川内有緒のレビュー一覧

  • 目の見えない白鳥さんとアートを見にいく

    Posted by ブクログ

    目が見えないイコール視覚が必要なものは楽しめない。という固定観念を抱いています。だからこそこの題名に惹かれる訳なのですが。
    白鳥さんは自分自身で美術館に連絡して、展示されている美術品の解説をして欲しいと交渉して、それまで無かった視覚障がい者が美術を楽しめるという概念を作り上げたと言えると思います。
    もちろん人の説明聞いたって面白くないという人もいると思います。自分だって視覚障害があったとしたら美術ではなくて音楽方面に行くと思いますし。
    しかし、この自分がやってみたいと思ったら、既成概念を壊してそこにたどり着こうとする姿勢は物凄いパワーです。

    0
    2026年03月01日
  • 晴れたら空に骨まいて

    Posted by ブクログ

    明るく表現されているけれど
    実は重い本でした。
    亡くなったどの方も実はもっと生きたかった。 
    生きてもっと成し遂げたかったことを
    ご家族や近しい方がその意をくんで
    次の世でもお続けなさいと空に骨をまく。
    それは今生きている人の心の区切りにもなって
    死者と共に生きていく新しい道が見えてくる。

    限られた命をどんな風に生きて
    死をむかえた後は
    ただの無になるのか
    生きてる人と共に生きるのか
    ただただ自由なのか
    答えは難しい。

    0
    2023年06月18日
  • 晴れたら空に骨まいて

    Posted by ブクログ

    医者ガチャ

    手術、人工呼吸器、断る。

    医者に勝手に入れられた呼吸器は外してもらう。

    死の恐怖を前に、何の書類にもサインはしない。

    今あることに感謝。

    0
    2023年05月04日
  • 晴れたら空に骨まいて

    Posted by ブクログ

    この作品では、5組の家族(著者である川内有緒さんもですが)の、家族としての生き方と大切な人の看取りを経て、遺された家族がその後の人生をどう生きているのか…を、散骨を通して描く…。

    「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」がすごくよかったので、こちらの作品も読んでみました。タイトルにはびっくりさせられますが、心温まる内容です。また、この装丁がすごくいいですよね!この作品の装丁は作中に登場する矢萩多聞さんのものです。

    散骨ってそんなに構えなくてもできるものなんだなぁ…なら、私も家族にそう言っておけばどうか、ちょっと考えちゃいました。大切な人だから、最期の想いを叶えてあげたいって家族に思われるような自分になりたいなぁ…そう感じました。

    0
    2023年04月02日
  • 空をゆく巨人

    Posted by ブクログ

    やりたいと思ったこと、やったほうがいいと思ったことを、周りの目を気にすることなく、気持ちのいいくらい行動に移し実現させていく。考え方やそのスケールの大きさなど、自分の人生では巡り合うことのない人たちに出会うことができた。

    0
    2023年02月11日
  • 晴れたら空に骨まいて

    Posted by ブクログ


    本書はさまざま形で散骨をされた遺族の方のルポ。
    ご本人が望んで…というケースが多いけれど、全体通して残された方の気持ちの整理という意味合いが強いと感じた。

    身内を亡くした時、深い悲しみって消えないんだなと気付いた。
    日々の暮らしの中で、薄れたと思ってもちょっと奥に移動していただけで突然生々しい感じで襲ってくることがある。

    遺骨はお墓に納めて土に還すのがよいとお坊さんは言っていたけど、ちょっぴりいただいているのでいつか私も天気の良い日に故人の好きだった場所にサッと撒いてみたい。


    0
    2023年01月11日
  • 空をゆく巨人

    Posted by ブクログ

    夢を忘れない二人の男の物語。
    特に滋賀忠重という人の行動力に圧倒される。
    夢を見続けるには一歩踏み出す勇気が必要。
    でもまず自分を突き動かす夢の見かたを見つけるにはどうすればいいのか?
    小心者の私は戸惑う。

    蔡國強という偉大なアーティストを通して
    理解しがたかった現代アートの見方を教えてもらえる本でもある。

    二人の男性の話だけれど
    川内有緒さんも夢を忘れないもう一人の主人公。

    0
    2022年12月25日
  • 晴れたら空に骨まいて

    Posted by ブクログ

    川内有緒さんの文章って、自然体で、優しくて、どこか包み込むような印象を与えてくれる気がします。

    重い題だなと思いながら手には取ったものの、良い意味で先入観を打ち砕いてくれました。

    死者との向き合い方のあるべき論でも、ただ悲しみを書き連ねるでもなく、5組の家族の愛する人の死との向き合い方や、故人の生き様が優しい文章で綴れていました。

    別れは、避けては通れない道。

    頭では分かっていても、いざ対面するまで向き合い方を考えるのって難しいと思うんです。でも、この5組は、突然愛する人の死が差し迫った時、誰に聞くでも相談するでもなく、自然とそれぞれのやり方でベストを尽くして、それぞれの方法で弔っていました。

    死との向き合い方に正解はないし、十人十色で良いんだなと思え、勇気をもらえました。

    0
    2024年07月14日
  • 空をゆく巨人

    Posted by ブクログ

    この本を開いたとき、強烈な違和感があった。
    今まで川内有緒さんの書く文章は、川内有緒さん自身が体験したこと(とりわけ旅に関すること)しか読んだことがなかったからだ。
    その意味では、この本は初体験なのである。何しろ、そういう文章は「文庫版あとがき」にしか存在しない。

    その違和感故に、一度本を閉じてしまい、再び開くのに時間がかかってしまった。
    しかし、開いてみると、“なぜ閉じてしまったのだろう?”と思うほど、興味深く面白い内容だった。

    私自身は、アートにあまり興味はない。
    とりわけ現代美術となると“訳のわからないもの”という感がある。だから、蔡國強の名すら知らなかった。
    中国人の蔡國強と、いわきの実業家志賀忠重。本当なら何の接点もなかったはずの2人が出会ったことで、起こっていく様々なこと。
    アーティストである蔡國強が型破りなのは想像がつくが、この志賀忠重という人もなかなか型破りな人なのだ。いや、そうじゃない。自分に正直に生きていると言う方が正しいかもしれない。

    しかし、エピローグに出てくる「いわきの庭」は、以前、川内有緒さんが『熱風』に寄せた文章で読んだような気がする。確証はないので、記憶違いかもしれないが……。

    0
    2022年07月15日
  • 晴れたら空に骨まいて

    Posted by ブクログ

    散骨を選んだ5人の遺族・近しい人への
    インタビュー。
    私も散骨とつもりで、葬儀社から情報ももらっているので、同志のような気持ちで読み始めた。

    散骨に至るまでの人生がすごい。
    型にはまる人はいない。
    2016初版ながら、インタビューは00初頭から
    はじめられたそうなので、
    散骨は特別なものだったのかもしれない。

    それが今や、私のような平々凡々な人間も選択する。

    生死についての意識も変わってきているのだろう。

    0
    2022年01月22日
  • 晴れたら空に骨まいて

    Posted by ブクログ

    著者と同じく、死んだら、、、、ということを時折考える。
    死を考えることは、生を考えることだと思ってるから。
    原真さんの話はちょっと圧倒されたなー

    0
    2021年05月24日
  • 晴れたら空に骨まいて

    Posted by ブクログ

    故人の骨を撒いた人たちの話。
    私は死んだら骨を撒いてほしくて、この本を読んだ。
    でてくる人たちはみんな違う人生だけど、好きなことやって、生きぬいた人たちだなって思った。

    1.世界中を旅した夫の骨を、世界の様々な場所へ
    (パリのポンデザール、大連の海、アメリカの友人の墓etc)
    2.妻の骨を、20年共に過ごした南の島(ロタ島)の珊瑚の海へ
    3.旅先のチェコで客死した父の骨を、チェコへ
    4.山に行きた夫(本職は医者、原真さん)の骨を、ヒマラヤへ
    5.インドで共に暮らした人を、インドのチトラヴァティー川へ

    悔いのないように、好きなことをして生きようと改めて思った。
    死者は、自分の重なっていくという考え方は、大事な人を失うことへの恐怖を少し和らげてくれた。たくさん向き合ったから、重なっていくんだと思うから、大事な人とたくさん向き合いたい。
    ヒマラヤの民族の子を養子にしたり、友人の子供を養子にしたり、知り合いを介護したりといったエピソードは、血の繋がりより心の繋がりだよなぁ...と思った。

    0
    2020年09月11日
  • 晴れたら空に骨まいて

    Posted by ブクログ

    いろんな人生があるもんだなあとしみじみ思った。テーマが散骨だけに、読んでいて悲しくなる部分もあったが、それよりも死を受け入れて生きている人の生き様に感じるものがあった。

    0
    2020年05月23日
  • バウルの歌を探しに バングラデシュの喧噪に紛れ込んだ彷徨の記録

    Posted by ブクログ

    バングラデシュで言い伝えられている伝説の吟遊詩人・「バウル」を求めに旅に出た著者の話。

    記録もない。歴史的資料もほぼない。口伝で伝わる世界無形文化遺産であるバウルの歌。「本物のバウルの歌」を聞くためにバングラデシュの街から村、祭りや聖者廊をカメラマンの友人と、現地の仲間と旅をする。旅をする中で、バウルはただ歌い手なのではなく、その裏の哲学を伝える人であることに気づいていく。

    文面からバングラデシュの喧騒、香り、ほこりっぽさ、カレーの味などが事細かに伝わってくるリアルさに取り憑かれて、一気に読み進められた。「バウルはどんな人たちなの?」「なぜ子供を作らないの?」など色々な疑問をひとつずつ解決していくストーリー、その道中で知らない人との会話から生まれるほんの一瞬の出来事も、目に浮かぶほど細やか。何より、バウルの考えが、何百年前から人が考え続けている「自分は何者なのか」という問いに行き着くところも面白い。結局答えは死ぬほんの少し前にわかるのかもしれないけれども、その問いが宗教も、世の中の流行も、時も、国も全て超えた究極の不思議なのかもしれない。

    ガイドブックには書かれていない世界を求めて旅をする、というコンセプト自体が新鮮で、読んでいて旅をしたくなった。

    0
    2019年11月04日
  • 晴れたら空に骨まいて

    Posted by ブクログ

    川内有緒さんのあたたかい文体で、それぞれ5人の方の物語と死への向き合い方が書いてあった。2組の夫婦の出会い方がまるで小説みたいで、こんな風に出会ってみたいと思った。

    0
    2018年11月23日
  • 晴れたら空に骨まいて

    Posted by ブクログ

    川内有緒さんの文章って、ほんとにいいなあと思う。力みがなく、いつも爽やかな風が吹いているような感じだ。本書は、大切な家族や友人を失い、その見送り方として「散骨」を選んだ人たちに取材したもの。著者自身もお父さんをそういう形で送っている。自由に生きた(生きる)人たちは、見送ったり見送られたりするのも軽やかだなあ。

    0
    2017年06月21日
  • 晴れたら空に骨まいて

    Posted by ブクログ

    肉親を散骨で弔った5人の物語を川内有緒氏が綴る。それぞれが感動的な物語であり、素敵な人たちの人生である。特に「マカルーで眠りたい」に記載してある、医師登山家である原真に嫁いだ仏人エリザベスの人生には、その率直な生き方に心を打たれる。二人の養子を引き取って育てるのもおおらか。真摯で優しく、こういう人たちが世にいることを知るだけでも有難い。また、社会的な葬送システムが希薄になった今、散骨という葬送もいいものであり、決して命のつながりを軽視したやり方ではないのだと感じた。

    0
    2017年05月24日
  • バウルの歌を探しに バングラデシュの喧噪に紛れ込んだ彷徨の記録

    Posted by ブクログ

    この本を読んで少しでも感動した時点で、本当の自分を知りたいとか全ての事象にもっと寛容になりたいとか余裕を持ちたいとか、何ならバウルの様に生きてみたいとか、今の自分からは到底辿り着けないものを望んでるのは確かなんだと思った。だってそんな思いにふけっていたら今の日本での豊かな生活は不可能だし、もし両立させたとしたらそれは多くの矛盾を孕むから。
    読みながら内面の旅へ誘ってくれる本で、いつの間にか読むのを止めて何か考え事をしてる事が時折あった。この本を読んで小さいけど確実な変化は、今後の人生は今自分が望むものと生活の矛盾と葛藤しながら生きる修行が始まったと言う事だろう。

    ちなみに元国連職員として様々報告書を書くのに追われていたというご本人のキャリアからなのか、文化や宗教に関しても分かりやすい解説でさらにバウルへの理解が深まる助けにもなってとても良かった。

    0
    2017年02月18日
  • バウルの歌を探しに バングラデシュの喧噪に紛れ込んだ彷徨の記録

    Posted by ブクログ

    解説で高野秀行さんが、「酸欠になった肺に新鮮な空気がいっぱい入ってくるような爽快感」と書いている、まさにその通りの読後感だった。これ見よがしの感じが全くない自然な書きぶりが好感度大。お気に入りの一冊になりそうだ。

    「パリの国連で夢を食う」を読んだとき、この方のスーパーな経歴や、それをまたあっさり捨ててしまう度胸の良さに驚いたものだが、この本で書かれている旅も「普通」からはほど遠い。観光地とはとても言えないバングラデシュに、ちょっと興味を持った「バウル」を探しに行く。連れは男性の友だち(川内さんには夫もいるのだが)。

    本当におもしろいと思うのは、そういうことをなんでもないようにごく自然に行動する著者のスタイルだ。肩肘張らないとはこのことで、読んでいてとても気持ちいい。悪路をオンボロバスに何時間も揺られたり、寝袋で車中泊したりしながら、探し求めるのは、なかなかはっきりした姿をとらえられないバウルの歌。読み進めるうちに、いつの間にかその不思議な魅力にひかれて、著者とともに探索の旅をしているような気になる。

    連れである写真家の中川さんも飄々としていていい感じだ。さらに、現地通訳のアラムさんがまたいい。アラムさんは日本に住んでいたことがあるのだが、その経緯はバングラデシュの厳しい歴史を物語るものだ。旅をともにするうちに打ち解けた彼が、そうした事情を語り、「日本のおかげで生きのびることができた」と言う場面では胸が熱くなる。

    ほかにも、行く先々で忘れがたい出会いがある。これは川内さんたちの人柄だろう。また、ベンガル人は困った人を放っておけないのだとアラムさんは言う。人なつこいという感じではないが、優しい心を持った人たちなのだなあと思い、ほとんど知らなかったバングラデシュという国が少し身近に感じられたような気がする。

    それにしても実に不思議な国だ。すし詰めの列車のなかで、著者に懇願された男性がバウルの歌を歌い出すと、皆熱心に聞く。それだけでなく、その歌詞の解釈について乗客同士で熱い議論が始まるのだ。アラムさんが「ベンガル人はテツガクとか宗教の話が大好きなんですよ」「ショウバイの話よりまずはテツガクなんですから」と言っていたそうだ。「アジア最貧国」バングラデシュの別の姿がそこにある。

    「パリの国連で~」で詳しく書かれていたが、ここでも亡くなったお父さんについて触れたくだりがある。ここはちょっとしんみりする。子どもの頃からずっと、自由にさせてくれ、いつも応援してできる限りのことをしてくれた、とある。著者ののびのびした個性はそういう環境で育まれたのだろう。また、アメリカ留学時代、コスタリカを訪れたときに出会った女性とのエピソードも強く印象に残る。バウルの歌を探すなかで川内さんが見いだすのは、「人はココロに導かれて生きていく」ということ。その「ココロ」は人との関わりが作るのだろうと思う。

    0
    2016年03月14日
  • バウルの歌を探しに バングラデシュの喧噪に紛れ込んだ彷徨の記録

    Posted by ブクログ

    川内さんの本を見つけてすぐさま購入。バウルを追い求めていくなかで、バングラデシュの様子やそこで川内さんが感じたことが描かれていておもしろい。川内さんの文章が好き。引き込まれるし共感できる。

    0
    2015年11月01日