あらすじ
三つ星レストランの厨房で働く料理人、オペラ座に漫画喫茶を開いた若夫婦、パリコレで活躍するスタイリスト。その他アーティスト、カメラマン、花屋、国連職員…パリにいつのまにか住み着いた日本人10人の軌跡。時にセーヌ川のほとりで、時にワインを片手に、彼らが語る軽やかでマイペースなパリでの暮らしぶりに、思わず肩の力がふっと抜けるエッセイ。
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Posted by ブクログ
「…30代目前で、急に中途半端が嫌になった。3年後の自分を想像したとき、このままだと同じ場所で同じ仕事をしてる気がした。パリに行けば、3年後はぜんぜん違うことをしている。今行かなかったら、この先行くことはない…」
今の自分の心境そのもので、この本を読んで未経験からエンジニアを目指す決意をした(気がする)。
専門スキルを持って働く人たちにあこがれを抱きつつも自分は器用貧乏タイプなんだと自己を分析していた(そう思い込むことであこがれへの可能性を感じないようにしていたのだと思う)。
前職やそこを辞めてから働いた先で自分が器用どころか、逆に人より不器用なんだとわかったとき、あこがれへの可能性にようやく目を向けることができた。
「人と比べない」と言いつつもあいかわらず人と比べ続ける日々ですが、定期的に読み返したいなと思う本です。
Posted by ブクログ
川内さんの本がとても好きだなあ。
軽い文調なのにそっと本質をついていて、そしてじんわりあたたかい気持ちになる。
フランスで生きる日本人の人たち、皆行動力が凄まじい。普通なら考えられないくらい飛び抜けてるなあ。こういう人たちにもっと出会いたい。
パリ行きたいなあ。