北方謙三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
呼延灼があの双鞭が、穆凌を呼延凌だと言った。やっと、だ。巻頭の書には「張平」とある。楊令は張平に笛を持たせた。この笛がいずれ馬麟に関わるのか、燕青に関わるのか、不安が広がる。7巻で心揺れたのは、兵站部隊の件だ。いま、兵站部隊は李立が率いていて、彼らは兵糧が足りないときは兵糧を食べない。運ぶだけである。それだけで李立を印象づけられるのに、「誰が決めたわけでもないが、そうゆうことが当たり前だという雰囲気を作ったのは、曹正や蒋敬や李立」とある。曹正と蒋敬の兵站の戦いに奥行きが出て、わたしは本当に嬉しい。野戦以外の戦いも細かく描かれているのが『水滸伝』『楊令伝』の好きなところである。解説は宇梶剛士。な