北方謙三のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
一巻では、最後になって登場した楊令が今度は出ずっぱりだ。
「俺はね、汚れたのですよ、青燕殿。梁山泊軍にいたときとは較べられないほど、汚れきってしまった。そんな俺を待つことを、空しいと思われませんか?」
「汚れたかどうか、余人が決めることではない。おまえ自身が決めることだろう」
「俺は汚れましたね」
「いいな。子午山から降りてきたおまえは、若いくせいに非の打ちどころが無かった。それは、いくらか異常でもあった。人なのだからな。汚れを持っていて、当たり前と言っていい」
楊令はいま、新しい国を模索している。いまは、まったく具体的ではない。しかし、呉用とも、史進とも、公孫勝とも、比べてもまったく -
Posted by ブクログ
【あらすじ】
「藤原一族のはぐれもの」が海を生きる場所と定め、
時に交易で、時に海賊を働きながら心のままに生きる。
【読もうと思ったきっかけ】
北方ハードボイルド計画第二段。
【感想】
下巻まで読んだよ。
北方作品やはりキャラの造型がいつも同じだった・・・
しばらくこの計画もお休みします笑
しかし、自由ってものが何なのかを考えるきっかけになりました。
この話は長くなる気がするからまたブログで書きます。
1つだけ言えるとしたらやっぱりお金と強かさ(政治力?)は大事ね。
下巻の後ろ半分の静かなのに熱い戦いはたまらんかったです。
それにしても平将門のオマケみたいな感じで日本史では出てくるけ -
Posted by ブクログ
「楊家将」の続編。北方小説の例に漏れず、不世出の豪傑達が信念を愚直に貫き、死んでいく物語。しかし、今回は少し違う見方を提案したいと思う。
それは、政治と軍の関係という視点。前作は五代十国の後期、宋が北漢を併合するところから遼への親征まで、本作では親征の2年後から澶淵の盟が結ばれるまでの物語が描かれている。時代背景を簡単に要約するなら、多数の国がお互いの国家主権を軍事力で脅かしあっていた戦国時代から、宋・遼という2大国家に集約され、その2国間でも同盟が結ばれ平和が訪れたという時代。この時代の流れの中で、軍に求められる役割は劇的に変化していく。平和な時代に向けて強力な軍閥は不要とされ、政治の扱 -
Posted by ブクログ
本紹介(抜粋):
宋建国の英雄・楊業の死から2年。息子たちに再起の秋が訪れる。楊家軍再興―。六郎は、父が魂を込めて打った剣を佩き、戦場へ向かう。対するのは、強権の女王率いる遼国の名将・石幻果。剣を交えた瞬間、壮大な悲劇が幕を開ける。軍閥・楊一族を描いて第38回吉川英治文学賞に輝いた『楊家将』の続編でありながら新展開
・・この石幻果が、実は宋の捕虜となり記憶を亡くした宋の若き将 楊四郎(六郎の兄)であることはすぐ明らかになるのだが、あら~記憶を戻したらどうなっちゃうの~的なドラマが陳腐にならず、あいかわらず熱い漢たちの絆と苦悩に萌えるのでした。