話もとても興味深く面白く読んだ。

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2025年03月22日

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パリで暮らす日本人たちは、どのようにしてそこにたどり着いたのか?
刊行から15年経ち、今ではまったく違う生活をしているであろうと思わせる、バイタリティのある人たちに思いを馳せる。

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2025年02月22日

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パリで暮らす筆者がパリで暮らす日本人にインタビューしてまとめたルポ。人の人生っておもしろいですね。大きな名声を勝ち得た人ばかりが登場するわけではないですが、みんなそれぞれ自分の道に幸せそうに生きてます。もちろん、パリで不幸を感じながら暮らしている日本人もいるでしょう。でも、笑いながら楽しく生きたい。パリってそんな人の集う町みたいです。楽しく幸せならば、東京でも同じですね!

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2024年09月04日

Posted by ブクログ

読むのにかなり時間がかかった。
私が好む物語調のものでも無いし、有名な人や興味のある職業ばかりじゃないからだ。
でも、面白かった、まさに、参考になる話・サクセスストーリーじゃないんだけどだからこそ面白いっていうか。
私にも無限の可能性があるように思えた。なんなら来週からパリに住んでるかもしれないし(笑)
でもそれくらい本当に生き方って自由なんだ。
私もきっとパリは完全に好きにはなれないと思う、京都のほうが100倍生きやすいだろうし。
でも最近の私はなんでかパリに惹かれてる。モンマルトルから見たあの景色が忘れられないからだろうか。あの沢山の花が沢山ある街と、昼間からお酒を飲んで楽しそうに話してたパリジャンや手を繋いでデートするご老人たちが忘れられないからだろうか。
今このタイミングで読んでよかったな。
私もいつか花屋さんになりたいな~

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2024年07月19日

Posted by ブクログ

6几帳面さと常識が幅を効かせる東京。几帳面すぎるんだよな、
17 ずっと同じような毎日でいいのか?
43ただ美味しい料理が作れるようになれればそれでいい。人のためとかじゃなくて、自分の理想として、こうなりたい、こう向上したいというのを目指してればいい。
51心配してるとそっちに行っちゃう。考えすぎだ
67理由なんていらないのか。何かやるときに理由なんて探しても見つからないかもと思いたい。

そう、これなんだ!そこには、彼女がずっと忘れられなかった調理場の緊迫感があった。レストランの面白さってそこなのかなって思います。その時その時で緊張感がある。お客さんが来てわーってなって、帰れば一息つける。その波が面白いんでしょうね。

上昇するために生きているんでしょ、人って。

この世の中には何をしたいかを語る奴が多すぎる。思っているならやらないと。口先だけになってないか。

パリでなら生きていける。自分が楽っていったらこっちなんですよね。パリでは思っていることを口に出しやすい。
もっと自由に暮らしたい。明日の仕事めんどくせーなーって毎日働いてる。違うだろ、それは。明日が楽しみって思える暮らしをしたい。

やっているときは楽しい。一瞬だけだけど。
向いているかどうかなど構わずに、ただひたすらに続けてきた。それを情熱と言わずになんと呼ぶのか。その続けてきたという事実だけで、充分なのかもしれない。

生活の中心が仕事ってありえないよな。幸せに生きるための手段としての仕事なんだよな。仕事は人生においてあくまでもサブ。仕事のことばっかり考えてるのは違うかなと思う。
海外で仕事がしたいじゃなくて、海外で暮らしてみたい、それでいいじゃん。

勝ち組とか負け組とか、そんな単純な分類には当てはまらない生き方。人は本当にどう生きてもいい。時間やお金に縛られながらも、安定して生きるのも一生。サクレ・クール寺院を眺めながら好きなことをして怒るのも一生。
なんか言葉以外に何か自分のこれだ、というものがあって、それで暮らすのもありかもな。

パリで暮らしてみたい。ゆっくり。ヨーロッパで暮らすようになったら、このせかせか感は無くなるのかな。

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2024年03月24日

Posted by ブクログ

この本に登場する人たちはバイタリティあふれる人が多い。突拍子もないことができて、無鉄砲に突っ走れる人。それも才能だと思う。
パリの雰囲気も感じられ、元気のでる一冊。

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2023年11月01日

Posted by ブクログ

パリで奮闘、活躍、躍動する日本人達のエッセイ集。
イタリア、オーストラリアに行った事があるけど、
やっぱり海外で働く、暮らす事には憧れる。価値観の共有がしたい。
英語ですら読み書きが出来ない私は涙を飲むしかないのです!^_^!

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

「5区 路上のドラマを切り取るカメラマン」
話的にはすごく好きなんやけど、ユリオ(息子)の子育てを実験って評してたんが、少々 気に触った

「18区 孤高のヨーヨー・アーティスト」
生死を感じる。

「7&16区 家族とアフリカと哲学を愛する花屋」
龍さんの人柄が割と好き。子育てちゃんとしてるのもいい。

私は若干 皮肉れてるので、ここにあるようにパリに来て何かできてる人たちって結局お金がある家庭で生まれて、それが実現可能だからじゃん。ぶっ飛んだちょっと特殊な経歴みたいなんを鼻高々に掲げてるのが憎たらしくも思える。

それはそうとまぁ、色んな人生があるんだなとも思うし、海外に思いきって行ける人ってやっぱ適度に楽観もててるよな

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2025年06月18日

Posted by ブクログ

パリで好きなように生きていく登場人物たちがかっこよかった。海外で暮らす人ってもともと心がとてつもなく強い人が多いって思っていたけど、必ずしもそうではなく、強い思いがあってその思いに従った結果パリに辿り着き、たくましく暮らしている。一歩踏み出す勇気もすごいし、異国での困難を乗り越えていくのもすごい。やろうと思えばなんでもできるというのは本当なんですね。私にもできるかな...

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2025年04月08日

Posted by ブクログ

題名から、パリで美味しい料理を食べ歩くようなストーリーかと思ったら、いい意味で全く違った…!

パリでその日の飯を食うために、苦しんだり、悩んだりしながら、順調ではない人生を目一杯生きる人たちの物語はとても面白かった。

その人にとっては普通の人生かもしれないけど、2つとない人生は、自分も含めて誰の人生でも魅力的で特別なものだと思えた。

将来のために頑張ることも大事かもしれないけど、今の自分のために一生懸命生きるのもいいのかもしれない。


***


僕は経済的なものは残してやれない。
父親として残してやれるものは、記憶と経験だけです。(P.92)


僕たち二人しか親になれる人はいないから。
子どもが最後にしがみつける場所、安心できる場所は家族じゃないですか。
そういう場所をユリオに絶対に作ってあげたかった(P.94)

そのためなら、もう恋愛はしないと言い切れる潔さ、思慮深さ、愛情の深さに、この人たちはすごいと思った。


人は本当にどう生きてもいい。
時間やお金に縛られながらも、安定して生きるのも一生。
サクレ・クール寺院を眺めながら、好きなことをして生きるのも一生。(P.288)

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2025年02月18日

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