北方謙三のレビュー一覧

  • 群青 神尾シリーズ1

    Posted by ブクログ

    北方ハードボイルドの中ではあまりメジャーではないような気がする神尾シリーズ。
    でも私はこれが一番好き〜。

    0
    2009年10月04日
  • 絶海にあらず(下)

    Posted by ブクログ

    カリスマがいる!
    一言で言うと、そんな感じだ。

    藤原純友という男は、カリスマなのだ。

    久しぶりに明るい男の話だった、と思った。
    北方さんにして・・・いや、明るくない男ばかり、というわけじゃないんだけどね。
    純友は、痛快なのだ。
    何かを深く考えているようで、思いつきで何かをしてしまう。
    そしてそれは、「海を海のままにする」というひとつの信念からくるものだから、最終的に上手くいって純友の勝利になる。
    人の裏をかく、というより、好き嫌いで判断するところが多いような気がする。
    だからこれほどまでに人に好かれるのだと思う。
    そして海は誰のものでもなく、純友のものでもない。
    最後に純友も消え、海は海の

    0
    2009年10月04日
  • 海嶺 神尾シリーズ6

    Posted by ブクログ

    パドレ・・・!
    神尾は、背中で死んでいった子供・洋一をずっと引き摺って生きてきた。
    誰よりも大事な恋人である恵子と、仲の良い友人の付き合いから進まないのも、そのせいだ。
    しかし二人の前に現れたのだ。
    深い悔恨に沈む二人を救う子供・マリオが!
    マリオの親になるのだと、神尾も恵子も思っていたとき、イタリアからマリオの祖父がマリオを連れ戻しにかかる。
    フザケンナ!
    と怒鳴りたいのは神尾でなくても。
    マリオは両親と兄が死んだためにシチリアマフィアの直系の後継者になってしまったのだ。
    それを振り切るにはイタリアに行き、祖父であり一族の長であるステファノにきっぱりといわなければならない。
    マリオは、神尾と

    0
    2009年10月04日
  • 風裂 神尾シリーズ5

    Posted by ブクログ

    「俺が、天使に見えますか、神尾さん?」
    見える・・・!
    「僕」から「俺」に変わった秋月くんが!!
    しかし神尾は、
    「悪魔だよ」
    助けなければ、神尾は地獄に戻らなくてすんだのだ。

    今回は横浜です。
    シリーズも終盤になって、神尾が行き続けなければならない存在が出てくる。
    それがマリオくんだ。
    例によって、神尾は自分とは関係ないものに巻きこまれていくのだけど、関わると神尾はその中に自分がすることの理由を見つけてしまう。
    そうなると誰にも止められないのだ。
    マリオという十歳の子供を両親に返したいだけだったはずが、その両親と長男のしなければならないものに神尾は関わり、両親が殺されたあとは長男・ジョバン

    0
    2009年10月04日
  • 流塵 神尾シリーズ4

    Posted by ブクログ

    「地獄にまで、ついてくるのか、おまえ」
    ラストの一言に心臓鷲掴み・・・!!

    また日本じゃないです。
    舞台は中国からウィグルへと向かう奥地。
    神尾が「とりあえず」なんていうほど、先の見通しも立たない仕事始めでした。
    ボクシングの師である長坂からの依頼で、ウィグル人のジューを探しにきた。そして連れ戻す。
    その仕事のために、神尾はまた眠れない夜が増える・・・

    なーんて、暗い神尾は置いといて!(主人公なのに・・・
    秋野は秋月くんにむちゅー☆
    上記のセリフは、自分でも死んだと思った神尾が秋月の顔を見たときのもの。
    ついていきますとも!!
    弁護士で英語スペイン語フランス語中国語も話せて司法試験に通った

    0
    2009年10月04日
  • 炎天 神尾シリーズ3

    Posted by ブクログ

    秋月くん恋をする!!
    なので星の数も増えた(笑

    オープニングが面白い。
    なにしろ、神尾が料理を失敗するところからだ。
    クソ不味いシチューを作り、二日放置し、食べたら腹を壊した(笑
    当然なのに、それを知らないところがまた可愛い。
    このシチュー、後々響いてくるものになるとは気付かない・・・

    秋月くんが恋をした相手は、神尾が船に乗っていたとき親父のように思っていた甲板長・三宅から預けられた娘。
    その三宅が突然居なくなって、トラブルが始まる。
    男っていうのは、家で大人しくしてれば幸せに暮らせるのに、絶対にそれをしないところが腹が立つというか格好良いと言うか。
    残されたものの気持ちも考えろー! と叫

    0
    2009年10月04日
  • 群青 神尾シリーズ1

    Posted by ブクログ

    船を降りた一等航海士・神尾修二。
    友人が殺され、自称婚約者が現れ、船を降りた瞬間から事件に巻き込まれる神尾。
    かっこいいんです・・・!
    どこか殺伐とした雰囲気なんですけど、全てのことに投げやりっぽいんですけど!
    実は誰よりも熱い!
    自分に決めたルールがあって、それを守り通す・・・さすが北方さんの描く男!

    船を降りるのと同時に辞職し、使い道がなく溜まっていった金をあっさり車買ってみたり、殴られても三倍にして返してみたり。刑事さんを出し抜いてみたり。
    くあー普通の男じゃない・・・
    これだけは、と自分に決めたものを身に付けようとボクシングのジムに入ってみたり。
    んでそこを語るなら、秋月くんについて

    0
    2009年10月04日
  • 第二誕生日

    Posted by ブクログ

    今ではハードボイルド作家として有名な北方謙三のエッセイ集。
    ところどころに独特の雰囲気を醸し出している辺りが、らしさをだしている。
    書かれている内容は非常に多彩で、おもしろい。
    これですら、ハードボイルドという言葉が頭に浮かぶのだからハードボイルドとは文章によって作られるものなんだな、と思う。

    0
    2009年10月04日
  • 風の聖衣 挑戦シリーズ3

    Posted by ブクログ

    誰にでも失敗はある。
    なにを体が求めているのか。それがわからないことも普通だ。
    おそらく、体が求めたものを得たとき、人はその場で完成し壊れてしまうのではないだろうか?

    0
    2009年10月04日
  • 弔鐘はるかなり

    Posted by ブクログ

    男臭い一室から始まる第一章半頁。比較的短い文節と無駄のない精緻な描写。続く二頁足らずで一気に読者を因縁含みの物語に深く引き込んでしまう本作がデビュー作だというのには、余りにも完成度が高く驚かされます。円熟の北方作品「楊家将」「水滸伝」も是非!

    0
    2009年10月04日
  • 杖下に死す

    Posted by ブクログ

    大塩平八郎――と聞けば、歴史をあまり知らない人でも何となく「米」と結びつくかも?

    秋野の教科書は歴史小説ですからね。
    これを読んで、そっか、幕末の頃のことだったのか、と(笑

    主人公は平八郎にあらず。
    大塩平八郎親子に出会ってしまった、一人の剣豪、光武利之。
    友となる相手と出会い、先に逝かれ、本気で惚れる女に出会い、剣を捨てる。
    それでも光武は生きる――

    これ、続編があります。
    まだ読んでないけど!
    よみたーい!!

    0
    2009年10月04日
  • 楊家将(ようかしょう)(下)

    Posted by ブクログ

    戦でのかけひきや、めまぐるしく変わる戦況への記述が多く、戦の様子を臨場感たっぷりに表現している。
    楊業の武人っぷりは上巻に続き変わらず。子供達は成長し、楊家の武人らしく戦に臨んでいる。
    また、楊家以外の登場人物の多くも生き生きと描かれ、作者の愛情が殆どの人物に込められているように思える。

    未解決の話があったが、それは『血涙』に続くらしい。

    良い話だったが、個人的には男くささがやや濃すぎる気がする。
    作者は、元々、こういう雰囲気の話を書く人だとは思うけれど。

    0
    2013年04月20日
  • 煤煙

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2008年4月2日再読。

    主人公は、青井正志、40歳。弁護士で、2年前に離婚し、中学生の娘あり。
    青井は離婚前あたりから自分の心の変化に気付く。自己破壊的行動をとりはじめる。青井の中にあった獣としての本能が動き出したようだ。はじめは弁護士であるため法律自体を武器にしていたが、徐々にただ本能に導かれていくようになる。

    北方作品の中では異色なストーリー。主人公の内面を冷徹に彫りだしていく文筆力は鋭い。

    0
    2011年10月28日
  • 危険な夏 挑戦シリーズ1

    Posted by ブクログ

    水野竜一の成長期第一作

    水野が“狼”になるのを運命付ける人物深江さんとの出会いの作品。
    男には引けない時がある。友人を守る時、女を守る時、そして・・・。
    全ての男に送りたい、冒険せよ男達!!!

    0
    2009年10月04日
  • 檻

    Posted by ブクログ

    男臭い。

    北方謙三の男臭さが抜群に濃縮されている一冊。
    かつて、誰かに力説した事があるが北方謙三は決してエンターテイメントじゃない。
    こんな事を書くと怒られてしまうかもしれないが、女子供にわかる本じゃない。

    と、思う。

    0
    2009年10月04日
  • 草莽枯れ行く

    Posted by ブクログ

    明治維新という日本の大きな変換点において偽官軍の汚名を着せられ散って行った赤方隊の話。ああ無情……読み終えた後にそんな言葉が頭に浮かびました。何と言うか、本当に虚しくなるんです。決して悪い意味でなく。でもいい意味とも言い難い。当時の状況は想像するしかできませんが、そこにはきっと様々な熱い意志や想いが籠められていたに違いないのに、それら全てを呆気なく無に帰して淘汰してしまう力の奔流が怖ろしくて悲しいです。

    0
    2011年08月16日
  • 逃がれの街

    Posted by ブクログ

    【本】北方のおとっつあんの初期作品でつ。  もちろんハードボイルド小説でつが、北方作品の入門編として入りやすい作品でないかと。  

    0
    2009年10月04日
  • 擬態

    Posted by ブクログ

    エリートサラリーマンが、さりげなく奇妙な世界に嵌っていく様が見事。心理描写がするどく、純文学を読んだような感触が残ります。

    0
    2009年10月04日
  • 三国志 二の巻 参旗の星(新装版)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    色んなことが起きすぎて!!次巻のためにメモ。

    ・孫堅から孫策の時代へ。たった2巻しか読んでないのに「孫策...大きくなって...。」と感情移入した笑
    ・青州黄巾軍 vs 曹操の華麗なる戦い。まっっじで心が震えた。曹操かっこよすぎる。天下取ってくれ〜と思った。単純なわたし笑
    ・呂布、董卓を斬り放浪の旅へ。兗州ゲットかと思いきや曹操にやられて劉備の元に身を寄せる。海で赤兎とお話しするシーンが切ない...。
    ・曹操、兗州を呂布から奪還。帝を許昌へ迎える大作戦を遂行中。果たしてこれが吉と出るか凶と出るか。
    ・劉備、陶謙から徐州を譲り受けるも劉備に明け渡す。この策が今後どう活きてくるのか気になる。

    0
    2025年12月13日
  • 森羅記 一 狼煙の塵

    Posted by ブクログ

    チンギス・ハンの孫、クビライを主役とするモンゴル帝国の大歴史小説の第1巻。
    チンギス・ハン亡き後の後継者争いが始まる。

    0
    2025年12月06日