川内有緒のレビュー一覧

  • 晴れたら空に骨まいて

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    いろんな人生があるもんだなあとしみじみ思った。テーマが散骨だけに、読んでいて悲しくなる部分もあったが、それよりも死を受け入れて生きている人の生き様に感じるものがあった。

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    2020年05月23日
  • 空をゆく巨人

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    現代美術は好きだけど、蔡さんについて初めて知った。いわきとの繋がりを知り、いわきチームとの作成で作品が出来上がるくだりが、私も信じられる。

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    2020年02月29日
  • バウルの歌を探しに バングラデシュの喧噪に紛れ込んだ彷徨の記録

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    バングラデシュで言い伝えられている伝説の吟遊詩人・「バウル」を求めに旅に出た著者の話。

    記録もない。歴史的資料もほぼない。口伝で伝わる世界無形文化遺産であるバウルの歌。「本物のバウルの歌」を聞くためにバングラデシュの街から村、祭りや聖者廊をカメラマンの友人と、現地の仲間と旅をする。旅をする中で、バウルはただ歌い手なのではなく、その裏の哲学を伝える人であることに気づいていく。

    文面からバングラデシュの喧騒、香り、ほこりっぽさ、カレーの味などが事細かに伝わってくるリアルさに取り憑かれて、一気に読み進められた。「バウルはどんな人たちなの?」「なぜ子供を作らないの?」など色々な疑問をひとつずつ解決

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    2019年11月04日
  • 空をゆく巨人

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    スケールの大きい人たちの話だった。空間も時間も人間関係もお金も大きく広く捉えている。
    著者の川内さんも私は大きい人と思っているので、このお二人への取材はピッタリだった。
    最後の方は原発に話がいかないわけにはいかず、気持ちもそちらに引きずられた。


    "「一歩を踏み出したら、それが冒険なんでねえの?川内さんはもう冒険をしてんだよ」 " 12ページ

    "学芸員の平野は、そんな蔡の仕事の進め方をこう評している。

    蔡のプロジェクトは様々な矛盾と混乱を内部に保留
    したまま進行していく。それは一つ一つ整

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    2019年09月03日
  • 空をゆく巨人

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    二人の人物をおいながら、自然と二人がつながっていく流れがお見事です。知り合いの紹介で読んだのですが、読みやすく引き込まれました。
    知らなかった人の生きてきた過程を知ることができてよかったです。

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    2019年03月02日
  • 空をゆく巨人

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    アーティスト蔡國強といわきに生まれ育った志賀忠重というふたりの男性の人生とその友情を描いたノンフィクション作品。
    1人にフォーカスするのでなく、それぞれの人生とその交わりが描かれていたのが良かった。
    蔡國強がいわきでアートプロジェクトを実施するにあたって掲げたフレーズ「この土地で作品を育てる/ここから宇宙と対話する/ここの人々と一緒に時代の物語をつくる」は、彼にとってアートがどういうものかをよく表している。ふつうに生活をしている中で、宇宙と対話するというスケール感を持つことは難しいけれど、それを可能にするのがアートなのだと思う。ことばにできないことや、ことばになる前のなにかを、身体で感じ取るた

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    2019年02月22日
  • 空をゆく巨人

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    現代アートの本だと思ってたら、大場さんが出てきてビックリした。
    アーティストよりも強烈な志賀さんという人ほんとすごい。

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    2019年02月11日
  • 空をゆく巨人

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    蔡國強の個展を横浜で見た時の圧倒される迫力を思いながら読んだ.あの時の「夜桜」の背景にこのような物語があるとは,いわきの人々と芸術家の強い絆に感動した.そして何より素敵なのは志賀忠重さん.彼の存在感,人生哲学に脱帽である.

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    2019年02月09日
  • 空をゆく巨人

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    現代美術界のスーパースター・蔡國強さんと
    いわきの会社経営者・志賀忠重さんの三十年の交流を追った、ノンフィクション。
    蔡さんといえば、北京オリンピックの開会式では
    芸術監督として壮大なスケールの花火パフォーマンスを行なった方。
    あー、あの花火、素敵だったな。

    冒険家の大場満郎さん、いわき市民など
    この本に登場した人たちは、みなさん、すごいパワーを持っている。
    肩ひじ張らずに自然体だ。

    2011年、東日本大震災による
    福島第一原発の原子力事故。
    p276
    「福島はフクシマになった」

    山に桜を植える「いわき万本桜プロジェクト」
    p337
    志賀さんの言葉。
    「お客さんに来てもらうためではないん

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    2019年01月26日
  • 空をゆく巨人

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    中国人の現代美術家蔡國強氏と福島いわき市との繋がり、特に志賀氏との個人的な繋がりを描いたノンフィクション作品。
    東北大震災、原発問題もテーマの柱としてストーリーが進んでいく。
    中国と日本との繋がり、911と震災との繋がりと、ドットが結びつく過程をモチーフとしてうまく取り上げている。
    個人的には蔡氏も志賀氏も、いわき回廊美術館のことも知らなかったので、この本を通じて自らが知らない領域に導かれる心地よさを感じながら読み進めることができた。
    そして人生を大きく、太く生きている人の人生観は興味深い。

    ノンフィクションの場合、テーマ選びがとても重要だと思うのだが、著者が海外で生活し、勤務した経験がある

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    2018年12月30日
  • 空をゆく巨人

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    中国人芸術家の蔡國強氏と、友人で共同制作者でもある志賀忠重氏のお話し。川内作品は何冊か読んでいるが今回もまたプロローグから面白い。

    本作を読むまで全然知らなかったが蔡氏は世界的なアーティストで、美術界のオリンピックと呼ばれているヴェネツィア・ビエンナーレで国際金獅子賞を受賞しているそうだ。たしかに沢山のオオカミが宙を舞う作品「壁撞き」は自分も見たことがあった。

    そして蔡氏を無名の頃からサポートし続けている志賀氏は、芸術家ではなくいわゆる市井の人なのだが、親分肌で非常に使命感が強い人物である。たまたまテレビで見た冒険家に資金を援助し、資金援助だけではなく実際に北極まで物資を届けに行ってしまっ

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    2018年12月02日
  • 晴れたら空に骨まいて

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    川内有緒さんのあたたかい文体で、それぞれ5人の方の物語と死への向き合い方が書いてあった。2組の夫婦の出会い方がまるで小説みたいで、こんな風に出会ってみたいと思った。

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    2018年11月23日
  • 晴れたら空に骨まいて

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    死に方は生き方でもあるし、生きることは死に一歩一歩向かうことだなと。自分や近しい人の生き方死に方を含めた人生を考えさせられる。そして最後の死んだ人が重なるという感覚はわかるような気がする。ふとした瞬間に自分の中に死んだ人が入ってくるような感覚。
    後悔しない死に方はないかもしれないけど、そういう死に方したいし送り方をしたい。

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    2017年08月19日
  • 晴れたら空に骨まいて

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    川内有緒さんの文章って、ほんとにいいなあと思う。力みがなく、いつも爽やかな風が吹いているような感じだ。本書は、大切な家族や友人を失い、その見送り方として「散骨」を選んだ人たちに取材したもの。著者自身もお父さんをそういう形で送っている。自由に生きた(生きる)人たちは、見送ったり見送られたりするのも軽やかだなあ。

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    2017年06月21日
  • 晴れたら空に骨まいて

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    肉親を散骨で弔った5人の物語を川内有緒氏が綴る。それぞれが感動的な物語であり、素敵な人たちの人生である。特に「マカルーで眠りたい」に記載してある、医師登山家である原真に嫁いだ仏人エリザベスの人生には、その率直な生き方に心を打たれる。二人の養子を引き取って育てるのもおおらか。真摯で優しく、こういう人たちが世にいることを知るだけでも有難い。また、社会的な葬送システムが希薄になった今、散骨という葬送もいいものであり、決して命のつながりを軽視したやり方ではないのだと感じた。

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    2017年05月24日
  • バウルの歌を探しに バングラデシュの喧噪に紛れ込んだ彷徨の記録

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    この本を読んで少しでも感動した時点で、本当の自分を知りたいとか全ての事象にもっと寛容になりたいとか余裕を持ちたいとか、何ならバウルの様に生きてみたいとか、今の自分からは到底辿り着けないものを望んでるのは確かなんだと思った。だってそんな思いにふけっていたら今の日本での豊かな生活は不可能だし、もし両立させたとしたらそれは多くの矛盾を孕むから。
    読みながら内面の旅へ誘ってくれる本で、いつの間にか読むのを止めて何か考え事をしてる事が時折あった。この本を読んで小さいけど確実な変化は、今後の人生は今自分が望むものと生活の矛盾と葛藤しながら生きる修行が始まったと言う事だろう。

    ちなみに元国連職員として様々

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    2017年02月18日
  • バウルの歌を探しに バングラデシュの喧噪に紛れ込んだ彷徨の記録

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    解説で高野秀行さんが、「酸欠になった肺に新鮮な空気がいっぱい入ってくるような爽快感」と書いている、まさにその通りの読後感だった。これ見よがしの感じが全くない自然な書きぶりが好感度大。お気に入りの一冊になりそうだ。

    「パリの国連で夢を食う」を読んだとき、この方のスーパーな経歴や、それをまたあっさり捨ててしまう度胸の良さに驚いたものだが、この本で書かれている旅も「普通」からはほど遠い。観光地とはとても言えないバングラデシュに、ちょっと興味を持った「バウル」を探しに行く。連れは男性の友だち(川内さんには夫もいるのだが)。

    本当におもしろいと思うのは、そういうことをなんでもないようにごく自然に行動

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    2016年03月14日
  • バウルの歌を探しに バングラデシュの喧噪に紛れ込んだ彷徨の記録

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    川内さんの本を見つけてすぐさま購入。バウルを追い求めていくなかで、バングラデシュの様子やそこで川内さんが感じたことが描かれていておもしろい。川内さんの文章が好き。引き込まれるし共感できる。

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    2015年11月01日
  • バウルの歌を探しに バングラデシュの喧噪に紛れ込んだ彷徨の記録

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    バングラデシュのこと、ましてはバウルのことなど、何も知らなかった。本当に世界は広い。心の豊かさってなんだろう。

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    2015年07月11日
  • 晴れたら空に骨まいて

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    これは親しい家族や友人を失い、見送った五組の人々の物語。
    ただ正直、出てくる人々の人生が特別すぎて、見送りの印象が薄かった。見送りの話と思って読んでいたので、読み終わってから、何の本だっけ?ってなってしまった。


    色々なところで、「自分が死んでも自分を覚えてくれる人がいればいい」という話を聞く。この本にも書かれていた。私はこの感覚が分からない。むしろ、覚えておいてくれるな、って思ったり。

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    2026年01月20日