北方謙三のレビュー一覧

  • 楊令伝 五 猩紅の章

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    ようやく南北での叛乱を宋禁軍が平定しましたね。その叛乱に乗じて梁山泊軍が勢力を拡大し、いよいよ梁山泊軍と宋禁軍の全面対決の時が近づいてきました。青蓮寺の動きも気になり、この全面対決がどのように展開していくことになるのか?非常に気になりますね!

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    2013年07月24日
  • 水滸伝 四 道蛇の章

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    宋江が国内を歩き始め、前半の山場が近ずいてくる。主要な登場人物もボチボチ名前が出始めている。俺の好きな李逵も出てきたしね。これからが楽しみです。

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    2013年07月22日
  • 煤煙

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    自分を壊したいと思って、壊し続ける男の物語。
    青井正志。40歳。離婚した弁護士。
    どうして、壊したいのかが、よくわからないが、
    それが 男の 美学であり 悲劇の主人公 なのだろう。
    あらゆるものを 失おうとする 意志。

    法を武器とすることで、一人で反乱しようとする。

    駐車禁止を取り締まりにたいする 婦警への追求 が
    なんともいえず 悲しいような気もする。

    子供が飛び出てきて、それにぶつかった男を弁護する。
    子供を被害者でなく 加害者として訴えるという。
    無過失責任とはなにか?
    車は 急に止まれない。
    なぜ 制限速度が決まっているのに、それ以上走れる車を生産するのか?

    サラ金の法定外利子

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    2013年07月09日
  • 水滸伝 七 烈火の章

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    ネタバレ

    阮小五、雷横、そして時遷が
    阮小五と雷横は最後まで果敢だった、笑顔で、死んでいった
    こんなに美しくて哀しい死があっていいのだろうか。

    同志が次々と死んでいく。
    そんな中、初めての宋と梁山泊の全面決戦を迎える。
    宋江は「死ぬなよ。しかし、死を恐れるな。」と言う。
    こんな短い言葉の中にも、死んだ同志への想いが詰まっていたのかもしれない。

    (めも:宋江たちが少人数で戦うシーン、見事な石積みのシーンはとても楽しく読みました)

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    2013年07月09日
  • 史記 武帝紀(二)

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    1巻よりもさらに面白さはアップ。キャラクターもますます個性を増し、輝き出してくる。
    しかもついに司馬遷登場。ここから彼がどうなっていくのやら。

    面白いのは、主役級の人物、衛青とか霍去病とか武帝とかに、あまり共感を抱けないんだよね。冷酷だったり生意気だったり傲慢だったりして。
    でもサブキャラの匈奴の王とか漢の文官とかにはすごく感情移入できる。
    そういうちょっと「倒錯した読み」ができるのも、僕がこの小説にずいぶん入れ込んでいる要因の一つなんじゃないかな。

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    2013年07月07日
  • 史記 武帝紀(一)

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    時代小説は好きなんだけどほとんど読まない。なんでだろうなあ。好きなのに。
    てことで、結構久しぶりに手にした本格的な時代小説。著者は、昔テレビで実物を見たことがあって、「なんだかあやしいおじさん」という印象を抱いたことをよく覚えている。
    本業の小説よりも、テレビで自分のキャラを売ることを得意としている人、というイメージを、勝手に持っていたんだよね。

    イメージは完全に間違い。いやはや、もう頭を垂れるしかない。めちゃくちゃ文章がうまい。簡潔でシャープで、スピード感あふれる文体。すげえ。

    そしてめちゃくちゃ小説もうまい。特にキャラクターの設定。登場人物の誰もが、見事に魅力的な個性を持っている。誰が

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    2013年07月07日
  • 史記 武帝紀(二)

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    ネタバレ

    電車の中で少しずつ読んでいたので、読み終わるまで1週間以上かかってしまいました。。。 昔に比べて本当に本を読むスピードが遅くなっています^^; 三国志や水滸伝に比べると登場人物は若干地味ですが、基本的には史実基づく話なので臨場感はありますね^^

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    2013年07月02日
  • 史記 武帝紀(二)

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    武帝記その2巻。 衛青の活躍で江南(今の長安の西の地域)を奪った漢。匈奴の単宇が亡くなり、内部争いでその間平和。でも漢は次を武帝が考えて衛青に指示を。霍去病が表の舞台に。いろいろ新しい登場人物が出てきておもしろくなってきています。司馬遷も出てきています。
    続きが見たい!

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    2013年06月30日
  • 水滸伝 三 輪舞の章

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    今までの話と並行して、敵方である国側にも結構なページ数が割かれて書かれていますが、腐敗した政治だとばかり思っていた国の中枢に近い部分が、それなりに国を憂いていることに驚き。

    虐げられている民を憂いて発った叛乱軍。
    腐敗しているのが分かっていても、外敵に攻め込まれない強い国を維持するために、ある程度の不正には目を瞑りながら、身を粉にして国のためにと自らの利は顧みず動く中枢部。

    どちらの気持ちも分かるだけに、叛乱軍が最終的には勝つのだろうと思いつつ、その後の宋という国の行く先を考えずにはいられない。

    そして最後に思いもしなかった展開。
    今後どうなるのか!

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    2013年06月30日
  • 史記 武帝紀(二)

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    何だか面白くなってきたぞ。素直な感想である。
    第二巻になり、さらに登場人物が現れ、ますます話の展開が楽しみになってきた。

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    2013年06月27日
  • 史記 武帝紀(一)

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    時代は遡り前漢の武帝の時代。
    何となく、衛青とか、霍去病とか、世界史で聞いたことがあるような。
    騎馬隊の重要性が増した時代という事か。
    さて、今後の展開がどうなるのか。

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    2013年06月15日
  • 史記 武帝紀(一)

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    文庫待ちしていた作品。
    しまった、面白い。
    衛青も武帝も、何が変わっていって、何が変わらないままのか気になる。

    桑弘羊に衛青が乗馬を教える件が微笑ましく。

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    2013年06月15日
  • 水滸伝 七 烈火の章

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    追い詰められた宋江一行の脱出劇の巻。

    少華山の面々と宋江もようやく梁山泊へ。

    雷横と阮小五には泣きました。
    特に阮小五…これからの軍師だったのに。うう。

    そしてついに因縁の馬桂と、ちょ、時遷ー!のところで待て次巻。

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    2013年06月13日
  • 水滸伝 四 道蛇の章

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    解説より。壮大な革命小説。物語の至福を感じられるシリーズ。でも、5巻は、誰かが死にそう、何かが起きそうで、ドキドキして、読むのがためらわれる。

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    2013年06月13日
  • 楊家将(ようかしょう)(下)

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    10世紀後半、北漢に仕えながらも、併合されたために、宋の将軍となった楊業とその息子たちの活躍と悲劇を描く。北方謙三は「君よ、憤怒の河を渡れ」といったハードボイルドものは読んだことがあるが、歴史小説を読むのは初めて。なるほど、いわゆる「漢」が男らしく描かれている。特に楊業の人物設定は素晴らしく、武人として、父親として、あるいは人間としての葛藤が手に取るようにわかる。また、各兄弟の位置づけもよい。小説が描くのは、主に燕雲十六州をめぐる宋と遼の紛争。敵方である契丹蕭太后の厳格さ、一度は左遷された耶律休哥のかっこよさもよい。続編が気になる。
    今回はiPhone版のキンドルで読んだが、ブックマーク機能が

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    2013年06月13日
  • 楊令伝 四 雷霆の章

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    まだ宋禁軍が南北の敵と対峙している状況が続いていますね。思ったよりは膠着した状態になっており、長期戦の様相を呈しております。しかし裏で青蓮寺が絡んで、北は決着するかもしれませんが。
    それを尻目に着々と梁山泊軍が兵を増強してきているという状況で、梁山泊軍と宋禁軍との全面対決までには、まだ少し時間がかかりそうな気がします。

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    2013年06月08日
  • 楊令伝 三 盤紆の章

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    宋の北と南で起きている騒乱に乗じて宋の禁軍を弱体化させてから梁山泊軍が宋と対峙しようと待ちながら、いろいろ画策している段階の話です。
    北の騒乱では金と同調しながら、南の騒乱では呉用が活躍するのでした。
    そんな中で、ついに楊令が梁山泊軍の頭領に就きましたね。
    これからの北と南の騒乱をどう童貫率いる禁軍がどう治めていくのか?というところが次冊のポイントですかね?
    あとは岳飛が楊令との初戦では軽くひねられましたが、今後の楊令と岳飛の対決?というのも楽しみになってきました。

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    2013年06月03日
  • 楊家将(ようかしょう)(下)

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    ネタバレ

    同じ著者の「三国志」全13巻、「水滸伝」全19巻、「楊令伝」全15巻を読んだ後だったので、あっという間に読み終えた。著者にとっては、水滸伝を書くためのウォーミングアップに当たる作品だったようだ。
    それだけに、水滸伝に通じるおもしろさがすでにここにあるように思った。

    楊業という人物は実際に強い武将で、遼との戦いにおいて息子たちとともに奮戦した。しかし戦場で讒言にあい、圧倒的な不利な状況にも関わらず出撃し、大敗して敵に捕縛され、最後は食を断って死んだという。

    作品の結末は史実とは若干違うが、実在の人物に関する史実を下敷きに、武人の戦いとその生き様を描いた作品として、北方謙三のこの著書も読み応え

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    2013年06月03日
  • 楊家将(ようかしょう)(上)

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    北方謙三の「三国志」、「水滸伝」、「楊令伝」を読み終わってから読んだ。

    水滸伝のプロトタイプのような位置づけでもあり、楊令伝へと続く「原野での騎馬戦」が手に汗握る、戦う男たちの物語だ。

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    2013年06月03日
  • 楊令伝 二 辺烽の章

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    旧梁山泊軍と宋軍との対決に向けた準備段階の話で、楊令など旧梁山泊の精鋭は北へ集結して、金とともに遼を攻めるという形をとり、南の方では宗教一揆のような形で、方ろうという教祖のもと集まった信者の大群が宋を攻めるということで、結果的に宋の禁軍を南北に分断することで体力を奪い、旧梁山泊軍が来るべき禁軍との全面対決に向けて、兵が集まるまでの時間稼ぎをしているという状況ですね!
    この先どのような展開になっていくのか?楽しみです。

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    2013年05月29日