北方謙三のレビュー一覧

  • 楊令伝 十三 青冥の章

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    岳飛と蕭珪材の最終決戦
    そして南宋、金・斉と梁山泊の関係の緊迫度が増していく。

    梁山泊の貿易立国は、予想よりも順調に進む。
    そのことが、梁山泊の人々に、周囲の人々に影響を与える。

    楊令はどこまで想定して計画していたのか?
    梁山泊の行方が非常に気になる巻です。

    歴史的には1133年くらいと思われる。

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    2012年07月28日
  • 楊令伝 七 驍騰の章

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    呼延灼があの双鞭が、穆凌を呼延凌だと言った。やっと、だ。巻頭の書には「張平」とある。楊令は張平に笛を持たせた。この笛がいずれ馬麟に関わるのか、燕青に関わるのか、不安が広がる。7巻で心揺れたのは、兵站部隊の件だ。いま、兵站部隊は李立が率いていて、彼らは兵糧が足りないときは兵糧を食べない。運ぶだけである。それだけで李立を印象づけられるのに、「誰が決めたわけでもないが、そうゆうことが当たり前だという雰囲気を作ったのは、曹正や蒋敬や李立」とある。曹正と蒋敬の兵站の戦いに奥行きが出て、わたしは本当に嬉しい。野戦以外の戦いも細かく描かれているのが『水滸伝』『楊令伝』の好きなところである。解説は宇梶剛士。な

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    2012年07月09日
  • 楊令伝 八 箭激の章

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    久しぶりの楊令伝。

    やっぱり食い入るように読めるなぁ。

    まだまだ終わらないけど、どう話は繋がるのだろう。

    楊令には生きていて欲しいな。。。

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    2012年07月05日
  • 楊令伝 六 徂征の章

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    南北の戦が終わり、大きな動きはない。山場としては扈三娘の息子の救出なんだけど、あちらこちらで語る場面が印象的な6巻。呉用と楊令、呉用と李俊、王進と童貫。また侯真が燕青のような存在になっていくのが頼もしい。7巻は呉用さんが語ってくれるといいなあ。

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    2012年07月01日
  • 楊令伝 五 猩紅の章

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    楊令伝第5巻のポイントは、死闘を続けていた童貫と方臘との戦いに終止符が打たれたところ。宗教戦のなんと壮絶なことか。その一方で、楊令率いる梁山泊軍は河水沿いの地域を一気に制圧。当初の呉用の目論見どおりの展開となるのであるが、まさかここまで呉用が方臘に魅了されるとは。大いなる飛躍と再び巡ってくる挫折に呉用の今後が大いに気になります。

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    2012年06月26日
  • 楊令伝 十二 九天の章

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    ネタバレ

    戦乱渦巻くなか
    それぞれに自が道を進み続ける
    梁山泊は
    独立し
    金と宋が戦いあい
    国が乱れ
    何時に成ったら
    中原に平和が訪れるのだろうかと思った

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    2012年06月18日
  • 楊令伝 十一 傾暉の章

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    面白い展開に成って来た
    楊令は 自ずから我が道を進み
    金と宋は雌雄を決着しようとし
    岳飛もまた自が道を突き進み始める

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    2012年06月18日
  • 楊令伝 十 坡陀の章

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    愈々国が乱れてきましたね
    宋が無くなり金軍が押し寄せ
    漫歩では新たな国が興り
    楊令は 新しい国家建設に向けて行動していく

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    2012年06月18日
  • 楊令伝 十三 青冥の章

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    中華を分断するように国がまとまる兆しがみえつつあります。
    時代の流れに乗って大国に乗り出した「金」。
    旧宋の裏の組織だった青蓮寺が水面下で準備をし、万全の形で頭を出した「南宋」。
    この後は、この二つにまとまるのでしょうか。
    今はまだ、梁山泊はあり、誰もがうらやむ国の形を守り続けています。旧宋が重税を課し、民から搾取し続けた形ではなく、税は一割、交易の道を作りあげ、その利益で国を養っているのです。帝はおらず、民が民政をまとめ、民がすべての中心。
    ただ、これまでの歴史の中で、帝のいない国など存在しませんでした。
    中華全体のうち、一部の領土だけが切り取られ、異質な存在。
    中華統一の流れの中では、どこ

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    2012年06月18日
  • 楊令伝 一 玄旗の章

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    北方水滸伝の続編。

    水滸伝が熱狂的に終わった後だけに、楊令伝にちょっと手が出なかった。文庫本が全部出揃ったのを見計らって、そろそろ楊令伝も読もうかと。

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    2012年06月18日
  • 楊令伝 十一 傾暉の章

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    登場人物の名前が難しくて、もうイメージだけで読んでます(^_^;)
    あの人の息子がこれからどうなるのかすご~く楽しみ。

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    2012年06月17日
  • 楊令伝 十二 九天の章

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    金国が傀儡を立て、斉という国を建てた。南では、南宋が形をなし、旧宗と同じような統治が始まった。独立した形を取り続けている岳飛軍、張俊軍。交易で富を蓄えている梁山泊に、西で統一した耶律大石。さらに混迷を極める。でも、期は熟した感じがあり、国同士の争いが激しくなりそうな予感。

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    2012年06月17日
  • 楊令伝 三 盤紆の章

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    楊令が帰ってきた!それに尽きる3巻。やっと、動き出せる。塞の名付けもそうこなくっちゃ!と思わせられた。そう名付けてほしかったけど、ちゃんと楊令に名付けてほしかったもんね。レビューも落ち着いて書けへんぐらい次の巻を手に取りたい3巻です。

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    2012年06月15日
  • 楊令伝 十二 九天の章

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    梁山泊も世代交代が徐々に進んでいく。
    梁山泊が豊かになるにつれ、内外で不安定要素が増えてくる。
    さあどうする、楊令。
    梁山泊は、替天行道の理念は、どうなっていくのか?

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    2012年06月09日
  • 楊令伝 十二 九天の章

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    「何もかも、『替天行道』が悪いのじゃよ、宣賛」
    「おかしなことを、言われますね」
    「いや、悪い。悪いということにしておこう。宋江殿はあれに、新しい国を作る夢まで書かれてしまった」
    杜興の言葉に、冗談を言っている響きはなかった。
    「腐敗した権力を倒すべし。それだけが書かれていたら、宋を倒して、梁山泊の闘いは終わりであった。新しい国は、誰か別の者が作ればいい。梁山泊で闘った者は、人民の海に消えていくだけで良かったんじゃ。そしてまた、権力が腐敗すれば、 『替天行道』 を読み継いだ者が、立ち上がればよい。闘いの輪廻はあっても、闘う者たちはそのたびに変わる」
    「新しい国を作ることは、間違いだと言って

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    2012年06月09日
  • 楊令伝 十二 九天の章

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    それぞれの国の在り様が動き出す第12巻、漢達の死に様は心に残ります。この先を形として俯瞰するも、今を精いっぱい生きるもそのバランスはそれぞれ魅力的であります。愚直に生きられればと思います。

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    2012年06月12日
  • 楊令伝 十 坡陀の章

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    金国の、南宋の、そして梁山泊の、それぞれの武将、文官がそれぞれに「国とは何か」を問う10巻目。
    革命は一日にして成らず。

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    2012年06月06日
  • 草莽枯れ行く

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    薩摩の自己防衛のために偽官軍とされた赤報隊の相楽総三が主人公なのですが、総三と交友を深める清水の次郎長の目線も面白かったです。
    そしてちょっとしか出てきませんが、カッコイイ土方さんがいます。

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    2012年06月03日
  • 楊令伝 十二 九天の章

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    だんだんスケールがでかくなってくる。単なる歴史小説が、理想の社会とは何かという命題になってくる。
    北方謙三は、楊令にそれを考えさせることによって、自ら理想の社会を描いて見せているのである。少しやり過ぎではないか。税負担が1割の社会が本当に可能であれば、政治家たちに読ませたいのだが。
    交易で上がる利益だけで、それが可能というのは、いささか無理があるような気がする。

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    2012年06月02日
  • 替天行道/北方水滸伝読本

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    北方水滸伝の文庫には“解説”はあっても“あとがき”がない。なぜならこの本があるから!!北方水滸伝は絶対再読したくなる。1回目は勢いで読めたけど2回目はじっくり読みたい。ただ、なにせ108人出てくるから、誰が誰だか忘れてしまう、それが難点。けど大丈夫!!なぜならこの本があるから!!そうゆう贅沢な本。

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    2012年05月30日