川内有緒のレビュー一覧

  • 空をゆく巨人

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    夢を忘れない二人の男の物語。
    特に滋賀忠重という人の行動力に圧倒される。
    夢を見続けるには一歩踏み出す勇気が必要。
    でもまず自分を突き動かす夢の見かたを見つけるにはどうすればいいのか?
    小心者の私は戸惑う。

    蔡國強という偉大なアーティストを通して
    理解しがたかった現代アートの見方を教えてもらえる本でもある。

    二人の男性の話だけれど
    川内有緒さんも夢を忘れないもう一人の主人公。

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    2022年12月25日
  • 晴れたら空に骨まいて

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    川内有緒さんの文章って、自然体で、優しくて、どこか包み込むような印象を与えてくれる気がします。

    重い題だなと思いながら手には取ったものの、良い意味で先入観を打ち砕いてくれました。

    死者との向き合い方のあるべき論でも、ただ悲しみを書き連ねるでもなく、5組の家族の愛する人の死との向き合い方や、故人の生き様が優しい文章で綴れていました。

    別れは、避けては通れない道。

    頭では分かっていても、いざ対面するまで向き合い方を考えるのって難しいと思うんです。でも、この5組は、突然愛する人の死が差し迫った時、誰に聞くでも相談するでもなく、自然とそれぞれのやり方でベストを尽くして、それぞれの方法で弔ってい

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    2024年07月14日
  • 空をゆく巨人

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    この本を開いたとき、強烈な違和感があった。
    今まで川内有緒さんの書く文章は、川内有緒さん自身が体験したこと(とりわけ旅に関すること)しか読んだことがなかったからだ。
    その意味では、この本は初体験なのである。何しろ、そういう文章は「文庫版あとがき」にしか存在しない。

    その違和感故に、一度本を閉じてしまい、再び開くのに時間がかかってしまった。
    しかし、開いてみると、“なぜ閉じてしまったのだろう?”と思うほど、興味深く面白い内容だった。

    私自身は、アートにあまり興味はない。
    とりわけ現代美術となると“訳のわからないもの”という感がある。だから、蔡國強の名すら知らなかった。
    中国人の蔡國強と、いわ

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    2022年07月15日
  • 晴れたら空に骨まいて

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    散骨を選んだ5人の遺族・近しい人への
    インタビュー。
    私も散骨とつもりで、葬儀社から情報ももらっているので、同志のような気持ちで読み始めた。

    散骨に至るまでの人生がすごい。
    型にはまる人はいない。
    2016初版ながら、インタビューは00初頭から
    はじめられたそうなので、
    散骨は特別なものだったのかもしれない。

    それが今や、私のような平々凡々な人間も選択する。

    生死についての意識も変わってきているのだろう。

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    2022年01月22日
  • 晴れたら空に骨まいて

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    著者と同じく、死んだら、、、、ということを時折考える。
    死を考えることは、生を考えることだと思ってるから。
    原真さんの話はちょっと圧倒されたなー

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    2021年05月24日
  • 晴れたら空に骨まいて

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    故人の骨を撒いた人たちの話。
    私は死んだら骨を撒いてほしくて、この本を読んだ。
    でてくる人たちはみんな違う人生だけど、好きなことやって、生きぬいた人たちだなって思った。

    1.世界中を旅した夫の骨を、世界の様々な場所へ
    (パリのポンデザール、大連の海、アメリカの友人の墓etc)
    2.妻の骨を、20年共に過ごした南の島(ロタ島)の珊瑚の海へ
    3.旅先のチェコで客死した父の骨を、チェコへ
    4.山に行きた夫(本職は医者、原真さん)の骨を、ヒマラヤへ
    5.インドで共に暮らした人を、インドのチトラヴァティー川へ

    悔いのないように、好きなことをして生きようと改めて思った。
    死者は、自分の重なっていくとい

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    2020年09月11日
  • 晴れたら空に骨まいて

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    いろんな人生があるもんだなあとしみじみ思った。テーマが散骨だけに、読んでいて悲しくなる部分もあったが、それよりも死を受け入れて生きている人の生き様に感じるものがあった。

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    2020年05月23日
  • バウルの歌を探しに バングラデシュの喧噪に紛れ込んだ彷徨の記録

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    バングラデシュで言い伝えられている伝説の吟遊詩人・「バウル」を求めに旅に出た著者の話。

    記録もない。歴史的資料もほぼない。口伝で伝わる世界無形文化遺産であるバウルの歌。「本物のバウルの歌」を聞くためにバングラデシュの街から村、祭りや聖者廊をカメラマンの友人と、現地の仲間と旅をする。旅をする中で、バウルはただ歌い手なのではなく、その裏の哲学を伝える人であることに気づいていく。

    文面からバングラデシュの喧騒、香り、ほこりっぽさ、カレーの味などが事細かに伝わってくるリアルさに取り憑かれて、一気に読み進められた。「バウルはどんな人たちなの?」「なぜ子供を作らないの?」など色々な疑問をひとつずつ解決

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    2019年11月04日
  • 晴れたら空に骨まいて

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    川内有緒さんのあたたかい文体で、それぞれ5人の方の物語と死への向き合い方が書いてあった。2組の夫婦の出会い方がまるで小説みたいで、こんな風に出会ってみたいと思った。

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    2018年11月23日
  • 晴れたら空に骨まいて

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    死に方は生き方でもあるし、生きることは死に一歩一歩向かうことだなと。自分や近しい人の生き方死に方を含めた人生を考えさせられる。そして最後の死んだ人が重なるという感覚はわかるような気がする。ふとした瞬間に自分の中に死んだ人が入ってくるような感覚。
    後悔しない死に方はないかもしれないけど、そういう死に方したいし送り方をしたい。

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    2017年08月19日
  • 晴れたら空に骨まいて

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    川内有緒さんの文章って、ほんとにいいなあと思う。力みがなく、いつも爽やかな風が吹いているような感じだ。本書は、大切な家族や友人を失い、その見送り方として「散骨」を選んだ人たちに取材したもの。著者自身もお父さんをそういう形で送っている。自由に生きた(生きる)人たちは、見送ったり見送られたりするのも軽やかだなあ。

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    2017年06月21日
  • 晴れたら空に骨まいて

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    肉親を散骨で弔った5人の物語を川内有緒氏が綴る。それぞれが感動的な物語であり、素敵な人たちの人生である。特に「マカルーで眠りたい」に記載してある、医師登山家である原真に嫁いだ仏人エリザベスの人生には、その率直な生き方に心を打たれる。二人の養子を引き取って育てるのもおおらか。真摯で優しく、こういう人たちが世にいることを知るだけでも有難い。また、社会的な葬送システムが希薄になった今、散骨という葬送もいいものであり、決して命のつながりを軽視したやり方ではないのだと感じた。

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    2017年05月24日
  • バウルの歌を探しに バングラデシュの喧噪に紛れ込んだ彷徨の記録

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    この本を読んで少しでも感動した時点で、本当の自分を知りたいとか全ての事象にもっと寛容になりたいとか余裕を持ちたいとか、何ならバウルの様に生きてみたいとか、今の自分からは到底辿り着けないものを望んでるのは確かなんだと思った。だってそんな思いにふけっていたら今の日本での豊かな生活は不可能だし、もし両立させたとしたらそれは多くの矛盾を孕むから。
    読みながら内面の旅へ誘ってくれる本で、いつの間にか読むのを止めて何か考え事をしてる事が時折あった。この本を読んで小さいけど確実な変化は、今後の人生は今自分が望むものと生活の矛盾と葛藤しながら生きる修行が始まったと言う事だろう。

    ちなみに元国連職員として様々

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    2017年02月18日
  • バウルの歌を探しに バングラデシュの喧噪に紛れ込んだ彷徨の記録

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    解説で高野秀行さんが、「酸欠になった肺に新鮮な空気がいっぱい入ってくるような爽快感」と書いている、まさにその通りの読後感だった。これ見よがしの感じが全くない自然な書きぶりが好感度大。お気に入りの一冊になりそうだ。

    「パリの国連で夢を食う」を読んだとき、この方のスーパーな経歴や、それをまたあっさり捨ててしまう度胸の良さに驚いたものだが、この本で書かれている旅も「普通」からはほど遠い。観光地とはとても言えないバングラデシュに、ちょっと興味を持った「バウル」を探しに行く。連れは男性の友だち(川内さんには夫もいるのだが)。

    本当におもしろいと思うのは、そういうことをなんでもないようにごく自然に行動

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    2016年03月14日
  • バウルの歌を探しに バングラデシュの喧噪に紛れ込んだ彷徨の記録

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    川内さんの本を見つけてすぐさま購入。バウルを追い求めていくなかで、バングラデシュの様子やそこで川内さんが感じたことが描かれていておもしろい。川内さんの文章が好き。引き込まれるし共感できる。

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    2015年11月01日
  • バウルの歌を探しに バングラデシュの喧噪に紛れ込んだ彷徨の記録

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    バングラデシュのこと、ましてはバウルのことなど、何も知らなかった。本当に世界は広い。心の豊かさってなんだろう。

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    2015年07月11日
  • 目の見えない白鳥さんとアートを見にいく

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    ネタバレ

    作者の人間性があまり自分にあわなかったけど
    伝えようとする、対話することで自分達の理解が深まるのは確かになって納得した
    自分だったらどう人に伝えようかと思いながら鑑賞するのはいいかもしれない
    盲目の人がどんな感覚なのか、あくまで白鳥さんの場合だけだとは思うが学びになった

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    2026年05月04日
  • エレベーターのボタンを全部押さないでください

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     東京で小学生の子どもを持つ親(ついでに出た大学も同じ)なのであるが、住んでいる世界が違いすぎて「はへー」以外の感想が出てこなかった。
     わりあいにエッセイというのは言葉の端々にその人のアイデンティティとか自己優越感みたいなものが見え隠れすることがあるが、そのあたりは巧みにかわしてある。がしかし、なんかこう、すごいな。同じ東京でもけっして交わらない直線の生活がある。そういう確認が読後感として存在する。

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    2026年04月06日
  • ロッコク・キッチン

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    福島第一原発近くの国道6号線沿いの人々を食という媒体を通して書かれたノンフィクションエッセイ
    3.11がテーマということだ
    地元に戻ってきた人、移り住んできた人、原発の関係者など、様々な人にインタビューをする
    特に元東電の副社長の話は印象的だ
    彼は当時、地元の人から罵声を浴び続けてきた
    しかしその後、彼は福島の地で復興のために行脚し、地元の人に愛されるようになった
    大きな悲しみを知っている人達は大きな優しさを持っているのだろう
    みんなで力を合わせて生きていく
    当たり前のことを教えられた気がする

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    2026年03月25日
  • ロッコク・キッチン

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    東京から福島第一原発へ続く国道六号線、福島浜通りの人たちは、ろっこくと呼ぶのだそうだ。311の原発事故以降、避難を余儀なくされた大熊町や双葉町・浪江町に通い、戻ってきた人達、新しく住民になった人たち、役場の人たち、そして廃炉に向けて働く人たち。様々な人たちと、食べる事を真ん中において取材を続けている著者と仲間たちの記録。
    311から15年が経ち、廃炉のメドがつかない現在、東京に暮らす私は、そこで暮らしていた人たちの限りない犠牲のうえに生きているのだ。忘れてはいけない。

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    2026年03月23日