川内有緒のレビュー一覧

  • 目の見えない白鳥さんとアートを見にいく

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    全盲の白鳥さんと美術館を回るドキュメンタリー。
    目が見えないので白鳥さんは周りの人からどんな絵か聞きながら想像する。説明する側は今まで無意識に黙ってじっくり見て「感じる」から言葉にすることで今までにない発見があったり、「見る」とはなんなのか。全盲の白鳥さんには何が「見えてる」のか。
    そこの想像がこの本を読みながら一緒に考えることができて面白い。美術館に行ってみたくなる。
    9章あたりからある美術館の作品を見て、差別とは何か、偏見とは何かを考えさせられるようになる。
    差別や偏見はダメと言うのは簡単だけど、もし自分がなったらイヤじゃない?そう思うことは偏見では?
    こういう問題は決して簡単に解決するも

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    2025年07月21日
  • パリでメシを食う。

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    人の数だけ生きる道があって、場所があって、人生とはそういうものでいいんだなと肩肘張らずに教えてくれた。上昇するために生きていくんでしょうと言う人も、海外に住みながら自分の中の小さな故郷を求める人もみんな素敵。著者が人に向ける視点が何よりも素敵。
    死にたいと言う人に「その目が他の誰かを癒してしまう 愛される力を兼ね備えて生まれてくる人がいるんだな」と言葉に翻訳できる力が素敵。
    私もいい大人だけど、楽しい生活をしたい。楽しく生きたい。
    「ただそこにいるだけでいいわけではなく、もっと濃い、コミュニケーションでも言葉でも、ボディタッチでも 言葉にして欲しい、言葉にしたい。」
    あ、そして、私も誰かのため

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    2025年07月18日
  • パリでメシを食う。

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    どこにも無い~。と思って諦めていたんですが、ほかの本を読んでいたら著者の文章が出てきて読みたい熱がまた上がり、やっと読めました!

    タイトルから、てっきりご飯を食べるお話かと思っていたら「生活をして生きていく」方の「メシを食う」だった。
    一貫して、「あたしには出来ないな」というエピソードだらけでした。
    けど、こんな風に生きられたら今頃どんな人生だったんだろう?とも思ったり。。
    想像を楽しめる本だなと思いました。
    読めてよかった!って思いました。

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    2025年07月14日
  • 目の見えない白鳥さんとアートを見にいく

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    なぜ白鳥さんと美術館に行くのかという問いに最後向き合う作者の答えがじんわりくる
    絵をどうみるかのもっと先の根本的な人と関わる、話す、分かりあったり
    そのきっかけとしての作品鑑賞

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    2025年06月19日
  • 目の見えない白鳥さんとアートを見にいく

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    ネタバレ

    全盲の白鳥さんと、作者含む仲間たちが美術館にアートを見に行く。
    こういう話って、目の見えない人の気持ちになろう、想像力を働かせよう、という結論になるんだろう、と思っていたが、導き出されるのは「僕らはほかの誰にもなれない」「ほかのひとの気持ちになんかなれない」「なれないのに、なろうと思ってる気持ちの浅はかさだけがうすーく滑ってる」、そして「ただ一緒にいて、笑っていられればそれでよかった」という言葉。
    そのままの自分同士で、障害があろうがなかろうが気の合う人たちと、楽しく笑って過ごす。多様性のゴールはそこなのかもしれないと思った。
    どんなに遠くに行って美しい景色を見ても、あとに残るのは同行者の面白

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    2025年06月16日
  • パリの国連で夢を食う。

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    ここ数年で読んだ本の中で一番面白かった。こんなに面白い本を書く作家さんをこれまで何となくしか知らなかったのか!と思った。

    日芸卒で2000倍の倍率の国連のポストを手に入れた著者の5年半のパリの記録。なかなか知ることのできない国連の実態を面白おかしく知ることができると同時に、小説のような友情や恋愛もあり、、盛り沢山の内容で、自分も著者と一緒にうたた寝しながら夢を見たような気分だった。

    著者が本当にパワフルな方で、国連の職員を次々と巻き込んでいく様子が軽快でワクワクする。解説ではあちゅうさんが(インフルエンサーとしての印象が強かったけど、改めて文章が上手な方だなと思った)著者の夢を手にしていく

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    2025年06月09日
  • 目の見えない白鳥さんとアートを見にいく

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    芸術作品鑑賞についてではなく、芸術を通して触れられる人の人生や経験・価値観について書かれている。

    大切なのは、そこで触れられている作品自体ではなく、その作品を通じて起こる人間模様や会話。

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    2025年05月07日
  • パリの国連で夢を食う。

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    国連で働くということへの当初のイメージは、世界中のエリートたちが切磋琢磨しながらバリバリ働いているというものだった。
    しかし、著者の飾らない言葉で綴られる国連での仕事の日々は、色々と想像を裏切られた。個性的な人物が多く、エピソードもクスッとしてしまうような面白いものが多かった。

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    2025年04月14日
  • わたしの名店

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    どなたの書いたお店も料理も飲み物もエピソードもとても良かった。
    目の前にお店があって実際に飲んで食べているようでした。
    それにまつわるエピソードもとても良かったなぁ。
    実際にあるお店ばかりなのでいつか行ってみたいな。
    皆さん作家なのでとてもいい文章なのですが、朝井リョウさんのエッセイ力はさすがでした。

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    2025年03月24日
  • 目の見えない白鳥さんとアートを見にいく

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    自分が好きな分野がアートと関係がある分野だからアートを見に行くことがある。でも自分はアートを鑑賞するときに、正しく見なければいけないと思っていたし、幼稚な感想しか持てないことを情けないなと思っていた。
    本を読んで、自分に見えているものを思いつくままに周りに人に伝えあって、どんどん新しい見え方を見つけていくことがすごく楽しそうだったし、私もそういうふうにアートを楽しみたいと思った。好きに見ていいということに少し救われた気持ちになった。

    また、自分が「障がいである」と思っていることは他の人にとって障がいなのかとか、障がいがある人と関わることを怖く思うことはいけないことなのかなど、色々なことを考え

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    2025年03月24日
  • パリの国連で夢を食う。

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    パリの国連で5年半働くなかで出会った多種多様な同僚、世界中で暮らす日本人。

    理不尽なことももちろんあったと思うけれど、人と人の繋がり、あたたかみが微笑ましくてうるっときた。文章が心地よくて、かつての同僚たちへの愛を感じる。

    自分も人生について考える時が来ている気がする。でも、難しい。

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    2025年03月16日
  • パリでメシを食う。

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    川内 有緒
    (かわうち ありお、1972年10月9日 - )は、ノンフィクション作家[1]。国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)勤務後、フリーランスの作家になり、第33回新田次郎文学賞、第16回開高健ノンフィクション賞受賞[1][2]。

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    2025年03月14日
  • 目の見えない白鳥さんとアートを見にいく

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    audible63冊目。

    話題になった時に読みたいなと思っていたのにすっかり忘れていて、最近夫に勧められ、audibleで見つけました。
    明るくて前向きな白鳥さんの周りには、同じように素敵な方々が集まってくるのだなあと感じました。

    見えないけれど見えるし、見えているはずなのにちゃんと見ていない。
    白鳥さんも、「見えている」人もアートを味わっている様子が伝わってきました。
    わたしも一緒に、白鳥さんや著者とアートを見にいった感覚になりました。
    豊かな時間を過ごせました。

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    2025年03月09日
  • 目の見えない白鳥さんとアートを見にいく

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    白鳥さんの目が見える、見えないは関係ないという考え方が新鮮だった。
    生まれた時から、ほぼ見えない生活を送ってきて、それが当たり前で、逆に「見える」生活を知らないからこそ言える事で、「見える」生活をしてきた人には、気づけなかったことを言ってくれておもしろかった。
    新しい発見がいくつもある、本だった。

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    2025年02月21日
  • 目の見えない白鳥さんとアートを見にいく

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    シンプルに新しいアートの見方だと思った。

    色んなアーティストが紹介されていて、アートに対しての興味が沸いた。

    一冊を通して、元気が出る本だと思った。

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    2025年02月18日
  • 目の見えない白鳥さんとアートを見にいく

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    今後の美術鑑賞の際、ぜひ思い出したい一冊。
    特に美術館などが苦手な人に読んでほしい本だな、と。
    はじめは所謂「美術鑑賞は自由でいい」や「白鳥さんと観ると面白い」といったようなところに終始するのかな、と思っていたのだが、もっと深い差別などの話にも及んでくる。
    中でも、自分も考えたことのある優生思想の話にはドキッとさせられたし、人ごとでは居られなくなってしまった。
    分厚いが章も細かく分かれていることもあり、軽快な文章でもあるので読みやすい。

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    2025年02月01日
  • パリの国連で夢を食う。

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    生きがいと思える仕事に出会えるのは、幸せなことだと思う。でもそんな仕事と出会えるのは、簡単なことじゃない。夢のように思えた仕事でも、夢が現実になった瞬間に違う側面(大抵の場合知りたくなかったことを)知ってしまうこともある。

    私にしかできない仕事はなかなかなく、私がいなくなってもちゃんと次の人がやってくる…

    だからこそ、自分の好きなこと、大切にしていること、ドキドキすること、ワクワクすることを手放さない、探し続けたい、自分でいるために…ということに気がつかせてくれる楽しい本でした!

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    2025年01月18日
  • 目の見えない白鳥さんとアートを見にいく

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    目が見えないってどういう感覚なんだろう?と常々思っていたけど、聞く人もいなければチャンスもなく、ここまで来てしまっていた。(もしチャンスがあったとて聞けなかったと思うけれど)
    その疑問に答えてくれたのがこの本だった。
    白鳥さんの生き方がとても素敵で、目が見えないって 全然マイナスじゃないじゃん!と新しい感覚にも出会えた。
    障害者について 自分が持っている感覚がちょっと違うかもしれないと考えさせてくれる本で、非常に良かった。
    子どもたちにも読ませたい一冊。読書感想文とか書くのに良いと思う。

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    2025年01月16日
  • わたしの名店

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    様々な方がお気に入りのお店を、そのお店のエピソードと共に紹介してくれる1冊

    朝井リョウさんはギャグ漫画のような語彙力高すぎの表現力でガリガリ君が1本刺さってるサワーを出す早稲田大学生の定番丸八を

    孤独のグルメの作者である久住さんは佐賀の絶品餃子を南吉を

    人それぞれの名店をこれでもかとくらい惜しみなく紹介してくれる、読むための食べログ

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    2024年11月28日
  • パリでメシを食う。

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    パリでメシを食う。食レポじゃなかったのかと期待外れだったのは一瞬で、今では出会えて良かったと思える一冊。
    生存バイアスかもしれないけれど、パリで生業をしている人たちはみんな自分に正直にまっすぐ努力を惜しまない人だった。周りの目や一般論は抜きにただ直向きに努力する。何事も始めるのに遅いことはないし、続ければ形になっていくようだ。とても刺激的な一冊になった。

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    2024年11月18日