熱い漢達の闘いの序章の物語。
国の威厳をかけて、先代からの悲願を果たさんとする
帝と、その絵の実現のために、文字通り命を懸けて闘う
武将達の闘い。
圧倒的な力同士がぶつかりあったときに、
そのレベルについて来れないような
足を引っ張る味方がいないことがどれだけの
差を生むか、また、直接の対決で
「負ける」ということに対して、どれほどの
憤りを持ち、矜持を保つための形で見返すのか。
あくまで、物語の序章だけれど、
己が掲げたもののために闘う、という姿勢が
如何に誇り高く、如何に儚く、美しいか、を
感じることができる本。